禄存:十の天干、八つの落点
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禄存は生まれ年の天干だけで決まります。十の天干は八つの地支に入り、辰戌丑未には入りません。十行の対照表、擎羊・陀羅の前後の位置、八字の禄神との同じ表、年の境目と博士十二神で解説します。
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禄存は生まれ年の天干で置く補助星です。十の天干が入るのは八つの地支だけで、木は寅卯、金は申酉、水は亥子、火と土は巳午を分け合い、辰・戌・丑・未には一度も入りません。擎羊と陀羅は、その前後の地支に置かれます。
- 禄存の入力は生年の天干だけ。丙と戊がともに巳、丁と己がともに午なので、十の天干が八つの地支に収まります。
- 擎羊は禄存の一つ先、陀羅は一つ手前の地支で、十の天干すべてで同じです。四つの庫の位置には、陰干の年は擎羊、陽干の年は陀羅が入ります。
- この十行の表は八字の禄神や十二長生の「臨官」と同じ表で、紫微は生年の天干、八字は日干で引きます。禄存は博士十二神の起点でもあります。

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十の天干、八つの落点
禄存は生まれ年の天干で置く星で、十の天干は八つの地支にしか入りません。辰・戌・丑・未の四つの宮には、禄存は一度も入りません。
落点表:十の天干を、1984年から2043年まで各一日でエンジンの命盤に出して照合。緑が禄存の列で、擎羊は一つ先、陀羅は一つ手前の地支に入る。
図は天干ごとに一行で、三つの列は左から禄存・擎羊・陀羅が入る地支です。最初の列を見ると、木の二干は寅と卯、金の二干は申と酉、水の二干は亥と子に入り、火と土の四干は巳と午を共有します。丙と戊がともに巳、丁と己がともに午です。十の天干が八か所に収まります。
巻二の「禄存を安ずる訣」は、この表を短い口訣にまとめています。天干の順に地支を挙げていくので、十の天干が一息で漏れなく言え、ここに載せた表は口訣と一字一句合っています。
禄の前に擎羊、後ろに陀羅:いつも禄存を挟む
禄存の位置が決まると、擎羊と陀羅も決まります。続く「擎羊・陀羅を安ずる訣」は、この二星が禄存に従うと述べます。書のいう「前」は地支の順で次の位置で、擎羊をそこへ、「後」は一つ手前の位置で、陀羅をそこへ置きます。書の例は癸の年で、禄存は子、擎羊は一つ先の丑、陀羅は一つ手前の亥。ほかの天干に替えても決まりは変わりません。
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つまり禄存の入る宮の左右の隣宮は、いつも擎羊と陀羅です。最初の表から、もう一つ整った規則が見えます。擎羊や陀羅が辰・戌・丑・未に入る年は、陰干の年(乙・丁・己・辛・癸)が擎羊、陽干の年(甲・丙・戊・庚・壬)が陀羅になります。二つの星それぞれの置き方と読み方は擎羊にあります。
八字の禄神と同じ表
この十行の表は、紫微の外でも使われています。八字の「禄神」、つまり十二長生の「臨官」の位置も同じ表で引き、どの天干でも禄存と同じ地支になります。
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表は共通でも起点は違い、紫微は生まれ年の天干、本サイトの八字は日干で引くので、同じ人でも二つの側で違う地支になることが多いです。八字側の説明は禄神、「臨官」という段階の意味は臨官にあります。
禄存は博士十二神の起点
禄存は、もう一組の星の起点でもあります。巻二の「十二宮の太歳・殺・禄を安ずる訣」はこう述べます。
知りたければ、男女を問わず、禄存星から起こす。陽男と陰女は順に推し、陰男と陽女は逆に流れる。
十二神の最初の博士を禄存のいる宮に置き、次の力士からは、陽男と陰女は地支の順に、陰男と陽女は逆に並べる、という意味です。甲子の年と乙丑の年で、男女一枚ずつ確かめます。
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この四行では、禄存の位置は天干だけで決まるので、同じ年干の男女は禄存が同じで、博士十二神の向きだけが逆になります。命主の表でも、命宮が寅か戌のとき命主は禄存ですが、それは命宮の地支で引く別の手がかりで、禄存がどこにあるかとは関係がありません。
同じ表、天干が替われば落点も替わる
この表は天干しか見ないので、天干が替われば三つの星がそろって動きます。最もよくある「天干が替わる」場面は、年の境目です。サイトの設定では、年は正月一日でも立春でも替えられます。2024年2月5日は立春のあと、正月一日(2月10日)の前です。
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もう一つは流年です。巻二の「流禄・流羊・流陀を安ずる訣」に例があります。
たとえば己丑の流年は、流禄が午、流羊が未、流陀が巳にある。
同じ表を引くと、己は午、擎羊は午の一つ先の未、陀羅は午の一つ手前の巳で、書の例と一致します。エンジンで出した2025年乙巳の年は、流禄が卯、流羊が辰、流陀が寅で、やはり同じ表です。流年の層が本命にどう重なるかは、化禄の出どころの分類を参照してください。
まず年の境目を決める
立春から正月一日までの間に生まれた場合は、どちらの境目で年を替えるかを決めてから年干を取ります。
次に天干で表を引く
十行を順に照らして禄存の地支を書きます。丙と戊が同じ巳、丁と己が同じ午なのを取り違えないようにします。
最後に両隣を書く
擎羊は一つ先、陀羅は一つ手前に書きます。どちらかが辰戌丑未に入るなら、年干が陰か陽かを確認します。
表を引く練習
壬の年生まれ。禄存・擎羊・陀羅はそれぞれどの地支ですか。
禄存は亥、擎羊は子、陀羅は戌です。
丙の年と戊の年で、三つの星はどう違いますか。
禄存はどちらも巳、擎羊はどちらも午、陀羅はどちらも辰で、二つの年干の結果はまったく同じです。
読んだあとの疑問
命宮が辰の宮にあるとき、命宮に禄存は入りますか。
入りません。辰は禄存がどうしても届かない四つの宮の一つで、その対宮の戌も同じです。命宮がこの四つの地支にある盤では、命宮にも遷移宮にも禄存はありません。
立春のあと、旧正月の前に生まれました。禄存はどの天干で決まりますか。
年の境目の設定しだいです。正月一日で年を替える設定なら、その期間はまだ前の年の天干で、立春で替える設定なら新しい年に入っています。禄存は得られた天干を読むだけなので、二つの設定では別の地支に入ることがあります。
禄存と化禄は同じものですか。
違います。禄存は独立した星で、生年の天干で決まった地支に入ります。化禄はある星に付く印で、これも天干で引きますが、落点はその星がどこにあるかで決まります。違いは化禄の記事で扱っています。
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