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YJ-012 / 易経

易経・梅花・六爻の役割分担

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同じ卦の図、三つの読み方

泰の第五爻が動く例で、『周易』の辞を位置で読む方法、梅花の体用、六爻の世応と六親を並べます。同じ卦の図でも、出発点・手順・読む単位は別です。

要点を先に約9分で読めます

三つの方法は六十四卦の図を共有しますが、図に対してすることは別です。『周易』は文を読み、梅花は三爻卦どうしの五行関係を読み、六爻は一本ごとの爻の印を読みます。

  • 出発点が違います。『周易』は卦と動く爻の位置から、梅花はいくつかの数から、六爻は六回分の投げの値から始めます。
  • 泰の第五爻が動く場合、得られるのは六五の辞、坤を用・乾を体とする分け方、動く亥水の一行の記録で、互いに置き換えられません。
  • 読む単位は一続きの文、一つの三爻卦、一本の爻の順に違うので、内外・体用・用神などの語はそれぞれの方法の中に置きます。
18秒で確認:泰の第五爻が動く例、三つの方法が読むもの、言葉を借りる前の三つの問い。

先に読む

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

一つの泰、三つの問い

『周易』、『梅花易数』、納甲六爻はどれも六本の線を引き、同じ六十四卦を並べます。共有するのは卦の図だけで、図を得たあとにすることはそれぞれ別です。以下では一つの例だけを使います。下が乾、上が坤で、第五爻が動爻の泰です。

三列の対照表:易経・梅花・六爻それぞれの出発点、手順、読む対象と、泰の第五爻が動くときに得られるもの。元の図を開いて拡大する

対照図:同じ泰、第五爻が動く。最後の行の三つのマスは答える問いが別で、入れ替えられず、精度の順位でもありません。

表は列ごとに読みます。各列が一つの方法で、上から出発点、手順、読む対象、最後の行が「第五爻が動く泰」で得られるものです。最後の行の三つのマスは互いに置き換えられません。答えている問いが違うからです。

泰123456坤乾
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泰123456坤乾
泰の卦を下から上へ、陽爻三本と陰爻三本で描き、第五爻に動爻の印、上が坤、下が乾。

「泰、第五爻が動く」は学習用の設定で、実際の占断の記録ではありません。梅花と六爻の細部は、乾を使った梅花と六爻の違い:同じ卦画に異なる情報を読むと、節を使った卦爻辞の読解と納甲六爻:同じ卦の資料を分けるにあります。ここでは『周易』の本文から出発し、泰で新しく比べます。

同じ卦の図に向ける三つの問い

『周易』

この卦、この爻に何と書いてあるか

卦辞と第五爻の爻辞を読み、それを説明する彖伝・象伝を見ます。

梅花

どちらが体で、どちらが用か

動爻のある三爻卦が用、もう一方が体です。そのうえで互卦と変卦を取ります。

六爻

各爻の干支と六親は何か

爻ごとに地支の五行と六親を書き、世・応と動爻に印を付け、動爻が何に変わるかを見ます。

『周易』の側:位置を頼りに辞を読む

『周易』の材料は文です。卦全体には卦辞、各爻には爻辞があり、それらを説明するのが彖伝と象伝です。泰を読むには、まずどの層のどの爻かを決め、そのあとで字句を読みます。

卦辞(卦全体)小さい者が往き、大きい者が来る。吉にして亨る六五の爻辞(第五爻)帝乙が妹を嫁がせる(帝乙帰妹)。福があり、大いに吉小象(この爻の説明)中にあって願いを行う彖伝と大象(卦全体の説明)内は陽で外は陰 / 天地が交わるのが泰一つの卦に四層の文があり、それぞれ宛先が違う
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卦辞(卦全体)小さい者が往き、大きい者が来る。吉にして亨る六五の爻辞(第五爻)帝乙が妹を嫁がせる(帝乙帰妹)。福があり、大いに吉小象(この爻の説明)中にあって願いを行う彖伝と大象(卦全体の説明)内は陽で外は陰 / 天地が交わるのが泰一つの卦に四層の文があり、それぞれ宛先が違う
泰の文は四層:卦辞は卦全体、六五の爻辞は第五爻、小象はその爻の説明、彖伝と大象は卦全体の説明。

泰の第五爻なら、爻辞と、それを説明する象伝は次のとおりです。

六五:帝乙が妹を嫁がせる(帝乙帰妹)。これによって福があり、大いに吉。象にいう、「福があり大いに吉」とは、中にあって願いを行うことである。

『周易』泰、六五と象伝(訳は本稿)

この文に五行も世応も体用も出てきません。「六」は陰爻の名であって、その爻が動いたことは示しません。ここで第五爻の爻辞を読むのは、学習用の設定が「第五爻が動く」と定めているからで、流派ごとにどの辞を読むと決めるかは別に調べる必要があります。「帝乙帰妹」の「帰妹」は、この爻辞の中の一句にすぎません。彖伝も位置で泰の二つの三爻卦を読み、「内は陽で外は陰」は泰では下の乾が内、上の坤が外ということです(層の分け方は卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か)。

文と問いのつながりについて、『繋辞上伝』第九章は蓍(めどぎ)を使う手順を記しています。「大衍の数は五十、そのうち用いるのは四十九」、そして「十八変して卦が成る」。六本の爻を十八回の変で作るので、一本あたり三回です。これは原文への算術で、原文にその記述はありません。

  1. 層を選ぶ

    卦辞・爻辞・彖伝・象伝のどれかを区別し、引用では層の名前を書きます。

  2. 位置を合わせる

    爻辞は爻の位置に従います。第五爻は六五を読み、隣の爻の句で穴を埋めません。

  3. 出どころを分ける

    経文そのもの、注釈者の説、現代の解説は、それぞれ出典を付けます。

梅花の側:数が二つの卦になり、体と用に分かれる

梅花は本文ではなく数から始めます。『梅花易数』巻一の年月日時の起こし方では、年・月・日の合計を八で割った余りが上卦、これに時刻の数を加えて八で割った余りが下卦、四つの合計を六で割った余りが動爻です。八で割り切れるときは八を取り、坤になります。

練習用に、年の数を3、月を5、日を8、時刻の数を1とします。占断の記録ではなく算術の練習です。

卦を取る3+5+8=16割り切れて八得る坤上卦時刻を加える16+1=17八で割り余り1得る乾下卦動爻を取る3+5+8+1=17四つの合計六で割る17÷6 余り5第五爻が動く八で二回割って卦、六で一回割って爻
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卦を取る3+5+8=16割り切れて八得る坤上卦時刻を加える16+1=17八で割り余り1得る乾下卦動爻を取る3+5+8+1=17四つの合計六で割る17÷6 余り5第五爻が動く八で二回割って卦、六で一回割って爻
年月日の合計16は八で割り切れて上卦は坤、時刻を加えた17は八で割って余り1で下卦は乾、四つの合計17を六で割った余り5で第五爻が動く。

巻三に「動くものが用、静かなものが体」とあります。第五爻は上の卦にあるので、上の坤が用、下の乾が体です。互卦の取り方は巻一にあり、初爻と第六爻を除き、中の四爻を第二〜四爻(兌)と第三〜五爻(震)に分けます。巻三は、体が下にあるとき下の互が体の互、上の互が用の互だとも述べています。変卦は第五爻の陰が陽に変わり、上の卦が坎になります。

役割 三爻卦 五行 体(金)との関係
体(動爻を含まない側) 下の乾 金 基準
用(動爻を含む側) 上の坤 土 用が体を生じる
体側の互(下の互) 兌 金 体と同じ金
用側の互(上の互) 震 木 体が剋す
変卦の上の卦 坎 水 体が生じる

五行は巻一の「八宮所属五行」の表によります。乾・兌は金、坤・艮は土、震・巽は木、坎は水、離は火です。巻三は用が最も切実で、互がそれに次ぎ、変がさらに次ぐとし、月令による旺衰も見ます。この例は月令を与えていないので、関係を並べるところまでで結論は出しません。この五行の印は梅花自身の表のもので、『周易』の本文から読み取ったものではありません。

泰の本卦・互卦・変卦

本卦

泰

手順で得た上下の卦:上が坤、下が乾。

互卦

帰妹

初爻と第六爻を除き、中の四爻を取る:上が震、下が兌。

変卦

需

第五爻が陰から陽に変わる:上が坎、下が乾。

六爻の側:同じ第五爻が、干支つきの一行になる

六爻は六回分の投げの値を記録することから始めます。下から上へ 7、7、7、8、6、8 と書くと、7 は静の陽爻、8 は静の陰爻、6 は動く陰爻で、第五爻が動く泰になります。結果は梅花の算術と同じ卦ですが、保存するのは一つの余りではなく六つの数です。

爻の位置地支と五行六親印上爻酉金子孫応五爻亥水妻財動四爻丑土兄弟—三爻辰土兄弟世二爻寅木官鬼—初爻子水妻財—泰は坤宮(土)に属する。上から下へ並べる
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爻の位置地支と五行六親印上爻酉金子孫応五爻亥水妻財動四爻丑土兄弟—三爻辰土兄弟世二爻寅木官鬼—初爻子水妻財—泰は坤宮(土)に属する。上から下へ並べる
泰の六爻を上から順に:酉金・子孫・応、亥水・妻財・動、丑土・兄弟、辰土・兄弟・世、寅木・官鬼、子水・妻財。

『増刪卜易』の八卦各宮全図は、泰を坤宮に置き、宮の五行は土です。六親は宮の五行が基準です。土が剋す水は妻財、土を剋す木は官鬼、同じ土は兄弟、土が生じる金は子孫です。図では世が第三爻、応が第六爻にあり、動爻の第五爻は世でも応でもありません。

第五爻の亥水が動き、変卦の需の第五爻は戌土で、六親は妻財から兄弟に変わります。世と応の位置は卦が宮の中で占める順で固定され、動くかどうかは投げの値だけで決まるため、動爻は世応と無関係にどの爻にも落ちます。問いがなければ用神も選べません。選び方は六爻(断易)とは?一つの問いが卦盤になるまでにあります。

この一行にある四つの語

世と応
位置は卦が宮の中で占める順で決まり、投げによって変わりません。
六親
宮の五行を基準に、爻の地支の五行へ付ける妻財・官鬼・兄弟・子孫・父母の印です。
動爻
本卦で動く爻のことで、ここでは第五爻です。
変爻
動爻が変わったあと、変卦で対応する爻のことで、ここでは需の第五爻です。

並べて確かめる:言葉を貸し借りしない

三つの読み方を並べると、いちばん多い間違いは言葉の借用です。字面が似ていても、指しているものが違います。

易経出発点:卦と爻手順:位置で読む単位:一続きの文梅花出発点:数いくつか手順:体用・互・変単位:三爻卦六爻出発点:六回の投げ手順:干支と世応単位:一本の爻出発点・手順・単位はどの行も別
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易経出発点:卦と爻手順:位置で読む単位:一続きの文梅花出発点:数いくつか手順:体用・互・変単位:三爻卦六爻出発点:六回の投げ手順:干支と世応単位:一本の爻出発点・手順・単位はどの行も別
三列の対照:易経は卦と爻から出発し、位置で読み、単位は一続きの文。梅花は数いくつかから出発し、体用・互・変を分け、単位は三爻卦。六爻は六回の投げから出発し、干支と世応を付け、単位は一本の爻。

借り間違えやすい三組

よくある借用

  • 彖伝の「内」「外」を梅花の「体」「用」と同じにする
  • 六四・六五・上六の「六」を、どれも今回六が出たことだと考える
  • 互卦の帰妹を、六五の爻辞の「帝乙帰妹」の句と結びつける

それぞれの根拠

  • 内外は位置(下が内、上が外)、体用は動爻で決まり、動爻を含む側が用。二組の名称に固定した対応はなく、第五爻が動く本例で用がたまたま上の卦、つまり外卦になるだけ
  • 六は陰爻の名で、本例で動くのは第五爻だけ。六四と上六は静の陰爻
  • 互卦は第二〜五爻の陰陽だけから得られ、爻辞の字は読まない

記録の冒頭に、三つの問いを置いておきます。

  1. 出発点は何か

    卦と爻の文か、いくつかの数か、六回分の投げの値か。

  2. 手順は何か

    位置で読むか、体・用・互・変を分けるか、干支・六親・世応を付けるか。

  3. どの単位を読むか

    一続きの文か、一つの三爻卦か、一本の爻か。

読んだあとの疑問

『周易』の内卦・外卦は、梅花の体・用と同じものですか。

同じではありません。内外は位置だけで決まり、下の卦が内、上の卦が外です。体用は動爻がどちら側にあるかで決まり、動爻を含む側が用です。したがって動爻が下の卦にあれば用は内卦、上の卦にあれば用は外卦で、二組の名称に固定した対応はありません。泰の第五爻が動くとき、用はたまたま外卦です。初爻が動くなら、用は内卦になります。

同じ卦を梅花と六爻で作ると、結論は一致しますか。

卦の図は一致しても、結論には共通の単位がありません。一方は三爻卦どうしの五行関係を比べ、他方は特定の爻の地支・六親・世応を調べます。比べるには、最終的な言い分を突き合わせず、各段階の根拠を別々に書き出します。

『周易』の本文を読むのに、納甲を先に学ぶ必要はありますか。

必要ありません。本文は卦辞・爻辞・伝からなり、干支や六親の印はありません。納甲は爻に印を付ける別の方法で、学ぶ目的は六爻の記録を読むことであり、経文を読むことではありません。

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この記事を含む学習ルート

易経:経伝から卦爻と読解へ · 公開中の 9 ステップのうち 9

資料・出典

  1. 周易・泰:卦辭、爻辭、彖傳與象傳(維基文庫) ↗
  2. 易傳・繫辭上:第九章(大衍之數、十有八變) ↗
  3. 梅花易數:卷一(年月日時起例、互卦起例、八宮所屬五行)與卷三(體用互變之訣、變卦式八則) ↗
  4. 增刪卜易・八卦各宮全圖:坤宮泰與需的配屬 ↗

続けて読む

梅花と六爻の違い:同じ卦画に異なる情報を読む ↗

六爻(断易)とは?一つの問いが卦盤になるまで ↗

卦爻辞の読解と納甲六爻:同じ卦の資料を分ける ↗