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QM-013 / 奇門遁甲

答えの前に原記録を比較する

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九宮と六爻、まず記録から比較

時家奇門と銭による納甲六爻を、記録する材料と配置の違いから比べます。同じ用語でも条件を分け、後で確認できる問いに整える方法を学びます。

要点を先に約6分で読めます

時家奇門は時刻と排局設定を、銭の納甲六爻は六回の原値も保存します。六宮と第六爻は別の位置です。説明を比べる前に、主語、期限、観測する結果を同じ事項に揃えます。

  • 時家奇門と銭の納甲六爻に範囲を限定し、流儀と設定を残します。
  • 同じ時刻と本卦の線でも、動静の原値は異なり得ます。
  • 共通の用語や数字から、体系間の換算規則は生まれません。
答えの前に原記録を比較する

先に読む

奇門遁甲の九宮を読む:数字と方位から盤面を確かめる ↗

同じ「六」でも、置かれる場所が違います

奇門遁甲の図で六と書かれた宮を見つけても、それは六爻の第六爻を示しているわけではありません。数字を使って位置を表す点は共通していますが、二つの図には別々の座標があります。まずその違いから、占い方を比べてみます。

ここで扱うのは時家奇門と、銭を用いて卦を得る納甲六爻です。奇門には年家・月家・日家もあり、六本の爻を使う占法がすべて納甲六爻であるわけでもありません。方法の範囲を絞らずに「奇門では」「六爻では」と説明すると、一つの流儀を全体の決まりにしてしまいます。

六宮乾の座標第六爻最上の位置

六宮

  • 乾の座標

第六爻

  • 最上の位置
六宮と第六爻を体系名付きで区別します。

空の図で位置を確かめる

奇門側には、南を上とする一般的な洛書九宮の配置を描きます。上段は四・九・二、中段は三・五・七、下段は八・一・六です。六爻側には六つの位置を用意し、下から一、二と数えて上を六にします。下端が初爻です。この段階では時刻による排盤も、干支の配当も行いません。

左は南を上とした洛書九宮、右は下から一〜六と数える爻位です。双方の番号を置き換えることはできません元の図を開いて拡大する

BaZiFlowの学習図です。位置の枠組みだけを示し、星・門・干支や個人の命盤は配置していません。

九宮に一から九が一度ずつあること、六爻が下から順に並んでいることは、その場で検算できます。ただし、この検査で除けるのは欠落・重複や一部の爻順の誤りです。配置全体の正しさは保証できず、各数字の位置と方角も照合します。問いに合う対象を選んだか、正しい時刻を使ったか、実際の結果に合ったかは別に確認する必要があります。中央の五宮を六爻の中ほどの爻に読み替える、といった対応はこの図から導けません。

南 ↑左中右上492中357下816数だけでなく位置も検査

南 ↑

上

左
4
中
9
右
2

中

左
3
中
5
右
7

下

左
8
中
1
右
6

数だけでなく位置も検査

南上の九宮配置を数と方向で照合します。

記録に必要な材料を分ける

時家奇門では、どの時刻を採用したか、タイムゾーンや排局(盤の組み方)の方式は何かを残します。その設定から、宮位に門や星などの層を配置します。一方、銭による六爻では、日時だけでなく六回の結果が必要です。日時が分かっても、実際に出た銭の結果は復元できません。

後で確かめる項目 時家奇門 銭による納甲六爻
最初の資料 採用時刻と排局設定 起卦時刻と六回の原記録
配置の単位 複数の層を重ねる九宮 下から積み上げる六爻
問いとの接続 代表に選んだ符号と理由 用神・世応と対象の関係
読み直す箇所 宮への配置と各層の関係 装卦・動変・日月の条件

奇門の欄を見分ける段階なら、奇門盤の基本構造も参考になります。同じ宮にある門と星は、独立した賛成票ではありません。どの層の情報で、何との関係を読んでいるのかが必要です。

時家奇門時刻と排局設定銭の六爻時刻と六回の原値

時家奇門

  • 時刻と排局設定

銭の六爻

  • 時刻と六回の原値
時刻と六回の原値は別の再現条件です。

文献の章立てにも構造が表れます

『遁甲演義』巻一は年家、月家、日家、時家を分け、時家の例では陰陽遁の局と符使、星門の配置を説明しています。宮位という共通の場所に異なる種類の符号を置く構造が読み取れます。本記事で参照するのはその構成であり、古書に記された吉凶の断定を現代の検証結果として採用するわけではありません。

『増刪卜易』巻一では、渾天甲子、六親、世応、動変、用神がそれぞれの章で扱われます。六本の爻に干支などを配し、問いに応じた関係を読む手順です。世爻・応爻は卦の内部で定められる位置と役割ですから、奇門で日干がある宮とそのまま交換できません。

このため「奇門は空間、六爻は時間」という覚え方には限界があります。奇門も時間を使って配置を作り、六爻も主体や相手との関係を扱います。違うのは、時間と関係をどのような仕組みに組み込むかです。

奇門の語所定の層と規則六爻の語爻の関係と規則

奇門の語

  • 所定の層と規則

六爻の語

  • 爻の関係と規則
宮への多層配置と六爻への装卦は別の手順です。

比較するなら、結果の条件を先に決めます

たとえば、催しの会場が期限までに確定するかを検討する練習を考えます。「期限前に会場側の書面による承諾が届く」を観察項目とすれば、何を確認するかが明確です。奇門の説明が参加者の意欲を述べ、六爻の説明が費用を述べている場合、両方が好意的でも同じ項目を判断したことにはなりません。

二つの説明は、結果が分かる前に別々に保存します。奇門ではなぜその符号を会場確定の代表としたか、六爻ではなぜその用神を選んだかも書き添えます。後に口頭の内諾だけが得られたなら、当初の「書面」という条件を消さずに記録します。これは比較しやすい記録のための現代的な工夫で、古典の記述そのものとは区別します。

説明が食い違ったときは、食い違いを残すことに意味があります。問いの範囲、設定、原資料、解釈の条件を順に確かめられるからです。もう一度占って一致する答えを得ても、どこで違いが生じたかの説明にはなりません。片方の良い語と他方の留保だけをつなぎ、何が起きても当たる文章にすることも避けます。

用語が似ていても条件を持ち越さない

奇門の用神は問いを代表する符号を指す使い方があり、納甲六爻の用神は六親や爻位との関係で選ばれます。空亡も、どの旬を採用し、どの層を対象としたかを明示しなければ比較できません。共通の語があることと、結論を足し合わせられることは別です。

奇門の転盤と飛盤では配置が異なり、六爻でも取用や特殊な状態の重みづけには流儀差があります。使用した規則を名指しし、特定の著者の説明をすべての流派に広げないことが大切です。古い事例は論じ方を知る資料にはなりますが、掲載例だけから現代の的中率は計算できません。六爻側の枠組みを詳しく見るには、六爻の構成を読む入門へ進むと、二つの方法をそれぞれの規則の中で理解できます。

同じ会場書面承諾期限前事前に定めた同じ観測基準
同じ会場
書面承諾
期限前

事前に定めた同じ観測基準

同じ主語、書面確認、期限を二説明に適用します。

読んだあとの疑問

正確な時刻から六回の投擲を補えますか?

時刻には各回の結果が含まれません。本卦図でも7と9は同じ陽線で動静が違うため、原値を保存するか復元不能の範囲を明示します。

九宮に各数字が一度あれば配置も正しいですか?

配置と向きも必要です。一と九を交換しても計数は通り、南北は逆になります。六爻は別に下からの順序を確認します。

両方が順調と言えば相互検証ですか?

同じ観測可能な事項かを確認します。一方の意欲と他方の予算は、形容詞が同じでも別の主張です。期限と書面承諾などの基準を事前に固定します。

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テーマ: 決断と問い

資料・出典

  1. 遁甲演義・卷一:年家、月家、日家、時家奇門 ↗
  2. 增刪卜易・卷之一:渾天甲子、六親、世應、動變、用神 ↗

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