内部の爻を取ることと一爻の変化
コンテンツ版 · · 資料・出典
既済から互体を取る操作と第三爻だけを変える操作を比べます。未済と屯の出所を調べ、乾坤についての別説も保ちます。
要点を先に約6分で読めます
既済の互卦は未済ですが、第三爻だけを替えた変卦は屯です。二つとも未変更の本卦から始めます。一方は内部の爻を重ねて取り、他方は一位の陰陽を替えるため、出所の番号から違いを確認できます。
- 下互は本卦の二三四、上互は三四五です。三と四を二度ずつ使い、四本を二等分しません。
- 既済は下から陽陰陽陰陽陰です。互体は未済になり、第三爻の陽だけを陰にすると屯になります。
- 乾坤についての別説を残し、通常の抽出か変卦の互体か、対象と手順を明記します。

先に読む
「未済があるから変卦」とは限りません
既済の隣に未済が描かれていても、それだけで変卦とは判断できません。本稿の例では、未済は内部の爻を取り出して作る互卦です。同じ既済の第三爻だけを変えた結果は屯になります。卦名の意味から筋書きを考える前に、どの操作でその図ができたかを確かめましょう。
本卦は、今回の作業の出発点となる六爻の図です。互卦では本卦の内側から重なり合う二組の三爻を取り、変卦では指定された動爻の陰陽を替えます。三枚を左から右へ並べても、その並びだけで過去・現在・未来を表すことにはなりません。上下の三爻の読み方は、八卦から六十四卦への組み合わせで確認できます。
位置の出所を六つ書いてみます
『梅花易数』巻一「互卦起例」は、初爻と第六爻を除き、間の四爻から二卦を取ると説明しています。一般的な位置の展開では、本卦の二・三・四を下互卦、三・四・五を上互卦とします。それぞれの三爻は、下から上へ読みます。
新しい図の下から順に出所を書けば、二、三、四、三、四、五です。第三爻と第四爻を二度ずつ使うため、四本の情報から六つの位置ができます。四本を二本ずつに分ける方法ではありません。また、上互卦を四・五・上とすると、除いたはずの上爻が入るので別の操作になります。
同節には、互卦では八卦を用い、六十四卦の名を取る必要はないという説明もあります。したがって、上下の互体を記すだけでも抽出結果を示せます。本稿で完全な卦名を添えるのは、卦の構造を別の本文と照合するためです。必ずその卦辞まで読むよう原文が要求している、と言い換えることはできません。
下互
- 1
- 2
- 2
- 3
- 3
- 4
上互
- 1
- 3
- 2
- 4
- 3
- 5
水火既済から、二通りの結果を確認する
教材として既済の図を与えます。下卦は離、上卦は坎で、下から陽・陰・陽・陰・陽・陰です。『周易』既済の卦体表示と、初九から上六までの爻名を使って各位置を調べられます。特定の日時からこの卦が出たという設定は加えません。
| 作業 | 本卦の位置 | 読み取れる構造 |
|---|---|---|
| 下互を取る | 二・三・四 | 陰陽陰で坎 |
| 上互を取る | 三・四・五 | 陽陰陽で離 |
| 第三爻だけを変える | 三の陽を陰へ | 下震・上坎で屯 |
下互の坎と上互の離を合わせると火水未済です。『周易』未済には坎下離上とあり、図を確かめられます。一方、変爻の練習では元の既済に戻り、第三爻だけを陰にします。下の離が震になり、上の坎はそのままなので、水雷屯になります。『周易』屯の震下坎上という記載も一致します。
BaZiFlowの構造学習図です。互卦と変卦はそれぞれ本卦から作り、第三爻動は練習の指定条件です。
第三爻を動かす理由は、この図だけからは求めません。ここでは位置を指定して変化の仕組みを検査しています。選び方を知りたい場合は動爻を定める手順を参照します。変卦の検算では、残りの五爻が本卦と一致することも確かめます。
既済
屯
丸で示す既済の第三爻だけを陰へ替えると屯となり、未済は別の抽出経路です。
乾坤についての別説を落とさない
「互卦起例」の末尾には「又云:乾坤無互,互其變卦」とあります。六陽の乾に位置だけの抽出を行えば六陽が残り、六陰の坤なら六陰が残ります。しかし、線の操作が可能なことと、伝本が別の扱いを記していることは両立します。計算できるからという理由で、末尾の記載を消すことはできません。
乾または坤を扱う記録では、通常の位置抽出を示すのか、この記載に従って変卦の互体を見るのかを明示します。後者では、先に変卦が定まっていなければなりません。動爻が不明なまま、都合のよい一爻を補うことはしません。「又云」という導入も保ち、すべての実践で一つの方法しかないとは述べません。
本卦の互卦と、変卦からさらに取った互卦は、入力となる図が違います。本例で第三爻を替えて屯にしてから互体を取るなら、それは屯を出発点とする別の記録です。元の既済の互卦を示す欄へ、その結果を入れないようにします。
通常の位置抽出
- 乾は乾/坤は坤
乾坤の別説
- 変卦を先に定める
BaZiFlowの梅花ツールは変卦から互卦を取る扱いを採用します。乾・坤に動爻がある場合、まず変卦を作り、その二・三・四爻と三・四・五爻を取り出します。変卦をそのまま互卦と呼ぶわけではありません。動爻のない乾・坤では互卦なしと表示します。卦の資料ページにある一般的な構造上の互卦とは、表示名を分けて読みます。
解釈を始める前に残す情報
既済と未済という名前だけから、完成した出来事が必ず崩れるとは言えません。今回の未済は互体であり、指定した変爻の結果は屯です。名前をつないだ説明がこの区別を失うと、図が正しくても説明の経路が間違ってしまいます。
原図の六爻、互体の出所となる番号、指定動爻を保存すれば、後から同じ作業を繰り返せます。一方、現実の何を表すか、いつ起こるかという判断には、追加の根拠と解釈の約束が必要です。構造の確認が終わったら、体と用を分ける考え方へ進み、図の操作と役割の指定を分けて学びます。
互卦の検査
- 出所番号を確認
変卦の検査
- 指定一位だけが変化
読んだあとの疑問
内部の四爻から六位を作れるのはなぜですか?
二組を重ねて使うためです。下互は二三四、上互は三四五で、元の三と四をそれぞれ二度使います。出所を下から並べると二三四三四五となり、四本を二等分する方法ではありません。
第三爻を替えてから既済の互卦を取れますか?
第三爻を替えた後の対象は屯です。その互体は屯から取ったもので、既済の互卦とは区別します。既済の互卦を求めるなら未変更の原図へ戻り、二つの操作を無断で連続させません。
乾坤の別説を記す必要はなぜありますか?
位置だけを取れば六陽や六陰は同じ形になりますが、伝本は変卦の互体を見る別の説明も残しています。採用する扱いを記し、後者では変卦が先に確定している必要があります。
この記事は役に立ちましたか?
この記事を含む学習ルート
梅花易数:八卦から体用と振り返りへ · 公開中の 5 ステップのうち 4


