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HEX-001 / 共通の方法

乾卦:潜む龍から昇りつめる龍へ

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乾卦:一匹の龍、六つの位置

乾は六十四卦の最初の卦で、六本の陽爻、上卦も下卦も乾です。卦辞の四字、大象の「天の運行は力強い」、そして龍が六つの位置を進む爻辞を、原文の層に沿って読みます。

要点を先に約4分で読めます

乾卦の線は一種類だけ、切れない陽爻が六本です。原文は龍のいる位置を借りて、一つの力を潜伏・出現・警戒・試し・頂点・行き過ぎまで追います。

  • 乾は乾(天)の上に乾(天)を重ね、六爻はすべて陽。説卦伝は乾を「健(力強い)」と言い、大象は「自ら努めて休まない」で終わる。
  • 卦辞の四字を、文言伝は四つの徳として一字ずつ説明する。元は善の筆頭、亨はめでたい集い、利は義の調和、貞は事の幹。
  • 六つの爻辞は六つの位置(潜む・現れる・警戒する・試す・飛ぶ・昇りつめる。九三の主語は君子)を示し、小象が一言ずつ評する。用九は「首のない龍の群れ、吉」。
18秒で、六本の陽爻を数え、龍の四つの位置をたどり、一爻ごとの三つの問いを持ち帰ります。

先に読む

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

六本の陽爻、上も下も乾

乾は『周易』の最初の卦で、切れない陽爻が六本、下から初・二・三・四・五・上と数えます。二つの三爻の卦でできていて、上も下も乾なので「乾上乾下」とも読みます。説卦伝は乾に「健(力強い)」の一字を与え、象は天です。

乾とその錯卦:左は六本とも切れない陽爻で、上卦・下卦とも乾(天)。右は六本とも切れた陰爻で、坤(地)になる。線は下から数える。元の図を開いて拡大する

乾と錯卦の坤:錯卦は六本すべての陰陽を入れ替えたものです。

上卦:乾陽爻三本、天下卦:乾陽爻三本、天
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上卦:乾陽爻三本、天下卦:乾陽爻三本、天
乾卦は二層:上卦の乾と下卦の乾が重なり、陽爻が合わせて六本になる。

読む前の三つの語

卦象
六本の爻を下から並べた図形。乾は六本とも連なり、切れた線が一本もない。
上卦・下卦
六爻を上下三本ずつの組に分けたもので、それぞれが一つの三爻の卦。乾は上下の組が同じで、どちらも乾。
爻位
爻は下から初・二・三・四・五・上と数える。陽の爻を「九」、陰の爻を「六」と呼ぶので、乾の六本は初九・九二・九三・九四・九五・上九。

卦辞は四字だけ:元・亨・利・貞

乾の卦辞は「元亨利貞」の四字です。字面では、元は始まり・最大、亨は通じること、利はふさわしいこと、貞は正しさを守ることです。

大いなるかな、乾の元。万物はこれによって始まり、天を統べる。雲は流れ雨は降り、さまざまな物が形を成す。

彖伝・乾(訳)

彖伝はまず「元」だけを取り上げて讃えます。万物はここから始まる、と。区切り方は二通りあります。「元亨」「利貞」の二句とする読みと、四字をそれぞれ一つの徳とする読みです。文言伝は後者を取り、四字に一句ずつ与えます。これが後世の言う「乾の四徳」です。どちらの読みも使われるので、乾の卦辞を語るときは、どちらに従うかを先に示します。

元善の筆頭亨めでたい集い利義の調和貞事の幹
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元善の筆頭亨めでたい集い利義の調和貞事の幹
文言伝は四字に一句ずつ与える:善の筆頭、めでたい集い、義の調和、事の幹。

大象:天の運行は力強い

乾の象は「天の運行は力強い。君子はこれにならい、自ら努めて休まない」です。大象には決まった書き方があり、まず上下二つの三爻の卦を合わせた自然の象を言い、次にそこから君子(卦によっては先王・后・大人など)が得る行いを言います。乾上乾下は天で、天の運行は止まらないので、君子は「自ら努めて休まない」。

象:自然の象乾の上に乾、天天の運行は力強く止まらない君子は:行い自ら努める休まない
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象:自然の象乾の上に乾、天天の運行は力強く止まらない君子は:行い自ら努める休まない
大象の決まった形:先に卦の象、次に君子の行い。乾は「天の運行は力強い」、行いは「自ら努めて休まない」。

同じ形で、坤の大象は「地の勢いは従順である。君子はこれにならい、徳を厚くして万物を載せる」です。二つを並べて読むと、乾は天の「行」、坤は地の「勢」を取り、一方は「自ら努めて休まない」に、もう一方は「徳を厚くして万物を載せる」に落ち着きます。

六本の爻:潜む龍から昇りつめた龍まで

乾の六つの爻辞は、主語がほとんど龍で、その位置が一段ずつ上がります。各爻辞のあとに小象が一言の評を添えます。

爻位爻辞小象初九潜む龍、動くな陽はまだ下にある九二田に現れた龍徳が広く施される九三終日つとめ、夜は警戒同じ道を行き来する九四躍るか、淵にいるか進んでも咎めなし九五天を飛ぶ龍大人が事をなす上九昇りつめた龍に悔い満ちたものは続かない
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爻位爻辞小象初九潜む龍、動くな陽はまだ下にある九二田に現れた龍徳が広く施される九三終日つとめ、夜は警戒同じ道を行き来する九四躍るか、淵にいるか進んでも咎めなし九五天を飛ぶ龍大人が事をなす上九昇りつめた龍に悔い満ちたものは続かない
六つの爻辞と小象を並べる:潜む・現れる・警戒・試す・飛ぶ・昇りつめるは、同じ一つの力が六つの位置にいる姿。

初九は一番下で龍が潜み、「まだ動いてはならない」。九二は田に現れ、「大人に会うのによい」。九三は主語が「君子」に変わり、一日中つとめ、夜も警戒して、「危ういが咎めはない」。九四は「躍るか、淵にとどまるか」。九五の「天を飛ぶ龍」は最も満ちた位置。上九の「昇りつめた龍には悔いがある」には、小象が「満ちたものは長続きしない」と評します。

乾と坤:錯卦・序卦・読み方

乾の六本の陰陽をすべて入れ替えると坤になります。この関係を錯卦と呼びます。乾を上下逆にしても乾なので、綜卦は自分自身で、互卦も乾です。序卦伝は「天地があって、はじめて万物が生じる」から始まり、伝統的な注釈は天地を乾坤に当てるので、この二つが六十四卦の最初に置かれます。

乾123456錯卦:坤123456
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乾123456錯卦:坤123456
乾と坤を並べる:六本の陽爻と六本の陰爻は互いの錯卦。

読んだあとの疑問

乾卦は事業がうまくいく意味ですか。

いいえ。爻辞には「用いてはならない」「危うい」「悔いがある」もあります。乾卦は同じ一つの力が、位置によって違う状況に置かれる様子を書き、早すぎることも満ちすぎることも戒めています。

卦辞の四字はどう区切りますか。

二句に分ける読みと、四字をそれぞれ一つの徳とする読みがあります。文言伝は後者を取り、一字ずつ説明します。引用するときは、どちらを使うか示してください。

乾の爻辞には、なぜ全部に龍が出てこないのですか。

九三は主語に「君子」を明記し、九四は主語を書いていません。龍の爻に挟まれたこの二つは、人の動作として読める書き方になっています。爻辞を読むときに気づきたい点です。

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資料・出典

  1. 周易·乾(Wikisource 中文版:卦辞、爻辞、彖、象、文言) ↗
  2. 说卦传(Wikisource 中文版):乾、健也 ↗
  3. 序卦传(Wikisource 中文版) ↗

続けて読む

坤卦:六本の陰爻を、霜を踏むところから龍の戦いまで読む ↗

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗