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QM-003 / 奇門遁甲

経路を確かめて転盤と飛盤を読む

コンテンツ版 · · 資料・出典

同じ九宮でも、進む順序は同じとは限らない

一宮から八へ進む外周と、二へ進む九宮数順を比べます。出典を限定した実装と古典の寄宮異説から、盤式だけでは決まらない条件を整理します。

要点を先に約5分で読めます

外周の一・八・三・四・九・二・七・六と、宮番号の一から九は同じ底図でも異なる移動を定めます。星・門・神と中宮の扱いを層ごとに確認し、一つの計算が五宮を通ることから全層の配置を決めつけません。

  • 外周順と宮番号順では隣接関係が異なり、同じ起点と歩数でも到着宮が変わります。
  • 天禽の寄宮は、合併する本位と移動後の到着宮を分けて記録します。
  • 盤式、定局法、各層の空欄規則を別々の設定として比較します。
経路を確かめて転盤と飛盤を読む

先に読む

奇門遁甲の九宮を読む:数字と方位から盤面を確かめる ↗

節気と奇門の局数はどうつながるか:交節と三元を分ける ↗

盤式の名前だけで、設定が全部分かるわけではない

転盤と飛盤を比較するとき、最初に対象時刻と起局の条件を揃えます。節気をどの方法で局数へ結び付けたか、陰陽遁や元は何かが異なれば、盤式以外の原因でも結果が変わります。

本稿で参照する公開実装atopx/qimenは、盤式と定局規則を別の項目として選びます。これは一つの具体例であり、全伝承を代表する基準ではありません。節気と局数の関係で扱う時間条件と、ここで扱う配置の手順を分けて調べます。

この実装の初期設定が、他の製品でも使われていると推測することはできません。本稿はBaZiFlowの現行設定を報告する記事ではなく、明示された規則を比較するための入門です。

盤式配置の経路定局法元・局を選ぶ

盤式

  • 配置の経路

定局法

  • 元・局を選ぶ
盤式と定局条件を別々に変更して比較します。

一から一歩進める、小さな位置練習

星や門の名前を付けない印を、一宮に置きます。引用した実装の外周順なら次は八宮、九宮の数順なら次は二宮です。「一歩」という言葉が同じでも、通る経路が違います。

一宮を起点とする外周1・8・3・4・9・2・7・6と、九宮数順1から9を並べる。中五は後者に含まれ、完成した時局は示していない。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow独自の経路練習。固定版の公開実装と照合した配置構造であり、全流派の統一規則ではない。

確認すること 外周八宮 九宮の昇順
一の次 八 二
全順序 1・8・3・4・9・2・7・6 1・2・3・4・5・6・7・8・9
中五を含むか 含まない 含む

この練習から、すべての星門を同時に一歩動かす規則を導くことはできません。実際には各層の起点や移動量、順逆を別途決めます。図の枠が同じでも、内部の操作は同じとは限りません。

外周順1+18+13宮番号順1+12+13一から二歩進む標識の練習

外周順

1
8
3

宮番号順

1
2
3

一から二歩進む標識の練習

一から三へ、八を通る経路と二を通る経路があります。

天禽の寄宮は、最後の位置と分けて読む

引用した転盤実装では、天禽を坤二の本位で天芮とまとめ、その後に外周を回します。したがって、天禽が毎回二宮に留まるという意味ではありません。本位での扱いと、今回の配置結果を混ぜないようにします。

同じ実装の飛盤星層は九星を数順に配し、天禽も独立して中宮を含む経路に参加します。一方、門は八つのままで、一枠には門がありません。九宮を埋めるために第九の門を加える方式ではありません。

神の層は転盤で八、飛盤で太常を含む九を用いますが、これも当該実装の選択です。「飛盤なら必ず九神」と、他の方法へそのまま広げる根拠にはしません。

古典『奇門遁甲統宗』の九星条も、天禽を陰陽とも坤に寄せる記述に加え、別本では陽を坤、陰を艮とする説を残しています。どの寄宮規則を採ったかを記せば、異なる図を無理に一致させずに比較できます。

本位 2外周一歩到着 7
本位 2
外周一歩
到着 7
禽芮の本位での合併と移動後の位置は別の情報です。

中宮を通る計算と、外周の最終配置

もう一つ注意したいのは、転盤という名前でも途中の計算すべてが外周だけとは限らないことです。引用したコードでは値使の到着位置を九宮数順で求め、中宮に当たれば寄宮の処理を行い、その後で門を外周へ配置します。

到着先を決める操作と、全体を並べる操作が別にあるわけです。説明に五宮が現れたから転盤ではない、と判断する前に、どの段階の位置なのかを確かめます。

飛盤でも、層ごとの空欄の扱いまで名前だけで分かるわけではありません。原位置、移動後、寄宮処理後、画面表示を分けると、数字が違う理由を追いやすくなります。

番号順で計算中宮の寄せ先八門を回す
番号順で計算
中宮の寄せ先
八門を回す
値使の数値計算と、八門の外周配置を分けます。

二つの図を、項目ごとに照合する

地盤干、天盤干、星、門、神を別々に比べます。問題のある一項について、出発位置と到着位置、その間の規則を残します。空白は未設定なのか、非表示なのか、資料不足なのかを区別してください。

一方が天禽を他の星の横に書き、他方が独立した位置に書くなら、表示方法と規則を先に読みます。九宮の座標へ戻って一層を再現するほうが、図全体の印象で優劣を決めるより確実です。

配置の違いは検算できますが、それだけで予測の正確さは順位付けできません。採用版を明示し、未確認の規則を他流派から補わず、差がある場合には差として残す。それが転盤と飛盤を比較するための土台になります。

地盤干天盤干星・門・神

地盤干

天盤干

星・門・神

各層の値と空欄の理由を対応させて比較します。

読んだあとの疑問

終点が同じなら同じ方式ですか?

途中の位置と移動規則も確認します。一から二歩進む場合、八経由でも二経由でも三に到着します。一つの終点の一致だけでは方式を特定できません。

七宮の天禽は寄宮を使わない証拠ですか?

配置過程を確認する必要があります。禽芮を本位で組にしてから回す方式なら、寄宮後に別の宮へ動きます。完成盤の座標だけでは本位での処理は分かりません。

飛盤で門のない一宮には九番目の門を補いますか?

まずその層の要素数を確認します。引用実装は八門を九宮へ移し、一か所を門なしにします。名前を補うと規則自体が変わり、意図した空欄とデータ欠落を混同します。

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この記事を含む学習ルート

奇門:九宮から作盤の記録へ · 公開中の 2 ステップのうち 2

資料・出典

  1. atopx/qimen・plate/builders.go(固定版本的转盘与飞盘实现) ↗
  2. atopx/qimen・internal/tables/tables.go(外圈宫序) ↗
  3. 《奇门遁甲统宗》卷二・九星(寄宫异说) ↗

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