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TA-CARD-030 / タロット

ワンドの8:原野を渡る杖

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ワンドの8:近いは、着いたではない

ワンドの8は、八本の杖が開けた原野の上を飛び、絵に人がいない札です。ウェイトの「敷居のすぐ前」と「愛の矢」を読み、発送済みの荷物を「どこまで動いたか」で仕分ける練習をします。

要点を先に約7分で読めます

ワンドの8に人はおらず、八本の杖が空を斜めに渡るだけです。ウェイトは不動のものを貫く運動と言い、杖は行程の終わりに近づいています。まず、動くものと動かないもの、どこまで動いたかを分けます。

  • ウェイトは絵を、行程の終わりに近づく杖の飛行と読む。杖が指すことは身近にあり、すでに戸口にいるかもしれない。
  • 語義は「動き」を巡る:事の中の活動とその道筋、速さ、あわただしさ、大きな希望。「動いているもの」と総括し、最後に「愛の矢」を添える。
  • 逆位置は矢の向きが変わる:嫉妬、内部の争い、良心の呵責、口論。補足の意味は夫婦の不和の一言だけで、逆位置の末尾とほぼ同じ。
18秒で、飛ぶ杖、「動き」の語義、八つの荷物を進み具合で分ける順に見ます。

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まず図像:空を渡る八本の杖、人はいない

ウェイトによるこの札の描写に人物はなく、運動だけがあります。この札が表すのは「不動のものを貫く運動」で、杖の群れが開けた原野の上を飛びますが、行程の終わりに近づいています。杖が指すことは手の届くところにあり、敷居の上にさえあるかもしれません。

ワンドの8:葉のついた八本の杖が平行に斜めに空を渡り、背後に白い速度線があり、下には起伏する原野と蛇行する川、空に雲が浮かぶ。三つのラベルは「平行に飛ぶ杖」「敷居のすぐ前」「尋ねる一文」。元の図を開いて拡大する

ワンドの8:原野を渡る八本の杖

RWS版の絵では、葉のついた八本の杖が、左上から右下へ平行に青空を渡ります。下には緑の原野が起伏し、水路が一本通り、遠い高みに建物が見えます。人も手もありません。八本は向きがそろい、隊列から外れた一本もありません。

杖八本、同じ向き空広く、人影なし原野動かず、杖は未着地
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杖八本、同じ向き空広く、人影なし原野動かず、杖は未着地
絵の三層:飛ぶ杖、空っぽの空、動かない原野。

原典の語義:動くこと、速さ、そして「敷居のすぐ前」

ウェイトの占断の語義は「動き」を巡ります。事の中の活動、その活動の道筋、急使のような速さ。大きなあわただしさ、大きな希望、確かな幸福を約束する終点へ向かう速さ。総括は「動いているもの」で、最後に「愛の矢」が添えられます。

事の中の活動、その活動の道筋、急使のような速さ。大きなあわただしさ、大きな希望、確かな幸福を約束する終点へ向かう速さ。総じて、動いているもの。また愛の矢。

ウェイト「ワンドの8」(英文の要約訳)
組原語重点動活動・道筋・速さ過程そのもの望あわただしさ・希望内側の急ぐ気持ち総括動いているもの最も広い範囲
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組原語重点動活動・道筋・速さ過程そのもの望あわただしさ・希望内側の急ぐ気持ち総括動いているもの最も広い範囲
語義は三つの組に分けられます。動きを書く語、気持ちを書く語、総括の語。

飛ぶ杖、原野、「矢」:それぞれの出どころ

この札で分けて話せるのは三つです。飛ぶ杖、人のいない原野、そして「矢」という比喩。

飛ぶ杖・原野・矢の出どころ

飛ぶ杖
ウェイトは「不動のものを貫く運動」と呼び、杖は行程の終わりに近づくと言います。急使の比喩は語義の中に出てきて、速さは「急使のように」と書かれます。
開けた原野
ウェイトが書くのは「開けた原野」で、人も目的地も出てきません。RWS版の絵にある丘、水面、建物には触れていません。学習では、動かない背景を固定された条件と読み、これは借用です。
矢
語義の末尾の「愛の矢」と逆位置の「嫉妬の矢」はウェイトの比喩で、杖が矢にたとえられています。絵に弓も的もありません。
ウェイトの記述杖は終点の近く原野は開けている急使のような速さRWS版の絵八本が同じ向き丘・水面・建物学習の借用原野=固定の条件杖=途上の事
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ウェイトの記述杖は終点の近く原野は開けている急使のような速さRWS版の絵八本が同じ向き丘・水面・建物学習の借用原野=固定の条件杖=途上の事
同じ原野を飛ぶ杖でも、ウェイトが書いたこと、RWS版の絵に見えること、学習が借りることは別です。

「原野=固定の条件、杖=途上の事」という対応は教え方の側のもので、ウェイトの原文には出てきません。札を、動くものと動かないものの二つの一覧に分けるために使います。

読み方:発送した荷物を「どこまで動いたか」で分ける

ワンドの8では、「すぐ」「もうすぐ」をそのまま「着いた」と受け取りたくなります。絵には尋ねられることが三つあります。杖がいつ手を離れたか、どこまで飛んだか、敷居までどれほど近いか。すでに発送した荷物の束で言い換えると、問いは三つです。

  1. 出発:いつ手を離れたか

    ウェイトの杖は飛行中で、出発点は絵の外にあります。荷物も同じで、まず集荷の記録を探し、時刻を書きます。これがなければ、その後の「輸送中」は根拠を持ちません。

  2. 道筋:最後に動いたのはいつか

    ウェイトは「その活動の道筋」と書きます。道筋は通過点で読みます。最後のスキャンはどこで、いつか。二日間新しい通過点がなければ、「輸送中」は願いだけになります。

  3. 敷居:「もうすぐ」か「着いた」か

    ウェイトは杖を手の届くところ、敷居の上にさえあると書き、「着地した」とは書きません。追跡では「配達中」と「配達済み」に当たり、客への返事ではこの二つを分けます。

例を一つ。金曜の午後、小さなドライフラワーの店が八つの荷物を出し、日曜の夜に客が「届きましたか」と尋ねました。八つの追跡番号を配送記録と照らし、四つの状態に分けます。

八つの荷物件数客に言えること受取済3件到着、時刻を添える配達中1件本日配達中、未受取輸送中3件最後の更新の場所停滞1件二日更新なし、要確認
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八つの荷物件数客に言えること受取済3件到着、時刻を添える配達中1件本日配達中、未受取輸送中3件最後の更新の場所停滞1件二日更新なし、要確認
「届きましたか」が、直接答えられる四つの状態に分かれます。前の三つはワンドの8が扱い、最後は先に調べます。

四行に分けると、「届きましたか」には一つの「もうすぐ」ではなく四つの答えができます。上の三行はそのまま客に伝えられ、四行目は配送会社に問い合わせてから返事をします。ワンドの8が扱うのは動いている状態までで、止まった荷物はその範囲の外にあります。

返信の前の点検

そのまま言える

  • 受取済み、時刻つき
  • 配達中、未受取

まだ言えない

  • 「もうすぐ」「着くはず」
  • 更新のない「輸送中」

補うこと

  • 最後の更新を調べる
  • 停滞の一件を問い合わせる

逆位置と隣の札:愛の矢と嫉妬の矢、そして「送り届ける」三枚

ウェイトの逆位置は矢の向きを変えます。嫉妬の矢、内部の争い、良心の呵責、口論、そして既婚者には家庭内の不和。正位置の「愛の矢」はここで「嫉妬の矢」になり、同じ矢の比喩が両端で反対の内容を持ちます。補足の意味は夫婦の不和の一言だけで、本項の逆位置の末尾とほぼ同じなので、同じ言い方の繰り返しと読めます。

本項の正位置活動・速さ愛の矢本項の逆位置嫉妬の矢争い・良心・口論補足の意味夫婦の不和
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本項の正位置活動・速さ愛の矢本項の逆位置嫉妬の矢争い・良心・口論補足の意味夫婦の不和
同じ矢が、正位置では愛、逆位置では嫉妬。補足の意味は逆位置の末尾を繰り返します。

運ぶことを書く三枚は、人をどこに置くか

ワンドの3

崖の縁で船を見る人

ウェイトは、背を向けた人物が崖の縁から、自分の商品を積んだ船が海を行くのを見ていると書きます。語義は確立した力、事業、貿易、発見。8と違い、ここには見る人と荷があります。

ワンドのペイジ

知らせを告げる人

ウェイトは、若者が宣言する姿で立ち、その知らせは奇妙だと書き、語義に使者と郵便配達人を含めます。同じく伝えることに関わりますが、ここには人がいて、八本の杖にはいません。

ワンドの9

次の札:止まった側

杖はもう飛ばず、一人が杖にもたれ、背後に杖が一列に立ちます。語義は対立の中の強さへ移り、遅れと中断も含みます。

読んだあとの疑問

ワンドの8は、事がすぐ起きるという意味ですか。

語義に速さやあわただしさはありますが、ウェイトが書くのは行程の終わりに近づく杖で、指す事は手の届くところ、敷居の上にさえあるかもしれない、というものです。どれも「もうすぐ」の言い方で、「着いた」とも、時期とも書いていません。実際の時期は手元の記録で確かめます。

ワンドの8の逆位置はどういう意味ですか。

ウェイトの逆位置は嫉妬の矢、内部の争い、良心の呵責、口論で、既婚者には家庭内の不和とします。正位置の「愛の矢」が逆位置では「嫉妬の矢」になり、同じ矢の比喩が両端で反対の内容を持ちます。

ワンドの8にはなぜ人がいないのですか。

ウェイトの描写に人物はなく、杖の飛行だけが書かれています。RWS版の絵にも、杖、空、原野、水面しかありません。誰が動いているかの手がかりがないので、問いの主体は読む人が補います。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Eight of Wands (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Eight of Wands, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ワンドの3:崖から自分の船を見る背中と、「こちらの側」への眼差し ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗