財帛宮:第五位、向かいは福徳
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財帛宮は十二宮の五つ目で、対宮は福徳宮です。『紫微斗数全書』に沿って、よく使われる四種類の言葉、同じ星の廟と陷の言い分け、日月夾財が挟む二つの宮を整理し、位置の計算例も付けます。
要点を先に約8分で読めます
財帛宮は十二宮の第五位で、対宮は福徳宮、三合は命宮と官禄宮です。『紫微斗数全書』巻二は二十三条の条文でこの宮を述べ、巻三には「日月夾財」のように位置で言う格局もあります。
- 命宮から五番目。真向かいに福徳、三合に命と官禄、左右に子女宮と疾厄宮が来ます。
- 巻二「五財帛」は二十三条。よく出る言葉は状態・起点・走勢・代価の四種類に分けられ、「どれだけ蓄えたか」は最も少数です。
- 「日月夾財」は両隣で読みます。太陽と太陰が子女宮と疾厄宮に座り、間の財帛宮には別の星が入ります。

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第五位、向かいは福徳
命宮から数えて、兄弟宮・夫妻宮・子女宮の三つを越えた五つ目の枠が財帛宮です。話題は資源をどう得て、どう使うかです。
宮順の環:財帛宮は第五位。対宮と三合は宮順から計算したもので、地支は固定しない。地支は盤ごとに命宮の位置で決まる。
図では財帛宮が右下にあります。茶色の線は真向かいの福徳宮(対宮)へ、紫の線は命宮と官禄宮(三合)へ延びています。対宮と三合を数えるときの約束は、三方四正で確かめられます。
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書自身もこの線に触れています。巻三「談星要論」で福徳宮を見る条の注に「福徳宮は財帛宮に対する」と書かれていて、福徳宮を財帛宮の対宮として扱っています。福徳宮の読み方は福徳宮にあります。
二十三条の条文、四種類の言葉
巻二「五財帛」の節は二十三条です。前の二十二条は星の名で並び、最後が斗君です。どの条も「星の名と、いくつかの句」でできていて、句の中に繰り返し現れる言葉は、おおよそ四種類に分けられます。
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こう数えると、「どれだけ蓄えたか」を言う豊かさの語は計20回、「どう起こし、どう浮き沈みし、何を払うか」を言う残りの三種類を合わせると50回近くになります。この節は金額よりも、金の来る道と去る道を多く語っています。
ひとつ目立つ言葉に「鬧中」があります。節の中に7回出てきて、天機・武曲・廉貞・巨門・擎羊・陀羅の条にあり、「にぎやかな中で財を生む」「にぎやかな中で求め取る」のように使われます。字義は文字どおり「にぎやかな中」で、この節はそれ以上説明していません。
同じ星でも、廟と陷では言い方が変わる
この節では十二条に「陷宮」か「陷地」が出てきます。そのうち太陽・太陰・貪狼・天梁・鈴星の五条は、「廟」と「陷」を同じ一条に並べていて、明るさの両端で、同じ星の言い方がほぼ入れ替わります。
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太陽と太陰が十二の地支でどう明るいかは、父母宮の記事に表があります。太陽は卯で廟、子と亥で陷です。太陽が財帛宮に入っていて、財帛宮が卯なら「入廟」の欄、亥なら「陷宮」の欄に当たります。等級の全体は別の記事にまとめています。
紫微の一条を分解する:一つの星名に七つの句
節の中でいちばん句が多いのが紫微の条です。開いて中を見てみます。
紫微は豊かで倉も箱も満ちる。羊陀火鈴空劫が加わると栄えない。破軍と同宮なら、先は難しく後は易しい。天相と同宮なら財が蓄えられる。天府と同宮なら豊かで、終生守り通す。左右が加われば財を司る官。七殺と同宮で吉星が加われば、財が思いがけず発する。
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最初の句が紫微自身の言い分で、後ろの六つの句はどれも「条件と結果」です。条件の書き方は二通りだけで、「同」は別の主星と同じ宮に入ること、「加」は輔星や煞星が会合することです。
二十三条のうち十四条に「同」が、十六条に「加」があります。「羊陀火鈴空劫」という六つの名前の並びは、節の中にそのままの形で9回出てきて、書はこれをひと続きに書くことが多いのです。条文が条件の一覧である以上、引くなら条件も一緒に書かなければなりません。結果だけを引くと、半分を落とすことになります。
日月夾財:挟むのは子女宮と疾厄宮
巻三の「財帛」の項に、「日月夾財、吉曜が加われば、貴くなくとも富む」という名の格局が記されていて、注に例があります。
例えば財帛宮が未にあり天府が守り、太陽が午、太陰が申にあって財を挟むのがそれである。ほかも同様である。
財帛宮が未にあって中に天府がおり、太陽が午、太陰が申に座って、左右から挟んでいる、という意味です。これを宮順に戻します。宮順は地支を逆にたどるので、財帛宮が未のとき命宮は亥で、午の位置が疾厄宮、申の位置が子女宮になります。
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同じ格局は、巻一の「定富局」にも一句あります。
武(武曲)が命を守り、日月が来て挟むのがそれである。財帛宮も同様である。
巻一は、武曲が命宮を守り、日月が来て挟むと述べ、最後に「財帛宮も同様」と加えます。真ん中の星は、片方が武曲、片方が天府と違いますが、骨組みは同じです。真ん中に一つの宮があり、左右に太陽と太陰が一つずつ。挟む、向かい合う、会照するの違いは対宮・夾宮・会照にまとめています。
巻三には、財帛宮を名指しする句がもう三つある
同じ節に、条件の中で財帛宮の名を挙げた句が三つあります。
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どの句にも前提がついています。どの宮か、同宮は誰か、命宮はどの二つの地支か。条件が一つ欠ければ句は成り立たず、別の盤に移して言うことにはなおさら根拠がありません。
地支を決め、両隣を数え、条件を書く
財帛宮の地支を先に決める
命宮から五番目まで数えると、地支では四つ戻ります。福徳宮はさらに六つ先です。
両隣を数える
子女宮の地支は財帛宮より一つ進み、疾厄宮は一つ戻ります。日月夾財で調べるのはこの二つの宮です。
引くときは条件を書く
「五財帛」のどの条か、巻三のどの句か、星の明るさ、同宮や会合の星を書き添えます。
二つの練習
命宮が卯。財帛宮、対宮の福徳宮、三合の官禄宮はどの地支ですか。
卯から四つ戻ると亥で、財帛宮は亥。福徳宮は巳、官禄宮は未です。亥・卯・未は一組の三合です。
財帛宮が丑。日月夾財で見るのは、どの二つの地支と宮ですか。
丑の両隣は子と寅です。命宮は巳なので、疾厄宮が子、子女宮が寅です。日月夾財かどうかは、この二つの宮に太陽と太陰があるかで確かめます。
位置が計算できたら、次の枠は疾厄宮です。
読んだあとの疑問
財帛宮は、その人がいくら稼ぐかを見る宮ですか。
当サイトは、資源をどう得てどう使うかという話題の位置として扱います。書の条文は、素手から一家を成す、東から入って西へ出る、のように金の来方と去り方を語るものが多く、金額は示しません。読む前に、その一句が状態・起点・走勢・代価のどれを述べているか確かめます。
財帛宮に廟旺の星が入れば、お金に恵まれるのですか。
そうは言えません。書は明るさを一つの変数として扱い、同じ星でも廟のときと陷のときで言い方が入れ替わります。そのほか、同宮の星、会合する輔星や煞星、向かいの福徳宮の状態も見ます。条文は対照表であって、個人への結論ではありません。
日月夾財とは、太陽と太陰が財帛宮の中に入ることですか。
いいえ。「夾」は左右から挟むことで、太陽と太陰は財帛宮の両隣の子女宮と疾厄宮に座り、財帛宮自身には別の星が入ります。書の例では天府です。宮の中に入るのは別の位置関係です。
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