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TA-CARD-016 / タロット

悪魔:祭壇の前の二本の鎖

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悪魔:鎖を数え、環を探す

悪魔は、祭壇の上の翼ある角の姿と、その前で鎖につながれた二人の札です。ウェイトの原文から図像、語義、彼自身の結論を分け、面接前の「環を探す」練習で一覧を整理します。

要点を先に約7分で読めます

悪魔は、祭壇の上の姿と、前で鎖につながれた二人の札です。ウェイトの語義は「力」と「宿命」を巡り、定まったことは悪ゆえではない、と添えるので、まず力と鎖を分けて読みます。

  • ウェイトの描写:蝙蝠の翼の山羊の姿が祭壇に立ち、右手を挙げ、左手の松明は地へ向き、額に逆五芒星。祭壇の前の環から二本の鎖が男女の首へ延びる。
  • 占断の語は力と宿命にかかわる語が並び、末尾に「定まっているが、それゆえ悪ではないもの」が付く。逆位置は悪い宿命、弱さ、狭さ、盲目。
  • 彼はさらに、高みの姿は彼らの主人であり続けず、自らも奴隷で、奉仕の自由に盲目だと言う。練習:鎖を数え、環を探し、定めと掛けたものを分ける。
18秒で、祭壇の前の二本の鎖、語義の力と宿命と一つの限定、面接前の三つの問いの順に見ます。

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タロットの七十八枚を構成から確かめる ↗

まず図像:祭壇の上の姿、祭壇の前の二本の鎖

ウェイトはまず、この図の性質を述べます。第1部に挙げた幾つかの動機のあいだの折り合い、あるいは調和だ、と。続いて図像です。蝙蝠のような翼をもつ「メンデスの山羊」が祭壇の上に立ち、腹には水星の印があります。右手は挙げて伸ばし、法王(第五の札)の祝福の反対。左手には大きな燃える松明が地へ向けて逆さにあり、額には逆五芒星があります。

祭壇の前には環があり、そこから二本の鎖が男女二人の首へ延びています。この二人は第五の札の人物と呼応し、「堕落のあとのアダムとイブのよう」だと言い、一行を記します。ここに物質的な生の鎖と宿命がある、と。

悪魔:深紅の夜の中、角のある黒いシルエットが赤い円光の上に浮かび、暗い祭壇の両側にフードの二人が立ち、各々の首の鎖が祭壇の環へ続く。三つのラベルは「首の鎖と祭壇の環」「ウェイト:鎖と宿命」「尋ねる問い」。元の図を開いて拡大する

BaZiFlowオリジナルの悪魔と三つの読み方

ページ冒頭の図はRWS版の複製ではなく、BaZiFlowが描き直したものです。角のある黒いシルエット、暗い祭壇、鎖を環へ延ばすフードの二人が描かれています。

RWSの原画では、角と蝙蝠の翼のある姿が黒い四角の祭壇にしゃがみ、額に逆五芒星、右手を挙げ、左手は下向きの松明を持ちます。祭壇の前に環があり、裸の女性と男性が両側に立ち、首の鎖の輪が環へ垂れています。男性の尾の先は炎、女性の尾の先は葡萄の房です。

上から順に、姿、環、人です。

祭壇上挙げた手、下向きの松明環祭壇の前、鎖の起点二人男女、首に鎖一本ずつ
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祭壇上挙げた手、下向きの松明環祭壇の前、鎖の起点二人男女、首に鎖一本ずつ
図像を上から下へ:祭壇の上の姿、前の環、鎖につながれた二人。

原典の語義:荒廃、暴力、激しさ、力、宿命、そして「それゆえ悪ではない」

ウェイトの占断の語は次のとおりです。

荒廃、暴力、激しさ、並外れた努力、力、宿命。定まっているが、それゆえ悪ではないもの。

ウェイト・悪魔(要約訳)

初めの六語はどれも勢いと力を語ります。荒廃、暴力、激しさ、並外れた努力、力、そして宿命。語義に「誘惑」はなく、「依存」もありません。最後の句が限定で、定まっていることは、それゆえに悪とは限らない、というものです。

語義語語る内容勢い荒廃・暴力・激しさどれほど激しいか力並外れた努力・力どれほど使うか定め宿命;悪ではない避けられないこと
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語義語語る内容勢い荒廃・暴力・激しさどれほど激しいか力並外れた努力・力どれほど使うか定め宿命;悪ではない避けられないこと
語義を語る内容で三つに分けたもの:勢い、力、定め。

鎖、環、尾:ウェイトが書いたこと、応じたこと、結論

ウェイトの象徴の描写は具体的で、意味を与えるのは数か所だけです。分けて読む価値があるのは三つ。逆五芒星と挙げた手、環と二本の鎖、尾と顔です。

図像の三つの要素と、ウェイトの言葉

五芒星と挙げた手
ウェイト:額に逆五芒星。右手は挙げられ、法王の祝福の反対。左手の松明は地へ逆さ。見た目と対照を書くのみで、一つずつの説明はしない。
環と二本の鎖
ウェイト:祭壇の前の環から二本の鎖が男女の首へ。「堕落のあとのアダムとイブのよう」で、ここに物質的な生の鎖と宿命がある。
尾と顔
ウェイト:二人には尾があり動物的な性質を示すが、顔には人の知性がある。高みの者は彼らの主人であり続けない。
ウェイト自身の言葉二人の首に鎖尾があり、顔は賢い主人であり続けない彼が応じた説レヴィ:秘教の科学別説:予定説後に教えられた読み鎖=縛るもの自分への問いかけに
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ウェイト自身の言葉二人の首に鎖尾があり、顔は賢い主人であり続けない彼が応じた説レヴィ:秘教の科学別説:予定説後に教えられた読み鎖=縛るもの自分への問いかけに
一枚の図に、ウェイトが自分で書いたこと、紹介して応じた説、後の教え方が借りた読み。

彼は、ほかの二つの説に納得しません。レヴィについては、自らが敬うふりをした術への常にも増した嘲りをもって、バフォメット的な姿は秘教の科学と魔術だと断言する、と言います。別の評者の「神の世界ではそれは予定説を表す」という説には、その世界には、下の獣的なものに対応するものはない、と応じます。

彼自身の結論は、それが指すのは「敷居の住人」、つまり禁断の実を食べて神秘の園を追われた者たちに向き合う、園の外の存在だ、というものです。

練習:鎖を数え、環を探し、定めと掛けたものを分ける

図でいちばん目立つ線は、祭壇の前の環から、鎖が一本ずつ首へ延びる道筋です。この線をたどると、面接前の準備が三つの手順になります。線は図から、一覧はこちらで組んだもので、原文にこうした使い方はありません。

  1. 鎖を数える:「べき」を一本ずつ

    面接の前に心にある「べき」を全部書き出します。問題集を全部覚えるべき、少しも緊張しないべき……。一行が一本の鎖で、まだ是非は問いません。

  2. 環を探す:各鎖はどこへ

    それぞれの「べき」が何につながっているかを問います。募集要項の特定の要件か、ただ見劣りする不安か。要項につながるものは、環が見つかったものです。

  3. 分ける:定まったものと、掛けたもの

    語義の「定まっているが、それゆえ悪ではない」を仕分けの規則として借ります。面接の日時や職務の要件は定まったもので、善悪はありません。環につながらない「べき」は掛けたもので、一目盛り緩めたらどうなるかを問えます。

例を一つ。来週水曜に面接があり、募集要項に能力が三つ挙がっています。心の「べき」を挙げ、鎖ごとに環を探します。

面接前鎖:私は〜べき環:つながる先問題問題集を全部覚える要項は三つの能力履歴経験を全部書く職務に関わるのは二つ状態全く緊張しない日時は定まり緊張は別
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面接前鎖:私は〜べき環:つながる先問題問題集を全部覚える要項は三つの能力履歴経験を全部書く職務に関わるのは二つ状態全く緊張しない日時は定まり緊張は別
初めの二本の鎖は募集要項の環につながり、三本目はどの環にもつながらない、掛けただけのものです。

鎖の表に書けるもの

書けるもの

  • 「べき」の元の言葉
  • それがつながる環

書けないもの

  • 自分への断罪
  • 他人の評価の予想

もう一問

  • 緩めたらどうなるか
  • 元から定まる物は何か

逆位置と隣の札:悪い宿命、弱さ、盲目、そして「鎖」と「崩れ」の三枚

ウェイトの逆位置の語は四つです。

悪い宿命、弱さ、狭さ、盲目。

ウェイト・悪魔逆位置(要約訳)

正位置では「定まっているが、それゆえ悪ではない」と書かれた宿命が、逆位置では端的に「悪い宿命」になります。残る三語、弱さ、狭さ、盲目は、力が足りないか、見えていないかを語ります。「盲目」は第2部の「奉仕の自由に盲目」と並べて読めますが、この結びつきは読み手によるもので、原文が引いたものではありません。

正位置の語荒廃・暴力悪ゆえではない逆位置の語悪い宿命弱さ・狭さ・盲目
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正位置の語荒廃・暴力悪ゆえではない逆位置の語悪い宿命弱さ・狭さ・盲目
二つの語の列の違い:正位置の宿命には限定が付き、逆位置は「悪い宿命」と端的に書かれます。

「鎖」と「崩れ」の三枚

法王

第五の札、祝福の反対

ウェイトは、悪魔の挙げた右手を法王の祝福の反対と言い、鎖の二人は法王の前の人物と呼応する、と言います。法王の語義には結婚、同盟、囚われ、隷属があり、別説では慈悲と善良。

恋人

もう一組の男女

ウェイトは恋人の二人を「大地の身体の楽園に初めて住んだアダムとイブのよう」と書き、愛は粗い物質的欲望にまだ汚されていません。悪魔の項では、同じ型の二人が堕落のあとに立ちます。

塔

次の札、この札の反射

ウェイトは塔の項で、その破局はある意味で前の札の反射だと言います。前の札は物質的で動物的な状態への堕落、塔は知性の側の破壊です。

まず鎖を数える続いて次に環を探す最後に最後に定めと掛けを分ける
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まず鎖を数える続いて次に環を探す最後に最後に定めと掛けを分ける
面接の前に手元に残るのは、三つの欄の鎖の表:鎖、環、定めか掛けか。

読んだあとの疑問

悪魔の札は「誘惑」や「依存」の札ですか。

ウェイトの語義にその二語はありません。語は力と宿命で、「定まっているが、それゆえ悪ではない」という限定が添えられます。鎖を誘惑や依存と読むのは後の学習の借用なので、そう示して使います。

鎖につながれた二人は誰ですか。

ウェイトは、第五の札(法王)の人物と呼応し、「堕落のあとのアダムとイブのよう」だと言います。尾があるのは動物的な性質を示すが、顔には人の知性があります。

悪魔の逆位置はどういう意味ですか。

ウェイトの逆位置の語は、悪い宿命、弱さ、狭さ、盲目です。正位置の「悪ゆえではない宿命」が、逆位置では端的に「悪い宿命」と書かれます。ほかの三語に説明はありません。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §3: The Devil, divinatory meanings (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part II: The Devil, card XV (Waite, 1910) ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, The Devil, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

皇帝:石の椅子の杖と球、ウェイトの描写はほぼ物の列挙 ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗

ケルト十字の十枚を、位置の役割から整理する ↗