兄弟宮:きょうだいと同輩の入口
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兄弟宮は命宮の次の一枠です。環状図で隣り合う宮を確かめ、巻二の一行を分解し、陰男・陽女の第二の大限がこの枠に入る仕組みと、十二の条文に共通する結びの一行を見ます。
要点を先に約6分で読めます
兄弟宮は宮順で命宮のすぐ次にある二番目の枠で、きょうだいと同輩の関係を扱います。隣は命宮と夫妻宮で、陰男・陽女の第二の十年大限もここへ入ります。
- 兄弟宮の両隣は命宮と夫妻宮、対宮は交友宮、三合は疾厄宮と田宅宮です。
- 巻二の兄弟の条文の一行は、星と明るさ、同宮のもう一つの星、煞曜が加わるかの三つの部品でできていて、部品が現れるたびに人数や関係が書き換わります。
- 陰男・陽女の大限は命宮から兄弟宮へ、陽男・陰女は父母宮へ進みます。十二の条文はどれも斗君の一行で終わります。

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命宮の次の、二番目の枠
命宮から一つ進んだ枠が兄弟宮で、きょうだいと同輩の関係を扱います。
示意図:強調した兄弟宮は中心をはさんで交友宮と向かい合い、疾厄・田宅と三角形を作る。読みやすさのため時計回りに描いたが、実際の宮名は地支を逆にたどる。
図では兄弟宮が命宮の右にあります。実際の盤では命宮の地支のひとつ前の支に落ちます。命宮が亥なら兄弟宮は戌です。位置関係は一言で言えます。両隣が命宮と夫妻宮、真向かいが交友宮、三合の残り二つが疾厄宮と田宅宮です。「夾」と「対」がそれぞれどの宮を指すかは、対宮・夾宮・会照にあります。
巻二の一行は、どう組み立てられているか
『紫微斗数全書』巻二は、十二宮をそれぞれ一つの条文にまとめ、星を一つずつ並べていきます。兄弟の条文にある天機の一行が、とてもよい見本です。本稿の訳ではこうなります。
「天機は廟旺で二人。巨門と同宮なら二人。陷地なら背き合って心が揃わない。天梁と同宮なら二人。太陰と同宮なら二、三人。羊・陀・火・鈴に出会うと、いても傷つけ合う。」
これを片に分けると、それぞれ違うことを述べています。
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一行全体で使われている部品は三種類だけです。星と明るさ、同宮のもう一つの星、煞曜があるかどうか。部品が一つ現れるたびに、人数や関係が書き直されます。ほかの宮の条文も同じ部品を使い、「何人」を各宮自身の問いに替えるだけです。夫妻の条文は早い遅いと和合を問い、財帛の条文は貯まるかどうかを問います。
条文の数字は古書の断語です。引用するときは、巻二の兄弟の条文と出典を示し、盤の上でその星が本当にその位置にあるか、明るさはどうかを確かめます。結論を論じる前に、条文を片に分ける読み方を身につけます。
陰男・陽女の第二の十年は兄弟宮へ入る
兄弟宮の名前は、大限にも現れます。巻二「安大限訣」は二文で規則を述べています。
陽男・陰女は命の前の一宮から起こして順に行く。それは父母宮である。陰男・陽女は命の後の一宮から起こして逆に行く。それは兄弟宮である。
「命の前の一宮」は宮順で命宮の前にある枠、つまり父母宮です。「命の後の一宮」は命宮の次にある枠、つまり兄弟宮です。陽男・陰女とは、生まれ年の天干が陽(甲丙戊庚壬)の男性と、天干が陰(乙丁己辛癸)の女性のことで、陰男・陽女はその逆です。サイトのエンジンの大限の進み方も、この二文と一致しています。
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計算例を一つ。1990年5月17日の辰の刻の盤(庚午の年、命宮は丑、火六局)を取ります。最初の大限は6歳から始まり、一歩が十年です(数え年で数えています)。同じ時刻に生まれた二人は、命宮が同じでも、次の十年が別の枠に行きます。男性(陽男)の16〜25歳は父母宮、女性(陽女)の16〜25歳は兄弟宮で、そのあと夫妻宮が26〜35歳、子女宮が36〜45歳です。
ここでの宮名は、その十年に付ける目印として借りているだけです。大限兄弟宮の地支は大限命宮の位置から別に求め、本命の兄弟宮は元の位置にとどまります。層をどう重ねて読むかは本命・大限・流年の層を参照してください。
同輩の入口は二つ:兄弟宮と交友宮
兄弟宮と交友宮は円の上で向かい合い、宮順で六つ離れています。同輩にかかわる問いでは、二つは並んだ入口です。一つは血縁の内側、もう一つは血縁の外側です。
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書が交友宮を指して使う「奴僕」という呼び方には、当時の主従関係が入っているため、現在は友人・協力者・集団として読みます。各宮は自分の話題を持ち、対宮であることは位置の関係を言うだけで、どちらがどちらを決めるという意味ではありません。十二宮の範囲は十二宮の話題地図で確かめられます。
十二の条文に共通する結び:斗君
十二宮の条文は、どれも「斗君」の一行で終わります。巻二は命宮の条文の末尾でそれを定義しています。斗君は正月一日を司り、吉星に出会えば吉、凶星に出会えば凶と読み、月ごとに判断する、というものです。兄弟の条文はこう結ばれています。
斗君が兄弟宮を通る年は、吉星に出会えば、きょうだいがその一年なごやかである。
各条文の最後の一行が、「本命でこの枠は何か」から「ある時の目印がこの枠に来る」へ、つまり時間の層へ移っているのが分かります。その前の人数と関係は本命の層の書き方で、最後の一行が斗君を通して流年と流月につなげています。
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二つの小さな計算
1990年5月17日辰の刻生まれの女性(庚午の年、命宮は丑、火六局)。16〜25歳の大限はどの宮ですか。
庚は陽の干で、女性は陽女なので逆行です。命宮の次は兄弟宮で、16〜25歳は兄弟宮に入ります。
同じ時刻生まれの男性は、16〜25歳がどの宮ですか。
陽男は順行で、宮順で命宮の前の枠は父母宮です。命宮は同じなのに、二番目の十年は同じ枠ではありません。
読んだあとの疑問
兄弟宮は実のきょうだいだけを見る宮ですか。
名前の本来の意味はきょうだいで、現代の入門書は同輩の関係まで広げることが多いです。どこまで広げるかは流派の選択なので、使う方法を明示します。友人や協力者には交友宮があります。
書には「何人」と書いてありますが、サイトの解説も同じ数え方ですか。
その数字は『紫微斗数全書』の条文の書き方で、サイトのエンジンが出すのは星の位置と明るさです。人数を引用するなら、巻二の兄弟の条文と明記し、盤の上でその星が本当にそこにあるかを確かめます。
大限の兄弟宮と本命の兄弟宮は同じ枠ですか。
違います。大限ではその十年の起点から宮名を付け直すので、大限兄弟宮の地支は大限命宮の位置から別に求めます。本命の兄弟宮は元の地支にとどまります。
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