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TA-CARD-050 / タロット

カップのキング:笏と杯

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カップのキング:片手に笏、片手に杯

カップのキングは海上の玉座に座り、片手に短い笏、片手に大きな杯を持ち、両脇に船と海豚がいます。ウェイトの原文から図像、語義、補足の警告を分け、共同の台所の悩みを笏・杯・海に振り分ける練習をします。

要点を先に約6分で読めます

カップのキングは、海上の玉座で片手に笏、片手に杯を持つ人の札です。語義は「責任」と「応じる心」に落ち着きます。

  • ウェイトの描写:左手に短い笏、右手に大きな杯。玉座は海の上にあり、片側に航行する船、もう片側に跳ねる海豚がいる。
  • 語義は商い・法律・神職の人で、責任感があり応じる心があり、公平、芸術と科学、創造的な知性も加わる。逆位置は不誠実と損失の長い列。
  • 補足の正位置は警告(地位ある人の悪意、助けるふりの偽善)で、本項の正位置と向きが逆。どちらの層を使うか示して読む。
18秒で、海上の王と両手の持ち物、語義の四つの欄、共同の台所を三つの欄に分ける表の順に見ます。

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海上の玉座:笏と杯、そして両脇の船とイルカ

ウェイトの描写は二文です。左手に短い笏、右手に大きな杯を持ち、玉座は海の上に据えられ、片側に船が進み、もう片側に海豚が跳ねる。そのあとに一言、杯のスートは自然に水と結びつくので、宮廷札にはどれも水が出てくる、と添えています。

カップのキング:冠をつけた王が海上の玉座に座り、片手に笏、片手に杯を持つ。一方に帆船、もう一方に跳ねる魚がいる。余白に三つの注記:片手に笏、片手に杯、責任と応じる心、尋ねる問い。元の図を開いて拡大する

カップのキング:笏と杯

RWSの原画を眺めると、王は赤い帽子つきの冠をかぶり、浅い青の長衣の上に黄緑の外套を羽織って、丸い背もたれの玉座に座っています。玉座は石の台に載り、まわりは波です。大きな杯は画面の左、笏は右にあり、右奥には赤い帆の船、左の水面には海の生き物が跳ねています。筆が及んでいるのは笏・杯・海・船・海豚まで。それ以外は、絵に描かれているだけの細部です。

左手短い笏右手大きな杯足元海、船と海豚
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左手短い笏右手大きな杯足元海、船と海豚
図像の三つの部分:片手の笏、もう片手の杯、玉座の下の海。

原典の語義:責任と公平、そして逆向きの警告

語義の欄にウェイトが書くのは次のとおりです。色白の男性。商い・法律・神職の人。責任感があり、問う人の求めに応じようとする。また公平、芸術と科学(科学・法律・芸術を生業とする人を含む)、創造的な知性。逆位置は、不誠実で二枚舌の人。無頼、強要、不正、悪徳、醜聞、略奪、大きな損失。

責任感があり、問う人の求めに応じる。公平、芸術と科学……創造的な知性。

ウェイト・カップのキング(英文の要約訳)

補足の一覧は向きが違います。正位置は注意の一句で、「地位ある人の悪意、助けるふりをする偽善に気をつけよ」。逆位置は一語、損失です。

語義正位置逆位置本項責任・公平・創造不誠実・不正・損失補足偽りの助けに注意損失
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語義正位置逆位置本項責任・公平・創造不誠実・不正・損失補足偽りの助けに注意損失
四つの欄:本項の正位置は前向きな語、補足の正位置は警告で、二つの逆位置はどちらも損失に行き着きます。

この四つの欄で目を留めたいのは、「応じる心」と「助けるふりをする偽善」が並んでいることです。同じ「助ける」という行いが、原典では姿勢の描写として、別の読み手には警戒の対象として出てきます。だからこの札で尋ねるべきは「いい人か」より、「この助けは言葉の上でどこまでか、実際にしたかを誰が見るか」です。

笏・杯・船と海豚:誰がどれを語るか

どれも絵にありますが、ウェイトが述べるのは位置までです。

笏、杯、一隻の船と一頭の海豚

短い笏
ウェイトは左手と述べるにとどまり、象徴の意味には進みません。笏が王権のしるしであることは一般的な知識で、彼の説明ではありません。
大きな杯
ウェイトは右手と書き、「大きな」と添えます。杯はこのスートの印で、この項での彼の説明は、スートが水と結びつくという一点です。
片側に船、片側に海豚
ウェイトは玉座の両側にあると述べるだけで、意味は与えていません。RWSの絵では、右に赤い帆の船、左に跳ねる海の生き物がいます。
ウェイトの言葉左に笏、右に杯玉座は海の上船と海豚絵にだけある赤い帆の船外套と冠玉座の石の台現代の学習笏=規則、杯=感情船は操れ、魚は自在どれも類比
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ウェイトの言葉左に笏、右に杯玉座は海の上船と海豚絵にだけある赤い帆の船外套と冠玉座の石の台現代の学習笏=規則、杯=感情船は操れ、魚は自在どれも類比
原文にある語、絵にしかない描写、後世の借り物を、一列ずつに分けます。

学習の場では、この三つを三種類の事柄に割り当てることがよくあります。笏は決めておくべき規則、杯は聞かれるべき気持ち、海は自分で起伏して前もって決められない変化。使いやすい分け方ですが、後の人の類比です。ウェイトが書いたのは、王が笏と杯を同時に持ち、海の上に座っているということだけです。

読み方:共同の台所の悩みを、笏・杯・海に振り分ける

毎週木曜の夜、ボランティアが交代で料理を作る共同の台所を考えます。最近は声が増えました。いつも自分が最後に片づけると感じる人、スープが塩辛いと言う人、雨の日に誰も来なかったらどうするかと尋ねる人。混ざったままだと、みんなが疲れます。王の手にある三つに沿って、三つの欄に分けます。

  1. 笏:何を規則にするか

    書き出せて、あとで確かめられること。鍋は誰が洗うか、何時に鍵を閉めるか、鍵は誰が預かるか。一、二文にして台所に貼ります。

  2. 杯:何を先に聞くか

    「いつも同じ人が片づける」は、まず気持ちです。誰が、いつ、どこで疲れるのかを聞き、そのうえで背後に規則の欠けがあるかを判断します。

  3. 海:何が自然に変わるか

    当夜の人数や、届く食材の量は決められません。できるのは余白を残すこと。少ない夜のやり方と、多い夜のやり方を用意します。

共同の台所笏・決める杯・聞く海・変わる例一鍋と戸締まり同じ人が片づける当夜の人数例二献立は前日に塩辛いという声届く食材の量例三鍵の預かり新人が言い出せない雨で人が来ない
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共同の台所笏・決める杯・聞く海・変わる例一鍋と戸締まり同じ人が片づける当夜の人数例二献立は前日に塩辛いという声届く食材の量例三鍵の預かり新人が言い出せない雨で人が来ない
ある夜のざわめきを三つの欄に分けます。左は条文にし、真ん中は聞き、右は余白を残します。

三つの欄の使い方

笏:書き出す

  • 誰が何をいつ
  • 守れなかったときは

杯:聞いてから判断

  • 善悪を急がない
  • 気持ちを直ちに条文にしない

海:余白を残す

  • 代わりの手順を用意
  • 変わったら直す、責めない

逆位置と隣の札:不誠実の長い列と、他の王の手にあるもの

逆位置の列は長く、重い語が並びます。不誠実、二枚舌、無頼、強要、不正、悪徳、醜聞、略奪、大きな損失。これらが述べているのは行いで、「悪い人」の肖像ではありません。逆位置で読むなら、誰かを断じる前に、約束と実際の行いを突き合わせるのが確かな使い方です。

他の三枚の札、手にあるもの

カップのクイーン

両手で一つの杯

「知性」の語を分け合いますが、クイーンのそれは愛に、キングのそれは創造に向かいます。公平と責任の語はキングの側にだけあります。

ワンドのキング

花の咲く杖を掲げる

ウェイトが挙げるのは誠実さと良心的であること。「この札は常に誠実を表す」の一句があり、この王の手には杖だけで杯はありません。

ソードのキング

座して抜き身の剣を持つ

ウェイトは「裁きを行う」と述べ、語は判決・力・権威に及びます。カップのキングの語は責任と公平にあります。

悩みを書き出すまず笏・杯・海に分ける次に欄ごとに扱いを変える
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悩みを書き出すまず笏・杯・海に分ける次に欄ごとに扱いを変える
読み終えると、悩みは三つの欄に分かれ、それぞれに扱い方があります。

読んだあとの疑問

カップのキングは、年上の男性のことですか。

語義に「商い・法律・神職の人」とあるのは、1910年当時の人の描き方です。学習上は、規則を守りつつ気持ちも受け止める「間に立つ姿勢」として読むのが無難で、自分や出来事に尋ねる材料にします。実在の人を決めつけるためには使いません。

カップのキングの逆位置は、誰かにだまされるという意味ですか。

逆位置の語は重く、不誠実、二枚舌、無頼、強要、不正、悪徳、醜聞、略奪、大きな損失が並びます。ただし原典の言い回しで、札が特定の人を指すわけではありません。実用的なのは、約束したことと実際にしたことを突き合わせ、確かめられる記録を残す使い方です。

補足の「助けるふりをする偽善」は、どう使えばよいですか。

ウェイトが集めた別の読み手の言葉で、彼自身の語義にはありません。確認の一覧として使います。助けると言われたら、何を、いつまで、誰が確かめるのかを尋ねます。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: King of Cups (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, King of Cups, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

カップのクイーン:蓋つきの杯を抱き、ウェイトは「見て、動く」と書く ↗

ソードのエース:一つの手、一本の剣、一つの冠。ウェイトの語義は「力」を巡る ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗