易経・梅花・六爻の役割分担
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泰の第五爻が動く例で、『周易』の辞を位置で読む方法、梅花の体用、六爻の世応と六親を並べます。同じ卦の図でも、出発点・手順・読む単位は別です。
要点を先に約9分で読めます
三つの方法は六十四卦の図を共有しますが、図に対してすることは別です。『周易』は文を読み、梅花は三爻卦どうしの五行関係を読み、六爻は一本ごとの爻の印を読みます。
- 出発点が違います。『周易』は卦と動く爻の位置から、梅花はいくつかの数から、六爻は六回分の投げの値から始めます。
- 泰の第五爻が動く場合、得られるのは六五の辞、坤を用・乾を体とする分け方、動く亥水の一行の記録で、互いに置き換えられません。
- 読む単位は一続きの文、一つの三爻卦、一本の爻の順に違うので、内外・体用・用神などの語はそれぞれの方法の中に置きます。

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一つの泰、三つの問い
『周易』、『梅花易数』、納甲六爻はどれも六本の線を引き、同じ六十四卦を並べます。共有するのは卦の図だけで、図を得たあとにすることはそれぞれ別です。以下では一つの例だけを使います。下が乾、上が坤で、第五爻が動爻の泰です。
対照図:同じ泰、第五爻が動く。最後の行の三つのマスは答える問いが別で、入れ替えられず、精度の順位でもありません。
表は列ごとに読みます。各列が一つの方法で、上から出発点、手順、読む対象、最後の行が「第五爻が動く泰」で得られるものです。最後の行の三つのマスは互いに置き換えられません。答えている問いが違うからです。
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「泰、第五爻が動く」は学習用の設定で、実際の占断の記録ではありません。梅花と六爻の細部は、乾を使った梅花と六爻の違い:同じ卦画に異なる情報を読むと、節を使った卦爻辞の読解と納甲六爻:同じ卦の資料を分けるにあります。ここでは『周易』の本文から出発し、泰で新しく比べます。
同じ卦の図に向ける三つの問い
この卦、この爻に何と書いてあるか
卦辞と第五爻の爻辞を読み、それを説明する彖伝・象伝を見ます。
どちらが体で、どちらが用か
動爻のある三爻卦が用、もう一方が体です。そのうえで互卦と変卦を取ります。
各爻の干支と六親は何か
爻ごとに地支の五行と六親を書き、世・応と動爻に印を付け、動爻が何に変わるかを見ます。
『周易』の側:位置を頼りに辞を読む
『周易』の材料は文です。卦全体には卦辞、各爻には爻辞があり、それらを説明するのが彖伝と象伝です。泰を読むには、まずどの層のどの爻かを決め、そのあとで字句を読みます。
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泰の第五爻なら、爻辞と、それを説明する象伝は次のとおりです。
六五:帝乙が妹を嫁がせる(帝乙帰妹)。これによって福があり、大いに吉。象にいう、「福があり大いに吉」とは、中にあって願いを行うことである。
この文に五行も世応も体用も出てきません。「六」は陰爻の名であって、その爻が動いたことは示しません。ここで第五爻の爻辞を読むのは、学習用の設定が「第五爻が動く」と定めているからで、流派ごとにどの辞を読むと決めるかは別に調べる必要があります。「帝乙帰妹」の「帰妹」は、この爻辞の中の一句にすぎません。彖伝も位置で泰の二つの三爻卦を読み、「内は陽で外は陰」は泰では下の乾が内、上の坤が外ということです(層の分け方は卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か)。
文と問いのつながりについて、『繋辞上伝』第九章は蓍(めどぎ)を使う手順を記しています。「大衍の数は五十、そのうち用いるのは四十九」、そして「十八変して卦が成る」。六本の爻を十八回の変で作るので、一本あたり三回です。これは原文への算術で、原文にその記述はありません。
層を選ぶ
卦辞・爻辞・彖伝・象伝のどれかを区別し、引用では層の名前を書きます。
位置を合わせる
爻辞は爻の位置に従います。第五爻は六五を読み、隣の爻の句で穴を埋めません。
出どころを分ける
経文そのもの、注釈者の説、現代の解説は、それぞれ出典を付けます。
梅花の側:数が二つの卦になり、体と用に分かれる
梅花は本文ではなく数から始めます。『梅花易数』巻一の年月日時の起こし方では、年・月・日の合計を八で割った余りが上卦、これに時刻の数を加えて八で割った余りが下卦、四つの合計を六で割った余りが動爻です。八で割り切れるときは八を取り、坤になります。
練習用に、年の数を3、月を5、日を8、時刻の数を1とします。占断の記録ではなく算術の練習です。
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巻三に「動くものが用、静かなものが体」とあります。第五爻は上の卦にあるので、上の坤が用、下の乾が体です。互卦の取り方は巻一にあり、初爻と第六爻を除き、中の四爻を第二〜四爻(兌)と第三〜五爻(震)に分けます。巻三は、体が下にあるとき下の互が体の互、上の互が用の互だとも述べています。変卦は第五爻の陰が陽に変わり、上の卦が坎になります。
| 役割 | 三爻卦 | 五行 | 体(金)との関係 |
|---|---|---|---|
| 体(動爻を含まない側) | 下の乾 | 金 | 基準 |
| 用(動爻を含む側) | 上の坤 | 土 | 用が体を生じる |
| 体側の互(下の互) | 兌 | 金 | 体と同じ金 |
| 用側の互(上の互) | 震 | 木 | 体が剋す |
| 変卦の上の卦 | 坎 | 水 | 体が生じる |
五行は巻一の「八宮所属五行」の表によります。乾・兌は金、坤・艮は土、震・巽は木、坎は水、離は火です。巻三は用が最も切実で、互がそれに次ぎ、変がさらに次ぐとし、月令による旺衰も見ます。この例は月令を与えていないので、関係を並べるところまでで結論は出しません。この五行の印は梅花自身の表のもので、『周易』の本文から読み取ったものではありません。
泰の本卦・互卦・変卦
泰
手順で得た上下の卦:上が坤、下が乾。
帰妹
初爻と第六爻を除き、中の四爻を取る:上が震、下が兌。
需
第五爻が陰から陽に変わる:上が坎、下が乾。
六爻の側:同じ第五爻が、干支つきの一行になる
六爻は六回分の投げの値を記録することから始めます。下から上へ 7、7、7、8、6、8 と書くと、7 は静の陽爻、8 は静の陰爻、6 は動く陰爻で、第五爻が動く泰になります。結果は梅花の算術と同じ卦ですが、保存するのは一つの余りではなく六つの数です。
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『増刪卜易』の八卦各宮全図は、泰を坤宮に置き、宮の五行は土です。六親は宮の五行が基準です。土が剋す水は妻財、土を剋す木は官鬼、同じ土は兄弟、土が生じる金は子孫です。図では世が第三爻、応が第六爻にあり、動爻の第五爻は世でも応でもありません。
第五爻の亥水が動き、変卦の需の第五爻は戌土で、六親は妻財から兄弟に変わります。世と応の位置は卦が宮の中で占める順で固定され、動くかどうかは投げの値だけで決まるため、動爻は世応と無関係にどの爻にも落ちます。問いがなければ用神も選べません。選び方は六爻(断易)とは?一つの問いが卦盤になるまでにあります。
この一行にある四つの語
- 世と応
- 位置は卦が宮の中で占める順で決まり、投げによって変わりません。
- 六親
- 宮の五行を基準に、爻の地支の五行へ付ける妻財・官鬼・兄弟・子孫・父母の印です。
- 動爻
- 本卦で動く爻のことで、ここでは第五爻です。
- 変爻
- 動爻が変わったあと、変卦で対応する爻のことで、ここでは需の第五爻です。
並べて確かめる:言葉を貸し借りしない
三つの読み方を並べると、いちばん多い間違いは言葉の借用です。字面が似ていても、指しているものが違います。
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借り間違えやすい三組
よくある借用
- 彖伝の「内」「外」を梅花の「体」「用」と同じにする
- 六四・六五・上六の「六」を、どれも今回六が出たことだと考える
- 互卦の帰妹を、六五の爻辞の「帝乙帰妹」の句と結びつける
それぞれの根拠
- 内外は位置(下が内、上が外)、体用は動爻で決まり、動爻を含む側が用。二組の名称に固定した対応はなく、第五爻が動く本例で用がたまたま上の卦、つまり外卦になるだけ
- 六は陰爻の名で、本例で動くのは第五爻だけ。六四と上六は静の陰爻
- 互卦は第二〜五爻の陰陽だけから得られ、爻辞の字は読まない
記録の冒頭に、三つの問いを置いておきます。
出発点は何か
卦と爻の文か、いくつかの数か、六回分の投げの値か。
手順は何か
位置で読むか、体・用・互・変を分けるか、干支・六親・世応を付けるか。
どの単位を読むか
一続きの文か、一つの三爻卦か、一本の爻か。
読んだあとの疑問
『周易』の内卦・外卦は、梅花の体・用と同じものですか。
同じではありません。内外は位置だけで決まり、下の卦が内、上の卦が外です。体用は動爻がどちら側にあるかで決まり、動爻を含む側が用です。したがって動爻が下の卦にあれば用は内卦、上の卦にあれば用は外卦で、二組の名称に固定した対応はありません。泰の第五爻が動くとき、用はたまたま外卦です。初爻が動くなら、用は内卦になります。
同じ卦を梅花と六爻で作ると、結論は一致しますか。
卦の図は一致しても、結論には共通の単位がありません。一方は三爻卦どうしの五行関係を比べ、他方は特定の爻の地支・六親・世応を調べます。比べるには、最終的な言い分を突き合わせず、各段階の根拠を別々に書き出します。
『周易』の本文を読むのに、納甲を先に学ぶ必要はありますか。
必要ありません。本文は卦辞・爻辞・伝からなり、干支や六親の印はありません。納甲は爻に印を付ける別の方法で、学ぶ目的は六爻の記録を読むことであり、経文を読むことではありません。
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易経:経伝から卦爻と読解へ · 公開中の 9 ステップのうち 9


