官禄宮:書の「官」と今の仕事
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官禄宮は十二宮の第九位で、命宮・財帛宮と同じ三合に入ります。巻二「九官禄」の官職の語、官の種類ごとに書かれた五首の短詩、書が「官禄主」とする四つの星を読み、今の言葉に移し替えます。
要点を先に約6分で読めます
官禄宮は十二宮の第九位で、命宮・財帛宮とそれぞれ四つ離れ、同じ三合に入ります。『紫微斗数全書』巻二は、権貴・武職・文職・吏員といった昔の官界の語でこの宮を書いています。
- 官禄宮は第9位、対宮は夫妻宮、三合は命宮(第1位)と財帛宮(第5位)で、命・財・官の三宮は互いに三合です。
- 巻二「九官禄」は星の項目が23条で、「権貴」17回、「文武」14回、「武職」9回、「文職」は1回だけ。官は武職と吏員に偏り、昔の官界の分類です。
- 書が「官禄主」とする星は四つで、紫微・太陽・廉貞(官禄宮にあるとき)・天相。太陽が卯にある「日出扶桑」は、命宮でも官禄宮でも成り立ちます。

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官と禄が一つの宮になる
官禄宮は九番目の宮です。名前の「官」は官職、「禄」は俸禄で、合わせて、人が仕事をし、責任を負い、報酬を受ける領域を表します。
命・財・官の三宮は四つずつ離れて一つの三合を作る(紫と緑)。官禄宮の真向かいの茶色の一枠が夫妻宮。
環の上で官禄宮は第9位。円の反対側、六つ先に第3位の夫妻宮があり、これが対宮です。第1位の命宮と第5位の財帛宮は、官禄宮から左右どちらへ数えても四つ目にあたり、二つで三合をなします。本宮を加えた四つが、この宮を読むときの一組、「三方四正」です。
命・財・官、一つの三合
命宮から数えて、第1位が命宮、第5位が財帛宮、第9位が官禄宮です。どれも次の宮と四つ離れていて、三宮が輪になって閉じます。
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つまり官禄宮から外を見ると、三合の位置に命宮と財帛宮があります。自分(命)、資源(財帛)、職責(官禄)の三つの話題が自然に並ぶのです。対宮は夫妻宮で、官禄宮の向かいにパートナー関係という話題が立っているということ。位置はそのとおりで、読み方は用いる方法によります。仕事の問いにどの宮を結びつけるかは仕事の判断にはどの宮を結びつけるかにあります。
書の「官」:権貴と武職ばかり
巻二「九官禄」の節は、23の星に一条ずつあり、最後に斗君の一条が付きます。星の条はどれも、まずその星が官禄宮に入った格を書き、そのあと文昌・文曲・羊・陀・火・鈴などが加わったときを述べます。官界の語の回数は次のとおりです。
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数字を縦に読むと、書の「官」は大半が武職と吏員で、「文職」は一度しか出てきません。これは書に映った昔の官界の姿で、官禄宮はここで「官府の中でどんな身分か」を書くものになっています。今はこの品級がないので、「武職で栄える」のような句を職業としてそのまま読むことはできません。職責と役割に訳す必要があります。誰が権限を持ち、誰が実行し、誰が責任を負うか、という具合です。
五首の短詩、五種類の官
巻二は官禄の節のあとに、官の種類ごとに一首ずつ、七言の短詩を五首付けています。
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このうち文官を書いた一首が、官禄宮そのものにいちばん近い詩です。
文官は昌と曲が朝衣にかかり、官禄の宮の中にあるのを喜ぶ。
星の組は詩ごとに違います。公卿は輔弼と帝座、両官府は昌曲、文官は昌曲に紫微・天相・権・禄を加え、武官は武曲・帝座・輔弼、曹吏は太陽・紫府・左右を取ります。五首のうち二首は、末尾に崩れる条件を添えます。公卿の詩は、空亡や凶星が三方に見えれば「名ばかり」とし、両官府の詩は、凶殺が来て破れば「よいところも凶になる」と言います。文官・武官・曹吏の三首は成り立つ配置だけを書きますが、その配置自体が条件で、曹吏の詩は太陽に「光があること」を求めます。
四つの「官禄主」の星と、一つの「亦然」
巻二の星の分類表は、各星がどの宮を「主る」かを注記しています。官禄を主るのは四つです。
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「官禄を主る」とは、書がその星を官禄の話題と関わると見ているということで、ほかの宮では役に立たないという意味ではありません。巻一の貴局には、官禄宮の名を直接挙げる一条があります。
日出扶桑:日が卯にあって命を守るのがそれである。官禄宮を守る場合も同じ。
条件は具体的です。太陽が卯にあり、命宮か官禄宮に入ること。位置は計算できます。官禄宮は第9位、命宮は第1位です。宮の番号が増える向きと地支が進む向きは逆なので、官禄宮の地支から地支の順に八つ進んだところが命宮です。官禄宮が卯なら命宮は亥。これが日出扶桑が官禄宮を守るときの位置です。
どの種類の「官」かを書く
地位・職責・権限・収入はそれぞれ別の問いで、官禄宮が主に受け持つのは職責です。
三合と対宮を見る
命宮と財帛宮を同じページに置き、対宮の夫妻宮は別の欄に分けます。
引くときは官界の語を訳す
「武職」「吏員」は今の職責と役割に置き換え、巻二のどの節かを添えます。
使ってみる
命宮は午。官禄宮の地支と、その対宮・三合の地支を答えてください。
官禄宮は戌、対宮の夫妻宮は辰、三合は命宮(午)と財帛宮(寅)。寅・午・戌が一組です。
官禄宮が卯で太陽も卯にあるとき、命宮はどこで、格は成り立ちますか。
命宮は亥。太陽が卯で官禄宮に入るので、書の「官禄宮を守る場合も同じ」に当たり、字面の上では成り立ちます。
読んだあとの疑問
官禄宮は官職に就くことだけを見る宮ですか。
いいえ。「官」は官職、「禄」は俸禄で、合わせて仕事をし報酬を得る位置です。当サイトでは仕事・職責・公的な行動として読み、範囲は官職より広くなります。書の「文武」「吏員」は、まず今の職責と役割に訳してから読みます。
官禄宮と財帛宮はどんな関係で、なぜよく一緒に見るのですか。
二つの宮は四つ離れていて、同じ三合に入り、命宮もその三合にいます。命宮から見れば、財帛と官禄は同じ組の二つの入口で、一方は資源、他方は職責を見ます。位置の上で一組になっているだけで、二つの宮の内容が同じという意味ではありません。
太陽が卯にあれば「日出扶桑」は成立しますか。
書の条件は「日が卯にあって命を守る。官禄宮を守る場合も同じ」です。太陽が卯の位置にあり、しかも命宮か官禄宮に入る必要があります。太陽が卯でも別の宮なら、この一句の外です。また定貴局に挙げられた一条で、個々の盤での使い方は流派にもよります。
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