天相星:三つの段と四化に載らない星
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天相は水に属し、書は「印」と呼びます。巻二の条目七行を廟旺表・巻三の名簿・エンジンと照合し、丑と未が別書きの理由、卯酉の陷地で書が名指す星の位置、生年四化の口訣に天相が現れない事実を整理します。
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天相は水、印、南斗の第五星です。十二欄は三つの段しか使わず、卯酉の陷地の対宮は廉貞と破軍で、生年四化の口訣にも出てきません。
- 条目・巻二の表・巻三の名簿・エンジンは、天相の十二欄の等級が全て一致します。変わっているのは、条目が丑(廟)と未(得地)を別の行に分けている点だけです。
- 書の「第五」は南斗六星の席次で、安星の口訣の「第五」は天府から数えた欄の数です。二つの数え方は天相でたまたま重なります。
- 天相が卯か酉に入ると、対宮に廉貞と破軍が並びます。十四主星のうち、生年四化の口訣が一度も名指さないのは天相と七殺です。

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一つの「第五」、三つの記録
書は天相を「印」と呼び、官禄の側の文星だとします。しかし盤の上のどこに入るかは、「天府から数えて五つ目の欄」だけで決まります。名前についた第五と、位置の第五は別の話です。
比較図:等級は巻二の廟旺表、同度の星は安星の口訣から導き iztro の盤で照合した。「単独」は同宮に他の主星がないこと。
図は天相の十二の落点を三つの段に分けています。子丑寅午申の五欄は廟、辰巳未戌亥の五欄は得地、卯酉の二欄は陷です。以降の三つの節はこの図に戻ってくるので、まず書がこの星をどう紹介しているかを見ます。巻一の問答は天相星を取り上げ、冒頭の一文で素性をすべて述べています。
天相は水に属し、南斗の第五星である。爵位をつかさどる星で、福と善をもたらし、化気は「印」といい、官禄の文星として、帝座を補佐する。
分けると四項です。五行は水。南斗の第五星。爵位の星で、福と善の星。化気は印で、官禄の文星、帝座の補佐。エンジン(iztro 2.6.0)の星曜表でも、天相の五行は水です。巻二の「諸星の南北斗・五行の分属を論ず」の一覧は、これを一行に圧縮しています。
天相は水、南斗の星で、化気は印、官禄を主る。
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七行の条目、天相では丑と未が別書き
巻二の天相の項は終わりに、地支ごとの等級を七行に整理した一節を置き、同度する星を添えた行もあります。これを巻二の廟旺表、エンジンが同宮に置く星と並べ、一行ずつ突き合わせます。
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巻三「諸星の同垣を論ず」にも名簿が一つあります。「天相 廟は子午丑寅申、地は辰戌巳亥未、陷は卯酉」(「地」は得地)。条目・巻二の表・巻三の名簿・エンジンの四つは、どの欄でも等級が違いません。食い違いがないこと自体が一つの結果で、天相の等級はどの記録を引いても同じ答えになります。
七行には細かい点が一つあります。六組の対宮のうち五組は一行を共有し(子午、卯酉、辰戌、寅申、巳亥)、丑と未だけが引き離されています。
丑の宮は入廟、未の宮は得地、吉星が加われば財官格となる。
理由は表にあります。丑は廟、未は得地で、この対宮の一組は一段違うので、一行にまとめられません。等級をもう一度数えると、十二欄のうち廟が五、得地が五、陷が二で、旺・利益・平和・不得地の四段は一度も使われていません。
卯酉の陷地:書が名指す星は誰が対宮に立つか
天相が陷になる二欄は卯と酉です。希夷先生は天相を論じる中で、陷地について一句を書いています。
陷地では、貪狼・廉貞・武曲・破軍・羊陀・七殺が集まる。
名指しされているのは貪狼・廉貞・武曲・破軍・七殺の五つの主星と、羊陀(擎羊・陀羅。補助の煞星なので、ここでは排さない)です。安星の口訣で、天相が卯に入る盤(紫微が巳)と酉に入る盤(紫微が亥)を排すと、五つの主星の位置は次のとおりです。
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二つの盤は構造がまったく同じです。廉貞と破軍が対宮に並び、貪狼と武曲が二つ前の欄に同居し、七殺は二つ後、天府は三合の位置にいます。「集まる」が同宮・対宮・三合のどれを指すか、原文は述べていません。そこで盤の上で再計算できる位置だけを示しました。確かなことは二つあります。破軍はどの盤でも天相の対宮で、十二の盤に例外がありません。廉貞が対宮に来るのは、天相が卯か酉に入る、この二つの盤だけです。
四化の口訣に、天相は載っていない
天相の項は、各行の後ろに生まれ年の干を並べます。たとえば「丁己癸甲の生まれ」です。これらは生年四化の天干と取り違えやすいのですが、巻二「禄権科忌の四星の変化を安んず」の十行を数えると、そうではないと分かります。
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口訣は十の天干に一行ずつ、四つの星を挙げ、順に禄・権・科・忌に化します。十四主星のうち十二星は少なくとも一度現れ、載らないのは天相と七殺です。エンジンが使う iztro の十干表も口訣とほぼ同じで、違いは壬干の化科だけです。口訣は天府、iztro は左輔を取ります。どちらの書き方でも、天相と七殺は現れません。
条目がなぜ各行にその天干を選んだのか、原文は説明していません。確かめられるのは、それが四化の天干ではない、という一点だけです。
二つの照合問題
天相が酉に入ったとき、条目と表はどんな等級を記すか。同宮と向かい側の星は誰か。
条目も表も陷の段を記し、天相は一人で座り、向かい側は廉貞と破軍です。
丙の年の生まれは、口訣で天相が何に化すか。
何にも化しません。丙の行は天同が禄、天機が権、文昌が科、廉貞が忌で、天相は載っていません。
天相の一つ前の星は巨門です。等級の読み方は廟旺利陷、口訣の使い方は生年四化にあり、天相の向かい側にいつも立つ星は破軍です。
読んだあとの疑問
天相の「印」は、印鑑のようなものを指すのですか。
違います。「印」は巻一が天相に与えた化気の名で、ほかの星の化気の名と同じ欄に並び、この星の性質をまとめるものです。盤の上に「印」という星はありません。官禄の文星、帝座を補佐する、は同じ文の別の呼び名で、一歩ずつ導いた結論ではありません。
天相が卯酉で陷なら、その二欄は読めないのですか。
読めます。陷は廟旺表の一段にすぎず、書とエンジンはこの二欄で同じ記録なので、等級に争いはありません。読むべきなのは盤全体での位置、つまり対宮が誰で、二つ前と二つ後が誰かです。これは排盤で決まり、卯と酉は十二の盤にそれぞれ一度ずつ現れます。
条目にある「丁己癸甲」などの天干は、生年四化の天干ですか。
別のものです。生年四化は巻二の口訣十行で引き、天相はその中にいません。条目が各行にその天干を選んだ理由は原文に書かれておらず、本稿も理由を補いません。
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