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ZW-STAR-11 / 紫微斗数

天相星:三つの段と四化に載らない星

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天相星:三つの段と四化に載らない星

天相は水に属し、書は「印」と呼びます。巻二の条目七行を廟旺表・巻三の名簿・エンジンと照合し、丑と未が別書きの理由、卯酉の陷地で書が名指す星の位置、生年四化の口訣に天相が現れない事実を整理します。

要点を先に約7分で読めます

天相は水、印、南斗の第五星です。十二欄は三つの段しか使わず、卯酉の陷地の対宮は廉貞と破軍で、生年四化の口訣にも出てきません。

  • 条目・巻二の表・巻三の名簿・エンジンは、天相の十二欄の等級が全て一致します。変わっているのは、条目が丑(廟)と未(得地)を別の行に分けている点だけです。
  • 書の「第五」は南斗六星の席次で、安星の口訣の「第五」は天府から数えた欄の数です。二つの数え方は天相でたまたま重なります。
  • 天相が卯か酉に入ると、対宮に廉貞と破軍が並びます。十四主星のうち、生年四化の口訣が一度も名指さないのは天相と七殺です。
18秒で天相:十二欄がどう三つの段に分かれるか、陷の対宮に誰が立つか、読む前の三つの問いを確かめます。

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紫微斗数の十四主星を、名前と配置から覚える ↗

一つの「第五」、三つの記録

書は天相を「印」と呼び、官禄の側の文星だとします。しかし盤の上のどこに入るかは、「天府から数えて五つ目の欄」だけで決まります。名前についた第五と、位置の第五は別の話です。

比較図:天相の十二欄は三つの段に分かれる。子丑寅午申の五欄は廟で、子午は廉貞、寅申は武曲と同度。辰巳未戌亥の五欄は得地で、辰戌は紫微と同度。卯酉の二欄は陷で、対宮はどちらも廉貞と破軍。元の図を開いて拡大する

比較図:等級は巻二の廟旺表、同度の星は安星の口訣から導き iztro の盤で照合した。「単独」は同宮に他の主星がないこと。

図は天相の十二の落点を三つの段に分けています。子丑寅午申の五欄は廟、辰巳未戌亥の五欄は得地、卯酉の二欄は陷です。以降の三つの節はこの図に戻ってくるので、まず書がこの星をどう紹介しているかを見ます。巻一の問答は天相星を取り上げ、冒頭の一文で素性をすべて述べています。

天相は水に属し、南斗の第五星である。爵位をつかさどる星で、福と善をもたらし、化気は「印」といい、官禄の文星として、帝座を補佐する。

巻一「諸星問答論」天相星の答え(試訳)

分けると四項です。五行は水。南斗の第五星。爵位の星で、福と善の星。化気は印で、官禄の文星、帝座の補佐。エンジン(iztro 2.6.0)の星曜表でも、天相の五行は水です。巻二の「諸星の南北斗・五行の分属を論ず」の一覧は、これを一行に圧縮しています。

天相は水、南斗の星で、化気は印、官禄を主る。

巻二「諸星の南北斗・五行の分属を論ず」(試訳)
巻一・諸星問答論水、南斗の第五星、化気は印巻二・諸星の五行分属水、南斗、化して印、官禄の主巻二・安星の口訣天府・太陰・貪狼・巨門・天相:五番目エンジンの星曜表(iztro 2.6.0)天相:五行は水前の二つは「どんな星か」、三つ目は「どこに入るか」、四つ目は本サイトのエンジン
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巻一・諸星問答論水、南斗の第五星、化気は印巻二・諸星の五行分属水、南斗、化して印、官禄の主巻二・安星の口訣天府・太陰・貪狼・巨門・天相:五番目エンジンの星曜表(iztro 2.6.0)天相:五行は水前の二つは「どんな星か」、三つ目は「どこに入るか」、四つ目は本サイトのエンジン
天相の四つの記録。巻一は水・南斗の第五星・印、巻二の五行分属の一覧は一行に圧縮、安星の口訣は五番目、エンジンの星曜表は水。

七行の条目、天相では丑と未が別書き

巻二の天相の項は終わりに、地支ごとの等級を七行に整理した一節を置き、同度する星を添えた行もあります。これを巻二の廟旺表、エンジンが同宮に置く星と並べ、一行ずつ突き合わせます。

位置条目の等級廟旺表条目の同度エンジン子・午入廟廟廉貞廉貞卯・酉陷地陷—単独辰・戌得地得地紫微紫微丑入廟廟—単独未得地得地—単独寅・申入廟廟武曲武曲巳・亥得地得地—単独「—」:条目に記載なし。七行とも一致
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位置条目の等級廟旺表条目の同度エンジン子・午入廟廟廉貞廉貞卯・酉陷地陷—単独辰・戌得地得地紫微紫微丑入廟廟—単独未得地得地—単独寅・申入廟廟武曲武曲巳・亥得地得地—単独「—」:条目に記載なし。七行とも一致
天相の条目七行の照合。子午は入廟で廉貞と同度、卯酉は陷地、辰戌は得地で紫微と同度、丑は入廟、未は得地、寅申は入廟で武曲と同度、巳亥は得地。廟旺表とエンジンは一行ずつ一致。

巻三「諸星の同垣を論ず」にも名簿が一つあります。「天相 廟は子午丑寅申、地は辰戌巳亥未、陷は卯酉」(「地」は得地)。条目・巻二の表・巻三の名簿・エンジンの四つは、どの欄でも等級が違いません。食い違いがないこと自体が一つの結果で、天相の等級はどの記録を引いても同じ答えになります。

七行には細かい点が一つあります。六組の対宮のうち五組は一行を共有し(子午、卯酉、辰戌、寅申、巳亥)、丑と未だけが引き離されています。

丑の宮は入廟、未の宮は得地、吉星が加われば財官格となる。

巻二・天相の項(試訳)

理由は表にあります。丑は廟、未は得地で、この対宮の一組は一段違うので、一行にまとめられません。等級をもう一度数えると、十二欄のうち廟が五、得地が五、陷が二で、旺・利益・平和・不得地の四段は一度も使われていません。

卯酉の陷地:書が名指す星は誰が対宮に立つか

天相が陷になる二欄は卯と酉です。希夷先生は天相を論じる中で、陷地について一句を書いています。

陷地では、貪狼・廉貞・武曲・破軍・羊陀・七殺が集まる。

巻一・希夷先生の天相の項(試訳。続く判断は引かない)

名指しされているのは貪狼・廉貞・武曲・破軍・七殺の五つの主星と、羊陀(擎羊・陀羅。補助の煞星なので、ここでは排さない)です。安星の口訣で、天相が卯に入る盤(紫微が巳)と酉に入る盤(紫微が亥)を排すと、五つの主星の位置は次のとおりです。

対宮真向かい廉貞破軍二つ前地支の順に戻って貪狼武曲二つ後地支の順に進んで七殺三合四欄先天府卯の盤と酉の盤は構造が同じで、地支が入れ替わるだけ。どちらも同宮に他の主星はいない
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対宮真向かい廉貞破軍二つ前地支の順に戻って貪狼武曲二つ後地支の順に進んで七殺三合四欄先天府卯の盤と酉の盤は構造が同じで、地支が入れ替わるだけ。どちらも同宮に他の主星はいない
天相が卯か酉に入るとき、対宮は廉貞と破軍、二つ前に貪狼と武曲が同居、二つ後は七殺、三合は天府で、同宮に他の主星はいない。

二つの盤は構造がまったく同じです。廉貞と破軍が対宮に並び、貪狼と武曲が二つ前の欄に同居し、七殺は二つ後、天府は三合の位置にいます。「集まる」が同宮・対宮・三合のどれを指すか、原文は述べていません。そこで盤の上で再計算できる位置だけを示しました。確かなことは二つあります。破軍はどの盤でも天相の対宮で、十二の盤に例外がありません。廉貞が対宮に来るのは、天相が卯か酉に入る、この二つの盤だけです。

四化の口訣に、天相は載っていない

天相の項は、各行の後ろに生まれ年の干を並べます。たとえば「丁己癸甲の生まれ」です。これらは生年四化の天干と取り違えやすいのですが、巻二「禄権科忌の四星の変化を安んず」の十行を数えると、そうではないと分かります。

生年干化禄化権化科化忌甲廉貞破軍武曲太陽乙天機天梁紫微太陰丙天同天機文昌廉貞丁太陰天同天機巨門戊貪狼太陰右弼天機己武曲貪狼天梁文曲庚太陽武曲太陰天同辛巨門太陽文曲文昌壬天梁紫微天府武曲癸破軍巨門太陰貪狼天相————七殺————巻二の口訣による。十四主星のうち十二星が一度は現れ、載らないのは天相と七殺
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生年干化禄化権化科化忌甲廉貞破軍武曲太陽乙天機天梁紫微太陰丙天同天機文昌廉貞丁太陰天同天機巨門戊貪狼太陰右弼天機己武曲貪狼天梁文曲庚太陽武曲太陰天同辛巨門太陽文曲文昌壬天梁紫微天府武曲癸破軍巨門太陰貪狼天相————七殺————巻二の口訣による。十四主星のうち十二星が一度は現れ、載らないのは天相と七殺
巻二の生年四化の口訣十行。各行が順に化禄・化権・化科・化忌の星を挙げる。十四主星のうち天相と七殺は一度も現れない。

口訣は十の天干に一行ずつ、四つの星を挙げ、順に禄・権・科・忌に化します。十四主星のうち十二星は少なくとも一度現れ、載らないのは天相と七殺です。エンジンが使う iztro の十干表も口訣とほぼ同じで、違いは壬干の化科だけです。口訣は天府、iztro は左輔を取ります。どちらの書き方でも、天相と七殺は現れません。

条目がなぜ各行にその天干を選んだのか、原文は説明していません。確かめられるのは、それが四化の天干ではない、という一点だけです。

二つの照合問題

照合の問題

天相が酉に入ったとき、条目と表はどんな等級を記すか。同宮と向かい側の星は誰か。

条目も表も陷の段を記し、天相は一人で座り、向かい側は廉貞と破軍です。

引く問題

丙の年の生まれは、口訣で天相が何に化すか。

何にも化しません。丙の行は天同が禄、天機が権、文昌が科、廉貞が忌で、天相は載っていません。

天相の一つ前の星は巨門です。等級の読み方は廟旺利陷、口訣の使い方は生年四化にあり、天相の向かい側にいつも立つ星は破軍です。

読んだあとの疑問

天相の「印」は、印鑑のようなものを指すのですか。

違います。「印」は巻一が天相に与えた化気の名で、ほかの星の化気の名と同じ欄に並び、この星の性質をまとめるものです。盤の上に「印」という星はありません。官禄の文星、帝座を補佐する、は同じ文の別の呼び名で、一歩ずつ導いた結論ではありません。

天相が卯酉で陷なら、その二欄は読めないのですか。

読めます。陷は廟旺表の一段にすぎず、書とエンジンはこの二欄で同じ記録なので、等級に争いはありません。読むべきなのは盤全体での位置、つまり対宮が誰で、二つ前と二つ後が誰かです。これは排盤で決まり、卯と酉は十二の盤にそれぞれ一度ずつ現れます。

条目にある「丁己癸甲」などの天干は、生年四化の天干ですか。

別のものです。生年四化は巻二の口訣十行で引き、天相はその中にいません。条目が各行にその天干を選んだ理由は原文に書かれておらず、本稿も理由を補いません。

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資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷一:諸星問答論(問天相星所主若何) ↗
  2. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安南北斗諸星訣、安祿權科忌四星變化訣、論星辰生克制化、定十二宮星辰落閑、天相條 ↗
  3. 維基文庫・紫微斗數全書・卷三:論諸星同垣各司所宜(天相的廟陷名單) ↗
  4. iztro・星曜系统(十四主星名单与星曜亮度表) ↗

続けて読む

巨門星:条目六行の照合、辰戌の食い違い、石中隠玉の盤型と名指しされる相手 ↗

天梁星:南斗第二と安星の第六、丑未と申の二つの食い違い、命宮と対宮の二つの盤 ↗