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ZW-AUX-07 / 紫微斗数

擎羊:禄存の一つ先に置く星

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擎羊は禄存の一つ先

擎羊の位置は生まれ年の天干だけで決まります。禄存を先に求め、地支を一つ進めるだけです。環状図、八行の表、廟と陷の対応、羊陀が命宮を挟む位置の例から、落点の規則を整理します。

要点を先に約6分で読めます

擎羊には専用の口訣がなく、禄存について決まります。生まれ年の干で禄存を出し、地支の順で一つ先が擎羊です。十干に対して落点は八つしかありません。

  • 位置を決めるのは生まれ年の天干だけです。月も時辰も関わらず、干が変わると入る支が変わるだけです。
  • 八つの落点は子午卯酉と辰戌丑未の中にあり、寅申巳亥には一つも入りません。陽干は書が「陷」とする四つの支に、陰干は「廟」とする四つの支に入ります。
  • 禄存のある宮の両隣は、ちょうど擎羊と陀羅になります。羊陀に挟まれるのは必ず禄存の宮なので、羊陀が命宮を挟む形は、命宮に禄存がある盤にしか現れません。
18秒で擎羊:入りうる八つの支とけっして入らない四つ、禄存から一つ進める規則、読む前の三つの問い。

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補佐星・煞星・雑曜はそれぞれ何をするのか ↗

十二の支のうち、擎羊が入るのは八つだけ

擎羊の位置には専用の口訣を引く必要がありません。生まれ年の天干で禄存を出し、地支の順でその一つ先が擎羊です。

十二支の環状図。子に壬、丑に癸、卯に甲、辰に乙、午に丙・戊、未に丁・己、酉に庚、戌に辛と、擎羊が入る年干を記す。寅・申・巳・亥は空欄。丑・辰・未・戌は濃い緑、子・卯・午・酉は赤紫で示す。元の図を開いて拡大する

図の見方:十二支は子を上にして時計回りに並べ、各支に擎羊が入る年干を記す。廟と陷の色分けは巻二の廟旺表による。

図は十二支の環で、各支に「どの年干の人で擎羊がここに入るか」を記しています。子に壬、丑に癸、卯に甲、辰に乙、午に丙と戊、未に丁と己、酉に庚、戌に辛。寅・申・巳・亥の四つは空欄です。十干に対して落点は八つで、この四つの支に擎羊が入ることはありません。濃い緑と赤紫の色分けは第四節で説明します。

一句の口訣と、一つの例

紫微斗数の古典『紫微斗数全書』は、巻二の節「安擎羊陀羅二星訣」を「禄の前に擎羊、後ろに陀羅」という短い一句で始め、そのあとに置き方と例が平易な文で続きます。

この二星は禄存に従って置く。禄の前に擎羊を、禄の後ろに陀羅を置く。たとえば癸の年は禄が子にあるから、丑の宮に擎羊を、亥の宮に陀羅を置く。ほかもこれにならう。

巻二の擎羊・陀羅の置き方の節(筆者訳)

ここでの「前」は子・丑・寅……の順に一つ進むこと、「後ろ」は一つ戻ることで、十二宮の名前が並ぶ向きとは関係がありません。禄存そのものには、同じ巻に別の歌があります。

甲の生まれは禄存が寅の宮、乙は卯、丙と戊は巳、丁と己は禄存が午にとどまる。庚の禄は申、辛の禄は酉、壬の禄は亥、癸の禄は子。

巻二の禄存の置き方の節(筆者訳)

二つの歌を合わせると手順は二つです。年干で禄存を引き、地支を一つ進める。

書にある例:癸の年年干癸生まれ年禄存を引く禄存子一つ進む擎羊丑同じ手順:庚の年年干庚生まれ年禄存を引く禄存申一つ進む擎羊酉庚の年の行は、巻三「羊陀夾忌」の項の位置の例と合う。第五節を参照
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書にある例:癸の年年干癸生まれ年禄存を引く禄存子一つ進む擎羊丑同じ手順:庚の年年干庚生まれ年禄存を引く禄存申一つ進む擎羊酉庚の年の行は、巻三「羊陀夾忌」の項の位置の例と合う。第五節を参照
癸の年は禄存が子、擎羊が丑。庚の年は禄存が申、擎羊が酉。いずれも禄存を先に引き、一つ進める。

十干は八行にまとまる

引き方を表にすると、丙と戊、丁と己がそれぞれ一行にまとまります。

年干禄存擎羊甲寅卯乙卯辰丙・戊巳午丁・己午未庚申酉辛酉戌壬亥子癸子丑十干をサイト内エンジンで一つずつ照合し、口訣と一致
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年干禄存擎羊甲寅卯乙卯辰丙・戊巳午丁・己午未庚申酉辛酉戌壬亥子癸子丑十干をサイト内エンジンで一つずつ照合し、口訣と一致
甲は禄が寅で擎羊が卯。乙は卯と辰。丙・戊は巳と午。丁・己は午と未。庚は申と酉。辛は酉と戌。壬は亥と子。癸は子と丑。

口訣は「丙戊は巳」「丁己は午」と二つの干を並べて書いているので、禄存の支をもともと共有し、すぐ先にある擎羊も同じ支になります。禄存の八つの落点は寅卯巳午申酉亥子で、その一つ先は卯辰午未酉戌子丑。寅・申・巳・亥はその中に一つもありません。ここから簡単な検算ができます。排盤ソフトで擎羊がこの四つの支のどれかに表示されたら、まず年干を確かめ、次にそのソフトの安星規則が本サイトと違わないかを見ます。

陽干は陷の支、陰干は廟の支に入る

巻二の廟旺表は、十二の支を七つの等級に分けます。擎羊が使うのはそのうち二つで、丑・辰・未・戌の四つが「廟」、子・卯・午・酉の四つが「落陷」です。巻三でも、擎羊に関する条が並ぶ手前に、同じ内容が一行にまとめられています。

擎羊は、辰・戌・丑・未で廟、子・午・卯・酉で陷。

『紫微斗数全書』巻三、擎羊の諸条の冒頭の一行(筆者訳)

この表を前節の八行表に重ねると、きれいな分かれ方になります。

陽干:甲 丙 戊 庚 壬擎羊は「陷」の支に入る禄存:寅 巳 巳 申 亥擎羊:卯 午 午 酉 子すべて子午卯酉陰干:乙 丁 己 辛 癸擎羊は「廟」の支に入る禄存:卯 午 午 酉 子擎羊:辰 未 未 戌 丑すべて辰戌丑未陽干の禄存は寅申巳亥、陰干の禄存は子午卯酉にあり、一つ先でもう一方の類に移る
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陽干:甲 丙 戊 庚 壬擎羊は「陷」の支に入る禄存:寅 巳 巳 申 亥擎羊:卯 午 午 酉 子すべて子午卯酉陰干:乙 丁 己 辛 癸擎羊は「廟」の支に入る禄存:卯 午 午 酉 子擎羊:辰 未 未 戌 丑すべて辰戌丑未陽干の禄存は寅申巳亥、陰干の禄存は子午卯酉にあり、一つ先でもう一方の類に移る
陽干の禄存は寅・巳・申・亥にあり擎羊は子午卯酉で表では陷。陰干の禄存は子午卯酉にあり擎羊は辰戌丑未で表では廟。

由来は単純です。陽干の禄存はすべて寅・巳・申・亥にあり、その一つ先は卯・午・酉・子。陰干の禄存は卯・午・酉・子にあり、その一つ先は辰・未・戌・丑です。同じ節の「擎羊が力士に逢う」条の注には「甲の生まれは命が卯、丙の生まれは命が午、庚の生まれは命が酉、壬の生まれは命が子」とあり、命宮そのものが擎羊を持つ四つの場合を挙げています。上の陽干の列にある四つで、戊は書かれていませんが、置き方の規則では丙と同じ午に入ります。

禄存の両隣が、羊陀の挟む形

禄存を真ん中に置くと、地支の順で一つ先の支が擎羊、一つ手前の支が陀羅で、三つの星が連続した三つの支を占めます。命宮がちょうど禄存のある支のとき、両隣が擎羊と陀羅になり、これを「羊陀が命を挟む」と呼びます。巻三にこの題の項があり、ここでは位置の例だけを取ります。

たとえば命を申の宮に置き、さらに忌星に出会うとき、擎羊は酉、陀羅は未にあってこれを挟む。ほかもこの例にならう。

『紫微斗数全書』巻三「羊陀夾忌」の条(筆者訳)

先の手順で検算できます。命宮が申なら禄存も申でなければならず、それに当たるのは庚の年だけです(庚の禄は申)。そのとき擎羊は酉、陀羅は未で、書の例と同じです。サイト内エンジンで、1984〜1993年生まれ、全ての月、三つの時間帯の360枚を調べたところ、「命宮の両隣が羊陀」と「命宮に禄存がある」は常に同時に成り立ち、例外はありませんでした。

擎羊 ・ 酉禄存の次の支禄存 ・ 申(命宮)庚の生まれ年陀羅 ・ 未禄存の一つ前の支連続する三つの支。上から地支の逆順に並べた
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擎羊 ・ 酉禄存の次の支禄存 ・ 申(命宮)庚の生まれ年陀羅 ・ 未禄存の一つ前の支連続する三つの支。上から地支の逆順に並べた
庚の年で命宮が申のとき、命宮に禄存があり、酉に擎羊、未に陀羅が入って両側から挟む。

逆から引く二問

問一

乙の年の生まれで、擎羊はどの支に入り、表では何の等級ですか。

乙の禄は卯なので擎羊は辰。辰は表で「廟」です。

問二

命宮が酉のとき、羊陀に挟まれる形が出るのはどの年干の盤ですか。

命宮が酉なら禄存も酉で、辛の年だけです。擎羊は戌、陀羅は申に入り、酉の宮を挟みます。

陀羅がなぜ反対側に立つのかは陀羅で、禄存そのものは禄存で読めます。「挟む」と「対宮」「会照」の違いは対宮・夾宮・会照に、煞曜全体の置き方の根拠は補星・煞曜・雑曜にあります。

読んだあとの疑問

友人と同じ年に生まれたら、擎羊は必ず同じ支に入りますか。

同じ支になります。年の干だけで決まるからです。ただし命宮は月と時辰から出るので違うことが多く、同じ支でも宮の名前は盤ごとに異なります。どの宮に入るかは各自の盤で見ます。

丙の年と戊の年で、擎羊が同じ支になるのはなぜですか。

禄存の口訣が「丙戊は巳」と二つの干を並べて書いているため、禄存の支を共有します。擎羊は禄存のすぐ先に置くので、同じ支になります。丁と己も同様です。

排盤ソフトで擎羊に付く「陷」とは何ですか。

廟旺表の等級名です。表は星ごとに支別で七つの等級を載せ、擎羊が使うのは廟と陷の二つだけです。その支に入ったとき書が挙げる等級を示しています。

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資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安祿存星訣、安擎羊陀羅二星訣、廟旺表 ↗
  2. 維基文庫・紫微斗數全書・卷三:論格星數高下(擎羊、羊陀夾忌各條) ↗
  3. iztro・星曜系统(十四主星名单与斗分) ↗

続けて読む

天馬:生年の地支で寅申巳亥の四宮に入る安星と、同宮の名称、禄馬・馬陀の年柱 ↗

陀羅:禄存の一つ前に置く星、本命と流年が同じ支に重なると迭並 ↗