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QM-002 / 奇門遁甲

交節・判元・局数を分けて照合

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節気名だけで、局数が一つに決まるとは限らない

立春・雨水・啓蟄の三例から、太陽黄経と上中下元の局数を読み分けます。交節時刻と符頭の周期が同じとは限らないことを、出典を限定して解説します。

要点を先に約5分で読めます

立春・雨水・啓蟄は黄経315・330・345度です。古典の三元局数852・963・174は黄経とは別の表にあり、どの元かを決めてから参照します。天文時刻、符頭の周期、起局方式を区別し、節気名だけで手順を省きません。

  • 節気は黄経を十五度ずつ区切り、固定した民用十五日間を意味しません。
  • 同じ節気でも元により局数が異なるため、列を選んだ方法と根拠を残します。
  • 甲己の符頭と交節は別の周期で、超接置閏は具名の方式として確認します。
交節・判元・局数を分けて照合

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奇門遁甲の九宮を読む:数字と方位から盤面を確かめる ↗

表を引く前に、どの列かを決める

立春の局数として八と五の両方を見たら、すぐに誤記と判断しないでください。参照した『遁甲演義』四庫本巻一では、立春の上・中・下にそれぞれ異なる陽遁の局数が使われています。節気名だけでは、列がまだ決まっていません。

本稿は同巻の「又引証」にある三つの対応を取り出して比べます。歴史的な例から任意の日付を計算する新しい簡便法を作るのではなく、何の情報が別々に必要かを見る練習です。

節気 上元 中元 下元
立春 陽八局 陽五局 陽二局
雨水 陽九局 陽六局 陽三局
啓蟄(驚蟄) 陽一局 陽七局 陽四局

たとえば雨水の下元と判定済みなら、この表では陽三局です。上元なら陽九局になります。どの元に当たるかの過程を残さず、最後の数字だけを書いても、他の人は計算をたどれません。

節気上元中元下元立春852雨水963啓蟄174所引版の陽遁局数

節気

立春

上元
8
中元
5
下元
2

雨水

上元
9
中元
6
下元
3

啓蟄

上元
1
中元
7
下元
4

所引版の陽遁局数

同じ節気でも上中下の列により局数が異なります。

節気は黄経の位置で、固定の十五日ではない

香港天文台の説明では、二十四節気は太陽黄経を十五度ずつ区切ったものです。立春は315度、雨水330度、啓蟄345度、その次の春分は0度です。等分しているのは角度であり、民用暦の十五日間を常に等しく並べる規則ではありません。

立春315度、雨水330度、啓蟄345度の天文層と、古典例の陽遁上中下局8/5/2、9/6/3、1/7/4を別々の段に示す。交節即上元という意味の図ではない。元の図を開いて拡大する

BaZiFlow独自の比較図。黄経は香港天文台、局数は『遁甲演義』四庫本巻一の三例による。完全な起局手順ではありません。

境界付近を調べるなら、その年の交節時刻とタイムゾーンを確認します。暦に節気が記された日でも、その一日の中に交節前と後が含まれます。本稿の角度図には特定年の時刻を入れていないので、実際の暦表の代わりには使えません。

天文上の参照時刻と、起局方式がそれをどう扱うかは異なる情報です。黄経が分かったからといって、盤の全条件まで決まったわけではありません。

立春0°315°315°雨水0°330°330°啓蟄0°345°345°春分0°0°0°等しい角度であり、固定日数ではない

立春

0°315°

315°

雨水

0°330°

330°

啓蟄

0°345°

345°

春分

0°0°

0°

等しい角度であり、固定日数ではない

315・330・345・0度は円周上で十五度ずつ進む位置です。

符頭は交節の別名ではない

所引の巻は甲・己の日を符頭とし、その地支によって上中下を分けます。子午卯酉が上、寅申巳亥が中、辰戌丑未が下です。これはそこで扱う周期の目印であり、太陽が特定の黄経に達した時刻を言い換えたものではありません。

同巻の超神・接気の説明は、符頭が先に来る場合と、節気が先に来る場合を扱います。このため、その手順を読む際に「立春へ交節したので、この瞬間から必ず上元」と単純化することはできません。

また、毎回の交節時刻から五日間を三つ並べるだけでは、書中の処理をすべて再現したことになりません。置閏や残局・補局も、採用した規則の中で調べる対象です。これらを一部省いて、完成した計算法として案内しないようにします。

ここでの置閏と、旧暦の閏月も同じ項目ではありません。現代資料で似た名称を見つけても、古典の語と完全に同じ操作とは限らないため、版ごとの定義を確かめます。

甲子子:上元群甲寅寅:中元群

甲子

  • 子:上元群

甲寅

  • 寅:中元群
甲子と甲寅は同じ甲でも符頭の支による元が違います。

局数と宮番号を取り違えない

陽八局という指定は、盤の組み立てに関わる情報です。それだけで八宮にある星や門が分かるわけでも、八宮だけを読めばよいわけでもありません。九宮の基礎図と対照して、座標と今回の設定を分けてください。

数が大きいほど良いという評価でもありません。上中下という名前も、成否の順位ではなく周期を区別する欄です。この区別を保つと、表の数字へ過剰な意味を付けずに済みます。

局数今回の設定宮番号底図の座標

局数

  • 今回の設定

宮番号

  • 底図の座標
局数は設定、宮番号は座標であり、同号だけを読む規則ではありません。

違う盤を比べるときの記録

対象時刻、タイムゾーン、交節資料、起局方式、陰陽遁、元、局数を残します。交節付近なら、なぜその元を選んだかも書きます。最終図だけより、判断の途中を追いやすくなります。

二つの結果が違えば、まず同じ交節時刻を使ったか、次に同じ周期処理かを見ます。規則が違うのに時刻を動かして同じ図へ合わせると、比較の意味が失われます。転盤・飛盤の設定に関する差は、さらに別の項目として調べます。

本稿で照合できるのは、天文の角度と、名を挙げた古典の三例です。天文資料は占断の効果を証明せず、古典例は現代の交節表を置き換えません。それぞれの役割を守ることが、節気から局数へ進む際の基本になります。

時刻と資料具名方式元と局
時刻と資料
具名方式
元と局
時刻、資料、方法、元、局をそれぞれ保存して相違を調べます。

読んだあとの疑問

立春中元の陽五を見つければ起局は完成ですか?

表の一項目を条件付きで引いた段階です。その元を選んだ理由、時刻、陰陽遁、方法が必要で、星門の配置にも後続規則があります。局号だけで全ての落宮を決めることはできません。

節気と書かれた日は一日中交節後ですか?

対象時刻が交節より前か後かを、同じタイムゾーンで比較します。日単位の表示は年ごとの交節時刻の代わりにならず、伝統方式の元も自動では決まりません。

盤が違えば時刻を調整して一致させますか?

原入力を固定し、交節資料、タイムゾーン、周期の方式を順に比べます。規則の差を時間誤差と決めつけず、どの層の違いかを特定してから修正します。図を合わせるための時間変更は比較条件を壊します。

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資料・出典

  1. 香港天文台・二十四节气(黄经15度与315/330/345度) ↗
  2. 《遁甲演义》四库本卷一・超神接气置闰诀、又引证 ↗

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