陰爻と陽爻
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陽爻は切れない一本の線、陰爻は途中で切れた線です。六本を下から重ねて一つの卦になり、2×2×2×2×2×2=64通りあります。既済と未済の比較で、順序と位置、数え方を整理します。
要点を先に約6分で読めます
陽爻は切れない一本の線、陰爻は途中で切れた線です。六本を下から重ねると一つの卦になり、並べ方は2×2×2×2×2×2=64通りあります。
- 線の形は切れない陽爻と切れた陰爻の二つだけで、どの線も形のほかに決まった位置を持っています。
- 『周易』は一番下の線を「初」、一番上を「上」と呼びます。多くの卦は逆さに読むと別の卦になり、上下対称の8卦だけが例外です。
- 六つの位置に二つずつの形があり、掛け合わせて64になります。この数は構造の種類の数で、何かを予告するものではありません。

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二種類の線:切れない線と、切れた線
『周易』の卦はどれも六本の線を重ねたもので、線の形は二つしかありません。切れない一本の線が陽爻、途中で切れた線が陰爻です。卦の中の一本の線を爻(こう)と呼びます。
図:既済の六本の線は下から陽・陰・陽・陰・陽・陰。構造を示す図で、占断ではありません。
図は既済です。下から数えて、1・3・5本目が陽爻、2・4・6本目が陰爻です。二つの形が交互に並ぶので、各線の位置と形を別々に読み取れます。
二つの爻画
切れない一本
途切れない横線で描き、六つの位置のうち一つを占めます。
途中で切れた線
左右二つの短い線の間に隙間を空けて描き、やはり一つの位置を占めます。
『繋辞伝』は「爻」をどう語るか
爻は単なる記号ではありません。『繋辞伝』はいくつかの箇所で爻に触れ、そのたびに変化や動きに関わる言葉を使っています。
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『繋辞上伝』には「彖は象を語るもの、爻は変を語るもの」という趣旨の文があります。『繋辞下伝』には「爻とは、天下の動きに效(なら)うものである」という趣旨の文があります。ここでの「效」は倣う、手本にするという意味で、爻は世の中のさまざまな動きを写し取るものとして語られています。
道に変動があるから、これを爻と呼ぶ。爻には「等」がある。
この文は爻を変動と結びつけ、さらに爻に「等」があると述べています。注釈家の多くはこれを等級の違いと解します。次の節の「位置」につながる手がかりです。六本の線は横に並ぶのではなく、一段ずつ積み上がっています。
下から上へ:位置を先に、形はそのあとに
六本の線は下から数えます。一番下が「初」、一番上が「上」で、間は二・三・四・五と呼びます。これは『周易』自身の呼び方です。
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多くの卦は逆さに読むと別の卦になります。既済と未済がその一組です。乾・坤・頤・大過・坎・離・中孚・小過の8卦だけは上下対称で、逆に読んでも変わりません。下の表は、既済の六本を位置ごとに書き出したものです。
| 位置 | 名前 | 既済の線 |
|---|---|---|
| 6 | 上 | 陰爻(切れている) |
| 5 | 五 | 陽爻(切れない) |
| 4 | 四 | 陰爻(切れている) |
| 3 | 三 | 陽爻(切れない) |
| 2 | 二 | 陰爻(切れている) |
| 1 | 初 | 陽爻(切れない) |
六つの爻は入り交じり、それぞれ自分の時と物にだけ従う。初めは分かりにくく、上は分かりやすい。これが本と末である。
この一節は、一番下の「初」と一番上の「上」を並べて本と末と呼んでいます。本文の中でも、六本の線は始まりと終わりのある一列として扱われています。
位置を書く
紙の下から上へ1〜6の番号を振ります。一番下が初、一番上が上です。
形を埋める
各位置に入れるのは一つだけです。陽(切れない)か陰(切れた)のどちらかを書きます。
読み返す
1から6の順に形を声に出して確かめ、図を下から見直して照合します。
一本ずつ積むと、なぜ64になるのか
一つの位置には二つの選択肢があるので、線一本なら2通りです。その上にもう一本積むと、二本で2×2=4通りになります。一本増えるごとに総数は倍になります。
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易には太極があり、これが両儀を生み、両儀が四象を生み、四象が八卦を生む。
この文は両儀、四象、八卦の順に挙げています。後世の注釈では、これらを線1本の2通り、2本の4通り、3本の8通りに対応させて説明することがよくあります。本文は八卦で終わっており、さらに三回重ねて16、32、64となるのは、同じ手順を続けた計算です。『繋辞下伝』には「八卦が列をなして並ぶと象がその中にあり、それを重ねると爻がその中にある」という趣旨の文があります。八卦を重ねて六爻にする段階が、まさにこれにあたります。
陽爻の本数で64の卦を分けて、もう一度数えてみます。
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六本すべてが陰爻の卦は坤の一つだけ、すべてが陽爻の卦も乾の一つだけです。下卦と上卦に八卦から一つずつ選んで64に達する別の数え方(8×8)は、六十四卦:上卦と下卦の組み立てで扱っています。
位置が変われば、卦も変わる
形と数が同じでも、位置が違えば別の卦です。陽爻が一本だけの卦は全部で6つあり、位置ごとに一つずつ存在します。
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復と剥は、どちらも陽爻一本と陰爻五本です。違いは、その陽爻が1番目に立つか6番目に立つかだけです。さらに読み進めるには、各位置の名前と意味を知る必要があります。六つの位置の呼び方と意味は、爻位:初と上、二と五は何を意味するかで扱います。
読んだあとの疑問
陰爻は悪い線で、陽爻は良い線ですか。
いいえ。陰爻と陽爻は、まず線が切れているかどうかという形の名前です。ある卦のある位置の線がどう読まれるかは、卦辞や爻辞の本文に戻って確かめる別の問題です。
なぜ六本の線は下から数えるのですか。
『周易』自身が一番下の線を「初」、一番上を「上」と呼び、順序が決まっています。逆に読むと多くの卦は別の卦になり、既済と未済がその一組です。上下対称の乾・坤・頤・大過・坎・離・中孚・小過の8卦だけは、逆に読んでも変わりません。記録では位置の番号を先に書くのが確実です。
64はどう数え、なぜ6×2=12ではないのですか。
六つの位置がそれぞれ互いに影響せず二つの形から一つを選ぶので、選び方は掛け合わせて2の6乗になります。6×2は位置ごとの選択肢の数を数えただけで、違う位置の選択を組み合わせていません。
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