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SU-002 / 宿曜占星術

二十七宿と二十八宿の違いは何か

コンテンツ版 · · 資料・出典

古い暦の宿名が月の観測位置とは限らない理由を、名簿・二十八日の計数・二十七宿の月初表に分けて確かめます。

二十七宿と二十八宿の違いは何か

宿名、日数、角度を分けます。牛宿の有無だけでは日付の算法は決まらず、起点と置き直しの規則が要ります。

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宿曜占星術と本命宿とは何か ↗

古い暦の「宿」は、月の観測記録でしょうか

暦に宿名が書かれていると、その日に月が実際にいた場所だと思いたくなるかもしれません。しかし、日付へ規則的に配った暦注と、天体の位置を表す宿とは分けて読まなければなりません。二十八という数が同じでも、資料が答えている問いは違います。

国立天文台の暦Wikiは、貞享暦以降の二十八宿の暦注を、年・月・日それぞれに連続して割り当てるものとして説明しています。ここでは日の配当を取り上げます。年の宿、月の宿、日の宿を一つの欄にまとめたり、朔日の宿を当然にその月の宿とみなしたりはしません。

まず、書かれた名前をそろえます

二十八宿の名簿と、同資料の二十七宿を並べると、後者には牛宿がありません。下表は角から始めて位置を合わせています。北方の並びでは斗から女へ進み、その間の牛が省かれます。

四象 二十八宿 二十七宿(宿曜の暦)
東方青龍 角・亢・氐・房・心・尾・箕 角・亢・氐・房・心・尾・箕
北方玄武 斗・牛・女・虚・危・室・壁 斗・女・虚・危・室・壁(牛なし)
西方白虎 奎・婁・胃・昴・畢・觜・参 奎・婁・胃・昴・畢・觜・参
南方朱雀 井・鬼・柳・星・張・翼・軫 井・鬼・柳・星・張・翼・軫

二十八宿と二十七宿の名前を牛宿の空欄で対照し、下部でNAOJの月初表と連続配当を比較する図。等幅の枠は天空の角距ではない。

BaZiFlowの学習図。宿名と指定した暦注の規則を示し、角距図や個人の命式ではありません。

別の本が昴などから書き始めていても、それだけでは順序が違うとはいえません。環状の一覧なら起点をそろえて比較できます。一方、この表の枠が同じ幅だからといって、天空の宿の幅も同じだと読むことはできません。

二十八日後を調べる練習

実際の年月日は使わず、28項目を一日一つずつ進む計数を考えます。0日目の項目に戻るのは28日目、その次は56日目です。28は7の4倍なので、途切れない七日週では、戻ってくる日の曜日も同じになります。

ただし、現実の日付に項目を割り当てるには起算点が必要です。「28日で一周する」と知るだけでは、今日がどの宿かは決まりません。起算日を一日ずらせば、周期の長さを変えずに日付ごとの宿名が変わります。本稿は歴史上の起算日を指定していないので、星・虚・房・昴を特定の曜日に固定する表も提示しません。

この計算は日付のラベルについてのものです。月の位置を観測したり、その日の吉凶を確かめたりしたわけではありません。古い暦を調べる際にも、配当の規則と解釈を別々に確認します。

二十七宿の月初の表は、別の手順です

NAOJが示す二十七宿の配当では、旧暦の月ごとに朔日の宿が定められ、月内は牛を除いて順に進みます。掲載表の三月朔日は胃なので、二日が昴、三日が畢となります。これは指定表をたどる練習で、公暦の誕生日を変換した例でも、閏月の処理を示した例でもありません。

翌月に進んだら、その月の朔日の表に戻ります。27項目を無限に繰り返すだけのプログラムとは、ここが異なります。同じ日について二つの答えが出た場合、名簿だけでなく、月の定義、日界、閏月、資料の版をそろえて再計算してください。方法の違いだけでなく、入力や実装の誤りもあり得るため、最初から両方正しいとは決められません。

13度20分という数字を見たら

Nakṣatraの27等分は黄道の分割で、360度を27で割ると一つが13度20分です。中国の天文学的な二十八宿は等間隔ではなく、赤道と天の北極を基準に位置を表します。同じ漢訳名を見つけても、一方の度数を他方へ移すことはできません。

旧暦の月表が一日一宿進むことも、月が毎日13度20分ずつ正確に動くという測定ではありません。名称、日数、角度という三つの単位を分けてください。恒星に対する月の平均周期が約27.3日という背景だけから、切り上げと切り捨てで二つの制度が生まれた、と成立史を証明することもできません。

対応する日がない、とは言わない

牛宿を使う暦のある日が、二十七宿の月表では別の名前になることがあります。牛という名前を採らないことと、その日付が存在しないことは違います。また本命宿を調べているなら、毎日の暦注と同じ対象なのかを先に確認します。本命宿の入門がこの区別の出発点です。

次は資料ごとに、天空の位置か日付か、どの名簿か、起点と置き直しは何かを書き出してみてください。暦の根拠を確かめる手順と本命宿の算出法の違いでは、その確認をさらに進めます。

この記事を含む学習ルート

宿曜:本命宿から関係の限界へ · 公開中の 2 ステップのうち 2

資料・出典

  1. 国立天文台 暦計算室:二十八宿・二十七宿 ↗
  2. 国立天文台 暦計算室:Nakṣatraと起源の議論 ↗

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