擎羊:禄存の一つ先に置く星
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擎羊の位置は生まれ年の天干だけで決まります。禄存を先に求め、地支を一つ進めるだけです。環状図、八行の表、廟と陷の対応、羊陀が命宮を挟む位置の例から、落点の規則を整理します。
要点を先に約6分で読めます
擎羊には専用の口訣がなく、禄存について決まります。生まれ年の干で禄存を出し、地支の順で一つ先が擎羊です。十干に対して落点は八つしかありません。
- 位置を決めるのは生まれ年の天干だけです。月も時辰も関わらず、干が変わると入る支が変わるだけです。
- 八つの落点は子午卯酉と辰戌丑未の中にあり、寅申巳亥には一つも入りません。陽干は書が「陷」とする四つの支に、陰干は「廟」とする四つの支に入ります。
- 禄存のある宮の両隣は、ちょうど擎羊と陀羅になります。羊陀に挟まれるのは必ず禄存の宮なので、羊陀が命宮を挟む形は、命宮に禄存がある盤にしか現れません。

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十二の支のうち、擎羊が入るのは八つだけ
擎羊の位置には専用の口訣を引く必要がありません。生まれ年の天干で禄存を出し、地支の順でその一つ先が擎羊です。
図の見方:十二支は子を上にして時計回りに並べ、各支に擎羊が入る年干を記す。廟と陷の色分けは巻二の廟旺表による。
図は十二支の環で、各支に「どの年干の人で擎羊がここに入るか」を記しています。子に壬、丑に癸、卯に甲、辰に乙、午に丙と戊、未に丁と己、酉に庚、戌に辛。寅・申・巳・亥の四つは空欄です。十干に対して落点は八つで、この四つの支に擎羊が入ることはありません。濃い緑と赤紫の色分けは第四節で説明します。
一句の口訣と、一つの例
紫微斗数の古典『紫微斗数全書』は、巻二の節「安擎羊陀羅二星訣」を「禄の前に擎羊、後ろに陀羅」という短い一句で始め、そのあとに置き方と例が平易な文で続きます。
この二星は禄存に従って置く。禄の前に擎羊を、禄の後ろに陀羅を置く。たとえば癸の年は禄が子にあるから、丑の宮に擎羊を、亥の宮に陀羅を置く。ほかもこれにならう。
ここでの「前」は子・丑・寅……の順に一つ進むこと、「後ろ」は一つ戻ることで、十二宮の名前が並ぶ向きとは関係がありません。禄存そのものには、同じ巻に別の歌があります。
甲の生まれは禄存が寅の宮、乙は卯、丙と戊は巳、丁と己は禄存が午にとどまる。庚の禄は申、辛の禄は酉、壬の禄は亥、癸の禄は子。
二つの歌を合わせると手順は二つです。年干で禄存を引き、地支を一つ進める。
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十干は八行にまとまる
引き方を表にすると、丙と戊、丁と己がそれぞれ一行にまとまります。
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口訣は「丙戊は巳」「丁己は午」と二つの干を並べて書いているので、禄存の支をもともと共有し、すぐ先にある擎羊も同じ支になります。禄存の八つの落点は寅卯巳午申酉亥子で、その一つ先は卯辰午未酉戌子丑。寅・申・巳・亥はその中に一つもありません。ここから簡単な検算ができます。排盤ソフトで擎羊がこの四つの支のどれかに表示されたら、まず年干を確かめ、次にそのソフトの安星規則が本サイトと違わないかを見ます。
陽干は陷の支、陰干は廟の支に入る
巻二の廟旺表は、十二の支を七つの等級に分けます。擎羊が使うのはそのうち二つで、丑・辰・未・戌の四つが「廟」、子・卯・午・酉の四つが「落陷」です。巻三でも、擎羊に関する条が並ぶ手前に、同じ内容が一行にまとめられています。
擎羊は、辰・戌・丑・未で廟、子・午・卯・酉で陷。
この表を前節の八行表に重ねると、きれいな分かれ方になります。
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由来は単純です。陽干の禄存はすべて寅・巳・申・亥にあり、その一つ先は卯・午・酉・子。陰干の禄存は卯・午・酉・子にあり、その一つ先は辰・未・戌・丑です。同じ節の「擎羊が力士に逢う」条の注には「甲の生まれは命が卯、丙の生まれは命が午、庚の生まれは命が酉、壬の生まれは命が子」とあり、命宮そのものが擎羊を持つ四つの場合を挙げています。上の陽干の列にある四つで、戊は書かれていませんが、置き方の規則では丙と同じ午に入ります。
禄存の両隣が、羊陀の挟む形
禄存を真ん中に置くと、地支の順で一つ先の支が擎羊、一つ手前の支が陀羅で、三つの星が連続した三つの支を占めます。命宮がちょうど禄存のある支のとき、両隣が擎羊と陀羅になり、これを「羊陀が命を挟む」と呼びます。巻三にこの題の項があり、ここでは位置の例だけを取ります。
たとえば命を申の宮に置き、さらに忌星に出会うとき、擎羊は酉、陀羅は未にあってこれを挟む。ほかもこの例にならう。
先の手順で検算できます。命宮が申なら禄存も申でなければならず、それに当たるのは庚の年だけです(庚の禄は申)。そのとき擎羊は酉、陀羅は未で、書の例と同じです。サイト内エンジンで、1984〜1993年生まれ、全ての月、三つの時間帯の360枚を調べたところ、「命宮の両隣が羊陀」と「命宮に禄存がある」は常に同時に成り立ち、例外はありませんでした。
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逆から引く二問
乙の年の生まれで、擎羊はどの支に入り、表では何の等級ですか。
乙の禄は卯なので擎羊は辰。辰は表で「廟」です。
命宮が酉のとき、羊陀に挟まれる形が出るのはどの年干の盤ですか。
命宮が酉なら禄存も酉で、辛の年だけです。擎羊は戌、陀羅は申に入り、酉の宮を挟みます。
陀羅がなぜ反対側に立つのかは陀羅で、禄存そのものは禄存で読めます。「挟む」と「対宮」「会照」の違いは対宮・夾宮・会照に、煞曜全体の置き方の根拠は補星・煞曜・雑曜にあります。
読んだあとの疑問
友人と同じ年に生まれたら、擎羊は必ず同じ支に入りますか。
同じ支になります。年の干だけで決まるからです。ただし命宮は月と時辰から出るので違うことが多く、同じ支でも宮の名前は盤ごとに異なります。どの宮に入るかは各自の盤で見ます。
丙の年と戊の年で、擎羊が同じ支になるのはなぜですか。
禄存の口訣が「丙戊は巳」と二つの干を並べて書いているため、禄存の支を共有します。擎羊は禄存のすぐ先に置くので、同じ支になります。丁と己も同様です。
排盤ソフトで擎羊に付く「陷」とは何ですか。
廟旺表の等級名です。表は星ごとに支別で七つの等級を載せ、擎羊が使うのは廟と陷の二つだけです。その支に入ったとき書が挙げる等級を示しています。
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