恋人:天使、二人、二本の樹
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恋人は、天使の下に立つ二人と、それぞれの背後の樹を描く札です。ウェイトの原文から図像、語義、「選択」という読みの由来を分け、「背後の樹」を使って同居前の話し合いを整理します。
要点を先に約7分で読めます
恋人は、一つの光の下に立つ二人と、それぞれの背後の樹を描く札です。ウェイトの語義は魅力、愛、美で、「選択」は挙げていません。
- 図は三層:頭上の太陽の前に翼の姿、中央に男女、背後に二本の樹(一本は蛇が巻き、一本は十二の実をつける)。
- 語義は一行だけ:魅力、愛、美、克服した試練。流布する「二者択一」の読みは、ウェイトが退けたと言う古い札の絵に対応する。
- 同居前の話し合いに使うなら、各自の「譲れない」を先に書き、共に認める決まりを並べ、最初の一歩を決める。

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まず図像:光が上、二人が中央、樹が背後
ウェイトは、各札の図像と内なる象徴を述べる第2部で、こう書きます。太陽が天頂にあり、その下に翼を大きく広げ、両腕を伸ばした姿があって、「影響を注ぎ降ろして」いる。前景には男女の二人が、「互いの前に覆いなく、地上の肉体という楽園に初めて住んだアダムとイブのように」立つ。男の背後には十二の実をつけた生命の樹、女の背後には善悪の知識の樹があり、蛇が巻きついている。
恋人の札。光の下に二人、背後に二本の樹。
RWS版の絵には、ウェイトが触れていない点がいくつか見えます。上部にローマ数字のVI、日輪から光線が放たれる。天使は灰紫の衣、赤い翼、炎のような髪で、足元に雲がある。左の女の背後の樹には赤い実があり、幹に蛇が巻きつく。右の男の背後の樹は、枝に炎の形の葉をつけています。男の顔は女のほうを向き、女は上を見上げる。二人の間の遠くには、赤い山があります。
図像を三層に分けます。頭上は光と天使、中央は二人、背後は一人に一本ずつの二本の樹。どの層も単独で成り立ち、一つ欠けてもこの絵は成り立ちません。
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原典の語義:魅力、愛、美、そして克服した試練
ウェイトの占断の語義は一行だけです。魅力、愛、美、克服した試練。逆位置は、失敗、愚かな企て。別の説として、婚姻の挫折と、あらゆる種類の対立も引かれています。
魅力、愛、美、克服した試練。逆位置:失敗、愚かな企て。別の説:婚姻の挫折、あらゆる対立。
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先頭は「魅力」、二番目が「愛」、三番目が「美」で、最後の句は過程を語ります。試練は「すでに克服された」ものです。第2部には総括の一文もあり、この札は最も素朴な意味で人間の愛の札で、その愛が「道、真理、生命」の一部として示されている、とされます。二人の姿は青春と無垢を思わせ、「粗い物欲に染まる前の愛」だと言います。
天使、二本の樹、蛇:誰が何を言ったか
この札には象徴が多く、ウェイトがいちばん語るのは樹と女性です。天使には一行だけ。翼を持つ大きな姿が、影響を注ぎ降ろしている。
三つの象徴と、それぞれの出どころ
- 翼のある姿
- ウェイトは太陽の下にいて、両腕を伸ばし、影響を注ぐ姿と書く。名を与えず、「影響」が何かも述べない。
- 二本の樹
- 男の背後には十二の実の生命の樹、女の背後には善悪の知識の樹があり、蛇が巻く。樹の名は楽園の物語から来ていて、ウェイトは二人を楽園に初めて住んだアダムとイブになぞらえる。
- 女性
- ウェイトは彼女を「感覚的な生命へ向かう引力」と呼び、そこに人間の堕落の観念が含まれるとしたうえで、意図して誘惑する者ではなく、摂理の秘密の法則のはたらきだと続ける。男は「彼女によってのみ」自分を完成させられる、と。
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樹を「各自の来し方」と読むのは現代の学習のやり方です。ウェイトが書いたのはどの樹が誰の背後にあるかまでで、樹が二人の背景を表すとは言っていません。便利な借用で、次の節で使いますが、使うときは借りものだと示します。
読み方:同居の前に、「樹」「光」「道」を分ける
恋人の図像は、三つの層を持っています。各自の背後の樹、二人の頭上の光、二人の間の足元(BaZiFlowの図では小道、RWS版では山)。これを日常の一件に移します。二人で部屋を借りて同居する話し合いです。
背後の樹:各自が譲れないものは
一人ひとりに自分の樹があります。通勤時間の上限、家賃の上限、契約期間の長さ。こうした条件は、相手に会う前からありました。自分の分だけを書き、相手の分は代わりに書きません。
頭上の光:二人が共に認める決まりは
天使は二人の上にいて、どちらの側にも立ちません。学習の上では「双方が受け入れる決まり」に対応させます。家賃の分け方、契約書の署名、敷金の扱い。
足元の道:最初の一歩は
二人の間の地面は一続きで、順番があります。「次の一歩」を一つの行動と一つの日付で書きます。今週の土曜に一緒に内見する。
例を一つ。甲と乙が二DKを借りて同居しようと考え、どちらも「いいよ」と言っています。その「いいよ」を並べます。
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同居の前に、札が助けられること
並べられる
- 各自の線を別々に
- 共に認める決まりの数
決められない
- 二人の相性
- この部屋を借りるか
自分でやること
- 共通の決まりを文にする
- 最初の一歩に日付を
逆位置の語と、並べて読む三枚:「感覚」から「計画」と「結末」へ
ウェイトの逆位置の語は、失敗と愚かな企て。別の説では、婚姻の挫折と、あらゆる種類の対立です。正位置の語(魅力、愛、美)は感覚を語り、逆位置の語は計画と結末に落ちています。これは語義を並べて読めば見える向きの違いで、ウェイト自身の説明ではありません。
「二人」の置き場所が違う三枚
結婚を、制度の中に
ウェイトの語義は結婚、同盟、束縛、隷属で始まり、別の説では慈悲と善良。どちらも結婚に触れますが、法王はそれを制度と拘束に置き、恋人の語義は魅力と愛で始まります。
二つの杯、頭上も背後もない
図は二人が誓い合う場面で、語義は愛、情熱、友情、結合。恋人には、二人のほかに頭上の光と背後の樹があります。
同じ男女、ただし首に鎖
ウェイトは、その二人を「堕落後のアダムとイブ」のようだと言い、鎖で輪につながれています。恋人の二人に鎖はなく、語義も破壊や暴力で始まりません。
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読んだあとの疑問
恋人は「二人のどちらかを選ぶ」札ですか。
ウェイトの語義に「選択」という語はありません。彼は、この札が古い札の「悪徳と美徳の間に立つ男」の絵に代わるものだと言い、向き合う二人を描いたと述べます。選択の読みは後の学習が古い絵から持ち込んだものです。
恋人の逆位置はどういう意味ですか。
ウェイトの逆位置の語は失敗と愚かな企て。別の説では婚姻の挫折とあらゆる対立です。正位置の魅力・愛・美が感覚を語るのに対し、逆位置の語は計画と結末に落ちています。
札の蛇や樹は、どちらかに問題があると示していますか。
ウェイトは二本の樹を楽園の物語の生命の樹と善悪の知識の樹に結びつけ、女性を「意図して誘惑する者ではない」とわざわざ述べます。樹を各自の来し方と読むのは現代の学習の借用で、どちらかへの判定ではありません。
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