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HEX-023 / 共通の方法

剥卦:寝台は肌まで剥がれ、果実が残る

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剥:寝台は剥がれ、果実は残る

剥は第二十三卦で、山が地に付き、五本の陰爻が最上の一本の陽爻を載せています。爻辞は寝台を脚・継ぎ目・肌と剥ぎ、第五爻で「魚を連ねる」に転じ、最後に食べられない大きな果実を残します。

要点を先に約7分で読めます

剥の字面は剥ぎ取ること。下に陰爻が五本あり、最上に陽爻が一本だけ残ります。爻辞で剥がれる所は寝台に寝る人へ近づき、第五爻で向きが変わり、最上には食べられない大きな果実が残ります。

  • 剥は艮(山)が上、坤(地)が下で、五本の陰爻が最上の一本の陽爻を載せる。彖伝は「柔が剛を変える」と言い、陰が一本ずつ上へ進む形として全体を読む。
  • 卦辞は「往くところがあるのは利ならず」、彖伝は理由を「小人が伸びる」とし、「従ってこれを止める」「消息盈虚を尚ぶ、天の運行」と続ける。大象は「住まいを安んじる」で結ぶ。
  • 初六・六二・六四は寝台の脚・継ぎ目・肌を剥ぎ、六三は対象がなく「これを剥ぐ、咎なし」とだけ言う。六五は「魚を連ねる」に転じ、上九は大きな果実と「小人は家を剥ぐ」。
18秒で、五陰が一陽を載せる形を見て、剥がれる所が寝台の上へ移るのをたどり、剥を読む前の三つの問いを持ち帰ります。

先に読む

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

山が地に付く:五本の陰爻が一本の陽爻を載せる

剥は第二十三卦で、下卦が坤(地)、上卦が艮(山)です。陰爻が五本あり、陽爻は最上の上九だけが残っています。説卦伝は「艮は止まる」「坤は従う」と言います。陰が最下位から第五位まで並び、頂に陽爻が一本だけ。山、あるいは果実が、下から削られて、頂だけが残ったような形です。

剥とその綜卦の復を並べる:左は剥で、陽爻はいちばん上の一本だけ、下の五本は陰爻、下卦は坤(地)、上卦は艮(山)。右は復で、陽爻はいちばん下の一本だけ、上の五本は陰爻、下卦は震(雷)、上卦は坤(地)。復は剥を上下逆にしたもので、陽爻が最上から最下へ移る。線は下から数える。元の図を開いて拡大する

剥と綜卦の復:剥を逆さにすると、最上の陽爻が最下へ移る。

上卦:艮(山)止まる下卦:坤(地)従う
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上卦:艮(山)止まる下卦:坤(地)従う
剥は二層:上に艮(山)、下に坤(地)。五本の陰爻が最上の陽爻を載せる。

剥を読む前の三つの語

剥
一枚ずつ剥ぎ取ること。彖伝も序卦伝も、「剥とは剥ぐことだ」と同じ短い一句で説明する。
寝台と継ぎ目
爻辞で最初に剥がれるのは寝台で、脚・継ぎ目・肌と続く。「継ぎ目」は、伝統的には寝台の脚と板の間の部分と読む。
廬
粗末な家。上九の「小人は家を剥ぐ」も、大象の「住まいを安んじる」も、住む場所を書いている。

卦辞と彖伝:数文字だけ、区切りで意味が変わる

剥の卦辞は、次の数文字だけです。

往くところがあるのは利ならず。

卦辞・剥(訳)

「利ならず。往くところあり」と切る読み方も成り立ちますが、彖伝は続けて引き、「小人が伸びる」と説明します。二つの区切りは意味がほぼ逆で、前者は「利ならずとも行く先はある」、後者は「進むことに向かない」です。彖伝の全文は次のとおりです。

剥とは剥ぐこと、柔が剛を変えるのである。「往くところがあるのは利ならず」とは、小人が伸びているからである。従ってこれを止める。それは象を観ることである。君子は消えることと息づくこと、満ちることと虚しくなることを重んじる。これは天の運行である。

彖伝・剥(訳)

「柔が剛を変える」は卦の形から読めます。陰爻が下から上へ進み、陽爻を次々に陰へ変えていく。「小人が伸びる」は、卦辞の説明です。続いて彖伝は態度を述べます。「従ってこれを止める」は、下の坤が従い、上の艮が止まること。順応しつつ、止める。「象を観る」は卦象をはっきり見ることで、この「観る」は観卦と同じ字です。「消息盈虚を尚ぶ」は、減ることと増えること、満ちることと空になることの交代を重んじること。彖伝はそれを「天の運行」に帰しています。

彖伝は卦の形を読む柔が変える陰が一本ずつ上へ小人が伸びる進むに利ならず彖伝は態度を述べる従って止める坤は従い艮は止まる象を観る卦の形を見る消息盈虚天の運行
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彖伝は卦の形を読む柔が変える陰が一本ずつ上へ小人が伸びる進むに利ならず彖伝は態度を述べる従って止める坤は従い艮は止まる象を観る卦の形を見る消息盈虚天の運行
彖伝の二段:卦の形から、柔が剛を変え小人が伸びると読み、次に従って止める、象を観る、消息盈虚を重んじる、と述べる。

大象:山が地に付き、上に立つ者は下を厚くする

大象は次のように言います。

山が地の上に付く。これが剥。上に立つ者はこれにならい、下を厚くして、住まいを安んじる。

大象・剥(訳)

山は本来高くそびえるものですが、「付く」は貼りつくこと。山が地面にぴったり付き、高さが下がっていく姿です。よくある読みは、これを山が削られていく象と見ます。大象の行いは反対側にあります。「上に立つ者は下を厚くする」、土台を厚くし、「住まいを安んじる」、家をしっかり立たせる。

象:山が地に付く上に艮、山下に坤、地山が地面に迫る上に立つ者:二つの行い下を厚くする住まいを安んじる
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象:山が地に付く上に艮、山下に坤、地山が地面に迫る上に立つ者:二つの行い下を厚くする住まいを安んじる
剥の大象:山が地に付く。上に立つ者は二つのことをする。下を厚くし、住まいを安んじる。

卦の象は上から剥がれていくのに、行いは下を厚くすること。二つは向きが逆です。また、「住まい」は住む場所で、卦の最後の句も住む場所を書いています。「小人は家を剥ぐ」です。

六つの爻辞:寝台の脚から家まで、剥がれるものが替わる

六つの爻辞では、剥がれるものも残るものも、身近な家財です。

爻位爻辞小象初六寝台を脚から剥ぐ、凶下から滅ぼす六二寝台を継ぎ目で剥ぐ、凶まだ味方がいない六三これを剥ぐ、咎なし上下と離れる六四寝台を肌まで剥ぐ、凶災いが身近六五魚を連ね、宮人を通じ寵愛最後は過ちなし上九大きな果実は残り、君子は車を得る民に載せられる
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爻位爻辞小象初六寝台を脚から剥ぐ、凶下から滅ぼす六二寝台を継ぎ目で剥ぐ、凶まだ味方がいない六三これを剥ぐ、咎なし上下と離れる六四寝台を肌まで剥ぐ、凶災いが身近六五魚を連ね、宮人を通じ寵愛最後は過ちなし上九大きな果実は残り、君子は車を得る民に載せられる
剥の六つの爻辞と小象:寝台の脚、継ぎ目、対象のない「剥ぐ」、肌、魚を連ねる、大きな果実。

初六の「寝台を脚から剥ぐ」は、寝台の足元から始まります。続く「正しさを損なう、凶」の「損なう」は、滅ぼすという字で、伝統的には正しさを滅ぼすと読まれます。小象は「下から滅ぼす」。六二は寝台を継ぎ目で剥ぎ、脚より一段高い所です。小象は「まだ味方がいない」。六四は寝台を肌まで剥ぎます。肌は寝る人が触れる面で、小象は「災いが身近に迫っている」と言います。

六三は、その間で様子が違います。「これを剥ぐ、咎なし」。何を剥ぐかを書かず、凶でもありません。小象は「上下と離れる」。六五で向きが変わります。「魚を連ねる」は、一本の紐に魚を通したような姿で、陰爻が連なっているようです。「宮中の人を通じて寵愛を受ける」「利ならざるはなし」、小象は「最後は過ちがない」。

上九はこの卦で唯一の陽爻です。「大きな果実は食べられずに残る」。大きな果実が一つ、枝に残ります。「君子は車を得る」の部分は、通行本は「得輿」と書き、「徳車」とする本もあります。小象も「君子は輿を得る」と書き、「民に載せられるからだ」と添えます。「小人は家を剥ぐ」は、自分が住む家を自分で剥ぐこと。小象は「最後には使いものにならない」と言います。

剥の隣の卦:復・坤・夬、そして序卦伝の「尽」

剥をひっくり返すと復になります。陽爻は最上から最下へ戻り、二つは互いの綜卦です。互卦は坤で、六本とも陰爻、最上の陽爻さえ見えません。錯卦は夬で、それぞれの爻の陰陽を替え、下に陽が五本、最上に陰が一本です。

剥123456互卦:坤123456
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剥123456互卦:坤123456
剥とその互卦の坤:剥は最上に陽爻が一本だけで、互卦に使う中の四本はすべて陰爻。

序卦伝は、剥を賁の後にこうつなぎます。

飾りを尽くすと、通じる道が尽きる。だから剥が続く。剥とは剥ぐことである。

『序卦伝』剥の条(訳)

飾りを極めれば通る道も尽きるので、剥が来る。その後について、序卦伝は、ものは剥がれ尽くしはしない、最上まで剥がれて剥ぐものがなくなれば、また最下へ戻る、それが復だ、と述べます。

読んだあとの疑問

「往くところがあるのは利ならず」は、どう区切りますか。

「利ならず。往くところあり」と切る読みと、「利ならず往くところあり」と続ける読みがよく見られます。彖伝は続けて引き、「小人が伸びる」と説明するので、それに従えば、進むことに向かない卦、という意味になります。二つの区切りは意味がほぼ反対なので、引用するときはどちらに従うか示してください。

「寝台をその継ぎ目で剥ぐ」の「継ぎ目」は、寝台のどこですか。

伝統的には、寝台の脚と板の間の部分と読まれ、境目と読む説もあります。本文は一字しか与えないので、確かなのは、剥がれる所が脚より一段高い、ということだけです。

上九は「得輿」ですか、「徳車」ですか。

通行本は「得輿」とし、「徳車」とする本もあります。小象は「君子は輿を得る」と書くので、ここでは、車を得て民に載せられる、と読みます。

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資料・出典

  1. 周易·剝(Wikisource 中文版:卦辞、爻辞、彖、象) ↗
  2. 说卦传(Wikisource 中文版):艮、止也;坤、顺也 ↗
  3. 序卦传(Wikisource 中文版) ↗

続けて読む

賁卦:山の下に火がある、「趾を飾る」から「白賁」まで ↗

復卦:雷が地の中にある、「遠くへ行かずに復る」から「迷って復る」まで ↗

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗