知識ライブラリー
ZW-HUA-01 / 紫微斗数

化禄:三つの出どころと禄存との違い

コンテンツ版 · · 資料・出典

化禄の出どころは三つ、禄存とは別物

エンジンで求めた例の命盤を使い、化禄の三つの出どころ(生年天干・宮干の飛化・自化)を順に確かめ、同じく年干で決まる禄存と区別して記録します。

要点を先に約7分で読めます

化禄は一つの星に付く印で、どの星が受けるかは天干から表を引いて決まります。その干は生まれ年にも宮にも由来するので、禄を見たらまず出どころを確かめます。

  • 化禄の欄は十干で十個の別々の星を指します。紫微・天府・天相・七殺は、この表では禄を受けません。
  • 禄存も年干で決まりますが、返すのは地支です。化禄が返すのは星で、その星の位置は命盤で探します。
  • 例の命盤では十二の宮が一つずつ禄を出し、そのうち二つが出した宮に戻ります。自化と記すのはその二つだけです。
18秒で化禄:一つの干から化禄星と禄存を引く仕組み、禄が宮に落ちるまで、読む前の三つの確認。

先に読む

生年四化の調べ方:年干と星名を順番に結ぶ ↗

同じ干から、二つの別のものを引く

まず平易に言うと、化禄は一つの星に付く印で、どの星に付くかは天干を表で引いて決まります。これと最も取り違えやすいのが、やはり年干で決まる別のもの、禄存です。

十行二列の対照表。十干それぞれの化禄星(甲は廉貞、乙は天機、丙は天同、丁は太陰、戊は貪狼、己は武曲、庚は太陽、辛は巨門、壬は天梁、癸は破軍)と、同じ干で禄存が入る地支(寅・卯・巳・午・巳・午・申・酉・亥・子)。元の図を開いて拡大する

左の列は本サイトのエンジンの四化表(iztro の既定の表と全マス一致)、右の列は禄存の安星規則。強調した乙の行が、本文の例の命盤の年干です。

図では、一つの干から二つのものが出てきます。左の列は四化表のその干の化禄星で、十干から十個の別の星が出ます。右の列は禄存の入る地支で、十干は寅・卯・巳・午・申・酉・亥・子の八か所にしか落ちず、丙と戊は同じ巳、丁と己は同じ午です。

左の列からは、もう一つのことが読めます。十四主星のうち、紫微・天府・天相・七殺は一度も現れません。生まれ年の干を取っても宮の干を取っても、この表はそれらを選ばないので、この四つの星は化禄を受けません。

書は二つをどう並べて書くか

『紫微斗数全書』巻二は、まず化禄に五行を割り当てます。

化禄の星は土で、福と徳をつかさどる神である。

『紫微斗数全書』巻二、現代語訳は本稿による

同じ巻の星曜五行の表には、化禄は土で禄存に会うのを喜ぶ、という一行もあり、書の側で二つを並べて書いています。続いて二つの安星の口訣があります。星である禄存の口訣はこうです。

甲の生まれは禄存が寅の宮、乙の生まれは卯、丙と戊は巳にある。

『紫微斗数全書』巻二、生年干で禄存を置く口訣、現代語訳は本稿による

印のほうは、干ごとに一句ずつの口訣です。甲の句は次のように始まります。

甲は廉・破・武・陽が連れ立つ。

『紫微斗数全書』巻二、四化の口訣、現代語訳は本稿による

最初の字は廉貞を指し、甲の干では廉貞が禄を受け、続いて破軍が権、武曲が科、太陽が忌となります。二つの口訣はどちらも年干から入りますが、答えの種類が違います。

化禄星に付く印入力:年干または宮干出力:一つの星位置:その星が盤のどの宮にいるか書の説:土、福徳の神禄存独立した星入力:生まれ年の干出力:一つの地支位置:口訣がそのまま示す書の説:土、北斗の爵貴の星入口は同じでも、答えの種類が違う
図を拡大 · 横にスクロールして読む
化禄星に付く印入力:年干または宮干出力:一つの星位置:その星が盤のどの宮にいるか書の説:土、福徳の神禄存独立した星入力:生まれ年の干出力:一つの地支位置:口訣がそのまま示す書の説:土、北斗の爵貴の星入口は同じでも、答えの種類が違う
化禄と禄存の比較。化禄は年干か宮干から星を引き、位置は盤で見る。禄存は地支がそのまま示される。

二つが同じ宮に落ちることもあれば、離れることもあります。このあとの例の命盤は乙の年なので、禄存は卯にあり、禄を受ける天機も同じ卯の宮にいます。丙の年なら禄存は巳に入り、天同は盤の中の別の場所で探すことになります。

出どころ一:生まれ年の天干

計算のために選んだだけの例の命盤を使います。西暦1995年6月12日の丑の刻、女性、旧暦では乙亥の年です。日付は誰のものでもありません。年干は乙です。

表を引くと、乙の行の化禄星は天機です。盤に戻って天機を探すと、夫妻宮(己卯)にいます。記録は「生年禄・天機・夫妻宮」と書きます。

生まれ年の干乙表で引く四化表の乙の行禄は天機星を探す盤で天機を探す夫妻宮(卯)生年禄:入口は生まれ年の干で、この一件だけ
図を拡大 · 横にスクロールして読む
生まれ年の干乙表で引く四化表の乙の行禄は天機星を探す盤で天機を探す夫妻宮(卯)生年禄:入口は生まれ年の干で、この一件だけ
生年禄の二段階。生まれ年の干の乙から天機の化禄を引き、例の命盤で天機を探すと夫妻宮にいる。

これは生年四化で扱った段階です。ここで加えるのは、同じ盤を手元に残しておくことだけです。残る二つの出どころが、このあとその盤を使います。

出どころ二:宮干、十二の宮が一つずつ禄を出す

どの宮にも自分の天干があり、生まれ年の干から順に割り出されます。例の盤の年干は乙なので、寅の宮の干は戊で、丑の宮まで続きます。各宮の干を入口にして同じ化禄の列を読み、その星を盤で探します。

出す宮 宮干 禄を受ける星 星のいる宮 記録
子女(寅) 戊 貪狼 子女 自化
夫妻(卯) 己 武曲 疾厄 疾厄へ飛ぶ
兄弟(辰) 庚 太陽 財帛 財帛へ飛ぶ
命宮(巳) 辛 巨門 夫妻 夫妻へ飛ぶ
父母(午) 壬 天梁 命宮 命宮へ飛ぶ
福徳(未) 癸 破軍 交友 交友へ飛ぶ
田宅(申) 甲 廉貞 田宅 自化
官禄(酉) 乙 天機 夫妻 夫妻へ飛ぶ
交友(戌) 丙 天同 遷移 遷移へ飛ぶ
遷移(亥) 丁 太陰 財帛 財帛へ飛ぶ
疾厄(子) 戊 貪狼 子女 子女へ飛ぶ
財帛(丑) 己 武曲 疾厄 疾厄へ飛ぶ

表には注目したい点が三つあります。十二の宮の干は十種類しかなく、戊は子女と疾厄、己は夫妻と財帛に二度ずつ現れるので、この二組は全く同じ禄を出します。官禄宮の干は乙で年干と同じため、その禄は先の生年禄と同じ「天機が夫妻宮へ」になりますが、出どころは宮干なので、別に一件記録します。三つめは最後の列で、次の節に回します。

子女夫妻兄弟命宮父母福徳田宅官禄交友遷移疾厄財帛天機貪狼太陽禄の行き先例の命盤輪は寅の宮から宮の順に並べる。色付きは夫妻宮(生年禄の所在)と、子女・田宅(次の節)
図を拡大 · 横にスクロールして読む
子女夫妻兄弟命宮父母福徳田宅官禄交友遷移疾厄財帛天機貪狼太陽禄の行き先例の命盤輪は寅の宮から宮の順に並べる。色付きは夫妻宮(生年禄の所在)と、子女・田宅(次の節)
例の命盤の十二宮の輪。官禄宮の禄は夫妻宮へ、疾厄宮の禄は子女宮へ、兄弟宮の禄は財帛宮へ飛び、子女宮と田宅宮の禄は自分の宮に戻る。

出どころ三:自化、禄が出した宮に戻る

表の「自化」の二行は、宮干で選ばれた星がたまたま出した宮自身にいる場合です。iztro のやり方は、その宮の干を取り、指定した四化に当たる星を表から引き、その星が同じ宮にいるかを調べるものです。例の盤では二か所あります。子女宮(戊、寅の宮)は貪狼を選び、貪狼は子女宮にいます。田宅宮(甲、申の宮)は廉貞を選び、廉貞は田宅宮にいます。

疾厄宮と比べるとはっきりします。疾厄宮の干も戊で、同じ貪狼を選びますが、貪狼は疾厄宮にはいません。子女宮にいるので、記録は自化ではなく「子女へ飛ぶ」です。

子女宮宮干 戊子女(寅)禄は貪狼表で引く貪狼は子女宮この宮の中疾厄宮宮干 戊疾厄(子)禄は貪狼表で引く貪狼は子女宮別の宮干も星も同じで、星のいる宮が結果を分ける
図を拡大 · 横にスクロールして読む
子女宮宮干 戊子女(寅)禄は貪狼表で引く貪狼は子女宮この宮の中疾厄宮宮干 戊疾厄(子)禄は貪狼表で引く貪狼は子女宮別の宮干も星も同じで、星のいる宮が結果を分ける
子女宮の戊は貪狼を選び、貪狼は同じ宮にいるので自化。疾厄宮の戊も貪狼を選ぶが、貪狼は子女宮にいるので子女へ飛ぶ。

「自化」という語の定義は教材によって揃っていません。本稿が使うのは上の再現できる検査だけで、ほかの用法は自化と流派の用語で扱います。

禄を一件、最後まで書く

他の人がやり直せる記録には、最低でも四つの項目が要ります。

出どころ生年干/ある宮の干/自化入口具体的にどの干か星と位置どの星が、どの宮にいるか表使った四化表とその版一つ欠けると、同じ検索をやり直せない
図を拡大 · 横にスクロールして読む
出どころ生年干/ある宮の干/自化入口具体的にどの干か星と位置どの星が、どの宮にいるか表使った四化表とその版一つ欠けると、同じ検索をやり直せない
化禄の記録の四つの項目。出どころ、入口の干、星とその宮、使った表。
  1. まず誰の干かを聞く

    生まれ年の干か、ある宮の干か。同じ列を読みますが、できる記録の種類が違います。

  2. 次に星を探す

    表が与えるのは星の名前だけです。どの宮にいるかは盤で読み、分からなければ空欄にします。

  3. 最後に表を書く

    例ではエンジンの表を使いました。iztro の既定と同じ表です。『全書』の口訣は壬の科の星が異なります。二つのテキストのこの違いは、生年四化の項で扱っています。

二つの練習

練習一

丁の年生まれ。化禄はどの星で、禄存はどの地支ですか。

丁の行の化禄星は太陰で、禄存は午です。答えの種類が違うので、別々に書きます。

練習二

ある宮の干が壬。その宮が禄を出す星はどれで、どんなとき自化になりますか。

壬の行の化禄星は天梁です。天梁がまさにその宮にいれば自化、別の宮にいればその宮へ飛ぶと記録します。

禄を終えたら、同じ表の二列目に進みます。化権です。

読んだあとの疑問

乙の年生まれなら、天機の化禄は必ず夫妻宮にありますか。

いいえ。乙の年が決めるのは「天機が化禄を受ける」という一行だけです。天機がどの宮にいるかは、人ごとの命盤で決まります。例の盤で夫妻宮にあるのは、その盤の結果です。

化禄と禄存は、メモにどちらか一つだけ書けば足りますか。

二つに分けて書くのがよいです。禄存は「どの地支か」、化禄は「どの星に印が付くか」に答えます。『全書』の星曜五行の表も、この二つを並べて書いています。

宮干の化禄と生年の化禄が同じ星を指すことはありますか。

あります。その宮の干がたまたま年干と同じ場合です。同じ星に行き着いても出どころが違うので、記録は二件のままにします。

この記事は役に立ちましたか?

資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安祿存星訣、安祿權科忌四星變化訣、諸星分屬五行 ↗
  2. iztro・紫微斗数四化(附着星曜、来源分类与十天干表) ↗
  3. iztro・宫位・hasMutagen与fliesTo(来源范围不同) ↗
  4. iztro公开源代码・FunctionalPalace.ts・selfMutaged(取本宫干并检查本宫星曜) ↗

続けて読む

化権:権の星が前の干の禄の星であることが多い理由と、三つの出どころ ↗

宮干四化と生年四化:印の出発点を読み分ける ↗