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TA-002 / タロット

ウェイト、マルセイユ、トート

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八番は「力」?それとも「調整」?

同じ番号でも、デッキが違えば別のカードのことがあります。並べた照合表、版の記録法、三欄ノートで、RWS・マルセイユ・トートの違いと、デッキを替えたとき書き直す記録を整理します。

要点を先に約5分で読めます

教材は八番を力と言うのに、手元の八番にはAdjustmentと印刷されている。印刷ミスではなく、二つの体系の違いかもしれません。まず自分のデッキの体系を確かめます。

  • RWSではVIIIがStrength、XIがJusticeで、これはウェイト自身が説明した配置です。トートの原著はVIII Adjustment、XI Lustと並べます。
  • 「マルセイユ」は歴史的な図柄の型の名前で、一人の作品ではありません。調べるときは製作者・復刻・描き直しまで特定します。
  • デッキを替えたら「見えるもの」「書かれていること」の欄は書き直し、「自分の連想」はそのまま引き継げません。
18秒で確認:三つのデッキの並列、三欄ノート、替える前の三つの確認。

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タロットの七十八枚を構成から確かめる ↗

同じ番号、三つのデッキ

教材で「八番は力」と学び、自分のデッキを開くとVIIIにAdjustmentと印刷されている。誰かが間違えたとは限りません。タロットには番号・名称・図像の異なる体系がいくつかあり、教材が説明しているのは手元の一組ではないのかもしれません。

三つのデッキを並べた図:RWSはVIIIが力、XIが正義。マルセイユは歴史的な図柄の型で、使用する版を確かめる。トートはVIIIが調整、XIが欲望。元の図を開いて拡大する

照合の図:並列表示は違いを見るためで、カード同士の一対一の対応を示すものではありません。マルセイユも単一の規格ではありません。

まず、よく出る三つの名前を分けます。同じ種類の名前ではありません。RWSはA. E. ウェイトと画家Pamela Colman Smithの共同制作、マルセイユは歴史的な図柄の型、トートはAleister CrowleyとFrieda Harrisの制作に関わるデッキです。

VIIIとXI:いちばん使いやすい二つの確認点

確認項目RWSマルセイユトートVIII力版を確認調整XI正義版を確認欲望人物札Page〜King版を確認Knight〜Princess八番と十一番の入れ替えが、RWSとトートの最も分かりやすい違い
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確認項目RWSマルセイユトートVIII力版を確認調整XI正義版を確認欲望人物札Page〜King版を確認Knight〜Princess八番と十一番の入れ替えが、RWSとトートの最も分かりやすい違い
照合表:RWSはVIIIが力、XIが正義。トートはVIIIが調整、XIが欲望。マルセイユの列は版を確認する。人物札の構成は二つの体系で異なる。

ウェイトは『The Pictorial Key to the Tarot』の力の章で、通常は八番に置かれる正義と力を入れ替えたと明記しています。だからRWSではVIIIがStrength、XIがJusticeです。トートの原著の章立てには、VIII AdjustmentとXI Lustが並びます。

日本語では調整、欲望などの訳語が使われますが、調べるときは原語を残しておくと、訳語の違いを別のカードと取り違えずに済みます。

「マルセイユ」は一人の作品ではありません

「マルセイユ」から手元の一組まで各段階を具体的に書くマルセイユ型歴史的な型絞る製作者どの人か絞る復刻・描き直しどれか絞る手元の版札面が根拠名前は一種類のデッキを指し、一組を指すのではない
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「マルセイユ」から手元の一組まで各段階を具体的に書くマルセイユ型歴史的な型絞る製作者どの人か絞る復刻・描き直しどれか絞る手元の版札面が根拠名前は一種類のデッキを指し、一組を指すのではない
マルセイユ型から出発し、具体的な製作者、具体的な復刻や描き直しへと絞り、最後は手元の版の札面を根拠にする。

フランス国立図書館の解説は、マルセイユ・タロットという名称を、ラテン系のスートをもつ歴史的な図柄の型として扱い、制作もマルセイユだけで行われたわけではないとしています。ですから「ある年にある人が作った」と書くことはできません。

所蔵の古札を論じる教材もあれば、現代の修復版を使う教材もあり、色・印字・細部が入れ替え可能とは限りません。ある札の番号を知りたいなら、その版の札面か、出典をたどれる所蔵画像を見ます。

スートの記号の数・向き・装飾が中心の図柄なら、まずそれを正確に数え、その伝統自身の読み方を探します。RWSの人物場面に慣れていて、その人物のいない別の図で動作を語ってしまうのは、よくある落とし穴です。図にない細部は根拠になりません。

一枚のノート、三つの欄

見えるもの図で再確認できる人物動物物書かれていること出典が必要書名章頁自分の連想自分のものと明記連想知りたい問い三つを同じ欄に書かない
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見えるもの図で再確認できる人物動物物書かれていること出典が必要書名章頁自分の連想自分のものと明記連想知りたい問い三つを同じ欄に書かない
三欄ノート:見えるもの(人物・動物・物、図で再確認できる)、書かれていること(書名・章・頁)、自分の連想(個人的な連想と問い、自分のものと明記する)。

デッキを替えたとき、いちばん起こりやすい誤りは、三種類のことを一つの欄に書いてしまうことです。RWSのVIIIのノートが一枚あり、トートのVIIIの新しい一枚を作るなら、次のように進めます。

一つ目の欄

見えるもの

このカードを改めて見て、実際にある人物・動物・物を書きます。

二つ目の欄

書かれていること

トートの原著でVIII Adjustmentを調べます。RWSのStrengthの説明は持ち込みません。

三つ目の欄

自分の連想

自由に書いてよいのですが、後から「このカードの固定の意味」と言い換えてはいけません。

一つ目と二つ目は書き直し、三つ目の連想をそのまま引き継ぐことはできません。図像と事実の区別でも同じ練習ができます。

デッキを替えた後、古い記録をどう残すか

  1. 古い記録にはデッキ欄を残す

    古いノートは消さず、どのデッキを使ったかを書き添えます。

  2. 新しい記録にはデッキ名と版

    二つのデッキのキーワードを同じ欄に混ぜません。

  3. 比べるのは問い、的中ではない

    二回の記録は、どちらが当たったかではなく、それぞれがどんな問いを立てたかで比べます。

目的に合わせて資料を選ぶ作者の意図を知りたい原著を読む現代の新しい設計その版の説明図柄の歴史目録や研究三つは別の作業で、入門書一冊が全部を引き受けるわけではない
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目的に合わせて資料を選ぶ作者の意図を知りたい原著を読む現代の新しい設計その版の説明図柄の歴史目録や研究三つは別の作業で、入門書一冊が全部を引き受けるわけではない
目的と資料の対応:作者の意図は原著、現代デッキの新しい設計はその版の説明、図柄の歴史は所蔵目録や歴史研究。

BaZiFlowの単独カード記事はRWSを基準にし、図像の観察、ウェイトの原著、現代の練習を分けて示しています。数札と人物札を読むときも、この範囲を保ってください。一つの体系を学んでから別の体系を比べるほうが、印なしに説明を一冊のノートで混ぜるより、本当の違いが見えやすくなります。

読んだあとの疑問

手元の八番にAdjustmentと印刷されていますが、印刷ミスですか。

おそらく違います。トートの原著がそう並べているためで、八番をStrengthとするのはRWSです。箱や解説書がどの体系を名乗っているかを確かめ、調べる本を決めます。

どちらにもKnightがあるので、対応させて読んでよいですか。

いけません。人物札の行は各デッキの構成員を並べただけです。位置・象徴上の役割・解釈は、それぞれの原典で調べます。対応を論じるなら、根拠となる規則を示す必要があります。

デッキを替えたら、以前のノートは使えませんか。

古い記録として残せますが、デッキ名と版を書き添えます。新しい一枚では最初の二欄を書き直し、二つのデッキのキーワードを混ぜず、どちらが当たったかでデッキの強さを論じることもしません。

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資料・出典

  1. A. E. Waite, The Pictorial Key to the Tarot (1911), II: VIII Strength ↗
  2. A. E. Waite and Pamela Colman Smith, The Pictorial Key to the Tarot: contents and card names ↗
  3. Jude Talbot, BnF: Un tarot qui rebat les cartes – Collections (2026) ↗
  4. Aleister Crowley, The Book of Thoth (1944): contents, VIII Adjustment, XI Lust, court cards ↗

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タロットの四つのスート:持ち物から図像に入り、生活を四つに切り分けない ↗