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TA-CARD-053 / タロット

ソードの3:三本の剣と一つの心

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ソードの3:先に剣を数える

ソードの3は、三本の剣が心を貫き、背後に雲と雨がある札です。ウェイトが実際にどの語を挙げたかを確かめ、「剣を数え、語を配り、雨を別に書く」方法で、論文審査の二週間前に起きた変化を整理します。

要点を先に約6分で読めます

ソードの3は一目で意味が分かる札ですが、ウェイトの語義は意外なほど抑えられています。六つの語はどれも、人や物の不在・遅れ・離別を語ります。

  • 描写は半文だけ:三本の剣が心を貫き、背後に雲と雨。正位置の語は除去、不在、遅延、分裂、断絶、離散。
  • 語義の末尾で、図が自然に表すことは「あまりに単純明快で列挙するまでもない」と言うので、悲しみや失恋は彼が挙げた語ではない。
  • 逆位置の語は心と秩序へ向かう:錯乱(旧い言い方)、誤り、損失、気の散り、混乱、当惑。補足は「女性の恋人の出奔」、逆位置は、自分が巻き込み名誉を損なった相手との出会い、または修道女。
18秒で、三本の剣と心、二組の語義、三段階の読み方の順に見ます。

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タロットの七十八枚を構成から確かめる ↗

まず図像:一つの心、三本の剣、背後の雲と雨

ウェイトのソードの3の描写は短いものです。三本の剣が心を貫き、背後に雲と雨がある。すぐに語義が続きます。除去、不在、遅延、分裂、断絶、離散。そして、この図が自然に表すことのすべては「あまりに単純で明白なので、個別に列挙するまでもない」という一言。

ソードの3:ピンクの心が中央にあり、三本の剣の柄が上に、剣先が心の下から出ている。背後は暗い雲と斜めに降る雨。三つのラベルは「心を貫く三本の剣」「離れる方の語」「尋ねる問い」。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow原創のソードの3と三つのラベル

RWS版の絵では、赤い心が中央にあります。一本の剣が上から心の真ん中を突き、あと二本が左上と右上から斜めに入り、剣先は心の下の縁から出ています。灰色の雲が上半分に垂れ、斜めの雨脚が画面の底まで続きます。サイト内のオリジナル札では、三本の柄が上に、剣先が心の下に見え、雲と雨が一番奥にあります。奥から手前へ、図は三つの層になっています。

雲と雨一番奥、背景いっぱい三本の剣三方向から入る一つの心中央、貫かれる
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雲と雨一番奥、背景いっぱい三本の剣三方向から入る一つの心中央、貫かれる
図像の三層:雲と雨が奥、剣が中間、心が手前です。

原典の語義:六つの語は、不在と離別にかかわるもの

ウェイトの正位置の語は、除去(removal)、不在、遅延、分裂、断絶、離散。六つを意味で並べると、中身は三種類だけです。誰か何かがそこにいない、物事が先送りになった、つながっていたものが離れた。

除去、不在、遅延、分裂、断絶、離散、そしてこの図が自然に表すことのすべて……単純明快で、列挙するまでもない。

ウェイト・ソードの3(要約訳)
種類原典の語指すもの在不在除去・不在誰か何かが欠ける時間遅延物事が先送り関係分裂・断絶・離散つながりが離れる
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種類原典の語指すもの在不在除去・不在誰か何かが欠ける時間遅延物事が先送り関係分裂・断絶・離散つながりが離れる
六つの語を意味で三組に分けました。組分けはここでの整理で、語義の一覧自体に区分はありません。

この一覧には、感情を指す語が一つもありません。貫かれた心は悲しみを連想させますが、ウェイトは図が自然に語る部分を読み手に任せ、自分は構造的な語だけを書いています。

心・剣・雲と雨:書かれているのはどれか

図の三つの物を、ウェイトは名前を挙げるだけで、解説は付けていません。

三つの物、それぞれの言い方

心
ウェイトは「一つの心」が貫かれると書きます。心の形が感情と結びつくのは通俗的な連想で、彼はこれについて語を挙げていません。
三本の剣
数は三。ウェイトは、一本ずつが何に対応するかを述べず、三本に順序も付けていません。
雲と雨
ウェイトは「背後に雲と雨」と書きます。雨を憂いの形に重ねるのは文学でよくある用法で、語義の一覧に対応する語はありません。
ウェイトが書く貫かれた心三本の剣背後の雲と雨通俗的な連想心の形:感情雨:憂い、哀しみ学習での借用剣:具体的な出来事雨:その周りの気分
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ウェイトが書く貫かれた心三本の剣背後の雲と雨通俗的な連想心の形:感情雨:憂い、哀しみ学習での借用剣:具体的な出来事雨:その周りの気分
三つの層:書かれたこと、連想されること、教え方での使い方。

剣を「三つの具体的な出来事」、雨を「その周りの気分」と読むのは、図の層に沿った整理で、次の節で使います。ウェイト自身の言葉とは別の層です。

読み方:剣を数え、語を配り、雨を別に書く——審査前二週間の三つの出来事

この札には三つの層の順序が最初からあります。手前に心、中ほどに剣、奥に雲と雨。一件の具体的な出来事に移すと、動作は三つです。

  1. 剣:具体的な出来事を三つ数える

    図にあるのは三本で、一本でも、絡まった塊でもありません。つらい状況を、確かめられる出来事に、多くても三つに分けます。誰が、いつ、何をしたか。二つしかなければ二つのままにして、水増ししません。

  2. 語:出来事ごとに「離れる」語を一つ

    ウェイトの語義は、不在と離別の一覧です。除去、不在、遅延、分裂、断絶、離散。出来事ごとに最も近いものを選びます。選べないなら、その出来事は離れることではなく、別の性質のものかもしれません。

  3. 雨:感情は背景に別に置く

    雲と雨は剣の背後にあり、剣の上にはありません。感情はありのままに書きますが、「雨」の行に書き、「剣」の行と混ぜません。

例を一つ。論文審査の二週間前に、三つのことが続けて起きました。指導教員が出張で連絡がつかない、審査が金曜から翌週水曜に変更された、同じ組で発表する学生が急に辞退した。並べてみます。

審査前起きたこと原典の語影響先剣一教員が出張不在原稿の助言剣二審査が変更遅延予行の日程剣三同組が辞退除去持ち時間雨焦りと不安語は配らない別に記録
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審査前起きたこと原典の語影響先剣一教員が出張不在原稿の助言剣二審査が変更遅延予行の日程剣三同組が辞退除去持ち時間雨焦りと不安語は配らない別に記録
三つの出来事に、それぞれ一つの語と一つの影響先。焦りは別に置き、四本目の剣にはしません。

剣を数えたあと、手元に残るもの

読める

  • つらい状況は三つの出来事
  • 各出来事が触れる先

読めない

  • 三つが誰のせいか
  • この先も続けて起きる

次の一歩

  • 今日動かせる一つを選ぶ
  • 雨は聞く人に話す

逆位置・補足・隣の札:「離れる」から「乱れる」へ

ウェイトが逆位置に挙げるのは、錯乱(mental alienation、旧い言い方)、誤り、損失、気の散り、混乱、当惑。正位置の語が外側の人や物の離れ方を語るのに対し、逆位置の語は内側、つまり筋道、秩序、判断へ向かいます。

正位置主条除去・不在・遅延分裂・断絶・離散逆位置主条錯乱・誤り損失・気の散り・混乱補足別の読み手女性:恋人の出奔逆:巻き込んだ相手
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正位置主条除去・不在・遅延分裂・断絶・離散逆位置主条錯乱・誤り損失・気の散り・混乱補足別の読み手女性:恋人の出奔逆:巻き込んだ相手
正位置は外側の離れ、逆位置は内側の乱れ。補足は別の読み手の具体的な筋書きです。

「錯乱」という語は百年以上前の表現で、現在は誰かを評するために使いません。学習では、この一組を「物事を見るときに筋道を失う」と読むことが多いですが、これは読み方の取り決めで、ウェイトの言葉とは別です。補足の「恋人の出奔」「自分が巻き込み名誉を損なった相手との出会い、または修道女」も、当時の言い回しと筋書きです。

隣の三枚は、この「心」をどう扱うか

カップの3

杯を掲げる三人の乙女

語義は豊かさ、完成、歓びが中心で、三つの物が輪になります。

ソードの10

横たわる人

語義に苦痛、苦難、涙、悲しみ、荒廃が加わり、暴力による死を特に指すものではないとも添えます。ソードの3の語義には、この種の語がありません。

ソードの4

次の札

墓の上で祈る騎士の像。語義は警戒から始まります。

読んだあとの疑問

ソードの3は「失恋の札」ですか。

心が剣に貫かれた図なので、そう読みたくなります。しかしウェイトの正位置の語は、除去、不在、遅延、分裂、断絶、離散と、不在や離別を表す語ばかりで、感情を指す語は一つもありません。図が自然に語る部分は読み手に任せています。「失恋」は読み手が重ねる層で、使ってもよいが、語義の一覧にはないと知っておきます。

ソードの3の逆位置はどういう意味ですか。

逆位置の語は、誰が離れたかではなく、筋道が保たれているかを語ります。誤り、損失、気が散る、秩序の乱れ。質問に使うなら「どの段取りや判断が乱れたか」と読むほうが役立ちます。旧い「錯乱」という語は、人の評価には使いません。

ソードの3が出たら、関係は必ず終わりますか。

語義には分裂や断絶がありますが、この札が描くのは離れるという構造で、特定の関係の結末を告げるものではありません。役に立つのは、具体的に何が元の場所からなくなったのか、何が先送りになったのかを問うことです。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Three of Swords (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Three of Swords, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ソードの2:目隠しで二本の剣を支える。ウェイトは「調和」の読みに但し書きを付けた ↗

ソードの4:墓の上の騎士像。この絵は「墓と棺」という語から生まれた ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗