対象を定めて候補を比較する
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姤の明示妻財ゼロと乾の父母二候補を比較し、分類の出典、選択の理由、未確認の条件を残す手順を説明します。
要点を先に約6分で読めます
乾の文書題は三爻辰土と上爻戌土の二候補、姤の財物題は明示された木財がゼロです。どちらも記録できる状態で、無理に一つの答えへ変える必要はありません。対象と分類、現在の条件を結び付けて選びます。
- 手続きという大きな問いでも、書類・財物・当事者では対象が違うため、用神を定める前に明確にします。
- 乾の辰戌土は宮金を生じてともに父母となり、世の印だけで片方の候補を消しません。
- 姤の明示妻財ゼロは六行の分類の話で、物品の不存在を証明せず、別の爻を改名して埋めません。

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明示された財爻がないことと、物が存在しないこと
天風姤を与え、財物を対象に妻財の候補を探す練習をします。姤は乾宮の金に属し、下からの支は丑土・亥水・酉金・午火・申金・戌土です。この六つに木はないため、金が剋す木としての妻財は明示された六爻に現れません。
ここで分かったのは表の一層の欠落です。相談者が何も所有していない、物が実在しない、今後も得られないといった現実の結論までは導けません。『卜筮全書一』の不全爻象の歌にも姤の妻財不足が挙げられますが、記録では「明示六爻にない」という範囲を残します。
用神の選択では、このような未解決の状態も重要です。見つからないから隣の兄弟爻を妻財へ改名すると、元の分類を壊してしまいます。配置の根拠は納甲と六親の説明で確認できます。
姤の明示六支
- 丑・亥・酉
- 午・申・戌
木財の一致数
- 明示候補0
用神を探す前に、何を問うかを限定する
六爻の用神は、その質問で中心に見る対象や対応する爻です。名前の印象が良い爻を選ぶことでも、最も強く見える爻を無条件に採用することでもありません。また四柱推命で使う同じ漢字の用神と、選択の基準を共有するとは限りません。
たとえば「手続きはどうなるか」だけでは、書類の到着、物の受け取り、当事者間の連絡のどれが焦点か曖昧です。対象と知りたい事項を一つずつ記してから、採用する伝統分類を説明します。あとで読みやすい結論が得られた対象へ、質問を移し替えることは避けます。
『増刪卜易』用神章は文書や文契を父母、財物を妻財に含めます。ただし文章中に「父」という文字があるから父母を選ぶ、という文字検索ではありません。家族が送った書類についても、書類そのものか送り主の事情かを分ける必要があります。
古い分類には、その時代の婚姻や役使の身分観も含まれます。現代人の立場をそのまま決める規則にはせず、本文では文書と財物の二つに限定して練習します。新しい事物を対応させる際に解釈が分かれるなら、その根拠と未確定部分を明示します。
書類
- 父母類
財物
- 妻財類
乾の文書題では、父母が二か所に残る
別の教材条件として、乾為天で文書を問うことにします。乾宮は金、三爻の辰と上爻の戌はいずれも土です。土が金を生じるため両方とも父母となり、文書という対象に対して二つの明示候補が得られます。
| 指定した練習 | 探す分類 | 明示候補の状態 |
|---|---|---|
| 乾・文書 | 父母 | 三爻辰土と上爻戌土の二つ |
| 姤・財物 | 妻財 | 六爻に木財がなく、明示候補はゼロ |
この二例には日時や完全な動変条件を与えていません。したがって文書が届くか、財物が得られるかは判断しません。二つの父母候補は、現実に書類が二通あるという意味でもありません。数えているのは表の中の該当位置です。
BaZiFlowによる指定条件の練習。候補数は卦の表を表し、実物の数や成否ではありません。
乾の上爻は世でもありますが、その印だけで三爻を候補から除くことはできません。世爻と応爻の配置と、問う対象の選択には別の根拠があります。何を優先するかを決めたなら、その条件を言葉で説明できるようにします。
乾の三爻
- 辰土
- 父母候補
乾の上爻
- 戌土
- 父母候補
原典の選択例を、条件ごとに読む
『増刪卜易』には複数の父母を扱い、辰土が月建に臨むことを用神選択の理由とする例があります。そこには月日と動変があり、変じた未土も含まれます。原卦の乾に父母が三つ明示されるという意味ではなく、常に三爻を選べという一般規則でもありません。
本稿で借りるのは、選択理由を条件と結びつける読み方です。原例の出来事やその結果を、今回の文書題へ流用はしません。指定情報だけでは候補を一つへ絞れないので、二つのまま保留します。保留した条件が書いてあれば、後から追加情報の役割を確かめられます。
候補が明示されない場合には、伏神など次の手続きを検討する余地があります。その際はどの文献の規則を使うかを記し、異なる説明の一部分ずつを都合よく組み合わせないようにします。この入門では伏神の全配置までは扱いません。
原典の例
- 辰月を指定
- 変後の未土も存在
今回の練習
- 月日が未提示
- 二候補を保留
選択の記録を残してから、強弱へ進む
『黄金策』天時篇は晴雨について父財を論じ、さらに季節や五行を考慮します。同じ大きな話題でも、何の属性を問うかで注目点が変わる例です。すべての問いを世爻で済ませることや、一つの単語から永久に同じ分類を選ぶこととは区別できます。
実際のメモには、当初の質問、分類の出典、候補の全位置、採用した理由、未確認の条件を残すと追跡しやすくなります。これは現代の記録方法としての提案で、古書が同じ書式を定めたとは述べません。質問を変更した場合も、元の選択を黙って上書きしないようにします。
日月と旺衰や生剋は、こうして決めた観察点に対して後から検討する段階です。結果の印象に合わせて用神を替え続けると、検証する対象が失われます。選択が未確定なら未確定と記し、唯一の爻を作り出さないことが、この二例の共通の練習になります。
読んだあとの疑問
候補の数は実際の物品の数を示しますか?
示しません。候補数は卦の表で指定分類に一致した行数です。実物の数は別の観察資料であり、父母が二か所あることから二通の手紙や二件の契約を確認したとは言えません。
書類の題名に兄弟とあれば兄弟を選びますか?
書類そのものか人物か、問いの対象を先に確かめます。題名の語は対象を自動で変えません。本稿の文書分類なら父母から候補を探し、単語検索を用神選択の説明に置き換えません。
日時がなくてもどこまで配置できますか?
卦形と宮属が確かなら六親を計算し、対象の分類に合う位置を列挙できます。ただし一方を優先する条件は不足し得ます。完成した候補一覧と未完了の比較を分ければ、追加すべき資料が分かります。
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テーマ: 決断と問い
この記事を含む学習ルート
六爻:立卦から用神と動変へ · 公開中の 6 ステップのうち 4


