真太陽時・時間帯・夏時間は何が違うのか
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出生時刻と太陽の位置のあいだにある三つの層、夏時間・時間帯と経度・均時差を順にほどき、計算例で時柱がどう動くかを示します。真太陽時を使うかどうかの流派の違いも整理します。

夏時間を外し、経度 1 度 4 分で地方平均時にし、均時差を加えて真太陽時に。どの層も時柱を動かしえます。
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「真太陽時」を選ぶ前に、記録の精度を見る
母子手帳に分まで記録されている時刻と、「昼ごろだった」という記憶は、同じ精度の入力ではありません。真太陽時へ換算しても、元の記録にない情報は増えません。まず出生地・日付・時計の時刻と、その出所を保存します。
次に、その時計が当時どのUTC時差を使っていたかを調べます。IANAの時間帯資料は地域ごとの過去の時差や夏時間の切替を記録しますが、歴史資料に不確かな部分もあります。「夏だったから一時間引く」では、この確認の代わりになりません。
標準時と太陽時では基準が違う
標準時は定められたUTC時差による時計です。地方平均太陽時は経度に対応し、経度一度につき四分違います。真太陽時はさらに均時差を加えた表示です。本稿では均時差を「真太陽時−平均太陽時」と定義します。
均時差は地球の軌道と自転軸の傾きに関係し、年内で変化します。NOAAの近似計算には年内の日付と時刻が入ります。二月中旬の約−14分、十一月初めの約+16分は説明用の丸めた値であり、実際の出生の境界判定にそのまま使う値ではありません。
三つの引き算を追う練習
仮に東経104度で、時計13:05、民用時差UTC+9、標準時UTC+8、夏時間差60分と置きます。これは算式だけの仮定で、その土地が二月にこの制度を使ったという史実の例ではありません。
まず60分を引けば12:05。UTC+8の基準に対応する東経120度との差は−16度なので、64分を引けば地方平均時11:01。均時差を約−14分とする練習では、真太陽時は10:47です。基準子午線は時差を角度で表したもので、行政上の時間帯の中央にあるとは限りません。
BaZiFlowによる学習図。三層の換算と構造的な計算例だけを示し、個人の命式ではありません。
合計で計算してもよいが、二重補正はしない
図は確認しやすいように段階を分けています。NOAAの式のように、経度・実際のUTC時差・均時差をまとめて計算することもできます。足し算の順番を一つに限定する必要はありません。
注意すべきなのは、夏時間込みの時差で既に換算したあと、さらに一時間引くことです。また、過去と現在で標準時が違えば、使う基準子午線も違います。場所だけでなく出生の年月日を残す理由はここにあります。切替直前後の時計表示に曖昧さがあれば、候補を残して資料を確認します。
時柱を採用する段階で、流儀を明記する
この練習の13:05は未、12:05と11:01は午、10:47は巳の区分に入ります。採用した時間表示により境界をまたぎ得ることは示せますが、どの流儀の解釈が正しいかは示せません。標準時・地方平均時・真太陽時のどれを使ったかを記録し、境界付近では記録誤差も含めて候補を検討します。
23時や零時をまたげば日の境目の規則も必要です。節入りと出生を比較するときは、両方を同じ時間基準にそろえます(節入りと月柱)。換算の選択と、出生記録の確かめ方を分けて残すと、別のソフトとの違いを後から追えます。
同じ13時05分でも、時間帯の名前がなければ一つの瞬間には決まりません。反対に、同じ瞬間を別の時間帯で表示すれば日付まで変わる場合があります。表計算や手計算のメモにも、値の横へ民用時・標準時・地方平均時・真太陽時の別を添えてください。出生地の記録が広い地域名だけなら、採った代表経度とその限界も残します。秒単位の計算結果を得たことと、秒単位で出生を知っていることを取り違えないためです。

