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AS-026 / 西洋占星術

リロケーションで保つもの

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リロケーションで保つもの

到着時の図との違いから、時刻換算、地心黄経の不変、地点ごとのアングルを整理。地域の代表点と確定住所、地心と地表中心の条件を分けます。

要点を先に約6分で読めます

通常のリロケーションは出生の瞬間を保ち、計算地点を変えます。同じ地心設定の太陽と月の黄経は変わらず、当地のアングルとハウスを再計算します。時計表示、UTC時刻、経緯度を分けて理解します。

  • 出生瞬間・黄道・地心設定を固定すれば、都市を変えても天体黄経と相互の黄経の角度は変わりません。
  • UTC06:00と仮のUTC+8での14:00は同一瞬間で、14:00をUTCと入力したときに八時間後になります。
  • アングルとハウスは地点で再計算し、トポセントリック位置には観測者条件も入るため、計算前提を明示します。
18秒で同一瞬間の時計表示と、地点変更でも保たれる60°黄経の角度を見ます。

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地心黄経と、土地ごとの枠を分けます

同じ黄道、同じ地心位置の規則で出生瞬間を固定した場合、場所を変えても天体の黄経と相互の黄経の角度は保たれます。その土地の上昇点、中天、ハウスは新しい条件で計算します。

説明用に太陽100°、月160°と置けば、角度は60°です。地点AをBへ変えても、上の条件なら100°と160°のままです。ハウスが変わることと、太陽が黄道上を移動することは区別します。転居によって本命日月のアスペクトが消えるわけでもありません。

出生瞬間と黄道・地心設定を固定し、太陽100度と月160度の差60度を保つ。地点AとBの経緯度が別々の枝へ入り、アングルとハウスは再計算待ちとしている。元の図を開いて拡大する

独自の入力条件図。黄経は仮定で、具体的な場所のアングルを計算したものではありません。

この図は架空の部分データです。AとBの実際の上昇度数を計算していないので、アングルの値は書きません。未計算の項目を残すことで、どこまでが例の条件から言えるかが分かります。

時計の数字より、同じ瞬間かを確認します

換算の練習としてUTC06:00を考えると、仮定したUTC+8の表示では14:00になります。二つの数字は同じ瞬間を表せます。逆に14:00をUTCとして入力すれば、八時間後へ移ってしまいます。この例は特定の国の過去の標準時を決めたものではありません。

ソフトが表示を換算済みなら、さらに手作業で八時間を足す必要はありません。違う数字を無理に一致させるのではなく、元の記録がどのUTC時刻へ変換されたかを確かめます。現地時刻が同じ数字でも、瞬間まで同じとは限りません。

実際の資料では日付や当時の時間制度も必要です。表示と計算時刻の関係が分からないまま、場所だけ変えたつもりで時間も変えると、後の解釈では誤りの原因を見つけにくくなります。

UTC06:00UTC+814:00同じ瞬間の二つの時計表示。タイムゾーンは仮定

UTC

  • 06:00

UTC+8

  • 14:00

同じ瞬間の二つの時計表示。タイムゾーンは仮定

時計の表示が違っても同一瞬間で、出生を八時間後にずらしたのではありません。

地名を選んだあとの確認欄

Swiss Ephemerisのハウス計算では、UTC時刻、地理緯度、経度、ハウス方式を別々に指定します。同じ名前の町を取り違えたり、東経と西経を逆にしたりしても、図自体は描けることがあります。

確認欄 見落としやすい点
国と行政区 同名の別地点ではないか
緯度・経度 実際にどの点を選んだか
東西の区別 経度の符号が合っているか
地域か住所か 代表点を確定した住居と扱っていないか

広い地域しか決まっていないなら、使用した代表点を明記します。小数の桁数が多いことと、目的地が確定していることは違います。地点を少し変えた影響は必要な範囲で比較し、必ず大きく変わるとも全く変わらないとも決めつけません。

また、タイムゾーンは経度そのものではありません。タイムゾーンで瞬間を確定し、座標で土地の幾何条件を与えるという役割を分けて理解します。

瞬間を確定現地の記録日付とタイムゾーンUTC土地の枠を計算UTC経緯度+ハウスシステムアングルとハウス

瞬間を確定

現地の記録
日付とタイムゾーン
UTC

土地の枠を計算

UTC
経緯度+ハウスシステム
アングルとハウス
タイムゾーンは瞬間の確定、経緯度は土地の幾何条件に使い、役割が異なります。

月の黄経まで違う二枚を、どこから調べるか

地点だけを変えたつもりなのに、二枚の出力で月の黄経も違っていたとします。その時点で「移住により月が変化した」と解釈する前に、同じ計算条件だったか調べます。本稿でいう通常のリロケーションは、出生の瞬間と黄道、地心位置の規則を保ち、地点を変更する比較です。

最初の確認は参照点です。地球の中心から見た位置と、地上の観測者から見た位置を混ぜていませんか。後者はトポセントリックと呼ばれ、Swiss Ephemerisでも観測地点の経度・緯度・高度を指定します。ここが違えば、天体の位置に場所が関与するので、「地心なら不変」という条件をそのまま当てはめられません。

次に時刻を調べ、最後に地点の選択とハウスシステムへ進みます。一度に何項目も変えてしまった比較から、場所だけの効果を取り出すことはできません。この順序は出力の差を調べるための手順で、移住の成否を判定するものではありません。

地心地球中心を参照この条件で地点は黄経を変えないトポセントリック観測者を参照経緯度と高度が計算へ入る

地心

  • 地球中心を参照
  • この条件で地点は黄経を変えない

トポセントリック

  • 観測者を参照
  • 経緯度と高度が計算へ入る
不変性には参照中心の前提があり、地心と観測者中心を分けて計算します。

到着の記録と、出生瞬間の比較を別に残す

TimePassagesの手引きは、出生時点を保ったまま新しい場所を指定すると説明しています。新天地に着いた時刻を入力すれば、それは別の出来事を記録した図です。元の出生時刻が推定だった場合も、詳しい目的地の住所を選ぶだけでは元資料の精度は上がりません。

たとえば二つの工房の利用を考えているなら、道具を使える時間、予約の条件、材料を置ける場所を直接調べます。知人のいる場所であっても、教えてもらえるかはその人の予定次第です。地域についての象徴的な説明から、これらの回答を作ることはできません。

利用後は便利だった条件と困った条件の両方を残します。地図の説明に合う経験だけを拾うと、比較したはずの記録が選別されてしまいます。ハウスの生活領域は黄道位置と土地の枠を区別する資料に、ソーラーリターンは別の時刻条件を使う方法との比較に利用できます。

  1. 工房の利用時間

    道具を使える時間と予約条件を直接確認します。

  2. 支援の条件

    材料の置場や知人が対応できる予定を調べます。

  3. 別々に比較

    土地の枠の計算差と現実条件を並べて考えます。

読んだあとの疑問

太陽のハウスが変わればサインも変わりますか?

同じ瞬間・黄道・地心規則なら太陽黄経は変わりません。新しい地点で土地のハウス枠が変わるため配置が変わり得ますが、黄道位置とは別の関係です。

新地点の時計表示が出生記録と違ってもよいのですか?

同じ瞬間にもタイムゾーンで別の表示があります。例ではUTC06:00が仮のUTC+8で14:00です。ソフトの換算後にもう一度補正すれば瞬間を変えるので、計算時刻を先に確認します。

すべての座標方式で天体黄経は不変ですか?

ここでの不変性は地心位置に限ります。トポセントリックは特定の観測者を参照し、経度・緯度・高度を使うため、地点も天体位置の計算へ入ります。

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資料・出典

  1. TimePassages Desktop Manual — Chapter 9 and Relocated Chart glossary ↗
  2. Swiss Ephemeris Programming Interface — topocentric settings and house calculation inputs ↗

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