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QM-004 / 奇門遁甲

同じ天干を層ごとに記録

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地盤の丙と天盤の丙を、別の記録にする

乙丙丁の三奇と戊己庚辛壬癸の六儀、六甲との対応を確認します。陽遁一局の地盤と乙丑時の天盤抜粋から、同じ丙でも位置が違う理由を学びます。

要点を先に約5分で読めます

陽一地盤の丙は八宮、引用した乙丑時の天盤では二宮です。二つを同時に保存し、三奇六儀の成員、六甲の対応、各層の配置を順に確認します。二宮の天盤丙と地盤己は、順序を持つ記録です。

  • 三奇を挙げる乙丙丁と、陽一地盤の末三宮に置く丁丙乙は用途が異なります。
  • 六甲の旬首ごとに対応する儀があり、全ての甲を戊にはできません。
  • 同じ字でも天地盤の配置は別欄として残します。
同じ天干を層ごとに記録

先に読む

奇門遁甲の九宮を読む:数字と方位から盤面を確かめる ↗

転盤と飛盤の違いを、経路と中宮の扱いから確認する ↗

三奇の名前を覚える順と、配る順を分ける

三奇は乙・丙・丁、六儀は戊・己・庚・辛・壬・癸です。これで九つの天干記号になります。名前を挙げる順序と、特定の局で九宮へ並べる順序は別なので、まず何のための一覧かを確かめます。

本稿で使う陽遁一局の地盤は、一から九宮へ戊己庚辛壬癸丁丙乙と並びます。末尾は丁丙乙であり、三奇を紹介する乙丙丁という順に入れ替えると、別の配置になってしまいます。

この例は『奇門遁甲統宗』の陽一条と、『遁甲演義』四庫本巻一の時局例を参照しています。個人の出生資料や具体的な相談に答える完成盤ではなく、欄を理解するための練習です。

7丁8丙9乙陽一の地盤
7丁
8丙
9乙

陽一の地盤

陽一地盤の七・八・九宮は丁・丙・乙です。

甲はなくなったのではなく、対応で示される

十干の甲を、九つの記号へもう一つ追加するわけではありません。六甲の旬首と六儀との対応を使って読みます。甲子だけを覚えて、他の甲もすべて戊とするのは誤りです。

六甲の旬首 対応する六儀
甲子 戊
甲戌 己
甲申 庚
甲午 辛
甲辰 壬
甲寅 癸

甲子戊という表記では、甲子が干支の組、戊がここで対応する儀です。三つの天干を並べたものではありません。時家の読みに使うなら、対象時刻がどの旬に属するかを先に調べ、その旬首をこの表へ照合します。

一旬は十の干支単位を含みますが、この対応表自体は現在の旬を指定していません。値符と値使の識別へ進む際にも、どの旬首を使ったかを残します。

甲子戊甲午辛

甲子

  • 戊

甲午

  • 辛
甲子は戊、甲午は辛に対応します。

地盤を保ったまま、天盤を別欄に加える

陽一の地盤では、丙は八宮、乙は九宮、丁は七宮です。一方、『遁甲演義』の陽一乙丑時の例では、天盤の丙が坤二、乙が坎一、丁が震三にあります。

陽遁一局の地盤は一から九宮に戊己庚辛壬癸丁丙乙。別枠の乙丑時天盤抜粋は丙が二、乙が一、丁が三で、元の地盤は保持される。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow独自の層別練習。地盤は『統宗』陽一条、天盤三奇は『遁甲演義』四庫本巻一の乙丑例に基づく。

「丙は八にある」と「丙は二にある」を、層を省いて比べると矛盾に見えます。地盤と天盤を添えれば、異なる欄について述べた文だと分かります。天盤を記したから地盤の丙が消える、ということではありません。

二宮を取り出すと、地盤は己、天盤は丙です。丙加己と表現する場合には、天盤を先、地盤を後に書いたと明示します。己加丙へ反転すれば上下が変わり、同じ組合せではなくなります。

本稿ではこの三奇の部分だけを使い、表示していない神や門を補いません。特定の盤式による例を、すべての転盤・飛盤に共通する全配置として扱うことも避けます。

天盤 丙2地盤 己2引用した陽一乙丑例

天盤 丙

2

地盤 己

2

引用した陽一乙丑例

二宮の天盤丙と地盤己を上下に分けます。

地盤にも、今回の局という条件が付く

地盤は、その起局で用いる基礎の配置です。陰陽遁や局数が変われば、同じ天干が別の宮になることがあります。あらゆる時刻を通じて不変な天干地図、という意味ではありません。

九宮の基礎図の宮番号や卦位は座標で、今回の地盤干はそこへ置く内容です。両方を固定と呼ぶ場合でも、何を固定したのかの範囲が異なります。

図を保存するときは陽遁一局という条件も一緒に残します。九個の干だけを抜き出すと、なぜその順なのかが分からず、別の局へ流用してしまうおそれがあります。

起局条件層名干と宮
起局条件
層名
干と宮
局数という配置条件と宮号という座標は別の項目です。

短いメモでも、層名は省かない

二宮、天盤丙、地盤己、と書けば、原図から離れても順序が読めます。暗干などを追加するなら別欄にします。同じ字が繰り返されても、それぞれの層の情報を一つへ潰さないことが重要です。

未提供の欄は未提供のままにし、他の時刻から埋めません。二つの盤を比較する際も、起局条件を揃えて同じ層同士を見ます。片方の天盤と他方の地盤が違うだけで、誤計算と決めることはできません。

三奇六儀には伝統的な象徴の説明がありますが、記号が揃っただけで結果が保証されるわけではありません。まず対応と層を正しく残すことが、その後の解釈を具体的な配置へ戻して検討するための準備になります。

陽一・乙丑干宮天盤丙2地盤丙8同じ丙でも層を省くと住所が曖昧になる

陽一・乙丑

天盤

干
丙
宮
2

地盤

干
丙
宮
8

同じ丙でも層を省くと住所が曖昧になる

引用した例の丙を二層に分け、短い記録にも層名を残します。

読んだあとの疑問

九記号では甲を十干から削除したのですか?

この配置に用いる表記で、甲は六甲旬首と六儀の対応から読みます。完全な旬首を特定して儀を引き、九宮に十番目の項目を追加しません。

丙が八宮なら地盤全体は正しいですか?

確認できるのはその一項です。末三項を誤って乙丙丁にしても真ん中の丙は一致し、両端が入れ替わります。他の位置も照合する必要があります。

天盤の丙を二宮に書くと地盤の丙を消しますか?

層名付きの二記録を保ちます。時例の天盤は別層の位置を加えるもので、地盤を消すと同宮の上下干や同干の層別比較を復元できません。

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この記事を含む学習ルート

資料・出典

  1. 《奇门遁甲统宗》卷二・六仪、阳遁条 ↗
  2. 《遁甲演义》四库本卷一・八门九星逐时移宫诀 ↗

続けて読む

値符と値使の読み分け:旬の当番と時刻の位置 ↗

奇門の門・星・神を、名簿と落宮に分けて読む ↗