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TA-CARD-076 / タロット

ペンタクルのナイト:遅い馬と貨幣

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ペンタクルのナイト:安定して、一歩止まって問う

ペンタクルのナイトは遅くて重い馬に乗り、貨幣を見せるが中は覗きません。ウェイトの原文から語義、限定の一句、補足を分け、小さな展示の準備で「速さを決める・項目を並べる・止まって問う」を練習します。

要点を先に約6分で読めます

ペンタクルのナイトは、遅くて重い馬に乗り、貨幣を掲げて、その中は覗きません。そのため語義は「役に立つ、信頼できる」という目に見えることに集まります。

  • ウェイトの描写は二文:遅く粘り強く重い馬に乗り、騎士の様子は馬と釣り合う。印は見せるが、中は見ない。
  • 語義は有用、実用、関心、責任、廉直。後ろに「すべて通常の外側の層」という限定が付く。補足は「役に立つ人」「有益な発見」。
  • 逆位置は惰性、怠惰、その種類の静止、停滞、さらに穏やかさ、落胆、不注意。補足は「職のない勇者」。
18秒で、遅い馬と掲げた貨幣、語義の層、展示準備の各地点での「止まって問う」の順に見ます。

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重い馬と掲げた貨幣:騎士と馬は同じ調子で進む

この騎士について、ウェイトの描写は二文です。遅く、粘り強く、重い馬に乗り、その様子は馬と釣り合っている。自分の印を見せるが、その中は見ない。

ペンタクルのナイト:緑の羽根飾りの兜の騎士が暗い色の馬に乗って貨幣を身の前に掲げ、馬は動かず立ち、背後に太陽、緑の丘、耕された畑がある。三つのラベルは「身の前の貨幣」「見せるが覗かない」「尋ねる問い」。元の図を開いて拡大する

ペンタクルのナイト:遅い馬と貨幣

RWS版の絵では、鎧の騎士が緑の葉を飾った兜をかぶり、赤い手袋で貨幣を胸の前に持っています。黒い馬は横向きにしっかり地面を踏んで立ち、馬具には赤地に点の入った帯が下がります。背後には赤茶の畝があり、地平線に小さな木立があります。BaZiFlowが描いた札でも馬は同じようにどっしり立ち、騎士の兜には緑の羽根飾り、片手で貨幣を身の前に掲げ、背後に太陽、緑の丘、耕された畑があります。

「様子が馬と釣り合う」とは、騎手と馬が同じ調子で、一緒に読むということです。

馬遅い粘り強い重い騎士馬と釣り合う貨幣を見せる中は覗かない
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馬遅い粘り強い重い騎士馬と釣り合う貨幣を見せる中は覗かない
馬に三つ、騎士に三つ。遅く、安定し、外へ向けて見せるという同じ調子です。

原典の語義:有用・信頼・責任、すべて「通常の外側の層」

ウェイトの占断の語義は、五つの語と限定の一句です。有用・実用・関心(interest)・責任・廉直。そして「すべて通常の、外側の層で」と添えます。

有用、実用、関心、責任、廉直。いずれも通常の、外側の層のこと。

ウェイト・ペンタクルのナイト(意訳)

この限定が、札全体の鍵です。五つの語はどれも、他の人に見え、確かめられることです。やったかどうか、安定してやったかどうか。補足も二句だけで、「役に立つ人」と「有益な発見」です。

五つの語有用から廉直まで一句の限定通常の外側の層補足役立つ人と発見
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五つの語有用から廉直まで一句の限定通常の外側の層補足役立つ人と発見
語義の三層:五つの語、一句の限定、別の読み手の補足。

英語のinterestには興味・関心の意味もあります。ウェイトは展開していないので、問いの文脈で決めます。

馬・貨幣・外側の層:三つの出どころ

見どころは三つ。馬、貨幣、そして限定の一句です。

三つと、それぞれの出どころ

馬
遅い、粘り強い、重い。三語ともウェイトの言葉で、騎士の様子がそれと釣り合うとも添えています。馬に象徴の意味は付けていません。
貨幣
人に見せるもの。ウェイトは「中は覗かない」と書くだけで、その意味は説明しません。組全体の印が五芒星を刻んだ貨幣だという話は、この組のキングの項に出てきます。
外側の層
これはウェイトが語義に付けた限定で、「通常」「外側」は彼の言葉です。「確認できること」と読むのは、学習での言い換えです。
三つウェイトの文学習の言い換え馬遅い・重い中身より調子貨幣見せ、覗かない覗くのは練習層通常・外側確認できること
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三つウェイトの文学習の言い換え馬遅い・重い中身より調子貨幣見せ、覗かない覗くのは練習層通常・外側確認できること
三つとも二層に分かれます。ウェイトが書いた層と、学習が言い換えた層です。

読み方:展示準備の項目表、各地点で止まって貨幣の中を見る

この札の形は、遅い馬、見せた貨幣、外側の層です。これを日常の一件に移すと、三つの動作になります。速さを決める、項目を並べる、止まって問う。

  1. 馬の速さを決める

    ウェイトの馬は遅く、粘り強く、重い。この仕事は毎日の着実な前進で進むのか、最後の夜の追い込みなのかを問います。総工程より先に、一日の量を決めます。

  2. 外側の層を項目に並べる

    語義は通常の外側の層に限られるので、確認できる作業を書き出します。額は水平か、ラベルは貼れたか、照明は作品に届いているか。各項目は「はい」か「いいえ」だけで答えます。

  3. 地点ごとに、止まって貨幣の中を一度見る

    騎士は貨幣を見せるだけで見ません。一区間終えるごとに一度止まり、この項目は誰のためで、なぜ必要かを問います。問い終えたら進みます。

例を一つ。三人で小さな写真展の展示準備をします。オープンは金曜の夜、水曜から作品を掛け始めます。項目表は二段に分けられます。

外側・確認できる額が水平ラベル貼付照明が届く止まって問う最初に見る作品動線は自然か説明は読めるか
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外側・確認できる額が水平ラベル貼付照明が届く止まって問う最初に見る作品動線は自然か説明は読めるか
上の段は印をつける項目、下の段は各地点で止まって問う言葉です。

この騎士が与えるもの、与えないもの

与える

  • 確かめられる項目表
  • 安定して進む調子

与えない

  • 各項目の意味
  • 他の人が満足するか

一言足す

  • 地点ごとに理由を問う
  • 来場者として通し歩く

逆位置と隣の札:「その種類の」静止と、速さの違う三頭の馬

ウェイトの逆位置は、惰性、怠惰、その種類の静止、停滞。さらに、穏やかさ、落胆、不注意です。

惰性、怠惰、その種類の静止、停滞。さらに、穏やかさ、落胆、不注意。

ウェイト・ペンタクルのナイト、逆位置(意訳)

「その種類の」は正位置の通常の層を指すと読めます(ウェイトは説明していないので、一つの読み方です)。そう読めば、この停滞も同じ層のことです。穏やかさ(placidity)は「さらに」の側に置かれ、「惰性」より口調が柔らかくなります。補足では、正位置が「役に立つ人、有益な発見」、逆位置が「職のない勇者」(a brave man out of employment)。同時代の別の読者の言い回しです。

本項の逆位置惰性・怠惰その種類の静止・停滞さらに同じ条の中穏やか・落胆不注意補足別の読み手正:役立つ人逆:職のない勇者
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本項の逆位置惰性・怠惰その種類の静止・停滞さらに同じ条の中穏やか・落胆不注意補足別の読み手正:役立つ人逆:職のない勇者
逆位置が書かれた三か所:本項の語、同じ条の「さらに」、別の読み手の補足。

四人の騎士、四頭の馬、四つの速さ

ワンドのナイト

旅の途中のよう

短い杖を持ち、馬の動きは「性急な心の状態」の手がかりとされます。語義は出発、不在、逃走、移住。

ソードのナイト

全速で駆ける

敵を蹴散らすかのよう。ウェイトは、ロマンスの騎士道の原型に近いと言います。語義は技量、勇敢、能力、防御、同じ条に敵意や戦いも。

カップのナイト

静かに進む

翼のある兜をかぶり、優美で好戦的ではありません。語義は到来、接近、提案、招待。ペンタクルのナイトは四頭目で、最も遅く重い馬です。

読んだあとの疑問

ペンタクルのナイトは「遅い」札ですが、先延ばしを表しますか。

ウェイトが書くのは馬が遅く粘り強いことで、正位置の語義に「先延ばし」はありません。惰性、怠惰、停滞は逆位置に出てきます。正位置では、遅さは有用・信頼・責任と並び、持久力の書き方に近く見えます。停滞になるかどうかは、問う事柄しだいです。

語義にある「関心(interest)」はお金の話ですか。

英語のinterestは、利益のほか、興味や関心も指します。ウェイトの語義には、お金を直接言う語は一つもありません。問いの内容でどちらの意味かを決め、迷うなら両方を書き留めます。

逆位置の「その種類の静止」とは何ですか。

原文はrepose of that kindで、「その種類」は、正位置が述べた通常の層を指すと読めます(ウェイトは説明していないので、一つの読み方です)。そう読めば、この静止も同じ層のことで、別の層に移されてはいません。補足の「職のない勇者」は、別の読み手の古い言い方です。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Knight of Pentacles (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Knight of Pentacles, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ペンタクルのペイジ:貨幣を見上げる集中と、「周囲に気づかない」こと ↗

ペンタクルのクイーン:膝の上の貨幣を見つめる。語義は豊かさ・気前・安心 ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗