力:花の鎖と従えられた獅子
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力(ウェイトの原題はFortitude)は、女性が獅子の口を閉じ、獅子が花の鎖で導かれる札です。ウェイトの原文から図像、語義、彼が推論と断る部分を分け、爪切りを嫌がる猫の世話の前に三つの問いを立てます。
要点を先に約6分で読めます
力は戦いを描く札ではありません。ウェイトは、獅子はすでに従えられ、花の鎖で導かれ、女性の手は口を閉じさせるだけだと書いています。
- 図像:頭上に「生命の印」をいただく女性が獅子の口を閉じる。ウェイトは、通常の図との唯一の違いは、獅子がすでに「恵み深い不屈の力」で従えられていることだと言う。
- 語義の正位置は勇気から名誉まですべて好ましい語で、刺のある語は逆位置に集まり、その最後の語にも「ときに」の限定が付く。
- 高い意味(「合一」の神秘との関係、観想の中の力)は、ウェイト自身が推論と断る。練習に使うのは、手の置き場所、鎖の軽さ、すでに応じた部分。

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獅子の口に添えた手、静まった獅子
第2部でウェイトがこの札に付けた題は、「力、またの名を不屈の力(Fortitude)」です。頭上に「生命の印」がたなびく女性が、獅子の口を閉じている。通常の描き方との違いは一点だけで、獅子はすでに彼女の恵み深い不屈の力に従い、花の鎖で導かれている、と彼は書きます。また、彼自身が納得する理由で、この札は通常8番の正義と入れ替えられたとも述べます。本サイトはRWS版の番号に従い、力が8、正義が11です。
力の札。女性の手が獅子の口元に添えられる。
RWS版の絵では、黄色い空の下、数字のVIIIの札の中央に、白い衣と花冠の女性が立ち、頭上に横向きの8の字が浮かびます。彼女は少し身をかがめ、両手を獅子の口に当てています。獅子は赤橙色で、頭を下げ、舌を出し、花の環が二人をつなぎ、遠くに青い山が見えます。
絵にあるのは、触れる一点、一本の鎖、一つの印です。口に当てた手、二人をつなぐ花の環、頭上の8の字。
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語義の一覧:力、活力、行動、否定的な語は一つもない
語義として挙がるのは、力、活力、行動、勇気、寛大。また完全な成功と名誉。逆位置は、専制、権力の乱用、弱さ、不和、ときに不名誉。
力、活力、行動、勇気、寛大。また完全な成功と名誉。逆位置:専制、権力の乱用、弱さ、不和、ときに不名誉。
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花の鎖、獅子、頭上の印:明言されたことと、推論と断られたこと
この札の第2部の解説には、著者自身の断り書きがあります。高い意味は「推論の事柄であり、札の表面で透けて見えるとは言わない」と。だから、分けて読むことが大切です。
三つの物と、明言か推論かの区別
- 花の鎖
- 明言:獅子は花の鎖で導かれる。ウェイトは、この鎖が、数ある意味のうち、神の律法が心の奥に収められたときの「甘い軛と軽い荷」を暗示すると言う。この層は「隠れた形で」ほのめかされた推論。
- 獅子
- ウェイトは「ある一面」で獅子が情念を表し、女性は解放された高い本性で、「毒蛇とバジリスクを踏み、獅子と竜を踏みしだいた」と言う。「ある一面」という限定は、唯一の読み方ではないことを示す。
- 頭上の印
- ウェイトは、すでに見た生命の印と同じだと述べ、「法王」の札の名を挙げる。だがこの印を実際に描写するのは魔術師の札で、横向きの8の字、果てしない縄のようだとされる。二つの箇所が合わないので、魔術師の描写に拠るのが無難。
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読み方:爪切りを嫌がる猫の世話は、「応じた部分」から始める
力の図は、すでに落ち着いた場面です。獅子の口に添えた手、花の鎖、頭を下げた獅子。これを家のペットに移します。爪を切られるたびにもがく猫です。
手はどこに置くか
絵の手は一か所だけ、獅子の口にあります。猫の爪切りでも、触れる一点を決めます。たとえば、まず一本の足先を支える。手の位置は固定し、力加減も毎回同じにします。
鎖は花か鉄か
ウェイトは花の鎖を「甘い軛」と言います。いま使っている拘束を書き出します。押さえつける、怒鳴る、ケージに入れるのは鉄。決まった時間、同じ合図、終わったあとのおやつは花。花の鎖は、猫が毎日受け入れられるものです。
すでに応じたのは何か
ウェイトが書くのは「従えたあと」で、戦いは描かれていません。猫がすでに受け入れている部分を見つけ、そこから始めて、ほんの一歩だけ進めます。
例:猫は足先を触らせてくれるが、ハサミを持つと逃げる。三つの問いを一つの表に落とします。
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爪切りを嫌がる猫の世話:この札の使い方
借りられるもの
- 決まった触れる一点
- 応じた部分から始める
決められないこと
- なぜ猫が怖がるか
- 獣医に診せるべきか
自分で判断すること
- 反応が強まっていないか
- この猫に効く花はどれか
「ときに」の後:逆位置と、力を別の所に置く三枚
逆位置の語のうち、専制と権力の乱用が力の行き過ぎ、弱さが力の不足、不和と不名誉が結果に近く、向きが揃っていません。逆位置を読むときは、まずどの向きを取るかを自分に問います。
力の使い道が違う三枚
前の札:外側で勝つ
ウェイトは戦車の人物の征服が外的・理性の層にあると書きます。力では獅子を情念の一面、女性を解放された高い本性と呼び、どちらも人の内側に置かれています。
番号が入れ替えられた札
ウェイトは力と正義が入れ替えられたと言います。正義の語は公正と執行を軸に、法で値する側が勝つことまで含み、「各人の行い」に応じて裁きます。この札の語義にその裁きはありません。
後の札:灯を掲げる人
力が「観想の中の力」だというのは推論です。隠者は高みに灯を掲げ、ウェイトはそれを「私のいる所に、あなたもいられる」と言います。どちらの札にも、力で誰かを従える場面はありません。
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読んだあとの疑問
力の獅子は本能や欲望を表しますか。
ウェイトは「ある一面」で獅子が情念を表し、女性は解放された高い本性だと言うだけで、唯一の読み方とはしていません。獅子を自分の本能と読むのは、その一面から広げた学習上の言い方です。
力は「自信」の札ですか。
ウェイトは、この札は通常の意味での自信とは無関係だと書きます。彼が述べるのは、神を力とし、神のもとに避難所を見いだした人々の確信です。自信や自制と読むのは後の言い方です。
力の逆位置は「力がない」という意味ですか。
そうとは限りません。逆位置の語では、専制と権力の乱用は力の行き過ぎ、弱さは力の不足、不和と不名誉は結果に近い語です。向きが揃っていないので、どれを取るかを先に示します。
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