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田宅宮:祖業と自置、名指しの格

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田宅宮:祖業と自置の流れ

田宅宮は十二宮の第十位で、対宮は子女宮です。巻二「十田宅」の祖業と自置の語を数え、田宅を名指しする四つの格を読み、日月が辰戌丑未に入るときの廟旺表の等級を確かめます。

要点を先に約6分で読めます

田宅宮は十二宮の第十位で、向かいは子女宮です。『紫微斗数全書』巻二は、祖業と、自分で置く自置の二つの流れでこの宮を書き、巻一の格の一覧には田宅宮を名指しするものが四つあります。

  • 田宅宮は第10位、対宮は子女宮(第4位)、三合は兄弟宮(第2位)と疾厄宮(第6位)、両隣は官禄宮と福徳宮です。
  • 巻二「十田宅」の星21条で、「祖業」15回、「退祖」10回、「自置」9回、「全無」8回。主線は、財産がどこから来るか、祖上から受け継ぐか自分で整えるかです。
  • 巻一「定富局」の六つの格のうち三つが田宅宮を名指しし、「定貴局」にも一つあります。「日月照璧」は日月が田宅宮で墓庫に入ることを求めるので、廟旺表で四つの位置の等級を確かめられます。
18秒で田宅宮:対宮と三合を確かめ、巻二「十田宅」の祖業と自置の流れを見て、読む前の三つの問いを覚えます。

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紫微斗数の十二宮——漢字の名前をそのまま運命にしない ↗

田と宅、第十位

名前を分けて見ましょう。「田」は田畑、「宅」は住まい。田宅宮は十二宮の十番目で、当サイトでは住まい・家宅・資産の環境として読みます。

十二宮の環。第十位の田宅宮を強調し、真向かいの子女宮(対宮)と、四つ隔てた兄弟宮・疾厄宮(三合)へ弧線でつないでいる。元の図を開いて拡大する

第10位の田宅宮(緑)は子女宮(茶)と向かい合い、三合は兄弟宮と疾厄宮(紫)。両隣の官禄・福徳が「夾」で見る位置。

第10位の田宅宮は、円をはさんで第4位の子女宮と向き合います。左右へ四つ離れたところに、第2位の兄弟宮と第6位の疾厄宮があります。この四つが田宅宮の四正です。すぐ隣は第9位の官禄宮と第11位の福徳宮で、あとで「夾」を扱うときに使います。

祖業か、自置か

巻二「十田宅」の節は23段落で、21の星を順に書き(武曲は二段落)、最後の段落は斗君です。星の条は、その星が田宅宮に入ったとき、財産が祖上から来るのか、自分で整えるのかを書いています。いくつかの語の回数を並べます。

祖業の流れ「祖業」15回・「退祖」10回太陽は廟で祖業を得る武曲は旺地に単独で祖父の大業天梁は廟旺で祖業あり自置の流れ「自置」9回・「自創」2回天同は先に少なく後に多く自置天機は祖を退き新たに置く禄存は田園が多く盛んで自置空になる場合「全無」8回太陽は陷地で煞に会うと全無天同は煞が加わると全無「退祖業」は祖業と退祖の両方に数える。例句は巻二の節の言い換え
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祖業の流れ「祖業」15回・「退祖」10回太陽は廟で祖業を得る武曲は旺地に単独で祖父の大業天梁は廟旺で祖業あり自置の流れ「自置」9回・「自創」2回天同は先に少なく後に多く自置天機は祖を退き新たに置く禄存は田園が多く盛んで自置空になる場合「全無」8回太陽は陷地で煞に会うと全無天同は煞が加わると全無「退祖業」は祖業と退祖の両方に数える。例句は巻二の節の言い換え
巻二で「祖業」は15回、「退祖」は10回、「自置」は9回、「全無」は8回。祖業・自置・空の三つの流れに分かれる。

この節の主線は「来歴」です。祖業を受け継ぐ星もあれば、祖業を離れて自分で改めて置く星もあり、陷地で煞に会えば全無になる星もあります。一つの条に複数が並ぶことも多く、天機の「祖を退き新たに置く」、天同の「先に少なく後に多く、自置が盛ん」は、どちらも前後の順序を示します。この宮を読むときは、まず書がどの流れを書いているかを分け、次に同宮のほかの星を見ます。

田宅を名指しする四つの格

巻二の星ごとの条のほかに、巻一には格の一覧があり、「定富局」「定貴局」に分けてあります。そのうち田宅宮を名指しするものが四つあります。

財蔭夾印天相が宮に入り、武曲と天梁が両隣蔭印拱身身宮が田宅、梁と相が拱冲日月照璧日月が田宅宮、墓庫に入るのを喜ぶ月生滄海月が子の宮で田宅を守る前三つは「定富局」、最後の一つは「定貴局」に挙がる。どれも位置の条件が明確
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財蔭夾印天相が宮に入り、武曲と天梁が両隣蔭印拱身身宮が田宅、梁と相が拱冲日月照璧日月が田宅宮、墓庫に入るのを喜ぶ月生滄海月が子の宮で田宅を守る前三つは「定富局」、最後の一つは「定貴局」に挙がる。どれも位置の条件が明確
田宅宮を名指しする四つの格:財蔭夾印、蔭印拱身、日月照璧、月生滄海。

「定富局」は全部で六つで、三つが田宅宮に関わり、「日月夾財」は財帛宮を名指しします。つまり定富局の半分が、田宅宮に直接かかっています。巻一には総括の一句もあります。

十二宮のうち、身命・田宅・財帛だけが要で、富を主る。

紫微斗数全書・巻一・禄存の一条、訳は本稿

書が田宅宮を身命・財帛と並べて三つの「要の宮」とする一句です。ただしこれは禄存という星の条にあり、禄存がこれらの宮を守るときの話です。すべての盤に通じる原則として読むことはできません。

夾まれて成る:財蔭夾印

「財蔭夾印」の原句はこうです。

相が命を守り、武と梁が来て夾むのがそれである。田宅宮も同じ。

紫微斗数全書・巻一・定富局の一句、訳は本稿

天相が命宮を守り、武曲と天梁が両側から夾むのが財蔭夾印で、「田宅宮も同じ」は命宮を田宅宮に置き換えることです。そのとき両隣は官禄宮と福徳宮になります。ところが安星の規則で計算すると、この配置は盤に現れません。天梁はいつも天相の一つ後の地支にあり、天相が田宅宮なら必ず官禄宮に入ります。武曲と天相はいつも偶数個離れているので、武曲は福徳宮に入れません。iztro で1296枚の盤を照合しても、武曲と天梁が天相を両側から夾む例は一つもありませんでした。この一句がどう成り立つのか書は説明していないので、引くときはこの点も併記します。

隣り合う三つの宮官禄宮第9位・必ず天梁夾田宅宮第10位・天相夾福徳宮第11位・武曲は来ない「夾」は隣の二宮を見る。「拱」「冲」は三合と対宮を見る別の関係
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隣り合う三つの宮官禄宮第9位・必ず天梁夾田宅宮第10位・天相夾福徳宮第11位・武曲は来ない「夾」は隣の二宮を見る。「拱」「冲」は三合と対宮を見る別の関係
安星の規則では、天相が田宅宮にあると天梁は必ず官禄宮に入り、武曲は福徳宮に入れない。書の「武と梁が夾む」配置は盤に現れない。

夾は隣り合う位置の関係で、対宮や三合とは別の角度です。違いは対宮・夾宮・会照にあります。定富局の「蔭印拱身」は別の関係を使います。身宮が田宅宮にあり、天梁と天相が三合と対宮から照らすのです。同じ幾何で、天梁と天相はいつも隣り合うので、二星が一つの宮の三合と対宮にそろう配置も盤には現れません。

日月照璧:墓庫に入る

四つの中で、表でいちばん確かめやすいのが「日月照璧」です。

日月照璧:日と月が田宅宮にあるのがそれである。墓庫に入るのを喜ぶ。

紫微斗数全書・巻一・定富局の一句、訳は本稿

紫微斗数で「墓庫」は、ふつう辰・戌・丑・未の四つの位置を指します。巻二には、各星が十二の地支に持つ等級を記した廟旺表があります。太陽と太陰がこの四つの位置に持つ等級を取り出すと、次のとおりです。

星丑未辰戌太陽不得地得地旺不得地太陰廟不得地陷旺データは巻二の廟旺表。この四位での太陽と太陰の等級は一致しない
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星丑未辰戌太陽不得地得地旺不得地太陰廟不得地陷旺データは巻二の廟旺表。この四位での太陽と太陰の等級は一致しない
廟旺表で太陽は丑・未・辰・戌でそれぞれ不得地・得地・旺・不得地、太陰は廟・不得地・陷・旺。

表を見ると、「墓庫に入るのを喜ぶ」は、日月が四つの位置すべてで明るいという意味ではありません。太陽は辰で最も旺で、丑と戌では不得地。太陰は丑で最も明るく、辰では陷です。書が書くのは「墓庫に入るのを喜ぶ」という位置の条件だけで、四つの墓庫が同じ明るさだとは言っていません。条件と明るさの表は、突き合わせて確かめます。

  1. 田宅宮を見つけ、四正を数える

    田宅宮は第10位、対宮は子女宮、三合は兄弟宮と疾厄宮、両隣は官禄宮と福徳宮です。

  2. 祖業と自置を分ける

    主線は財産の来歴です。各条がどの語を使うかを書き留め、次に同宮の星と煞星を見ます。

  3. 格を引く前に位置の条件を確かめる

    「夾」は隣、「拱」は三合、「冲」は対宮、「墓庫」は地支を見ます。条件が合わなければ引きません。

計算と調べもの

計算

太陽と田宅宮がどちらも辰にあるとき、廟旺表の等級は。命宮はどの地支ですか。

表で太陽は辰で「旺」。田宅宮が辰なら、命宮はそこから地支の順に九つ進んだ丑です。

調べもの

「月生滄海」は月が子の宮で田宅を守る格です。このとき命宮は何の地支ですか。

命宮は酉。田宅宮が子で、宮の番号と地支の進む向きは逆なので、命宮は子から地支の順に九つ進んだ位置です。表でも太陰は子で廟です。

隣の宮はそれぞれ記事があります。官禄宮と福徳宮。四正の数え方は三方四正にまとめてあります。

読んだあとの疑問

田宅宮は、家を持てるかどうかを見る宮ですか。

持ち家の数を数える宮ではありません。名前の「田」は田畑、「宅」は住まいで、当サイトでは住まい・家宅・資産の環境として読み、持つことより範囲が広くなります。書の主線は「祖業」と「自置」で、財産の来し方と行き先を問い、誰かの家の数を数える一句はありません。

「退祖」とあれば、家業が必ず傾くという意味ですか。

いいえ。「退祖」は書の語で、字面は祖上の財産を離れて守らないこと、「守祖」「得祖業」の反対です。「自置」「新創置」と並んで出ることも多く、その条の星の配置を述べたものです。同宮の星や煞星と合わせて読むもので、個人への判詞ではありません。

田宅宮と子女宮はなぜ対宮なのですか。

宮順で六つ離れているからです。田宅宮は第10位、子女宮は第4位。対宮は位置の関係で、書はそれを理由に二つの宮を一つにまとめてはいません。田宅宮を読むとき、向かいの子女宮も同じ四正の中にある、というだけのことです。

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資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷一:定富局、定貴局 ↗
  2. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:諸星廟旺表、十田宅 ↗
  3. iztro:紫微斗数宫位系统(宫名与地支、身宫和三方四正) ↗

続けて読む

官禄宮は何を扱うか:『紫微斗数全書』の「官」はどんな官か、今はどう読むか ↗

福徳宮は何を扱うか:労と逸の二つの端、書にある五つの「まず見る」 ↗