福徳宮:労と逸、五つの「まず見る」
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福徳宮は十二宮の第十一位で、対宮が財帛宮であることは書自身が明記しています。巻二「十一福徳」の労と逸の語を数え、福徳を第一から第四に置く五つの一覧を比べ、天同の十二の地支での廟旺を確かめます。
要点を先に約6分で読めます
福徳宮は十二宮の第十一位です。『紫微斗数全書』巻三は「福徳宮は財帛宮に対する」とはっきり書いており、巻二の記述は労と逸という一対の反対語に集まっています。
- 福徳宮は第11位、対宮は財帛宮(第5位)、三合は夫妻宮(第3位)と遷移宮(第7位)、両隣は田宅宮と父母宮です。
- 巻二「十一福徳」の節で、「享福」18回、「労」17回、「快楽」11回、「憂」8回。書がこの宮を書くとき、楽と苦労の一対から離れません。
- 書には「どの宮を先に見るか」を述べた箇所が少なくとも五つあり、福徳宮は第一から第四までの位置に置かれています。一覧ごとに前提が違い、決まった順序はありません。

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第十一位、向かいは財帛
福徳宮は十二宮の十一番目です。対宮は計算しなくても、書がそのまま書いています。
第四に福徳宮の権・禄・劫・空と廟・陷を見る。福徳宮は財帛宮に対する。
福徳宮(緑)の向かいの茶色が財帛宮で、巻三が書くとおりの組。紫の夫妻宮・遷移宮が三合に立つ。
環の上で福徳宮は第11位。六つ向かいに第5位の財帛宮があり、この一句のとおりです。夫妻宮(第3位)と遷移宮(第7位)は、福徳宮から見て三合の位置にあります。福徳宮を読むときはこの四宮を合わせて取ります。数え方は三方四正の記事にまとめてあります。財帛宮の位置と読み方は財帛宮、遷移宮は遷移宮を参照してください。
労と逸:書が福徳を書く二つの端
巻二「十一福徳」の節は27段落で、22の星(または星の組)を順に書き、最後の二段落は斗君と歳君です。星の条は、その星が福徳宮に入ったとき「享福」か「労」かを書きます。いくつかの語のまとまりの回数です。
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おもしろいのは、一つの星が両方の端で書かれることが多い点です。武曲は「労心費力、廟なら安然と享福」、天機は「先に労し後に逸」、太陽は「忙中に福を発す」。労と逸は排他的ではなく、一つの条の中の順序か条件です。羊・陀・火・鈴・空・劫などの煞星が加わると、条は多く「憂」「不安」「落ち着けず」へ傾き、この三つの語は合わせて16回出ます。
一つの宮に、五つの「まず見る」
書の中で「何を先に見るか」の一覧を探すと、福徳宮はずいぶん違う位置に出てきます。
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五つの句を並べてみると、書に「福徳が先」という固定の決まりがないことが分かります。骨髄賦は韻文で、福徳をそのまま先頭に置きます。増補太微賦は男命について、福徳と財帛を出発点に並べます。巻三の二つの一覧のうち、男命はまず身命、次に財帛・官禄・遷移を見て、福徳は第三。女命は身命のあとすぐ福徳を見て、夫と子の宮はその後です。談星要論の総訣は順に数えて福徳が第四。順序は一覧の目的で動くので、一句を引くときは出典の篇名を添えます。
天同:書が「福徳の主」とする星
巻二の星の一覧には、星ごとに「主る」宮の注記があります。
天同は水金に属し、南斗で福に化し、福徳の主となる。
巻一の天同の条はさらに長く、「福徳宮の主宰である……十二宮のどこにあっても福といい、破れがなければ必ず吉」と述べます。書の言い方では、天同は福徳宮の話題にいちばん近い星です。巻二の廟旺表には、天同が十二の地支に持つ等級も記されていて、一周の図にできます。
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廟か旺の位置は四つで、巳と亥が廟、子と申が旺。午は陷、丑と未は不得地、寅は「利益」、卯・辰・酉・戌は「平和」です。これは星が地支に持つ明るさで、命盤によって動きません。どの盤でも、天同が午にあれば等級は「陷」です。福徳宮を読むには、この盤で天同がどの地支にあり、福徳宮に入っているかをまず確かめます。
同じ星でも、宮が変われば一句が変わる
巻二は同じ星を十二の宮のすべてに書き、宮ごとに一句を添えます。三つの星と四つの宮を取り出して並べると、宮によって言い方が動くのが見えます。
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同じ武曲が、福徳宮では「労心費力」、遷移宮では「静守は不向き」、官禄宮では「武職で栄える」、田宅宮では「祖父の大業を得る」です。宮ごとに問いが違い、星の「キーワード」は固定されていません。ですから福徳宮を読むときに、その星がほかの宮で受けた評を持ち込んではならず、この節自身の条に戻ります。
福徳宮を見つけ、四正を数える
福徳宮は第11位、対宮は財帛宮、三合は夫妻宮と遷移宮、両隣は田宅宮と父母宮です。
どの「まず見る」一覧かを示す
骨髄賦・増補太微賦・巻三の二つの一覧は順序が違います。引くときは出典を添えます。
語は「労」と「逸」の二つの端で記す
一つの条が両方を書くことが多いので、順序と条件も一緒に記し、片方だけを抜かないこと。
表を一通り読む
命宮は酉。福徳宮の地支と、向かいの宮、三合の二宮の地支を挙げてください。
福徳宮は亥。対宮の財帛宮は巳、三合は夫妻宮(未)と遷移宮(卯)です。未・卯・亥は四つずつ離れています。
福徳宮が午で天同も午にあるとき、表の等級は。命宮はどこですか。
表で天同は午が「陷」。これは明るさの等級で、人への判詞ではありません。命宮の地支は福徳宮の地支から二つ戻った辰です。
読んだあとの疑問
福徳宮は人柄や品行を評価する宮ですか。
いいえ。節の語は享福・快楽・労心・辛勤で、品行を評する句は一つもありません。当サイトでは内面の体験、休息、満足感として読み、道徳の点数とは関係がありません。「徳」は宮名の一部にすぎません。
福徳宮はなぜ財帛宮とよく一緒に見るのですか。
二つが対宮だからです。福徳宮は第11位、財帛宮は第5位で、六つ離れています。巻三は「福徳宮は財帛宮に対する」とはっきり書いています。向かい合う位置なので、一方を読むと他方も同じ四正に入りますが、中身は同じではありません。
書は本当に「まず福徳を見る」なのですか、それとも別の順序ですか。
一覧ごとに順序が違います。骨髄賦は「まず福徳を見る」と言い、巻三の看命総訣は第四、男命の一覧は第三、女命の一覧は第二に置きます。順序は一覧の用途に従うので、どの一覧かを示して引き、一句だけを通則として抜き出さないことです。
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