紫微斗数の十二宮と占星術のハウス:同じ数でも対応表にはならない
コンテンツ版 · · 資料・出典
配置の作り方と議題の範囲を分け、関係・仕事・住まいを例に二つの体系を比較します。

十二という共通点より、何をどう配置したかを確認します。似た議題でも一対一の換算はできません。
先に読む
「官禄宮=第十ハウス」と書く前に
仕事を扱う用語が両方にあると、すぐ対応表を作りたくなります。しかし紫微斗数の官禄宮を読む規則と、西洋占星術の第十ハウスやMCを読む規則は同じではありません。MCもすべての方式で第十ハウスの始点になるわけではありません。
比較の準備として、紫微斗数の十二宮と星盤の四つの要素をそれぞれ確認します。一方の用語をもう一方の説明で済ませないことが出発点です。
作り方・対象・問いを分ける
紫微斗数は命宮を基準とする議題宮の配列と、伝統的な安星規則を使います。西洋占星術には天体位置の計算と、出生時空に対するハウス方式の選択があります。同じ空の図を別の言語にしたものではありません。紫微の太陽という星名だけで、天文学的な太陽黄経と同一視はできません。
入力と規則、配置された対象、解釈する問いの三段階で比較します。暦や時辰の処理と、UTC・経緯度・黄道・ハウス設定は役割が異なります。命宮や身宮を上昇点の訳語にすることもできません。
BaZiFlowによる学習図。位置関係の模式図で、個人の命盤ではありません。
関係の話では重なる範囲を限定する
夫妻宮と第七ハウスは、ともにパートナー関係を扱う場合があります。ただし第七ハウスには伝統によって契約や公然の対立相手といった範囲もあり、紫微ではその宮の星や他宮との関係を読みます。入口が似ていても、対象全体が同じとは限りません。
「協力と約束をどのように説明しているか」と問いを小さくし、両側の配置と規則を書き出します。「関係を大切にする」という広い一文が一致しただけでは、独立した裏付けが増えたとは言えません。片方は一宮、もう片方は全体という不揃いな比較にも注意します。
仕事と住まいでは材料を選び直す
仕事なら紫微の官禄と命・財帛などの関係、占星術の第十ハウスやMCなどを、採用する方法の中で検討します。紫微の星をそのまま西洋の惑星へ置き換える規則はありません。
住まいなら田宅宮と第四ハウスが各体系の議題入口になり得ますが、どちらも単独で所有権や家庭の実情を証明しません。関係、仕事、住まいへと問いが変わるたびに、関連する配置と現実の資料を選び直します。
二列のノートを完成させる
左右それぞれに入力版、配置、方法、解釈を書き、下に共通する問いと換算できない点を置きます。一致したら表現が広すぎないか、不一致なら時間層や設定が違わないかを確認します。無理に折衷点数を作る必要はありません。
『紫微斗数全書』巻二は安宮の歴史的資料、Swiss Ephemerisはハウス計算の参照資料です。扱う根拠が違うため、十二枠を再現できることだけで解釈が互いを証明するわけではありません。現実の生活資料も併せて考えます。

