化禄:三つの出どころと禄存との違い
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エンジンで求めた例の命盤を使い、化禄の三つの出どころ(生年天干・宮干の飛化・自化)を順に確かめ、同じく年干で決まる禄存と区別して記録します。
要点を先に約7分で読めます
化禄は一つの星に付く印で、どの星が受けるかは天干から表を引いて決まります。その干は生まれ年にも宮にも由来するので、禄を見たらまず出どころを確かめます。
- 化禄の欄は十干で十個の別々の星を指します。紫微・天府・天相・七殺は、この表では禄を受けません。
- 禄存も年干で決まりますが、返すのは地支です。化禄が返すのは星で、その星の位置は命盤で探します。
- 例の命盤では十二の宮が一つずつ禄を出し、そのうち二つが出した宮に戻ります。自化と記すのはその二つだけです。

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同じ干から、二つの別のものを引く
まず平易に言うと、化禄は一つの星に付く印で、どの星に付くかは天干を表で引いて決まります。これと最も取り違えやすいのが、やはり年干で決まる別のもの、禄存です。
左の列は本サイトのエンジンの四化表(iztro の既定の表と全マス一致)、右の列は禄存の安星規則。強調した乙の行が、本文の例の命盤の年干です。
図では、一つの干から二つのものが出てきます。左の列は四化表のその干の化禄星で、十干から十個の別の星が出ます。右の列は禄存の入る地支で、十干は寅・卯・巳・午・申・酉・亥・子の八か所にしか落ちず、丙と戊は同じ巳、丁と己は同じ午です。
左の列からは、もう一つのことが読めます。十四主星のうち、紫微・天府・天相・七殺は一度も現れません。生まれ年の干を取っても宮の干を取っても、この表はそれらを選ばないので、この四つの星は化禄を受けません。
書は二つをどう並べて書くか
『紫微斗数全書』巻二は、まず化禄に五行を割り当てます。
化禄の星は土で、福と徳をつかさどる神である。
同じ巻の星曜五行の表には、化禄は土で禄存に会うのを喜ぶ、という一行もあり、書の側で二つを並べて書いています。続いて二つの安星の口訣があります。星である禄存の口訣はこうです。
甲の生まれは禄存が寅の宮、乙の生まれは卯、丙と戊は巳にある。
印のほうは、干ごとに一句ずつの口訣です。甲の句は次のように始まります。
甲は廉・破・武・陽が連れ立つ。
最初の字は廉貞を指し、甲の干では廉貞が禄を受け、続いて破軍が権、武曲が科、太陽が忌となります。二つの口訣はどちらも年干から入りますが、答えの種類が違います。
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二つが同じ宮に落ちることもあれば、離れることもあります。このあとの例の命盤は乙の年なので、禄存は卯にあり、禄を受ける天機も同じ卯の宮にいます。丙の年なら禄存は巳に入り、天同は盤の中の別の場所で探すことになります。
出どころ一:生まれ年の天干
計算のために選んだだけの例の命盤を使います。西暦1995年6月12日の丑の刻、女性、旧暦では乙亥の年です。日付は誰のものでもありません。年干は乙です。
表を引くと、乙の行の化禄星は天機です。盤に戻って天機を探すと、夫妻宮(己卯)にいます。記録は「生年禄・天機・夫妻宮」と書きます。
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これは生年四化で扱った段階です。ここで加えるのは、同じ盤を手元に残しておくことだけです。残る二つの出どころが、このあとその盤を使います。
出どころ二:宮干、十二の宮が一つずつ禄を出す
どの宮にも自分の天干があり、生まれ年の干から順に割り出されます。例の盤の年干は乙なので、寅の宮の干は戊で、丑の宮まで続きます。各宮の干を入口にして同じ化禄の列を読み、その星を盤で探します。
| 出す宮 | 宮干 | 禄を受ける星 | 星のいる宮 | 記録 |
|---|---|---|---|---|
| 子女(寅) | 戊 | 貪狼 | 子女 | 自化 |
| 夫妻(卯) | 己 | 武曲 | 疾厄 | 疾厄へ飛ぶ |
| 兄弟(辰) | 庚 | 太陽 | 財帛 | 財帛へ飛ぶ |
| 命宮(巳) | 辛 | 巨門 | 夫妻 | 夫妻へ飛ぶ |
| 父母(午) | 壬 | 天梁 | 命宮 | 命宮へ飛ぶ |
| 福徳(未) | 癸 | 破軍 | 交友 | 交友へ飛ぶ |
| 田宅(申) | 甲 | 廉貞 | 田宅 | 自化 |
| 官禄(酉) | 乙 | 天機 | 夫妻 | 夫妻へ飛ぶ |
| 交友(戌) | 丙 | 天同 | 遷移 | 遷移へ飛ぶ |
| 遷移(亥) | 丁 | 太陰 | 財帛 | 財帛へ飛ぶ |
| 疾厄(子) | 戊 | 貪狼 | 子女 | 子女へ飛ぶ |
| 財帛(丑) | 己 | 武曲 | 疾厄 | 疾厄へ飛ぶ |
表には注目したい点が三つあります。十二の宮の干は十種類しかなく、戊は子女と疾厄、己は夫妻と財帛に二度ずつ現れるので、この二組は全く同じ禄を出します。官禄宮の干は乙で年干と同じため、その禄は先の生年禄と同じ「天機が夫妻宮へ」になりますが、出どころは宮干なので、別に一件記録します。三つめは最後の列で、次の節に回します。
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出どころ三:自化、禄が出した宮に戻る
表の「自化」の二行は、宮干で選ばれた星がたまたま出した宮自身にいる場合です。iztro のやり方は、その宮の干を取り、指定した四化に当たる星を表から引き、その星が同じ宮にいるかを調べるものです。例の盤では二か所あります。子女宮(戊、寅の宮)は貪狼を選び、貪狼は子女宮にいます。田宅宮(甲、申の宮)は廉貞を選び、廉貞は田宅宮にいます。
疾厄宮と比べるとはっきりします。疾厄宮の干も戊で、同じ貪狼を選びますが、貪狼は疾厄宮にはいません。子女宮にいるので、記録は自化ではなく「子女へ飛ぶ」です。
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「自化」という語の定義は教材によって揃っていません。本稿が使うのは上の再現できる検査だけで、ほかの用法は自化と流派の用語で扱います。
禄を一件、最後まで書く
他の人がやり直せる記録には、最低でも四つの項目が要ります。
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まず誰の干かを聞く
生まれ年の干か、ある宮の干か。同じ列を読みますが、できる記録の種類が違います。
次に星を探す
表が与えるのは星の名前だけです。どの宮にいるかは盤で読み、分からなければ空欄にします。
最後に表を書く
例ではエンジンの表を使いました。iztro の既定と同じ表です。『全書』の口訣は壬の科の星が異なります。二つのテキストのこの違いは、生年四化の項で扱っています。
二つの練習
丁の年生まれ。化禄はどの星で、禄存はどの地支ですか。
丁の行の化禄星は太陰で、禄存は午です。答えの種類が違うので、別々に書きます。
ある宮の干が壬。その宮が禄を出す星はどれで、どんなとき自化になりますか。
壬の行の化禄星は天梁です。天梁がまさにその宮にいれば自化、別の宮にいればその宮へ飛ぶと記録します。
禄を終えたら、同じ表の二列目に進みます。化権です。
読んだあとの疑問
乙の年生まれなら、天機の化禄は必ず夫妻宮にありますか。
いいえ。乙の年が決めるのは「天機が化禄を受ける」という一行だけです。天機がどの宮にいるかは、人ごとの命盤で決まります。例の盤で夫妻宮にあるのは、その盤の結果です。
化禄と禄存は、メモにどちらか一つだけ書けば足りますか。
二つに分けて書くのがよいです。禄存は「どの地支か」、化禄は「どの星に印が付くか」に答えます。『全書』の星曜五行の表も、この二つを並べて書いています。
宮干の化禄と生年の化禄が同じ星を指すことはありますか。
あります。その宮の干がたまたま年干と同じ場合です。同じ星に行き着いても出どころが違うので、記録は二件のままにします。
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