廉貞星の二つの名目
コンテンツ版 · · 資料・出典
廉貞は火で、紫微系の最後の星です。口訣は三つ空けると紫微に戻ります。書は所在の宮で名目を分け、廟旺表は四段だけで旺がありません。六通りの同宮を確かめ、生克の例と廟旺表が別の道具であることも整理します。
要点を先に約5分で読めます
廉貞は紫微系の最後の星で、口訣は三つ空けると紫微に戻ります。書は所在の宮で二つの名目を与え、廟旺表は廟・利・平・陷の四段しか使いません。
- 口訣では六つの星と六つの空きで十二の升目がちょうど埋まります。廉貞は紫微の四つ先で、紫微・武曲と常に三合です。
- 「囚を化して殺となす」は「廟旺に臨まず」という前提に付きますが、廉貞の表で廟は寅申の二欄だけ、旺の欄はありません。
- 巻二は寅宮で木が火を生む例を挙げますが、廟旺表とは一対一で合いません。申は金なのに廟、巳は火なのに陷です。

先に読む
序列の最後の升目は、紫微に戻る
口訣は紫微系の六つの星を一つの輪に並べ、廉貞はその最後の停車駅で、あと三つ進むと紫微に戻ります。巻二の安星訣の前半は、次の二句で終わります。
さらに二つ空けて廉貞の地、三つ空けてまた紫微の君に会う。
口訣の歩数を足してみます。紫微が出発し、天機は一つ戻り、一つ空けて太陽、武曲と天同がすぐ続き、二つ空けて廉貞、三つ空けて紫微に戻ります。六つの星と飛ばした六つの宮で十二升、ちょうど一周です。廉貞は紫微の八つ手前、つまり四つ先に入り、紫微とも武曲とも四升ずつ離れています。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
一つの星、宮によって変わる名
巻二で星の五行を列挙する段にある廉貞の行は、ほかの星より長くなっています。
廉貞は火に属し、北斗、化して殺・囚。官禄にあっては官禄の主、身命にあっては次桃花となる。
三つの層に分かれます。火で北斗に属すること、化気が「殺・囚」であること、そして所在の宮で決まる二つの名目、すなわち官禄宮では官禄の主、身命では次桃花です。
層の図:位置は安星訣、名目は『紫微斗数全書』巻一・巻二による。「陰」の欄はサイトのエンジン iztro 2.6.0 の記録。
「囚」の字の理由は、巻一にはっきり書かれています。
廟旺に臨まず、さらに官符を犯す。ゆえに、囚を化して殺となすという。
これは条件文です。廉貞の廟旺表を見ると、寅・申が廟、子・午・卯・酉が平、丑・未・辰・戌が利、巳・亥が陷で、使われる段は四つだけ、旺の欄は一つもありません。字面どおりなら、「廟旺に臨まず」は十二の位置のうち十か所を覆います。エンジンのデータも十二欄とも同じで、廉貞には火・陰が併記されています。
六通りの同宮と、書の「天相が同宮を最も喜ぶ」
廉貞の同宮は六通りあります。巻二の廉貞の項は末尾に「この星は天相が同宮するのを最も喜ぶ」と書きますが、位置で確かめると、天相が廉貞と同宮するのは子午だけです。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
表から読める事実がいくつかあります。天相との同宮は子午だけで、そこの廉貞は平です。巳亥は廉貞が陷になる唯一の組で、同宮の貪狼もこの二欄で陷です。寅申は唯一の廟であり、唯一の単独の組でもあります。
生克の例と廟旺表は、別々の道具
巻二には、五行が星に及ぼす作用を述べた短い節があり、廉貞がその例の一つになっています。
たとえば火に属する廉貞が寅宮にあれば、そこは木の郷で、廉貞の火を生むことができる。
この読み方は、星の五行を、入っている地支の五行に当てるものです。寅は木、木は火を生むので、火の廉貞には有利な方位です。ほかの位置にも同じ方法を当てて、廟旺表と並べます。
| 地支 | 通常の五行 | 火との関係 | 廟旺表 |
|---|---|---|---|
| 寅 | 木 | 木が火を生む | 廟 |
| 申 | 金 | 火が金を克し、生扶なし | 廟 |
| 巳 | 火 | 同類 | 陷 |
| 亥 | 水 | 水が火を克す | 陷 |
図を拡大 · 横にスクロールして読む
並べると、生克の読みで説明できるのは寅と亥で、申(金は火を生まず、かえって火に克されるのに廟)と巳(同じ火なのに陷)は説明できません。巻二の生克の例は一つの読みの実演で、廟旺表には別の由来があります。二つの道具が並んでいるので、出典を分けて引用し、一方から他方を導かないようにします。
亥宮を例題にする
廉貞が亥にあるとき、紫微は亥の八つ先の未です。亥宮には貪狼が同居し、廉貞は陷。対宮の巳には主星がいません。
図を拡大 · 横にスクロールして読む
地支と等級を述べる
「廉貞は巳、巻二の廟旺表で陷」と、地支と出典を並べて言えば、同じ欄に戻って確かめられます。
書がどの宮について書くかを問う
官禄の主も次桃花も、入っている宮に付く名目です。その升目が何の宮かを決めてから、対応する名目を引きます。
生克の例は実演として扱う
寅の木が火を生むのは読み方の例です。等級は廟旺表の記載どおりにし、地支の五行で欄を書き換えません。
廉貞の二問:紫微へ逆算
廉貞が子のとき、紫微の地支、同居の星、表の等級は?
紫微は子の八つ先の申、同居は天相、廉貞は平です。
廉貞が寅のとき、同宮と対宮には何がある?
寅は単独で廟、対宮の申には貪狼がいます。
口訣で廉貞の前にいるのは天同星と福徳宮の配当、紫微系の次に来る天府系の起点は天府です。廉貞が亥にあるときの対宮は空宮で、借星の読み方は空宮と借星にあります。
読んだあとの疑問
廉貞が「囚を化す」と言うのは、悪い星という意味ですか。
「囚を化して殺となす」は、この名の由来を書が説明した条件文です。廟旺に臨まず、さらに官符を犯す場合、という前提が付きます。名前の理由であって、誰かへの判定ではありません。同じ項に宮ごとの別の名目もあり、書は一面だけを書いていません。
「次桃花」とは何ですか。
同じ節で貪狼の行は「化して桃花殺」と書かれ、廉貞は身命にあるとき「次桃花」と呼ばれます。字面は一段下の桃花です。書は「次」の基準を述べていないので、引用は原文どおりにし、意味を補いません。
廉貞はなぜいつも紫微と三合の位置にあるのですか。
口訣がそう決めています。廉貞は紫微の四つ先、武曲は八つ先で、三つの星は四升ずつ離れ、盤が変わっても幾何は変わりません。口訣の最後の句「三つ空けて再び紫微に会う」は、この起点へ戻る道筋です。
この記事は役に立ちましたか?


