知識ライブラリー
ZW-AUX-09 / 紫微斗数

火星:生年支で起点、時辰で進む

コンテンツ版 · · 資料・出典

火星は生年支のあと時辰を数える

火星の位置には二つの入力が要ります。生まれ年の支の組が起点の宮を決め、生まれた時辰が何宮進むかを決めます。四行十二列の表、廟陷の対応、擎羊と同宮になる時辰、身主との区別から読み方を整理します。

要点を先に約7分で読めます

火星の位置には二つの入力が要ります。生まれ年の支の組が子の時辰の起点を与え、生まれた時辰がそこから何宮進むかを決めます。十二の時辰で十二の宮を一周します。

  • 口訣が示すのは四つの組の起点だけです。起点から生まれた時辰まで進める手順は、エンジンと現代の解説が補ったもので、口訣の原文にはありません。
  • 寅午戌のような三字の組には二つの用途があります。年支の組としては起点を決めるだけ、宮の組としては表の廟と陷に対応します。区別して読みます。
  • 同じ年の中で擎羊は一つの宮に留まり、火星は十二の時辰で十二の宮を巡ります。そのため、毎年ちょうど一つの時辰で二つが同宮になります。
18秒で火星:生年支の組と起点を引き、生まれた時辰まで数え、読む前の三つの問いで締める。

先に読む

補佐星・煞星・雑曜はそれぞれ何をするのか ↗

生年支が起点を、時辰が歩数を決める

火星の位置は、二つの入力がそろって初めて決まります。生まれ年の支の組が子の時辰の起点の宮を与え、生まれた時辰がそこから何宮進むかを決めます。

四行十二列の表。行は寅午戌・申子辰・巳酉丑・亥卯未の四つの生年支の組、列は子から亥までの十二の時辰、各マスは火星が入る支。どの行も同じ循環をずらしたもので、寅午戌の年は子の時辰に丑、申子辰は寅、巳酉丑は卯、亥卯未は酉から始まる。寅午戌の三マスは濃い緑、子辰申の三マスは赤紫。元の図を開いて拡大する

表の見方:行は生まれ年の支の四つの組、列は十二の時辰、各マスは火星が入る支。廟陷は巻三「論格星数高下」とサイト内エンジンの等級表により、落点はサイト内エンジンで一つずつ照合した。

四行は四つの生年支の組、十二列は十二の時辰で、各マスは火星が入る支です。どの行も同じ循環をずらしたもので、寅午戌の年は子の時辰が丑、申子辰の年は寅、巳酉丑の年は卯、亥卯未の年は酉から始まり、時辰が進むごとに一つ先の支へ進んで、十二の時辰で一周します。濃い緑は書が「廟」とする寅・午・戌、赤紫は「陷」とする子・辰・申、残りは得地と利です。

四句の口訣と、八つ進める例

巻二の「安火鈴二星訣」は、わずか四句です。

寅午戌の人は丑と卯、申子辰の人は寅と戌、巳酉丑の人は卯と戌、亥卯未の人は酉と戌。

巻二、火鈴の起点を詠む口訣(筆者訳)

各句の二つの字が二つの星の起点で、口訣はどちらがどちらかを示していません。エンジンは前の字を火星、後の字を鈴星に割り当てます。寅午戌の年は火星が丑、鈴星が卯から、申子辰の年は火星が寅、鈴星が戌から始まり、以下も同様です。鈴星は次の記事に回し、ここでは火星だけを追います。

壬申の年、申の時辰生まれの盤で数えてみます。申は申子辰の組なので、火星の起点は寅。子の時辰が寅で、以降は時辰が一つ進むごとに一宮進みます。丑の時辰が卯、寅が辰、卯が巳、辰が午、巳が未、午が申、未が酉、申の時辰が戌です。申の時辰は九番目で、起点から八つ進んだ戌に入ります。サイト内エンジンで出した盤でも、火星はちょうど戌にあります。

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥八つ進む火星壬申の年・申の時辰申子辰の年は子の時辰が寅から始まり、申の時辰まで数えると戌に入る
図を拡大 · 横にスクロールして読む
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥八つ進む火星壬申の年・申の時辰申子辰の年は子の時辰が寅から始まり、申の時辰まで数えると戌に入る
壬申の年の申の時辰。火星は寅から始まり、時辰が進むごとに一宮ずつ進んで、八つ先の戌に入る。

同じ三字の組が、二つの用途を持つ

寅午戌・申子辰・巳酉丑・亥卯未は、火星の周りに二度現れ、混同しやすい組です。一度目は上の生年支の組で、起点を決めます。二度目は廟旺表の中の宮の組で、巻三「論格星数高下」が一行にまとめています。

火星は、寅・午・戌で廟、巳・酉・丑で地、申・子・辰で陷。

巻三が火星の等級を並べた行(筆者訳)

この行は、火星が寅・午・戌の宮に入ると「廟」、巳・酉・丑の宮に入ると「得地」、申・子・辰の宮に入ると「陷」になることを述べています。この行は亥・卯・未に触れておらず、サイト内エンジンの等級表がこの三宮を「利」とし、合わせて四つの等級になります。巻二の火星の条の末尾には、同じ四つの組を生まれ年に配した一節もあり、寅午戌の人は「宜」、申子辰の人は「陷」、巳酉丑の人は「得地」、亥卯未の人は「利益」と、宮の等級に近い語が使われています。三か所とも字は同じでも、役目が違います。

年支の組置き方の入力生まれ年の支を見る寅午戌は丑から起点を与えるだけ宮の組廟旺表の出力火星が入った宮を見る寅午戌の三宮は廟先に落点を出す生年に付く等級語巻二の条文の末尾同じ四つの組陷・得地など似た語生まれ年についての語三か所とも同じ字を使う。まず年なのか宮なのかそれ以外なのかを確かめる
図を拡大 · 横にスクロールして読む
年支の組置き方の入力生まれ年の支を見る寅午戌は丑から起点を与えるだけ宮の組廟旺表の出力火星が入った宮を見る寅午戌の三宮は廟先に落点を出す生年に付く等級語巻二の条文の末尾同じ四つの組陷・得地など似た語生まれ年についての語三か所とも同じ字を使う。まず年なのか宮なのかそれ以外なのかを確かめる
置き方の中では三字の組は年支の組で起点を与えるだけ。廟旺表では同じ字が宮の組で落点の等級に対応する。巻二の条文の末尾は四つの組を生まれ年に配している。

年支の組と宮の組は書き方が同じでも、別の話です。寅午戌の年に生まれた人の火星が寅午戌の三宮に入るのは、十二の時辰のうち三つ(丑・巳・酉の時辰)だけで、残る九つは別の宮に落ちます。1992年壬申(申子辰の組、起点は寅)で見ると、子の時辰は寅(廟)、丑の時辰は卯(利)、午の時辰は申(陷)です。起点は年支の組が与え、終点は時辰が歩いて決め、廟陷は終点で読みます。

一年のうち、火星が擎羊と同宮になる時辰

同じ年の中で擎羊の位置は動かず、火星は十二の時辰で十二の宮を巡るため、毎年ちょうど一つの時辰で二つが同じ宮に入ります。その時辰は年ごとに変わるので、引いて確かめます。

生まれ年年の干支擎羊の位置火星が同宮になる時辰1984甲子卯丑の時辰1990庚午酉申の時辰1992壬申子戌の時辰擎羊の位置は前の記事のとおり。時辰は各組の起点から数え、三行ともサイト内エンジンの盤で照合した
図を拡大 · 横にスクロールして読む
生まれ年年の干支擎羊の位置火星が同宮になる時辰1984甲子卯丑の時辰1990庚午酉申の時辰1992壬申子戌の時辰擎羊の位置は前の記事のとおり。時辰は各組の起点から数え、三行ともサイト内エンジンの盤で照合した
1984甲子の年は擎羊が卯で、丑の時辰に火星も卯に入る。1990庚午は酉で申の時辰。1992壬申は子で戌の時辰。

一行確かめます。1992年壬申では擎羊が子にあります(壬の禄は亥で、その一つ先が子)。申は申子辰の組で火星は寅から始まるので、子に入るには起点から十進む必要があり、十一番目の時辰、つまり戌の時辰になります。巻三には「羊火同宮」を題にした項がありますが、ここでは位置の条件だけを借ります。同宮になるのは一年に一つの時辰の話で、年が変われば引き直しです。

身主も火星と呼ぶが、それは別の話

身主を引く口訣は巻二にあり、火鈴を置く口訣とは別です。

子午の人は火玲星、丑未の人は天相星、寅申の人は天梁星、卯酉の人は天同星、辰戌の人は文昌星、巳亥の人は天機星。

巻二、身主を引く口訣(筆者訳)

生まれ年の支が子か午なら身主は「火玲星」とされ、サイト内エンジンは火星を取ります。これは年支だけを使う一度の表引きで、時辰は関わらず、火星という星がどこに入るかも何も示しません。甲子の年と庚午の年の二つの盤は、どちらも身主が火星ですが、星そのものの位置は各盤の時辰に従います。

身主生まれ年の支子か午身主の表一段得る身主火星火星の位置年支の組起点の宮さらに生まれた時辰進める得る火星一つの宮二つの経路が共有する入力は年だけで、互いに結果を決めない
図を拡大 · 横にスクロールして読む
身主生まれ年の支子か午身主の表一段得る身主火星火星の位置年支の組起点の宮さらに生まれた時辰進める得る火星一つの宮二つの経路が共有する入力は年だけで、互いに結果を決めない
身主は年支から一段で引き、子午の年は火星。火星の位置は年支の組の起点に時辰を数えて出す。二つは互いを決めない。

ところで、星の組分けの呼び方も書の中で揺れています。巻二の分属の一覧では火星は「南斗の助星」ですが、巻一の問答は同じ火星を「南斗の浮星」と答えており、呼び方が違う理由は書かれていません。

二つの小問

問一

申子辰の年、午の時辰(11〜13時)生まれで、火星はどの宮で、表では何の等級ですか。

申子辰の組は寅から始まり、午の時辰は七番目で六つ進み、申に入ります。申は表で陷です。

問二

寅午戌の年生まれで、火星が廟の宮に入る時辰はどれですか。

起点は丑。寅・午・戌に入るには一・五・九つ進めばよく、丑の時辰、巳の時辰、酉の時辰です。

晩子時と日の境の設定は閏月・時辰・日の切り替え設定に、どの層の火星なのかを分けて記す方法は本命・大限・流年の層の分け方を参照してください。同じ口訣のもう一つの星は鈴星です。

読んだあとの疑問

同じ年に生まれた人でも、火星が十二の違う宮に入りうるのはなぜですか。

生年支の組は起点を与えるだけで、どこまで進むかは時辰が決めます。時辰が一つ変わると火星は一宮進み、十二の時辰で一周します。その年に火星の行けない宮はありません。

子の年か午の年生まれで身主が火星のとき、火星は命宮の近くにあるのですか。

関係ありません。身主は生年支から星の名前を一つ引いただけで、火星の位置は生年支の組と時辰から出します。二つは別の手順で、落ちる場所が遠く離れることもあります。

晩子時に生まれた場合、火星はどの時辰から数えますか。

サイト内エンジンでは、晩子時の火星は子の時辰の位置から数え、早子時と同じです。晩子時が変えるのは日付と他の星で、日をまたぐ設定の問題になります。

この記事は役に立ちましたか?

資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安火鈴二星訣、安身主、論諸星分屬南北斗、廟旺表 ↗
  2. 維基文庫・紫微斗數全書・卷三:論格星數高下(火星各條) ↗
  3. 維基文庫・紫微斗數全書・卷一:諸星問答論(問火星所主若何) ↗
  4. iztro・星曜系统(十四主星名单与斗分) ↗

続けて読む

陀羅:禄存の一つ前に置く星、本命と流年が同じ支に重なると迭並 ↗

鈴星:三つの年支の組が戌から起こし、火星との間隔は組ごとに変わる ↗