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HEX-005 / 共通の方法

需卦:待つ六つの場所

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需卦:待つ六つの場所

需は六十四卦の五番目で、下が乾、上が坎、名は「待つ」の意味です。卦辞「孚あり、光いに亨る」、大象の飲食宴楽、そして郊・砂・泥・血・酒食・穴の六つの場所を挙げる爻辞を読みます。

要点を先に約5分で読めます

需卦の六つの爻辞は、ほとんどが場所を告げます。郊、砂、泥、血、九五で酒食、上六で穴。同じ「待つ」が、町の外から一歩ずつ穴の中へ進みます。

  • 需は乾の上に坎を重ね、『彖伝』は冒頭で名を説明する。「需とは待つこと。険が前にある。剛健で陥らない」。需とは待つこと。
  • 「飲食」は三か所に出る。『序卦伝』の「需とは飲食の道」、大象の「飲食宴楽」、九五の「酒食に需つ」。
  • 六つの爻辞は郊・砂・泥・血・酒食・穴の順。穴の字は六四の「穴から出る」と上六の「穴に入る」に、出と入で現れる。
18秒で、乾が下で坎が上の形を見分け、待つ四つの場所を一列に並べ、需を読む三つの問いを持ち帰ります。

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六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

乾が下、坎が前:「需とは待つこと」

需は五番目の卦で、下が乾、上が坎。爻を下から数えると、陽が三本続き、そのあと陰、陽、陰。下の連なった三本の陽爻が乾、その上で一本の陽爻が二本の陰爻にはさまれたものが坎。『説卦伝』は「乾は健」「坎は陥」と言います(八卦の取象は八卦に)。『彖伝』は、まず名そのものを説明します。

需とは待つこと。険が前にある。剛健で、落ち込むことがなく、その道理は行き詰まって窮することがない。

『彖伝』需(訳)

需とその綜卦の訟:左は需で、下卦は乾(天)、上卦は坎(水)、六本は下から陽・陽・陽・陰・陽・陰。右はそれを上下逆にした訟で、坎が下、乾が上。元の図を開いて拡大する

需と綜卦の訟:綜卦は図形全体を上下逆にしたもので、乾と坎が位置を入れ替えます。

「須」は待つこと。続く文は三つの層に分けられます。前に険があり、自分は剛健だから、陥らない。だから、道理のうえで行き詰まることがない。

需は待つこと名の意味険が前にある上卦は坎剛健で陥らず下卦は乾道理は窮しない行き詰まらない
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需は待つこと名の意味険が前にある上卦は坎剛健で陥らず下卦は乾道理は窮しない行き詰まらない
『彖伝』が需を説明する四句:需は待つこと、険は前にあり、下は剛健で陥らず、だから道理は行き詰まらない。

図形に当てはめると、前にある険は上卦の坎で、剛健は下卦の乾。険が前、剛健が後ろです。

卦辞:孚あり、光いに亨る、大川を渡る

需の卦辞は「孚あり、光いに亨る。貞しければ吉。大川を渡るのによい」。孚は誠、光亨は明るく通じること、貞吉は正しさを守れば吉、利涉大川は大きな川を渡るのによいということです。名は待つなのに、卦辞は通じ、吉、渡河へと進み、『彖伝』は一句ずつ答えます。

孚あり、光亨、貞吉彖伝:天の位にある正しく中だから大川を渡る彖伝:往けば功あり険が前でも「よい」
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孚あり、光亨、貞吉彖伝:天の位にある正しく中だから大川を渡る彖伝:往けば功あり険が前でも「よい」
『彖伝』による卦辞への二つの応答:孚と光亨と貞吉は、天の位にあり正しく中であるから。大川を渡るのは、往けば功があるから。

「天の位にあり、正しく中だから」の一句は、伝統的には九五が上卦の中の位にあることを指します。確かめ方は爻位の、需を例にした節にあるので、ここでは繰り返しません。「大川を渡る」については、『彖伝』は「往けば功がある」とだけ言います。前に険があっても、卦辞は渡るのがよいと言い、卦辞全体に「動くな」の類の言葉はありません。

雲が天の上に:大象の飲食宴楽

需の「象」は「雲が天の上にあるのが需。君子はこれにならい、飲み食いし、宴を楽しむ」です。雲が空に昇り、下が乾、上が坎に対応します。君子のふるまいは、飲食と宴に向かいます。

雲が天の上にあるのが需。君子はこれにならい、飲み食いし、宴を楽しむ。

大象・需(訳)

この卦の本文には、飲食が三か所に出ます。『序卦伝』に一つ、大象に一つ、九五に一つ。

『序卦伝』需は飲食の道行き着く大象飲み食いし宴楽爻では九五酒食に需つ、吉
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『序卦伝』需は飲食の道行き着く大象飲み食いし宴楽爻では九五酒食に需つ、吉
需の本文に飲食が出る三か所:『序卦伝』の飲食の道、大象の飲食宴楽、九五の酒食に需つ。

並べると、この卦では、待つことが飲み食いと結びついています。

郊・砂・泥・血・酒食・穴:六つの場所

需の六つの爻辞では、「需つ」のあとに場所が来ます。郊、砂、泥、血、酒食。最後の爻だけは「穴に入る」に変わります。場所ごとに判断が付き、小象がもう一言添えます。

爻位場所爻辞小象初九郊外郊に需つ難を冒さず九二砂砂に需つ中でゆったり九三泥泥に需つ慎めば敗れず六四血血に需つ従って聴く九五酒食酒食に需つ中正だから上六穴穴に入る大きな失いなし
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爻位場所爻辞小象初九郊外郊に需つ難を冒さず九二砂砂に需つ中でゆったり九三泥泥に需つ慎めば敗れず六四血血に需つ従って聴く九五酒食酒食に需つ中正だから上六穴穴に入る大きな失いなし
需の六つの場所と小象を並べる:郊・砂・泥・血・酒食・穴。

下卦の三本は地上です。郊、砂、泥。伝統的には、険が前にあるので、一歩ずつ水に近づく、と読まれることが多い並びです。初九の「恒を守るのがよく、咎めなし」に、小象は「難を冒して進まない」と言います。九二の「少し噂が立つが、終わりは吉」は、吉で終わります。九三の「賊を招き寄せる」には、小象が最も大きく転じます。「災いはまだ外にある」「自分が賊を招いた」「敬い慎めば敗れない」。

上卦の三本はまさに坎です。六四の「血に需ち、穴から出る」には、小象は四字だけ。「従って聴く」。九五は酒食で、「貞しければ吉」。上六は「穴に入る」。そこへ呼ばれない客が三人やって来て、丁重に迎えれば終わりは吉、と続きます。『説卦伝』で坎は「陥」で、穴も落ち込んだ場所ですから、並べて見ることができます。六四には「穴から出る」、上六には「穴に入る」、同じ穴の字が、出と入で現れます。

需と訟:位置を入れ替えた二つの卦

需の綜卦は訟です。需を上下逆にすると、下卦の乾と上卦の坎が位置を入れ替え、坎が下、乾が上になります。需は険が前で、剛健が下。訟の『彖伝』は「上は剛、下は険」と言います。

『序卦伝』はまず「需とは飲食の道」と言い、続けて飲食には必ず争いがあるとして、次の卦を訟にします。需の錯卦は晋、互卦は睽です。

需123456錯卦:晋123456
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需123456錯卦:晋123456
需とその錯卦の晋を並べる:需のすべての爻の陰陽を入れ替えると、下が坤、上が離の晋になる。

読んだあとの疑問

需卦は、何もせず待っていればよいという教えですか。

原文の「需」はたしかに待つことです。しかし卦辞は「孚あり、光いに亨る」「大川を渡るのによい」と言い、九五が待つのは酒食のそば、大象のふるまいは「飲食宴楽」です。この卦の待つことは、誠・食事・川を渡ることと結びついていて、「動くな」とだけ言う句はありません。

「呼ばれない客が三人来る」の三人は誰ですか。

原文は述べていません。「不速」は招かれていないこと、「三人」はただの数です。小象は「敬えば終わりは吉」「位に当たらなくても大きな失いはない」と評すだけで、三人が誰かは本文にないので、そこまでしか読めません。

「血に需つ」は、流血のことですか。

字面では「血」のところで待ち、そのあと「穴から出る」と続き、小象は「従って耳を傾ける」と評します。何の血か、どの穴から出るのかは、原文に書かれていません。上卦の坎の「陥」と並べて読むこともできますが、それは一つの読み方であって、本文の定義ではありません。

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資料・出典

  1. 周易·需(Wikisource 中文版:卦辞、爻辞、彖、象) ↗
  2. 说卦传(Wikisource 中文版):乾、健也;坎、陷也 ↗
  3. 序卦传(Wikisource 中文版) ↗

続けて読む

蒙卦:「私が幼く暗い者を求めるのではない」から、蒙を啓き、包み、撃つまで ↗

訟卦:卦辞は「終わり」を見、大象は「始め」を見る、六つの爻辞の収まり方 ↗

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗