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TA-CARD-055 / タロット

ソードの5:剣を持つ者と去る二人

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ソードの5:まず立場を選ぶ

ソードの5は、一人が剣を持ち、二人が去って剣が地面に落ちる札です。ウェイトの語義を確かめ、共有の読書ノートをめぐる食い違いを、同じ図の三つの立場から読み直します。

要点を先に約6分で読めます

ソードの5の手前にいるのは剣を握る人ですが、ウェイトの語義は「失う」ことに集まっています。降格、破壊、撤回、不名誉、恥辱、損失。

  • 描写:見下した様子の男が、去っていく二人の落胆した影を見送る。二人の剣は地面にあり、男は二本を肩に、三本目を手に持つ。彼は戦場を占めた主。
  • 正位置の六つの語に、場を占めた男が何を得るかを書いたものはありません。逆位置は同じ語に埋葬と葬儀を加えます。
  • 補足は別の読み手の短い二条で、どちらも重い言い回し。1910年の語り口として読みます。
18秒で、剣を持つ者と去る二人、失うことだけを書いた語義、三つの立場の問いの順に見ます。

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タロットの七十八枚を構成から確かめる ↗

まず図像:三本は一人の手に、二本は地面に

ウェイトはこの札をこう書きます。見下した様子の男が、去っていく二つの落胆した影を見送っている。二人の剣は地面に横たわる。男は左肩に二本を担ぎ、右手に三本目を、切っ先を地に向けて持つ。彼は戦場を占めた主である。

ソードの5:手前の濃い人影が腕と肩に三本の剣を抱え、遠い左に二つの影が去っていく。地面に剣が落ち、空には裂けた雲がある。三つのラベルは「剣を持つ者と去る二人」「「失う」ことばかりの語」「尋ねる問い」。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow原創のソードの5と三つのラベル

RWS版の絵では、男が手前に立ち、肩越しに振り返っています。二つの小さな人影は彼に背を向けて海のほうへ歩き、雲は帯のように裂け、落ちた二本は画面の左下、去る二人の手前に散らばります。五本を数えると、男の手に三本、地面の二本は去った二人が残したものです。手前から奥へ、図は三つに分かれます。

剣を持つ人三本を手に、振り返る落ちた剣二本、足元に横たわる去る二人背を向けて遠ざかる
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剣を持つ人三本を手に、振り返る落ちた剣二本、足元に横たわる去る二人背を向けて遠ざかる
手前から奥へ:剣を持つ人、落ちた剣、去っていく二人。

原典の語義:降格、破壊、撤回、そして「得る」語がない

ウェイトが並べる語は、降格(degradation)、破壊、撤回(revocation)、不名誉、恥辱、損失で、末尾に「これらの変形や類語」と添えます。彼は、それ以上は展開しません。

降格、破壊、撤回、不名誉、恥辱、損失、そしてこれらの変形や類語。

ウェイト・ソードの5(要約訳)
種類原典の語関わるもの地位降格・撤回身分や資格を取り上げられる評判不名誉・恥辱他人の目での位置物破壊・損失物がなくなる
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種類原典の語関わるもの地位降格・撤回身分や資格を取り上げられる評判不名誉・恥辱他人の目での位置物破壊・損失物がなくなる
六つの語を意味で三つに分けたのは、ここでの便宜的な整理です。

六つの語はどれも、取られる、貶められる、壊される側にあり、場を占めた男が何を得るかを書いた語はありません。図の手前は剣を持つ人なのに、語義が語るのは結果です。立場と語義が合わないこの落差が、この札を読むときに最初に出会う点です。

見下し・落胆・切っ先を地へ:ウェイトの形容と、後の付け足し

ウェイトは図を述べるときに、感情を含む語を使います。分けて見ると、それらは図の人物の様子を指しています。

三つの細部、それぞれの来歴

見下した
ウェイトが剣を持つ男の様子に使う語。図の人物の描写で、この札を引いた人への評価ではありません。
落胆した
去っていく二人の形容。姿勢の描写であり、二人が実際に何を思うかの情報は含みません。
切っ先を地へ
右手の三本目の剣は先を地面に向けています。ウェイトは姿勢だけを書き、意味は付けていません。
原文の形容見下した様子去る、落胆した切っ先を地へ絵に見える振り返っている裂けた雲遠くの海読み手の付け足し持つ:場を占める落ちた剣:置いたこと
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原文の形容見下した様子去る、落胆した切っ先を地へ絵に見える振り返っている裂けた雲遠くの海読み手の付け足し持つ:場を占める落ちた剣:置いたこと
三種類の材料:ウェイトの形容、絵の細部、読み手が足す読み。

「持つことは場を占めること」「落ちた剣は置かれたもの」は読み手の付け足しで、次の節で使います。図の構造から導いたものなので、使うときは自分の読みだと言い添えます。

読み方:同じ図を三つの立場から読む——共有ノートの食い違い

この札には、三つの立場が最初から入っています。剣を持つ人、去る二人、地面の剣。読み方は、順に立って、事実を一文ずつ書くことです。

  1. 剣を持つ人の立場:実際の手元は

    男は三本を持ち、残る二本は手にありません。実際に持つものを書き、「場が彼のもの」と「物が彼のもの」を分けます。場を占めても、場にある全部が彼のものになるわけではありません。

  2. 去る二人の立場:何を残したか

    剣は地面にあり、人は遠ざかります。残したものを書きます。「落胆した」はウェイトによる様子の形容で、二人の思いではありません。知りたければ、尋ねます。

  3. 落ちた剣の立場:拾えるか

    語義には破壊、撤回、損失があります。落ちたものは、壊れたのか、取り上げられたのか、脇に置かれただけなのか。三つで対応は大きく変わります。

例を一つ。ある学習グループが、授業の文献レビューを共同で書いています。読書メモの表は全部で五つ。取りまとめ役が三つを総表に統合し、残る二つは二人のメンバーのもので、統合されず、その二人はグループチャットに返信しなくなりました。三つの立場で書いてみます。

持つ人三つのメモ表手元にそして残る二つは未統合脇にただ二人の考えは不明足りない去る人各自の原稿残したそして採用されず起きたことただ続けたいか分からない落ちた表二つの原稿フォルダにそして削除はされず壊れてないだから評価し直せる拾える
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持つ人三つのメモ表手元にそして残る二つは未統合脇にただ二人の考えは不明足りない去る人各自の原稿残したそして採用されず起きたことただ続けたいか分からない落ちた表二つの原稿フォルダにそして削除はされず壊れてないだから評価し直せる拾える
同じ一件を三つの立場で:持つ人の手元、去る人が残したもの、落ちた表を拾えるか。

立場を替えたあと、言えること

読める

  • 立場ごとに事実が一つ
  • 落ちた物は場に残っている

読めない

  • 持つ人が必ず正しい
  • 去る人が必ず敗者

次の一歩

  • 二人の考えを尋ねる
  • 二つの原稿を再評価

逆位置・補足・隣の札:同じ語に、「埋葬」が加わる

ウェイトのソードの5の逆位置は、ひと言だけです。同じ。埋葬と葬儀(burial and obsequies)。つまり正位置の六つの語がそのまま立ち、葬儀に関わる二語が加わります。

位置書き方出どころ正位置降格・撤回・不名誉・損失主条逆位置同じ語に埋葬・葬儀主条補足運への攻撃、逆:哀悼別の読み手
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位置書き方出どころ正位置降格・撤回・不名誉・損失主条逆位置同じ語に埋葬・葬儀主条補足運への攻撃、逆:哀悼別の読み手
これらの語の出どころ:正位置の条、逆位置の条、そして補足の条。

補足は別の読み手が足した二条で、正位置は「占う人の運への攻撃」、逆位置は「悲しみと喪の印」です。重い語ですが、そのままの重さで読めば足ります。旧い札の本の言い回しで、ある種の状況を表すために使われたもので、特定の人や出来事の予告ではありません。

剣と争いの隣札:重心はどこか

ワンドの5

杖を持つ若者の群れ

ウェイトは「模擬の戦い」と言い、語義は模倣、競争、奮闘。争いは演習のようです。

ソードの7

剣を急いで持ち去る人

語義は計画、試み、願い、希望、自信。口論や、失敗しうる企ても挙がります。

ソードの6

次の札

渡し守が舟で川を渡ります。語義は渡ること自体を語ります。

読んだあとの疑問

ソードの5が出たら、勝ちですか、負けですか。

札は、あなたがどちらの側にいるかを指定していません。図には剣を持つ人、去る二人、地面の剣があり、語義は喪失と損害を語ります。「勝ち」「負け」と言う前に、どの位置から読むのかを自分に尋ねます。

ソードの5の逆位置と正位置の違いは。

ウェイトの書き方は「同じ。埋葬と葬儀」で、同じ語に、葬儀に関わる二語が加わるだけです。逆位置に全く別の意味の一式を与えてはいません。

剣を持つ人は悪い人ですか。

ウェイトは彼の様子を「見下した」と形容し、立場を「戦場を占めた主」と述べますが、彼が誰かを評してはいません。「誰かが悪者だ」と読むのは、原文を超えます。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Five of Swords (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Five of Swords, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ソードの6:六本の剣を乗せた渡し舟。ウェイトは「荷は軽い」と添えた ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗