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ZW-016 / 紫微斗数

四化の出発点を読む

コンテンツ版 · · 資料・出典

同じ星の印でも、出所を消さない

宮干からの飛化には出発宮があり、生年四化とは取干の起点が違います。甲と丙が廉貞に異なる印を付ける部分例で、矢印の向きと記録の層を確かめます。

要点を先に約6分で読めます

生年四化は出生年の干から星の印を選びます。宮干四化では、どの宮が天干を提供し、対象星がどの宮にあるかまで残します。同じ廉貞へ二つの印が付いても出所は別で、矢印を逆に読めない理由もここにあります。

  • 生年層は出生年干、宮干層は特定の宮の干を使い、後者では出発宮を省略できません。
  • 引用表では甲が廉貞化禄、丙が廉貞化忌を選び、異なる出所を相殺して消しません。
  • AからBとはAが干を提供し対象星がBにあることで、Bの印だけから出発宮は決まりません。
四化の出発点を読む

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生年四化の調べ方:年干と星名を順番に結ぶ ↗

二つの入力が廉貞へ届く部分例

次の例は、関係を追うための仮の条件です。生年干を甲、A宮の干を丙、廉貞の所在をBとします。出生日時や十二宮の地支は設定せず、完全な個人の命盤とは扱いません。使用する表は、本稿に挙げた iztro の四化表です。

入力の出所 用いる干 廉貞に関する結果
生年 甲 生年の化禄
A宮 丙 AからBの廉貞への化忌

生年干の甲から廉貞の化禄へ。別の記録では、仮のA宮の丙干からB宮にある廉貞の化忌へ向かう。AとBは説明用の記号で、完全な命盤ではない。元の図を開いて拡大する

BaZiFlowの出所比較図。iztro表の甲・丙を使った部分例で、個人の宮名や解釈は設定していません。

確認できるのは、甲の禄欄と丙の忌欄が、ともに廉貞を選ぶという点です。廉貞が二つに増えたわけではなく、二つの出所から一つの対象星を記録しています。宮名を指定していないので、Bを財帛宮や夫妻宮と読み替えることもできません。

また、任意の星と宮干を自由に組み合わせて実在の命盤を作れる、という説明ではありません。個人の盤として成立するかは、完全な安宮・安星の規則に沿って別に確認する必要があります。この図は、その手順を省いた人物判断には使えません。

生年甲B廉貞禄A宮丙B廉貞忌

生年甲

B廉貞禄

A宮丙

B廉貞忌

一つの対象星に二つの出所を記録しても、星は増えず移動もしません。

宮干を使うと、出発した宮も記録に残る

生年四化は、出生年の干を入力として対応表を引き、選ばれた星へ印を付けます。一方、宮干四化は、ある宮に配置された天干を入力に使います。そのため、どの宮から調べ始めたかを残す必要があります。

参照した iztro の飛星説明では、A宮の干によって、B宮にある星が四化の対象となる関係を示しています。ここでAは出発点、Bは対象星がある場所です。二つの宮を逆にすれば、元と同じ記録ではなくなります。

生年の記録には年干と対象星を、宮干の記録には出発宮、その干、対象星と所在宮を記します。生年四化の調べ方で行った検索に、宮を起点とする関係が加わったと考えると整理しやすくなります。

出発宮宮干宮干で表を引く対象星の宮星はここに留まる矢印は出所を示し、星は移らない
出発宮宮干
対象星の宮星はここに留まる

矢印は出所を示し、星は移らない

宮干の関係は干を提供する宮から、対象星の所在へ向かいます。

禄と忌を足し引きしない理由

図を見て、禄がプラス、忌がマイナスだからゼロになると考えると、二つの出所が消えてしまいます。参照した対応表は、そのような点数や相殺式を定めていません。両方を消す処理も、片方だけを優先して残す処理も、元の二記録を再現できなくします。

流派や解釈法によっては、異なる出所の四化が重なることを検討します。その際には、どの方法で何を読むのかを説明したうえで、入力となった二条を保ちます。関係の記録と、その関係についての解釈を分ければ、別の読み手も検討をやり直せます。

出発宮と対象宮が同じなら、自化と流派の用語が関わります。ただし、戻る形の矢印だけで、その資料が採る定義を推測しないようにします。図の形と用語の対応も確認する対象です。

出所対象生年甲生年甲B廉貞禄A宮丙A宮丙B廉貞忌

生年甲

出所
生年甲
対象
B廉貞禄

A宮丙

出所
A宮丙
対象
B廉貞忌
甲の禄と丙の忌を別記し、同じ対象から出所を混同しません。

二つの解説が食い違って見えるとき

一方の文章が廉貞化忌を論じ、もう一方が廉貞化禄を論じていても、すぐにどちらかを誤りとはできません。取った干、表の版、時間層、対象宮が違う可能性があります。まず同じ入力についての話なのかを合わせます。

参照文書の宮位機能には、生年の印を探すものと、飛化の起点・終点を照合するものが別項目として載っています。この区分は、ソフトウェアを使わない読書でも参考になります。ある宮に生年忌がないという記述だけでは、他宮からの化忌の関係まで否定したことにはなりません。

飛化を愛着や依存などの言葉で説明する教材もありますが、それは方法の象徴的な解釈です。矢印一本から、実際の相手の気持ちを確認したことにはなりません。人との関係について語るときは、当事者の話や状況を別の情報として扱います。

この例を他の人へ説明するなら、「甲は生年の入力、丙はA宮の入力、対象はBの廉貞」と先に述べてください。この三点を落とさず伝えられれば、単に禄と忌が並んでいるという説明より、何を読み取ったかが明確になります。

AからBを逆にしてみましょう。元の条件はAの干が丙、丙行の忌が廉貞、廉貞がBにある、というものです。これでAからBになります。BからもAへ化忌するかを問うなら、Bの干、その干の忌が選ぶ星、その星がAにあるかを別に調べます。ここでは資料がないので未確認です。成立とも不成立とも決めません。

矢印は二宮を自由に往復できる線ではありません。出所の干が行を決め、対象星の所在が到着点を決めます。完全な盤で別の逆向き関係も成立する場合は、その取干の根拠を別に残します。元の線に矢印の先端をもう一つ足すだけでは、照合したことになりません。

AからBA干は丙廉貞はBBからAB干は未提示対象星は未確認

AからB

  • A干は丙
  • 廉貞はB

BからA

  • B干は未提示
  • 対象星は未確認
順方向が分かっても、Bの干と対象が不明なら逆は未確認です。

色の違う印を、一つの属性にまとめない

命盤の画面には、一つの星名の近くに複数の印が並ぶことがあります。その色や線の形を見て、どれが出生時の情報で、どれが別の起点から付いたものか分かるでしょうか。まず必要なのは、その画面に付属する凡例です。

赤い字だから生年、点線だから年運というような決め方は、資料ごとに定義を読む必要があります。切り抜き画像で凡例が見えなければ、印の出所を保留します。星の名前を読めても、印の層まで確認できたとは限らないためです。

本稿では、特に生年干と宮干の違いを取り上げます。どちらも禄・権・科・忌を使いますが、その文字だけを抜き出すと、別の情報が同じものに見えてしまいます。

生年の印年干の出所を確認宮干の矢印出発宮を保存運限の印時間層を明記

生年の印

年干の出所を確認

宮干の矢印

出発宮を保存

運限の印

時間層を明記

色や線の意味は、この図の凡例から確かめます。

読んだあとの疑問

宮干四化では何を追加して記録しますか?

天干を提供した宮を記録します。生年は出生年干、宮干は特定の宮の干から表を引きます。出発宮、選ばれた星、所在宮をそろえて、方向のある関係を復元できる形にします。

廉貞の禄と忌は自動的に相殺しますか?

引用表に相殺式はありません。生年甲による廉貞禄とA宮丙による廉貞忌を別々に保存します。交会を解釈する場合は方法を明示し、先に入力の記録を消さないようにします。

AからBの飛化を逆向きに読めますか?

読めません。Aが取干の起点で、Bが対象星の所在です。逆を確認するにはBの干、その行で選ばれる星、その所在を改めて調べます。元の矢印だけでは逆向きの照合は成立しません。

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資料・出典

  1. iztro・四化・飞星系统与甲丙四化表 ↗
  2. iztro・宫位・hasMutagen与fliesTo(来源范围不同) ↗

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