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ZW-AUX-05 / 紫微斗数

禄存:十の天干、八つの落点

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禄存:十の天干、八つの落点

禄存は生まれ年の天干だけで決まります。十の天干は八つの地支に入り、辰戌丑未には入りません。十行の対照表、擎羊・陀羅の前後の位置、八字の禄神との同じ表、年の境目と博士十二神で解説します。

要点を先に約6分で読めます

禄存は生まれ年の天干で置く補助星です。十の天干が入るのは八つの地支だけで、木は寅卯、金は申酉、水は亥子、火と土は巳午を分け合い、辰・戌・丑・未には一度も入りません。擎羊と陀羅は、その前後の地支に置かれます。

  • 禄存の入力は生年の天干だけ。丙と戊がともに巳、丁と己がともに午なので、十の天干が八つの地支に収まります。
  • 擎羊は禄存の一つ先、陀羅は一つ手前の地支で、十の天干すべてで同じです。四つの庫の位置には、陰干の年は擎羊、陽干の年は陀羅が入ります。
  • この十行の表は八字の禄神や十二長生の「臨官」と同じ表で、紫微は生年の天干、八字は日干で引きます。禄存は博士十二神の起点でもあります。
18秒で禄存:天干から禄存を引く仕組み、癸の年に陀羅・禄存・擎羊が隣り合う三つの宮に入ること、引く前の三つの問い。

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補佐星・煞星・雑曜はそれぞれ何をするのか ↗

十の天干、八つの落点

禄存は生まれ年の天干で置く星で、十の天干は八つの地支にしか入りません。辰・戌・丑・未の四つの宮には、禄存は一度も入りません。

十行三列の対照表。生年の天干ごとに禄存・擎羊・陀羅が入る地支を示す。甲は寅・卯・丑、乙は卯・辰・寅、丙は巳・午・辰、丁は午・未・巳、戊は巳・午・辰、己は午・未・巳、庚は申・酉・未、辛は酉・戌・申、壬は亥・子・戌、癸は子・丑・亥。禄存の列は八つの地支だけを使う。元の図を開いて拡大する

落点表:十の天干を、1984年から2043年まで各一日でエンジンの命盤に出して照合。緑が禄存の列で、擎羊は一つ先、陀羅は一つ手前の地支に入る。

図は天干ごとに一行で、三つの列は左から禄存・擎羊・陀羅が入る地支です。最初の列を見ると、木の二干は寅と卯、金の二干は申と酉、水の二干は亥と子に入り、火と土の四干は巳と午を共有します。丙と戊がともに巳、丁と己がともに午です。十の天干が八か所に収まります。

巻二の「禄存を安ずる訣」は、この表を短い口訣にまとめています。天干の順に地支を挙げていくので、十の天干が一息で漏れなく言え、ここに載せた表は口訣と一字一句合っています。

禄の前に擎羊、後ろに陀羅:いつも禄存を挟む

禄存の位置が決まると、擎羊と陀羅も決まります。続く「擎羊・陀羅を安ずる訣」は、この二星が禄存に従うと述べます。書のいう「前」は地支の順で次の位置で、擎羊をそこへ、「後」は一つ手前の位置で、陀羅をそこへ置きます。書の例は癸の年で、禄存は子、擎羊は一つ先の丑、陀羅は一つ手前の亥。ほかの天干に替えても決まりは変わりません。

癸の年(書の例)陀羅亥の宮・一つ手前禄存子の宮擎羊丑の宮・一つ先甲の年陀羅丑の宮・一つ手前禄存寅の宮擎羊卯の宮・一つ先十の天干すべてで同じ:陀羅・禄存・擎羊は常に隣り合う三つの地支
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癸の年(書の例)陀羅亥の宮・一つ手前禄存子の宮擎羊丑の宮・一つ先甲の年陀羅丑の宮・一つ手前禄存寅の宮擎羊卯の宮・一つ先十の天干すべてで同じ:陀羅・禄存・擎羊は常に隣り合う三つの地支
癸の年は陀羅が亥、禄存が子、擎羊が丑。甲の年は陀羅が丑、禄存が寅、擎羊が卯。三つの星は常に隣り合う地支に入る。

つまり禄存の入る宮の左右の隣宮は、いつも擎羊と陀羅です。最初の表から、もう一つ整った規則が見えます。擎羊や陀羅が辰・戌・丑・未に入る年は、陰干の年(乙・丁・己・辛・癸)が擎羊、陽干の年(甲・丙・戊・庚・壬)が陀羅になります。二つの星それぞれの置き方と読み方は擎羊にあります。

八字の禄神と同じ表

この十行の表は、紫微の外でも使われています。八字の「禄神」、つまり十二長生の「臨官」の位置も同じ表で引き、どの天干でも禄存と同じ地支になります。

紫微:禄存同じ十行の表引くもの:生年の天干得るもの:十二宮のどれかの地支使い方:星がどの宮に入るか八字:禄神同じ十行の表引くもの:日干(本サイトのエンジン)得るもの:四柱の地支に一致があるか使い方:命式の中の印表は同じでも、起点と使い方が違う。一方の結果をもう一方に移せない
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紫微:禄存同じ十行の表引くもの:生年の天干得るもの:十二宮のどれかの地支使い方:星がどの宮に入るか八字:禄神同じ十行の表引くもの:日干(本サイトのエンジン)得るもの:四柱の地支に一致があるか使い方:命式の中の印表は同じでも、起点と使い方が違う。一方の結果をもう一方に移せない
紫微は禄存を生年の天干で十行の表から引いて一つの宮を得る。八字は同じ表を日干で引き、四柱の地支に一致があるかを見る。

表は共通でも起点は違い、紫微は生まれ年の天干、本サイトの八字は日干で引くので、同じ人でも二つの側で違う地支になることが多いです。八字側の説明は禄神、「臨官」という段階の意味は臨官にあります。

禄存は博士十二神の起点

禄存は、もう一組の星の起点でもあります。巻二の「十二宮の太歳・殺・禄を安ずる訣」はこう述べます。

知りたければ、男女を問わず、禄存星から起こす。陽男と陰女は順に推し、陰男と陽女は逆に流れる。

『紫微斗数全書』巻二、十二宮の太歳・殺・禄の訣(訳は本稿)

十二神の最初の博士を禄存のいる宮に置き、次の力士からは、陽男と陰女は地支の順に、陰男と陽女は逆に並べる、という意味です。甲子の年と乙丑の年で、男女一枚ずつ確かめます。

生年と性別博士(禄存と同宮)力士の位置並べる向き甲子・男(陽)寅卯順行甲子・女(陽)寅丑逆行乙丑・男(陰)卯寅逆行乙丑・女(陰)卯辰順行四枚ともエンジンで出した盤。博士は禄存と同宮で、力士の位置が向きを示す
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生年と性別博士(禄存と同宮)力士の位置並べる向き甲子・男(陽)寅卯順行甲子・女(陽)寅丑逆行乙丑・男(陰)卯寅逆行乙丑・女(陰)卯辰順行四枚ともエンジンで出した盤。博士は禄存と同宮で、力士の位置が向きを示す
甲子の年の男と乙丑の年の女は順行で、力士は禄存の次。甲子の年の女と乙丑の年の男は逆行で、力士は禄存の前。

この四行では、禄存の位置は天干だけで決まるので、同じ年干の男女は禄存が同じで、博士十二神の向きだけが逆になります。命主の表でも、命宮が寅か戌のとき命主は禄存ですが、それは命宮の地支で引く別の手がかりで、禄存がどこにあるかとは関係がありません。

同じ表、天干が替われば落点も替わる

この表は天干しか見ないので、天干が替われば三つの星がそろって動きます。最もよくある「天干が替わる」場面は、年の境目です。サイトの設定では、年は正月一日でも立春でも替えられます。2024年2月5日は立春のあと、正月一日(2月10日)の前です。

正月一日で年を替える既定年柱:癸卯禄存は子擎羊は丑陀羅は亥立春で年を替える設定で選べる年柱:甲辰禄存は寅擎羊は卯陀羅は丑同じ誕生日で、年の境目だけを変えると、年干が癸から甲に替わる
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正月一日で年を替える既定年柱:癸卯禄存は子擎羊は丑陀羅は亥立春で年を替える設定で選べる年柱:甲辰禄存は寅擎羊は卯陀羅は丑同じ誕生日で、年の境目だけを変えると、年干が癸から甲に替わる
2024年2月5日:正月一日で年を替えれば癸卯の年で禄存は子、立春で替えれば甲辰の年で禄存は寅。

もう一つは流年です。巻二の「流禄・流羊・流陀を安ずる訣」に例があります。

たとえば己丑の流年は、流禄が午、流羊が未、流陀が巳にある。

『紫微斗数全書』巻二、流禄・流羊・流陀の訣(訳は本稿)

同じ表を引くと、己は午、擎羊は午の一つ先の未、陀羅は午の一つ手前の巳で、書の例と一致します。エンジンで出した2025年乙巳の年は、流禄が卯、流羊が辰、流陀が寅で、やはり同じ表です。流年の層が本命にどう重なるかは、化禄の出どころの分類を参照してください。

  1. まず年の境目を決める

    立春から正月一日までの間に生まれた場合は、どちらの境目で年を替えるかを決めてから年干を取ります。

  2. 次に天干で表を引く

    十行を順に照らして禄存の地支を書きます。丙と戊が同じ巳、丁と己が同じ午なのを取り違えないようにします。

  3. 最後に両隣を書く

    擎羊は一つ先、陀羅は一つ手前に書きます。どちらかが辰戌丑未に入るなら、年干が陰か陽かを確認します。

表を引く練習

練習その一

壬の年生まれ。禄存・擎羊・陀羅はそれぞれどの地支ですか。

禄存は亥、擎羊は子、陀羅は戌です。

練習その二

丙の年と戊の年で、三つの星はどう違いますか。

禄存はどちらも巳、擎羊はどちらも午、陀羅はどちらも辰で、二つの年干の結果はまったく同じです。

読んだあとの疑問

命宮が辰の宮にあるとき、命宮に禄存は入りますか。

入りません。辰は禄存がどうしても届かない四つの宮の一つで、その対宮の戌も同じです。命宮がこの四つの地支にある盤では、命宮にも遷移宮にも禄存はありません。

立春のあと、旧正月の前に生まれました。禄存はどの天干で決まりますか。

年の境目の設定しだいです。正月一日で年を替える設定なら、その期間はまだ前の年の天干で、立春で替える設定なら新しい年に入っています。禄存は得られた天干を読むだけなので、二つの設定では別の地支に入ることがあります。

禄存と化禄は同じものですか。

違います。禄存は独立した星で、生年の天干で決まった地支に入ります。化禄はある星に付く印で、これも天干で引きますが、落点はその星がどこにあるかで決まります。違いは化禄の記事で扱っています。

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資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安祿存星訣、安擎羊陀羅二星訣、安十二宮太歲殺祿訣、安流祿流羊流陀訣 ↗
  2. iztro・星盘(宫位字段、本命与运限层) ↗
  3. iztro・运限分类(大限、小限、流年与流月) ↗

続けて読む

文曲:子の刻は辰から順に数える安星と、十二宮の廟旺・文昌との四つの違い ↗

天馬:生年の地支で寅申巳亥の四宮に入る安星と、同宮の名称、禄馬・馬陀の年柱 ↗