対宮・夾宮・会照の位置
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申を基準に、寅の対宮、未酉の両隣、子辰の三合を比較します。関係を表す言葉の範囲を確認し、星の実際の所在と参照関係を分けます。
要点を先に約5分で読めます
星が解釈に関わると言うだけでは、どこにある星か分かりません。本宮の坐守、対宮からの参照、両隣、三合を分けます。基準を零として十二地支の順に数え、基準を移しても同じ方法で位置を求められるか試します。
- 対宮は六つ先、両隣は前後一つ、三合の他の二宮は四つ先と八つ先にあります。
- 申の両隣は未と酉ですが、基準を子に変えると亥と丑へ変わります。
- 夾格は両側の位置と指定された星を確認し、会照は採用する文脈の範囲を明示します。

先に読む
「会う」と「同じ宮にいる」を分けます
紫微斗数の文章では、ある星が守る、照らす、会う、挟む、といった表現が使われます。星名だけを拾うと、どれも同じ条件に見えてしまいますが、示す位置関係は異なります。
たとえば寅にある星を申から参照しても、その星が申にも実際に入るわけではありません。所在と参照を分けておくと、説明を読んだ別の人が盤面へ戻って確認できます。曖昧な関係語を使う前に、まず位置を書き出します。
実際の坐守
- 寅
読む基準
- 申
申を基準に、三種類の関係を探します
星をまだ置かず、十二地支の配置だけを使います。申の対宮は寅、両隣は未と酉、三合の他の二宮は子と辰です。画面上で近く見えるかどうかではなく、地支の並びで確かめます。
| 申から見る関係 | 該当位置 | 区別する点 |
|---|---|---|
| 対宮 | 寅 | 半周向こうの位置 |
| 両側の隣宮 | 未・酉 | 直前と直後の二宮 |
| 三合の他の二宮 | 子・辰 | 申と合わせて三合 |
BaZiFlowによる位置関係の比較。星曜の配置や吉凶は設定していません。
次に基準を子へ移してみます。対宮は午、両隣は亥と丑、三合の他の二宮は申と辰になります。基準を移したのに未酉をそのまま両隣としてしまえば、前の図を覚えただけで、関係を求め直せていません。
四角形の命盤では格子の見た目に惑わされる場合があります。隣宮は画面上の文字間隔から選ばず、十二宮の順序で判断してください。
数えるときは基準の申を零とし、一番目に含めません。申の次から、酉一、戌二、亥三、子四、丑五、寅六、卯七、辰八、巳九、午十、未十一です。四と八が子辰、六が寅、一と十一が両隣を示します。この数字は相対位置であり、星の強さの点数ではありません。
二つの候補を比べましょう。未と酉は申の両側にあります。一方、未と寅では隣宮が一つ、対宮が一つで、酉側は満たされません。たとえ二組に同じ星名が登場しても、位置の相違は消えません。これは空の宮位枠だけでできる反例の検査です。実在する人の出生盤を仮定する必要はありません。
0 · 基準
1・11両隣、6対宮、4・8三合
夾の条件は、両側を確認してから
夾宮は焦点の前後にある隣宮に関わる言葉です。特定の夾格が成立するかは、その位置に必要な星があるか、並び方や追加条件は何かをさらに調べます。二つの星を見つけただけでは足りません。
『紫微斗数全書』巻一には輔弼が帝を挟む表現があり、増補太微賦には前後の両隣を用いた説明もあります。古文を読む際は、最初に空間的な条件を図にしてみると、星名の印象だけで判断せずに済みます。
片側しか資料がないときは、両側の条件はまだ未確認です。本宮にある別の星や対宮の星で、見えていない側を補ってはいけません。技法上の配置を変更してしまうからです。古い格局名に付く結果の断定の文も、現代の出来事を検証した証拠とは区別します。
未 + 酉
- 両隣
未 + 寅
- 隣と対宮
会照は、どこまで見る用語でしょうか
会や照の具体的な範囲は、著者の文脈や採用方法と合わせて読みます。三合と対宮を参照することはよくありますが、会という文字を見ただけで全十二宮へ拡大することも、常に同宮だけへ縮めることも適切ではありません。
現代の宮位解説では、本宮、対宮、二つの三合宮を三方四正として扱い、申の三合宮は子と辰と説明しています。三方四正の位置確認では、その四宮を詳しく整理しています。
ノートには申を基準とし、寅を参照、子辰を三合として確認、と具体的に書けます。両隣も見る場合には未酉を別欄へ加えます。これなら会照という一語で参照した範囲が隠れません。
対宮
- 参照位置
- 寅
三合
- 参照位置
- 子 · 辰
両隣
- 参照位置
- 未 · 酉
関係の確認から、結果の断定へ飛ばない
位置が正しくても、そこにどの星があるかは別途調べる必要があります。亮度や四化、対象が本命か運限かも、資料なしには補えません。申子辰という三合の位置から、別体系の五行合化まで完了したと考えることも避けます。
空宮と借星の記録で扱うように、他宮から星を参照しても実際の所在は変えません。大限の宮名や流年の印が重なっている画面では、時間層も一緒に記します。同じ格に表示されるだけで、すべてが本命の情報になるわけではありません。
対宮だから人間関係が対立する、挟まれるから困る、会うから助けが来る、といった日常語の連想も根拠にはなりません。関係の名称と、その方法での解釈条件を分けておきます。
練習では一つの文章を、基準宮、星の所在、関係の種類、解釈に使う条件へ分解します。所在が盤面と合わなければ、先に転記を修正します。位置の誤りは、長い星の性質の説明を足しても解消しません。
読んだあとの疑問
対宮と夾宮はどちらも近くの宮ですか?
違います。対宮は十二位置の半周先にあり、両隣は基準の直前と直後です。申なら寅が対宮、未酉が両隣です。画面上の近さではなく地支の順に確かめます。
両隣に星があれば特定の夾格ですか?
位置の条件だけでは決まりません。特定の夾格には指定された星や追加条件があり、任意の吉星二つで代用できません。片側の資料がない場合も、もう一方を推測して成立させません。
会照では全盤の星を含めますか?
一律には含めません。文脈と方法に応じた範囲を読み、実際に参照した位置を列記します。申なら寅、さらに子辰というように記せば、参照した範囲を他の人も確認できます。
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