天馬:十二の年支、四つの落点
コンテンツ版 · · 資料・出典
天馬は生まれ年の地支だけで決まります。十二の年支は寅・申・巳・亥の四つに入り、位置は三合の先頭の向かい側。年支の対照環、書が同宮の組み合わせに付けた名称、禄存・陀羅と同宮になる年柱で解説します。
要点を先に約7分で読めます
天馬は生まれ年の地支で置く補助星です。十二の年支は天馬を寅・申・巳・亥の四つの宮にしか置かず、位置はいつも所属する三合の先頭の向かい側になります。禄存や陀羅と同宮かどうかは、年柱だけで数えられます。
- 天馬の入力は生年の地支だけ。十二の年支は四つの三合の組になり、一組が一つの落点を共有します。
- 書は天馬を、同宮の相手で呼び分けています。禄存と同宮は禄馬交馳、陀羅に遇えば折足馬。六十の年柱のうち、禄存と同宮は6、陀羅と同宮は9、擎羊と同宮は一つもありません。
- 年の境目の設定を変えると年支が替わり、天馬は亥から寅へ動くことがあります。流年も同じ表から「流馬」を出します。

先に読む
生年の地支で、入るのは四つの宮だけ
天馬は生まれ年の地支で置く星で、十二の年支は天馬を四つの位置にしか置きません。寅・申・巳・亥です。子午卯酉と辰戌丑未の八つの宮には、生まれ年がいつであっても天馬は入りません。
年支の対照環:十二の年支を一つずつエンジンで命盤に出して照合。同色の三支は三合で、円の中は「年支→天馬の入る宮の地支」。並び順は実際の命盤の配置ではない。
図の円には「年支→天馬のいる所」が書かれています。子は寅、丑は亥、寅は申と進み、最後は亥が巳です。色は十二の年支を四つの組に分けています。同じ色の三つは円周上でちょうど正三角形になり、つまり三合です。三角形ごとに天馬の落点は一つだけです。『全書』巻二の五行表には、天馬は火に属するという一行もあります。
決める入力は生年の地支ただ一つです。年支の取り方には年の境目の設定が関わり、五つめの節で例を計算します。
三合の先頭の向かい側に入る
四組の三合について、先頭の支と天馬の落点を並べると、規則が見えてきます。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
寅・巳・申・亥は四孟とも呼ばれ、四季それぞれの最初の月にあたります。天馬は必ずどれかの三合の先頭の向かい側に入るので、この四つにしか現れません。八字の「駅馬」も同じ十二行の表を使いますが、本サイトのエンジンは日支で引きます。落点は一致し、起点が違います。詳しくは駅馬にあります。
書が同宮の組み合わせに付けた名前
巻一の「天馬星の司るところは」という問いの答えは、次のように始まります。
宮ごとに制化がある。身宮や命宮に臨めば、これを駅馬という。……禄存と同宮なら禄馬交馳といい、また折鞭馬ともいう。
前半は呼び名で、天馬が身宮か命宮に入ると駅馬と呼びます。後半が最初の名前で、禄存と同宮なら禄馬交馳、折鞭馬とも。このあとに長い列が続き、どれも同宮の相手で付けた名前です。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
禄存・陀羅との同宮は、年柱から数えられる
八つの組み合わせのうち、禄存と陀羅は生まれ年だけで決まるので、天馬とそれらが同宮かどうかは年柱だけで分かります。六十の年柱を一つずつ命盤に出して数えると、こうなります。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
なぜこの年柱なのでしょう。六十干支では、天干と地支の陰陽がいつも同じです。天馬は寅・申・巳・亥にしか入らないので、禄存が同宮になるには、天干の禄の位置もその四つに入っている必要があります。甲は寅、庚は申、丙と戊は巳、壬は亥です。丙・戊(陽干)が巳に馬を得るには亥卯未の組の年支が要りますが、その支はどれも陰で組めません。壬が亥に馬を得るには巳酉丑の組が要り、同じく組めません。残る甲と庚が、陽の支三つずつと組み、合計六つの年柱になります。
陀羅も同じ理屈です。陀羅は禄存の一つ手前にあり、陰干の丁・己(陀羅は巳)と癸(陀羅は亥)だけが、陰の支の組の馬と出会えます。丁・己が各三つ、癸が三つで、合計九つ。擎羊は禄存の一つ先にあり、その八つの落点に寅・申・巳・亥は含まれないので、天馬と出会うことがなく、一つもありません。二つの星の置き方は禄存に、陀羅は別の記事陀羅にあります。
年の境目と流年:同じ表で、年支が替われば落点も替わる
天馬は年支だけを見るので、年支が替われば落点も替わります。年支が替わりやすいのは年の境目で、サイトの設定では、年を正月一日で替えるか立春で替えるかを選べます。2025年は正月一日が1月29日、立春が2月3日なので、その間にある2月1日で見てみます。もう一つ、2026年の流馬も照らします。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
三行目は、流年の層も同じ表を引くことを示します。2026年の地支は午で、午は寅午戌の組なので表を引くと申になり、エンジンの流年盤でも流馬はちょうど申の宮にあります。年の境目の設定が禄存の位置をどう動かすかは、禄存に別の日付の例があります。
天馬が夫妻宮に入る条件と、命宮との三合の関係は、夫妻宮を主題にした夫妻宮にまとめてあり、ここでは省きます。
まず年支を決める
立春前後や正月一日前後の生まれは、どちらの境目で年を替えるかを決めてから年支を取ります。
三合の組を探す
年支を申子辰・寅午戌・巳酉丑・亥卯未のどれかに入れ、落点はその組の先頭の向かい側です。
最後に同宮の相手を見る
盤を置いてから、天馬と同宮に禄存や陀羅がいるかを見て、書の名前と照らします。名前を先に覚えて盤に当てはめないようにします。
年支の二問
子の年生まれ。天馬はどの地支に入りますか。
子は申子辰の組で、先頭の申の向かいは寅。天馬は寅に入ります。
丁卯の年と己卯の年で、天馬と陀羅はどんな関係ですか。
卯は亥卯未で天馬は巳。丁・己の年は陀羅も巳なので、二つの星は同宮です。
読んだあとの疑問
子の年生まれなら、天馬は必ず寅の宮ですか。
地支は寅です。子は申子辰の三合に属し、天馬はその組の先頭の向かい側、寅に入ります。ただし寅の宮が命盤の何番目でどの名前かは、命宮が決まってから分かります。
天馬が子・午・卯・酉に入ることはありますか。
ありません。十二の年支が天馬を置くのは寅・申・巳・亥の四つだけで、子・午・卯・酉も、辰・戌・丑・未も天馬は入りません。
「禄馬交馳」は、自分の盤が特によいという意味ですか。
書が「天馬が禄存と同宮」という位置の組み合わせに付けた名前にすぎません。六十の年柱のうち六つで起こり、起こるかどうかは年柱で決まります。どう読むかは盤全体を見て判断します。
この記事は役に立ちましたか?


