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AS-023 / 西洋占星術

関係の読みで二人を分ける

コンテンツ版 · · 資料・出典

関係の読みで二人を分ける

本命と跨盤の相位を数字で分け、Aの推測をBの発言に変えない記録方法を考えます。主体、対象の組、合意の範囲を確認するための記事です。

要点を先に約6分で読めます

「金星と火星」という一組の語にも、四種類の所属の組合せがあります。同じ線を逆順に書くことと、別の天体を選ぶことを分け、AによるBの推測とB本人の返答も区別します。

  • 二人とも金星と火星を持ち、人物をまたぐ二つの組合せは互いに異なり、各人の本命相位とも別です。
  • 同じ二位置の表記順を逆にしても角距は不変ですが、人物と天体を替えると比較対象が変わります。
  • 共同決定は双方が確認した事項に限られ、AがBの希望を推測しただけではBの回答になりません。
18秒で四種類の所属ペアと、逆順と対象変更の違いを見ます。

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シナストリーとコンポジットの月は、同じ月ではありません ↗

図から得た情報にも、持ち主を添えます

シナストリーでは二人の本命位置を保ち、異なる人物の天体間を比較します。TimePassagesの比較図の説明も、両者の位置とその間のアスペクトを区別しています。単に「金星と火星」と書くと、どちらの金星とどちらの火星を選んだのか分からなくなります。

金星↓ 火星→A火星B火星A金星A本命人物間ペア1B金星人物間ペア2B本命行は金星の所属、列は火星の所属を固定する

金星↓ 火星→

A金星

A火星
A本命
B火星
人物間ペア1

B金星

A火星
人物間ペア2
B火星
B本命

行は金星の所属、列は火星の所属を固定する

四枠に金星と火星の所属を保ち、対角は本命、残る二枠は人物間です。

二つの人物間角距と本命の角距

四つの架空の黄経を使って確認します。Aの金星45°・火星200°、Bの金星80°・火星135°です。まず各人の中で引けば、Aの金火は155°、Bの金火は55°離れています。どちらも90°ではありません。

次に人物をまたぎます。A金星45°からB火星135°までは90°、B金星80°からA火星200°までは120°です。この二つを同じ「金火関係」にまとめると、計算の対象を失います。

左にAの金星45度と火星200度、右にBの金星80度と火星135度。A金星とB火星を結ぶ線は90度、A火星とB金星を結ぶ線は120度で、人物の区別を保つ。元の図を開いて拡大する

独自の架空データ図。線は角距離の比較であり、感情や影響の方向を表しません。

順番を逆にしたのか、別の二点を選んだのか

A金星・B火星をB火星・A金星と書き直しても、同じ線なので90°です。しかしB金星・A火星へ変えると、今度は別の線の120°になります。前者は表記順、後者は選択対象の変更です。

この区別から、誤った文章も見つけられます。「Aは本命の金火スクエアを持つ」と書かれていたら、Aだけの45°と200°へ戻ります。差は155°であり、相手の位置を混ぜた90°を本命の性質に移したことが分かります。解釈の好み以前の資料の取り違えです。

A/Bという記号は性別や積極性を割り当てません。二人とも金星と火星の位置を持っています。また、距離が対称であることは、二人が同じ体験をしたという証拠にはなりません。担当する仕事や使える時間は本人の状況から確かめます。

A本命金星→火星0°155°45° → 200°B本命金星→火星0°55°80° → 135°独立した相対角図で、各人の金星を0°とする

A本命金星→火星

0°155°

45° → 200°

B本命金星→火星

0°55°

80° → 135°

独立した相対角図で、各人の金星を0°とする

本命金火を別に計算すると155°と55°で、人物間90°や120°を流用しません。

「二人は了承済み」の一行を確認します

共同で市民講座の資料を作るAとBについて、記録に「二人は了承済み」とだけ書かれていたとします。何に同意したのかが分からなければ、印刷部数、費用、締切のどれも確定したとは扱えません。二人分の図があることと、二人分の回答を得たことは別です。

Aが「Bも百部でよいはず」と話していても、それはAの推測です。Bが後で「原稿の内容には賛成だが、印刷代は確認していない」と答えたなら、新しく確認できた範囲を記します。前の推測を、初めから双方の同意だったように書き換えません。

残っている情報 その情報だけで確かめられること
Aは百部を希望 Aの提案
AはBも賛成だと思う AによるBの意向の推測
Bは原稿内容に賛成 内容についてのBの回答
二人が五十部の印刷を確認 この部数についての共同決定

最後の行でも、支払方法や追加印刷まで決まったわけではありません。「合意」というまとめ語を使うときほど、対象を短く添える必要があります。

AはBの賛成を予想所属はAの推測Bが一項目を確認その項目に限るBの回答
AはBの賛成を予想
Aの推測
Bが一項目を確認
Bの回答
文の中でBに言及しても、話者がAからBへ変わるわけではありません。

不在の返答を想像で埋めないために

2018年のEyalらの研究では、相手の視点を想像するだけで判断精度が安定して高まるとは示されず、相手から情報を得ることが役立ちました。これは占星術を試験した研究ではありません。本稿で参照するのは、頭の中の再構成と取得済みの情報を区別する点です。

Bに尋ねれば何でも確定する、という意味でもありません。答えが未定であったり、今は話したくなかったりする場合があります。Aだけから事情を聞いている段階なら、その範囲の記録でよく、文章を完成させるために接触を強いる必要はありません。

「Bが反対している」を「Bが迷っている」に弱めても、Bの考えを未確認のまま代弁したことは変わりません。「Aは費用を心配している。Bの費用についての回答は未取得」のように、根拠の帰属から直します。

入力の不足も、二人別々に残します

ハウスへの配置には、誰の天体を誰のハウスへ置いたのかが必要です。Aの出生時刻が正確でも、Bの未確認の時刻から作った角点は確定しません。二人の情報の質を平均して、一つの安心できる表示にしないようにします。

コンポジットの計算位置も、どちらか一人の本命位置には戻せません。シナストリーとコンポジットで、この資料の種類の違いを確認できます。不足する情報を保って解釈を組み立てるには全体図の読み順を参照します。

  1. 共通の角距

    両端の表記を替えても幾何学的距離は変わりません。

  2. 異なる状況

    原稿作成と印刷手配では実際の条件が異なります。

  3. 別々の返答

    同じ作業案について各人の回答を保ちます。

未回答の作業条件へ戻ります

市民講座の準備へ戻るなら、今必要なのは未回答の印刷条件を整理することです。誰の提案で、誰が何を確認し、何がまだ決まっていないか。その記録に象徴的な解釈を添えることはできても、解釈を本人の返答や合意の代わりにはしません。

  1. 不足箇所を示す

    部数と原稿への回答はあるが、費用条件が未回答です。

  2. 作業の問いにする

    印刷費を誰が確認し、何がまだ未定かを整理します。

  3. 返答で調整する

    得られた条件で計画を更新し、未回答を反対の動機へ変えません。

読んだあとの疑問

A金星とB火星はB金星とA火星と同じですか?

対象が違います。例では前者45°と135°が90°、後者80°と200°が120°です。同じ二位置を逆順に書く場合だけ、必ず角距が保たれます。

人物間スクエアを一人の本命相位へ移せますか?

移せません。A自身の45°と200°は155°、B自身の80°と135°は55°です。人物間90°は別々の人の位置から作られ、どちらの本命図にも移せません。

一項目への同意を二人全体の合意と呼べますか?

範囲を残します。五十部の印刷を確認しても、支払方法や追加印刷まで決まったとは限りません。AがBも賛成すると思うことと、Bの返答を得ることも別です。

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資料・出典

  1. TimePassages Desktop Manual — Chapter 12: Comparison Bi-Wheels ↗
  2. Eyal, Steffel and Epley (2018): Perspective mistaking, JPSP 114(4), 547–571 ↗

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合・衝・矩:角度の測り方を知ってから、吉凶が言えるかを考える ↗