四化の出発点を読む
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宮干からの飛化には出発宮があり、生年四化とは取干の起点が違います。甲と丙が廉貞に異なる印を付ける部分例で、矢印の向きと記録の層を確かめます。
要点を先に約6分で読めます
生年四化は出生年の干から星の印を選びます。宮干四化では、どの宮が天干を提供し、対象星がどの宮にあるかまで残します。同じ廉貞へ二つの印が付いても出所は別で、矢印を逆に読めない理由もここにあります。
- 生年層は出生年干、宮干層は特定の宮の干を使い、後者では出発宮を省略できません。
- 引用表では甲が廉貞化禄、丙が廉貞化忌を選び、異なる出所を相殺して消しません。
- AからBとはAが干を提供し対象星がBにあることで、Bの印だけから出発宮は決まりません。

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二つの入力が廉貞へ届く部分例
次の例は、関係を追うための仮の条件です。生年干を甲、A宮の干を丙、廉貞の所在をBとします。出生日時や十二宮の地支は設定せず、完全な個人の命盤とは扱いません。使用する表は、本稿に挙げた iztro の四化表です。
| 入力の出所 | 用いる干 | 廉貞に関する結果 |
|---|---|---|
| 生年 | 甲 | 生年の化禄 |
| A宮 | 丙 | AからBの廉貞への化忌 |
BaZiFlowの出所比較図。iztro表の甲・丙を使った部分例で、個人の宮名や解釈は設定していません。
確認できるのは、甲の禄欄と丙の忌欄が、ともに廉貞を選ぶという点です。廉貞が二つに増えたわけではなく、二つの出所から一つの対象星を記録しています。宮名を指定していないので、Bを財帛宮や夫妻宮と読み替えることもできません。
また、任意の星と宮干を自由に組み合わせて実在の命盤を作れる、という説明ではありません。個人の盤として成立するかは、完全な安宮・安星の規則に沿って別に確認する必要があります。この図は、その手順を省いた人物判断には使えません。
生年甲
B廉貞禄
A宮丙
B廉貞忌
宮干を使うと、出発した宮も記録に残る
生年四化は、出生年の干を入力として対応表を引き、選ばれた星へ印を付けます。一方、宮干四化は、ある宮に配置された天干を入力に使います。そのため、どの宮から調べ始めたかを残す必要があります。
参照した iztro の飛星説明では、A宮の干によって、B宮にある星が四化の対象となる関係を示しています。ここでAは出発点、Bは対象星がある場所です。二つの宮を逆にすれば、元と同じ記録ではなくなります。
生年の記録には年干と対象星を、宮干の記録には出発宮、その干、対象星と所在宮を記します。生年四化の調べ方で行った検索に、宮を起点とする関係が加わったと考えると整理しやすくなります。
矢印は出所を示し、星は移らない
禄と忌を足し引きしない理由
図を見て、禄がプラス、忌がマイナスだからゼロになると考えると、二つの出所が消えてしまいます。参照した対応表は、そのような点数や相殺式を定めていません。両方を消す処理も、片方だけを優先して残す処理も、元の二記録を再現できなくします。
流派や解釈法によっては、異なる出所の四化が重なることを検討します。その際には、どの方法で何を読むのかを説明したうえで、入力となった二条を保ちます。関係の記録と、その関係についての解釈を分ければ、別の読み手も検討をやり直せます。
出発宮と対象宮が同じなら、自化と流派の用語が関わります。ただし、戻る形の矢印だけで、その資料が採る定義を推測しないようにします。図の形と用語の対応も確認する対象です。
生年甲
- 出所
- 生年甲
- 対象
- B廉貞禄
A宮丙
- 出所
- A宮丙
- 対象
- B廉貞忌
二つの解説が食い違って見えるとき
一方の文章が廉貞化忌を論じ、もう一方が廉貞化禄を論じていても、すぐにどちらかを誤りとはできません。取った干、表の版、時間層、対象宮が違う可能性があります。まず同じ入力についての話なのかを合わせます。
参照文書の宮位機能には、生年の印を探すものと、飛化の起点・終点を照合するものが別項目として載っています。この区分は、ソフトウェアを使わない読書でも参考になります。ある宮に生年忌がないという記述だけでは、他宮からの化忌の関係まで否定したことにはなりません。
飛化を愛着や依存などの言葉で説明する教材もありますが、それは方法の象徴的な解釈です。矢印一本から、実際の相手の気持ちを確認したことにはなりません。人との関係について語るときは、当事者の話や状況を別の情報として扱います。
この例を他の人へ説明するなら、「甲は生年の入力、丙はA宮の入力、対象はBの廉貞」と先に述べてください。この三点を落とさず伝えられれば、単に禄と忌が並んでいるという説明より、何を読み取ったかが明確になります。
AからBを逆にしてみましょう。元の条件はAの干が丙、丙行の忌が廉貞、廉貞がBにある、というものです。これでAからBになります。BからもAへ化忌するかを問うなら、Bの干、その干の忌が選ぶ星、その星がAにあるかを別に調べます。ここでは資料がないので未確認です。成立とも不成立とも決めません。
矢印は二宮を自由に往復できる線ではありません。出所の干が行を決め、対象星の所在が到着点を決めます。完全な盤で別の逆向き関係も成立する場合は、その取干の根拠を別に残します。元の線に矢印の先端をもう一つ足すだけでは、照合したことになりません。
AからB
- A干は丙
- 廉貞はB
BからA
- B干は未提示
- 対象星は未確認
色の違う印を、一つの属性にまとめない
命盤の画面には、一つの星名の近くに複数の印が並ぶことがあります。その色や線の形を見て、どれが出生時の情報で、どれが別の起点から付いたものか分かるでしょうか。まず必要なのは、その画面に付属する凡例です。
赤い字だから生年、点線だから年運というような決め方は、資料ごとに定義を読む必要があります。切り抜き画像で凡例が見えなければ、印の出所を保留します。星の名前を読めても、印の層まで確認できたとは限らないためです。
本稿では、特に生年干と宮干の違いを取り上げます。どちらも禄・権・科・忌を使いますが、その文字だけを抜き出すと、別の情報が同じものに見えてしまいます。
生年の印
年干の出所を確認
宮干の矢印
出発宮を保存
運限の印
時間層を明記
読んだあとの疑問
宮干四化では何を追加して記録しますか?
天干を提供した宮を記録します。生年は出生年干、宮干は特定の宮の干から表を引きます。出発宮、選ばれた星、所在宮をそろえて、方向のある関係を復元できる形にします。
廉貞の禄と忌は自動的に相殺しますか?
引用表に相殺式はありません。生年甲による廉貞禄とA宮丙による廉貞忌を別々に保存します。交会を解釈する場合は方法を明示し、先に入力の記録を消さないようにします。
AからBの飛化を逆向きに読めますか?
読めません。Aが取干の起点で、Bが対象星の所在です。逆を確認するにはBの干、その行で選ばれる星、その所在を改めて調べます。元の矢印だけでは逆向きの照合は成立しません。
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