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HEX-017 / 共通の方法

随卦:沢の中に雷、従うと繋ぐ

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随:一方に繋がれ、もう一方を失う

随は第十七卦で、雷が沢の下にあり、陽爻三本、陰爻三本です。六二と六三の爻辞は鏡像になり、動詞は「門を出て交わる」から「捕らえて縛る」へ重くなり、大象は「日暮れには家に入って休む」とだけ言います。

要点を先に約6分で読めます

随の字面は「従う」ですが、爻辞はそれを選択として書きます。六二と六三が互いに入れ替わり、動詞は「門を出て交わる」から「捕らえて縛る」へ重くなっていきます。

  • 随は兌(沢)の下に震(雷)が重なる卦。説卦伝は震を「動」、兌を「悦」とし、彖伝は二つを「動いて悦ぶ」にまとめる。錯卦も綜卦も同じ蠱。
  • 卦辞の「元亨、利貞、咎なし」は、彖伝では「大いに通り、正しく、咎はない」と引かれ、そのあとに「天下は時に従う」が加わる。
  • 六二と六三は鏡像で、小象の評は「兼ねられない」と「志は下を捨てる」。九四の一爻には、凶という判断と「何の咎か」という問いが並ぶ。
18秒で、随の陽三つ陰三つを数え、六二と六三が鏡像になる様子を見て、随を読む前の三つの確認を持ち帰ります。

先に読む

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

沢の中に雷:下に震、上に兌

随は第十七卦で、下卦が震(雷)、上卦が兌(沢)、象は「沢の中に雷がある」です。六爻のうち陽爻と陰爻は三本ずつで、陽爻は初・四・五位、陰爻は二・三・上位。卦名の「随」は、従う、付き従うの意です。

随と蠱を並べる:左は随で、下卦が震(雷)、上卦が兌(沢)、陽爻は第一・四・五位。右は蠱で、下卦が巽(風)、上卦が艮(山)、陽爻は第二・三・六位。蠱は随の錯卦であり、綜卦でもある。線は下から数える。元の図を開いて拡大する

随と蠱:蠱は随の錯卦であり、綜卦でもある。

上卦:兌(沢)悦ぶ下卦:震(雷)動く
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上卦:兌(沢)悦ぶ下卦:震(雷)動く
随は二層:上に兌(沢)、下に震(雷)。だから象は沢の中に雷。

まず知っておく三つの語

震と兌
説卦伝は震を「動く」、兌を「悦ぶ」(説は悦と同じ)と呼ぶ。彖伝は二つを一句にまとめて、「動いて悦ぶ」とする。
随
本文では、特定の人に付いていくだけの意味ではない。彖伝の最後に「天下は時に従う」とあり、従う相手には時機もある。
繋ぐ(係)
爻辞に繰り返し出る動詞で、縛る、繋ぎ止める意。六二・六三・上六がこれを使う。

下に動、上に悦。下で押す力があり、上には心地よい面があって、二つが重なったものを彖伝は随と呼びます。

卦辞と彖伝:同じ言葉を、言い換えて使う

随の卦辞は「元亨、利貞、咎なし」で、前の四字は乾の卦辞と同じ、後ろに「咎なし」が付きます。彖伝は、これをそのまま写してはいません。

随は、剛が来て柔の下にへりくだり、動いて悦ぶ。これが随である。大いに通り、正しくて、咎がない。そして天下は時に従う。時に従うことの意義は、まことに大きい。

彖伝・随(訳)
卦のできかた剛が柔の下陽爻が陰爻の下動いて悦ぶ震が動き兌が悦ぶ随合わせて随卦辞を引いた後大いに通り正しい通ることと正しさが並ぶ咎なしそのまま時に従う従う相手は時機
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卦のできかた剛が柔の下陽爻が陰爻の下動いて悦ぶ震が動き兌が悦ぶ随合わせて随卦辞を引いた後大いに通り正しい通ることと正しさが並ぶ咎なしそのまま時に従う従う相手は時機
彖伝の二段:まず卦がどう随になるか(剛が柔の下、動いて悦ぶ)、次に卦辞を引き「天下は時に従う」を加える。

「剛が来て柔の下に降る」を最も素直に読むなら、卦の形です。一番下の初九が陽爻(剛)で、二本の陰爻(柔)六二・六三の下にいます。引用を見ると、卦辞の「元亨、利貞」が彖伝では「大いに通り正しい」に変わり、「元」が「大」に替わり、「利」は出ず、通ることと正しさが続いています。「咎なし」はそのままで、その後ろに新しく「天下は時に従う」が加わります。

大象:日が暮れたら、家に入って休む

随の大象は、他の多くの卦と比べると意外です。功績も外出も語りません。

沢の中に雷があるのが随。君子はこれにならい、日暮れが近づいたら家に入り、くつろいで休む。

大象・随(訳)
象:沢の中の雷上に兌、沢下に震、雷雷が水の中に収まる君子の行い:三つの語向晦:日暮れが近い入る:家に入る宴息:安らぎ休む
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象:沢の中の雷上に兌、沢下に震、雷雷が水の中に収まる君子の行い:三つの語向晦:日暮れが近い入る:家に入る宴息:安らぎ休む
随の大象:沢の中に雷。君子は日が暮れかかると家に入り、安らいで休む。

「向晦」は暗くなりかけること、「宴息」はくつろいで休むことです。大象は、日が暮れたら家に入って休むとだけ言い、出かけることも動くこともありません。彖伝の最後の「時に従う」と並べて読むと、このたび従う相手は時間そのものだ、と受け取れます。これは一つの読み方にすぎず、本文にあるのは前後二つの句だけです。

六つの爻辞:「門を出て交わる」から「捕らえて縛る」へ

六つの爻辞のうち、二・三爻は入れ替わる一対の文で、上の爻へいくほど動詞が重くなります。

爻位爻辞小象初九官に変化、門を出て交わる正しきに従う六二小子に繋がれ丈夫を失う兼ねられない六三丈夫に繋がれ小子を失う志は下を捨てる九四従って獲物、正しくも凶その義は凶九五よいものに誠、吉位が正しく中上六捕らえて縛り、繋ぎ止める上で行き詰まる
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爻位爻辞小象初九官に変化、門を出て交わる正しきに従う六二小子に繋がれ丈夫を失う兼ねられない六三丈夫に繋がれ小子を失う志は下を捨てる九四従って獲物、正しくも凶その義は凶九五よいものに誠、吉位が正しく中上六捕らえて縛り、繋ぎ止める上で行き詰まる
随の六つの爻辞と小象:二・三爻は鏡像で、一方に繋がれると他方を失う。上六の「捕らえて縛る」は全卦で最も重い動詞。

初九は「官に変化がある。正しければ吉。門を出て人と交われば功がある」。「官」は職守と読むのが普通で、この句の意味には争いがあります。「門を出て交わる」は外に出て人と付き合うこと、小象は「失わない」と言います。六二は「小子に繋がれて、丈夫を失う」。六三は「丈夫に繋がれて、小子を失う」。語は入れ替わるだけで同じで、六三には「従えば求めるものが手に入る。正しさにとどまれ」が加わります。小象は一つずつ評し、「両方は兼ねられない」「志は下を捨てる」です。

九四は「従って獲物がある。正しくとも凶。誠が道にあり、明らかであれば、何の咎があろう」。九五は「よいものに誠を向ける。吉」、小象は「位が正しく中だから」。上六は「捕らえて縛り、さらに従って繋ぎ止める。王は西山で祭りを捧げる」で、「拘係」は捕らえて縛ること、「維」は綱です。初九の「門を出て交わる」から「繋ぐ」を経て「捕らえて縛る……繋ぎ止める」へと、動詞が重くなっていきます。小象は短く、「上で行き詰まった」。

蠱と漸:随の隣の卦、そして序卦

随と蠱の関係は特別です。随のすべての爻の陰陽を入れ替えると蠱になり、随をそのままひっくり返しても蠱になります。蠱は随の錯卦であり、綜卦でもあります。

随123456互卦:漸123456
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随123456互卦:漸123456
随とその互卦の漸:中の四爻から三本ずつ二組を取り、重ねて新しい卦にする。

理由は、随の爻が両端から数えた三組(初と上、二と五、三と四)で、どの組も陰陽が反対だからです。反転しても入れ替えても同じ形に行き着きます。互卦は漸で、第二〜第四爻が艮、第三〜第五爻が巽となり、下が艮、上が巽。序卦伝は随を豫の後ろに置き、さらに「悦んで人に従う者には必ず事がある」と述べて次を蠱とし、蠱は「事」だと定義します。

豫の後には必ず従うことがある。だから随が続く。

序卦伝(訳)

読んだあとの疑問

随卦は、人に付いていけという意味ですか。

爻辞はそれほど単純ではありません。二・三爻は一方に繋がれると他方を失うと言い、九四は「従って獲物があり、正しくとも凶」と言い、彖伝は重心を「時に従う」に置いています。従う相手は人にも、時機にもなりえます。

「小子」と「丈夫」は誰のことですか。

本文は説明していません。三爻の小象に「志は下を捨てる」とあり、丈夫が上、小子が下だと推測できますが、これは推測で、読むときもそう断って扱うべきです。

なぜ随の錯卦と綜卦は同じ卦なのですか。

随の六爻は、両端から組にした初と上・二と五・三と四が、それぞれ陰陽反対になっています。そのため、全体をひっくり返しても、すべてを入れ替えても、同じ蠱になります。

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資料・出典

  1. 周易·隨(Wikisource 中文版:卦辞、爻辞、彖、象) ↗
  2. 说卦传(Wikisource 中文版):震、动也;兑、说也 ↗
  3. 序卦传(Wikisource 中文版) ↗

続けて読む

豫卦:地から雷が出る、「従って動く」を卦から聖人まで読む ↗

蠱卦:山の下に風、「甲の三日前」の数え方 ↗

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗