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TA-CARD-034 / タロット

ワンドのナイト:道を行く馬と杖

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ワンドのナイト:速さより先に行き先

ワンドのナイトは、鎧を着ながら戦いには向かわない騎士が、跳ねる馬で道を行く札です。ウェイトの原文から図像、語義、補足を分け、出発を「離れる」「向かう」「速さ」に分ける練習をします。

要点を先に約6分で読めます

ワンドのナイトは、鎧を着ていても戦いには行かない騎士が、跳ねる馬で丘のそばを通る札です。鍵は「動き」で、どこへ、どれだけ速く、と問います。

  • ウェイトの描写:騎士は旅の途中のようで、短い杖を持ち、鎧を着ても戦いが目的ではなく、土の丘かピラミッドのそばを通る。馬の動きは性急な気分を示す鍵。
  • 本項の語義は出発、不在、逃走、移住、転居と「浅黒い青年、友好的」。逆位置は断絶、分裂、中断、不和。補足は「悪い札」とし、「疎外」とする読みも挙げる。
  • 練習は出発の整理に向く。一度の出発の中で、離れるもの、向かう先、速さは別の三つで、馬に任せず分けて書く。
18秒で、図像、出発を二つに分ける欄、動き出す前の三つの問いの順に見ます。

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まず図像:鎧を着ても、戦いには向かわない

ウェイトがこの札に書いた文は、どれも「動き」の話です。旅の途中のような騎士が、短い杖を持っています。鎧をまとっていても出征ではなく、盛り土かピラミッドの脇を過ぎていきます。いちばん重いのは最後の一文で、馬の足取りが乗り手の気質を知る手がかりになり、気ぜわしい、先走る気分を示すというのです。

ワンドのナイト:橙色の羽飾りの鎧の騎士が跳ねる馬に乗り、葉のある杖を斜めに掲げる。背後に砂丘、遠いピラミッド、舞う砂ぼこり。右側に三つのラベル(跳ねる馬と杖、馬が人柄の鍵、尋ねる問い)。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow原創のワンドのナイトと三つのラベル

RWS版の図柄を見ると、馬は前脚を宙に上げ、ほとんど棹立ちです。騎士は炎の色の羽飾りのついた兜と、濃い模様のある黄色の上着を身につけ、葉のついた長めの杖を掲げます。杖は兜より高く、「短い杖」の印象よりやや長く見えます。左下に砂色のピラミッド形の丘、地面は黄色い砂の帯です。

馬前脚を上げ、進む人鎧、戦いではない地丘かピラミッド
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馬前脚を上げ、進む人鎧、戦いではない地丘かピラミッド
下から上へ三層:足もとの地、走る馬、杖を掲げる騎士。三層とも「通り過ぎる」ことを語ります。

原典の語義:出発、不在、逃走、そして転居

ウェイトの占断の語義は、出発、不在、逃走、移住。浅黒い青年で友好的。住まいの変更。勝敗や攻撃を語る語は一つもなく、冒頭の「戦いが目的ではない」と合っています。補足(別の読み手の説)はごく短く、悪い札、読みによっては疎外。逆位置は、女性にとっては結婚、ただしおそらく挫折する、とあります。

出発、不在、逃走、移住。浅黒い青年で、友好的。住まいの変更。

ウェイト・ワンドのナイト(英文の要約訳)
層語傾き本項出発・不在・逃走場所の変化逆位置断絶・中断・不和結びつきの変化補足悪い札・疎外別の読み手
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層語傾き本項出発・不在・逃走場所の変化逆位置断絶・中断・不和結びつきの変化補足悪い札・疎外別の読み手
本項は場所、逆位置は結びつき、補足は別の読み手の評。三つの層で、一文につなげません。

本項の四語は同じものではありません。出発は向き、不在は残された空き、逃走は切迫、転居は着いた後の落ち着きです。逆位置の四語は、どれも「つながりが切れる」ことを語ります。断絶、分裂、中断、不和。

駆ける馬、短い杖、ピラミッド:誰が裏づけるか

画面の中で、そのまま結論にされがちな点が三つあります。まず出どころを切り分けます。

三つの点と、その出どころ

駆ける馬
ウェイトが明言する中心。馬の動きは乗り手の人柄の鍵で、性急な気分を示す。この札で彼が最もはっきり述べている点です。
鎧と短い杖
ウェイトは「鎧だが戦いの任務ではない」と短い杖を書く。RWS版の杖はやや長く、葉がある。葉はこの組の杖に共通で、その説明はクイーンの項に「この組の杖はいつも葉をつけている」とあります。
丘かピラミッド
ウェイトは「通り過ぎる」とだけ書き、説明はしません。ピラミッドは今の読者に遠い地を連想させますが、後の連想で、原文ではありません。
原文にある馬の動き=急ぐ気分鎧、戦いではない丘かピラミッドを通る図に見える前脚が宙に浮く杖は兜より高く葉つき学習の読み速さも問う行き先は別に書く
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原文にある馬の動き=急ぐ気分鎧、戦いではない丘かピラミッドを通る図に見える前脚が宙に浮く杖は兜より高く葉つき学習の読み速さも問う行き先は別に書く
原文の言葉、図柄に見えるもの、学習で借りる読み。同じ騎士の三つの材料です。

読み方:出発を、離れる・向かう・速さに分ける

ウェイトは馬を騎士の鍵だと言います。つまりこの札で最も役に立つ問いは「行くか残るか」ではなく、「なぜこんなに速いのか」です。一度の出発には、互いに独立した三つのことがあります。

  1. 何を離れるか

    語義の「不在」「逃走」は残された空きの話です。手放すのが場所なのか、習慣なのか、関係なのかを先に書きます。

  2. どこへ向かうか

    「転居」は着いた後の落ち着きです。行き先のない出発は、「逃走」という語の半分しか残りません。

  3. 速さは誰が決めたか

    ウェイトは馬の動きを強調します。日付、締め切り、他人の催促を並べ、自分で決めたものと馬に運ばれているものを分けます。

例を一つ。ポッドキャストの配信者が、番組を古い配信サービスから新しいサービスへ移そうとして、すでに過去回の一部を新しい側へ上げました。この件を三行で書きます。

番組の移行出発側到着側各回旧側にすべて新側に一部のみ購読聴き手は旧リンク新リンク未告知速さ旧契約の満了日自分で試したい
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番組の移行出発側到着側各回旧側にすべて新側に一部のみ購読聴き手は旧リンク新リンク未告知速さ旧契約の満了日自分で試したい
左の欄は離れるもの、右の欄はまだ安定しないもの。「速さ」の行では、契約の満了日は馬に運ばれる部分、自分で試したいのは自分で決めた部分です。

移行メモの各欄の役目

書けている

  • 移す各回
  • 旧リンクを残す日

まだ空

  • 新住所の周知方法
  • 新サービスの掲載規則

一行足す

  • 両方を並行する日
  • 旧リンクを閉じる日

逆位置と隣の札:断絶と、まるで違う二人の騎士

本項の逆位置の語は断絶、分裂、中断、不和です。正位置は場所の変化、逆位置は結びつきの変化を語ります。道が途中で切れる、または双方が折り合わない。補足の逆位置「女性にとっては結婚、ただしおそらく挫折する」は1910年の言い方で、今の誰かへの予言としては読みません。逆位置を引くときは、本項と補足のどちらによるかを書き添えます。

三人の騎士、三頭の馬

ペンタクルのナイト

遅く、粘り強く、重い馬

ウェイトは乗り手の様子が馬に合うと書き、語義は有用、責任、正直。同じ位で、速さは正反対です。ペンタクルのナイトを参照。

ソードのナイト

全速で、敵を散らすように

ソードのナイトの語義は技、勇気、敵意、対立。ワンドのナイトは「戦いが目的ではない」ので、向きが違います。

ワンドのペイジ

立って告げる

同じ組の若い位。忠実な使いで、人は動かず、言葉だけが道を行きます。

動きたくなるまず離れる・向かうを書く次に速さの決め手を確認
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動きたくなるまず離れる・向かうを書く次に速さの決め手を確認
順序は、動きたい気持ち、両端の記入、最後に速さの確認です。

読んだあとの疑問

ワンドのナイトは「悪い札」ですか。

ウェイトの本項はそう判断していません。語義は出発、不在、逃走、移住で、騎士は戦いに向かうのではないとも書いています。「悪い札」は補足にある別の読み手の言い方なので、引用するときはその層を示してください。

ワンドのナイトの逆位置はどういう意味ですか。

本項の逆位置は断絶、分裂、中断、不和です。補足の逆位置にある「女性にとっては結婚、ただしおそらく挫折する」は当時の言い方で、今の誰かへの断定には使いません。

ワンドのナイトが出たら、引っ越しますか。

語義に「転居」や移住はありますが、図そのものは道中の場面です。出発を考えているときに、何を離れ、どこへ向かうかを点検するのに使うほうが無難で、転居の予告とは読みません。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Knight of Wands (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Knight of Wands, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ワンドのペイジ:忠実な使いと「奇妙な知らせ」は、別々に記す ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗