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HEX-060 / 共通の方法

節卦:庭の敷居から、甘い節と苦い節へ

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節卦:節度には甘さも苦さもある

節は六十四卦の第六十卦で、上が坎、下が兌、沢の上に水があります。彖伝の「位に当たって節度を保つ」、大象の「数と度を定める」、そして六つの爻辞が「庭を出ない」から安らかな節、甘い節、苦い節へ進む様子から、節度を読みます。

要点を先に約6分で読めます

節の字義は「ほどよい区切り」。六つの爻辞は、まず庭を出ないことを二つ書き、そのあと「節」を、なし・安らか・甘い・苦いと、味わいで段階づけます。

  • 節は坎(水)の下に兌(沢)を重ねた卦。彖伝は「悦んで険しいところを行く」と言う。下が悦び、上が険しさ。
  • 彖伝の「苦い節度は守り通せない、その道は行き詰まる」は、上六の小象にほぼそのまま戻ってくる。大象は「数と度を定める」で結ばれる。
  • 初九は「家の庭から出ない」で咎めなし、九二は「門の庭から出ない」で凶。そのあと、節なし・安らか・甘い・苦いと続き、小象が一爻ごとに理由を添える。
18秒で、水が沢の上にある卦の形、「節」の前に付く語の段階、三つの問いを持ち帰ります。

先に読む

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗

沢の上に水:下が兌、上が坎

節の上半分は坎(水)、下半分は兌(沢)。説卦伝は坎を「陥る」、兌を「悦ぶ」と呼びます。線を下から見ると、陽・陽・陰、そして陰・陽・陰。陽爻が三本(初・二・五)、陰爻が三本(三・四・上)で、ちょうど同じ数です。

節とその錯卦の旅を並べる:左は節で、下から陽・陽・陰・陰・陽・陰、下卦は兌(沢)、上卦は坎(水)。右は旅で、節のすべての爻の陰陽を入れ替えた陰・陰・陽・陽・陰・陽、下卦は艮(山)、上卦は離(火)。線は下から数える。元の図を開いて拡大する

節と錯卦の旅:錯卦は六本すべての陰陽を入れ替えたものです。

上卦:坎真ん中に陽、上下に陰、水、陥る下卦:兌下に陽二本、上に陰一本、沢、悦ぶ
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上卦:坎真ん中に陽、上下に陰、水、陥る下卦:兌下に陽二本、上に陰一本、沢、悦ぶ
節の二層:上が坎(水)、下が兌(沢)で、水が沢の上にある。

節卦の三つの言葉

節
字はもともと竹の節、つまり一段ごとの区切りを指し、そこから限度や節度の意味になった。序卦伝は「節して信じる」と言い、節を信の前に置く。
数と度
大象で君子が「数と度を定める」。数は多さ、度は大きさ・長さの尺度。
苦い節
卦辞と上六に出る。厳しくなりすぎた節度。卦辞は「守り通してはならない」、上六は「守り通せば凶」と言う。

卦辞と彖伝:通る節、苦い節

節の卦辞は二句。「通る。苦い節度は守り通してはならない。」一句目は通ること、二句目は行き過ぎた節は保てないこと。彖伝は両端を説明します。

節、通る。剛と柔が分かれ、剛が中を得ている。「苦い節度は守り通してはならない」とは、その道が行き詰まるからだ。悦んで険しいところを行き、位に当たって節度を保ち、中正であって通じる。天地に節があって四季が成り立つ。節を制度で定めれば、財を傷つけず、民を害さない。

彖伝・節(訳)
通る節剛柔が分かれ、剛は中悦んで険しさを行く位に当たり中正で通る天地にも節がある行き過ぎた節苦い節は守り通せないその道は行き詰まる
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通る節剛柔が分かれ、剛は中悦んで険しさを行く位に当たり中正で通る天地にも節がある行き過ぎた節苦い節は守り通せないその道は行き詰まる
彖伝が見る節の二面:ほどよい節は通り、天地に節があって四季が成る。苦い節は守り通せず、その道は行き止まる。

前半は、図の線を追えば確かめられます。「剛と柔が分かれる」とは、陽爻三本と陰爻三本が三つずつ、はっきり分かれていること。「剛が中を得ている」は、九二と九五が、それぞれの三爻の卦の真ん中にある陽爻だということです。「悦んで険しいところを行く」は、下卦と上卦を並べて読んだもの。下の兌が悦びで、上の坎が険しさです。悦びを持って険しさを越えます。

「位に当たって節度を保ち、中正であって通じる」は、伝統的には九五のこととされ、陽爻が第五位(陽の位)で上卦の真ん中にあり、位が正しいので通じます。「天地に節があって四季が成る」は節を天地に広げ、「節を制度で定めれば、財を傷つけず、民を害さない」は人の営みに戻します。最後の「苦い節度は守り通してはならない」は卦辞に戻る言葉で、節には甘いも苦いもあり、苦さが極まれば道は通じなくなります。

大象:数と度を定め、徳と行いを論じる

節の大象はこうです。

沢の上に水がある、これが節。君子はこれにならい、数と度を定め、徳と行いを論じ合う。

象伝・節(訳)

「沢の上に水がある」。水が沢の上にあります。伝統的には、沢の容れられる水は限られていて、水が沢の上に来たなら限度がいる、と読まれます。君子はここから二つのことを得ます。数と度を定めること、徳と行いを論じること。

沢の上に水沢の容量は決まっている数と度を定めるどれだけ、どの大きさ徳と行いを論じる徳と、なした事
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沢の上に水沢の容量は決まっている数と度を定めるどれだけ、どの大きさ徳と行いを論じる徳と、なした事
節の大象:沢の上に水があるのは容量に限りがあるということ。君子はそこから数と度を定め、徳と行いを論じる。

数と度は量の限度、どれだけ、どれほど長く、どれほど大きく。「徳と行いを論じる」は別の種類で、徳と行いは論じ、評するものです。同じ「節」の一字のもとで、片方の手は量を決め、片方の手は人柄を考えます。

六つの爻:まず敷居、それから味わい

六つの爻辞は二つの部分に分かれます。初めの二つは敷居、あとの四つは「節」の味わいです。

爻位節の様子結果小象初九家の庭を出ない咎めなし通と塞を知る九二門の庭を出ない凶時機を完全に逃す六三節がない嘆く、咎めなし誰を咎めよう六四安らかな節通る上の道を受ける九五甘い節吉、進めば尊ばれる中の位にいる上六苦い節守れば凶、悔い消えるその道が行き詰まる
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爻位節の様子結果小象初九家の庭を出ない咎めなし通と塞を知る九二門の庭を出ない凶時機を完全に逃す六三節がない嘆く、咎めなし誰を咎めよう六四安らかな節通る上の道を受ける九五甘い節吉、進めば尊ばれる中の位にいる上六苦い節守れば凶、悔い消えるその道が行き詰まる
節の六つの爻辞:まず家の庭と門の庭の二つの敷居、そのあと節なし・安らか・甘い・苦いの四つの味わい。

初九は「家の庭から出ない、咎めなし」。伝統的には、家の戸口の内側の庭と読みます。小象は「通じるところと塞がるところを知っている」と評します。九二は「門の庭から出ない、凶」。こちらは外の門の内側の庭で、一字違うだけで結果が逆になり、小象は「時機を逃した、しかも完全に」と言います。

六三は「節がなければ、嘆くことになる。咎めなし」。小象が付け足します。節度がなくて嘆く者は、誰を咎めようか。六四は「安らかな節、通る」で、小象は「上の道を受ける」。六四は九五のすぐ下にあります。九五は「甘い節、吉。進めば尊ばれる」、小象は「中の位にいる」。上六は「苦い節、守り通せば凶。悔いは消える」、小象は「その道が行き詰まる」です。

この言葉は、すでに彖伝に出ています。「苦い節度は守り通してはならない、その道は行き詰まる」。上六の小象がそれをほぼそのまま繰り返し、片方は卦全体、片方はこの一爻について言います。

「節」の前に付く語は、順に、なし・安らか・甘い・苦い。節度がなければ嘆き、安らかなら通り、甘ければ吉、苦ければ凶。原文は一つの字を、四つの味わいで書き分けています。

渙・旅・頤:節の隣の卦と、渙のあとに置かれる理由

節の綜卦は、上下を逆さにした渙。錯卦の旅は冒頭の図にあります。内側の四本を取り出すと互卦の頤になり、下が震(陽・陰・陰)、上が艮(陰・陰・陽)。渙の互卦も、同じ頤です。

綜卦:渙123456互卦:頤123456
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綜卦:渙123456互卦:頤123456
節の綜卦の渙と互卦の頤を並べる:渙は節を上下に返したもの、頤は節の内側の爻を取った卦。

序卦伝はこう言います。

物は離れたままではいられない。だから節が続く。

序卦伝(訳)

散ったものが散ったままにはならないので、節が置かれる。節のあとは、序卦伝が「節して信じる」と言って、中孚につなぎます。雑卦伝は渙と節を一行に並べます。

渙は離れること、節は止まること。

雑卦伝(訳)

片方は離れ、片方は止まる。錯卦の旅と見比べると、旅の人は外にいて、節の初めの二爻は庭にとどまっています。

読んだあとの疑問

「苦い節」とは、節度が悪いという意味ですか。

いいえ。彖伝は「節、通る」で始まり、天地に節があって四季が成り立つと言います。節度は物事が成り立つ条件です。苦い節は行き過ぎた節度で、だから「守り通してはならない」。九五の「甘い節」は、同じことがほどよくできた姿です。

家の庭を出ないのは咎めなしで、門の庭を出ないのは凶なのはなぜですか。

二つの文は一字しか違わず、結果は逆です。小象が理由を挙げます。初九は「通じる所と塞がる所を知っている」、九二は「時機を逃し、しかも完全に逃した」。

節と旅はどういう関係ですか。

互いに錯卦で、すべての爻の陰陽が入れ替わります。旅は家を離れた人の卦、節の初めの二爻は庭を出ないことを書き、一方は外、一方は内にとどまる姿です。

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資料・出典

  1. 周易·節(Wikisource 中文版:卦辞、爻辞、彖、象) ↗
  2. 说卦传(Wikisource 中文版):兑说、坎陷 ↗
  3. 序卦传(Wikisource 中文版) ↗
  4. 杂卦传(Wikisource 中文版) ↗

続けて読む

渙卦:水の上を風が行く、「渙」のあとに散るもの ↗

中孚卦:外は実で中は空、「鳴く鶴」から「天に昇る声」まで ↗

六十四卦:上下の卦の組み合わせと、卦名の調べ方 ↗

卦辞と爻辞:全体の言葉か、一本の線の言葉か ↗