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AS-019 / 西洋占星術

ソーラーリターンの時刻と場所

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ソーラーリターンの時刻と場所

出生時刻を今年の誕生日へコピーする方法と、太陽が本命黄経へ戻る瞬間を求める方法を区別します。角分の換算、参照地、黄道、二種類のアスペクト表を確認します。

要点を先に約6分で読めます

ソーラーリターンは本命黄経へ戻る瞬間を求めてから、参照地のハウスを計算します。誕生日の時計表示、表示タイムゾーン、現地の宮界は役割が異なり、分けて記録すると年度図の違いを追えます。

  • 回帰は本命太陽の黄経へ戻る条件で、誕生日の午前零時や出生の時計表示を写す方法ではありません。
  • 地心方式で場所によって変わるのは当地の角点や宮位で、タイムゾーンは同じ瞬間の時計表示を変えます。
  • 100°24′は100.40°です。角度単位、黄道、アスペクト表の両端を本命資料と揃えます。
18秒で黄経の目標を確かめ、同じ瞬間が二つのタイムゾーンの時計でどう表示されるかを見ます。

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トランジットの表示日と、正確に重なる時刻は別です ↗

時計より先に必要だった、位置の条件

そもそもの回帰瞬間は、太陽が本命の黄経へ再び達する時刻です。一般的な地心・トロピカル方式を出発点とすると、本命太陽の目標を固定し、その年の誕生日付近で一致する時刻を探します。誕生日の午前0時や出生時の時計表示をそのまま写す方法ではありません。

Astrodienstのチャートの種類の説明もこの位置条件で定義し、暦の誕生日と一致しない場合を挙げています。

  1. 本命目標を固定

    太陽黄経、単位、黄道、出生資料を残します。

  2. 回帰瞬間を求める

    指定年の誕生日付近で同じ座標条件の一致を探します。

  3. 当地の図を計算

    瞬間と参照地、方式を組み合わせ、最後に表示タイムゾーンを選びます。

数字の書き方で、別の目標を探していませんか

仮の本命目標100°24′は、小数では100.40°です。24角分を60で割ると0.40度になります。100.24°を入力すると、元の値から0.16°違う目標を探してしまいます。小数点の見た目が似ていることではなく、単位を確かめます。

順序だけを表す標本 仮の黄経 目標100.40°との関係
t0 100.20° 0.20°手前
t1 100.35° 0.05°手前
t2 100.40° 一致
t3 100.55° 0.15°先

本命太陽の目標100.40度に対し、仮の四標本100.20、100.35、100.40、100.55度の第三標本が一致します。同じ瞬間から参照地AとBのハウス計算へ分かれます。元の図を開いて拡大する

独自の計算模式図です。実際の天体暦ではなく、t0からt3の時間間隔も未指定です。

一致する標本を説明用に含めましたが、実際には区間を絞って時刻を求めます。t0からt3は日付でも等間隔の時間でもないので、線の傾きから太陽速度や経過時間を読めません。隣り合う二点の中点が常に答えになるわけでもありません。

Swiss Ephemerisは位置、速度、座標条件を区別しています。出生時刻が不確かなら本命目標にも幅が残り、表示を秒単位にしても入力の精度は上がりません。

二つの日付があるとき、まず時計の表示を確かめます

保存した図に23時30分、別の図に翌朝8時30分とあれば、太陽が二回戻ったのでしょうか。前者がUTC、後者がUTC+9なら同じ瞬間です。日付だけを見比べると、表示上の違いを計算上の違いと取り違えます。

ソーラーリターンの比較では、回帰を求めた瞬間、その表示タイムゾーン、図を作る参照地を別々に記録します。時計を直す作業と、地理座標を変えてハウスを計算する作業は同じではありません。

一つの瞬間から、二つの場所の図を作れます

本稿で扱う地心座標では、同じ瞬間の太陽黄経は参照都市を変更しただけでは変わりません。一方、上昇やハウスには地理座標を使います。したがって、A市とB市で異なるハウス図になっても、それだけで回帰時刻が二つになったとは言えません。観測中心を変える別方式は、条件を明記して別に扱います。

参照地を変更した後の保存状態については、Astrodienstが回帰図FAQで注意を促しています。地名の設定は後の図にも引き継がれることがあります。旅行先を試算した後なら、次の図の地名も見直します。好ましい図が出る都市へ行けば一年を操作できる、という主張は、この計算上の違いからは証明されません。

同じ地心回帰瞬間参照地A=同じ太陽黄経=参照地B各地の宮位は別計算Aの経緯度各地の角点と宮界Bの経緯度

同じ地心回帰瞬間

参照地A
同じ太陽黄経
参照地B

各地の宮位は別計算

Aの経緯度
各地の角点と宮界
Bの経緯度
地心と同黄道を前提に、一つの回帰瞬間から当地の宮界を別計算します。

黄道の条件を探索前に揃えます

トロピカルとサイデリアルの違いは、最後に表示する名称だけではありません。サイデリアル黄道では対応する太陽位置から回帰を求めるため、トロピカルの場合と別の日時になることがあります。出来上がった図のサイン名を替えるだけとは限りません。

本命と探索中の値を同じ座標の約束で扱うことが必要です。二つの黄道を確認し、どの設定で一致を求めたのかを残します。

トロピカル本命目標も同方式当年太陽も同方式サイデリアル本命目標も同方式当年太陽も同方式

トロピカル

  • 本命目標も同方式
  • 当年太陽も同方式

サイデリアル

  • 本命目標も同方式
  • 当年太陽も同方式
探索前に両側の基準を揃え、結果の名称だけ替えません。

二種類のアスペクト表を一つの根拠に混ぜません

回帰時の太陽と回帰時の月は、同じ瞬間の図の中の関係です。回帰時の土星と出生時の月は、二つの時点を結びます。アスペクト表の各端に時点を付け、同じ天体名だからといって交換しないようにします。

回帰太陽と本命太陽の一致は、この図を選ぶ条件そのものです。それをもう一件の独立した年度発見として数えることはできません。出生記録も回帰によって更新されるわけではありません。

年間の主題を考える象徴的な方法として使う場合でも、本人の事情は別に確認します。計算時刻の精密さは、職業や関係の出来事を同じ精度で予告できる証拠ではありません。

表の種類 両端 比較する時点
回帰内部 R太陽・R月 同じ回帰瞬間
回帰対本命 R土星・N月 回帰と出生
本命内部 N太陽・N月 出生記録内
回帰図の内部R太陽・R月同じ瞬間回帰対本命R土星・N月二つの時点

回帰図の内部

  • R太陽・R月
  • 同じ瞬間

回帰対本命

  • R土星・N月
  • 二つの時点
Rは回帰時刻、Nは出生記録。対象名と時点を一緒に残します。

翌年の自分が確認できる記録へ

目標黄経と単位、対象年、回帰瞬間、表示タイムゾーン、参照地、黄道、ハウス方式、アスペクト表の種類を添えて保存します。翌年に参照地も方式も変えたなら、その違いを年度差と一緒に扱わないようにします。

任意の日の移動天体と本命を比べる際はトランジットを使います。ソーラーリターンは特定の位置条件によって一瞬を選ぶ方法です。その一枚に一年分の日付入り予定まで書き込まれている、とみなす根拠はありません。

  1. 年度比較では場所を固定

    黄道と方式を揃え、年度の位置差を識別します。

  2. 場所比較では瞬間を固定

    経緯度と方式を記録し、地理入力による違いを分けます。

  3. 両端の記号を保存

    回帰内部、回帰対本命、本命内部の表を区別します。

読んだあとの疑問

毎年の誕生日の出生時刻が回帰瞬間ですか?

違います。誕生日付近で太陽が本命黄経に達する瞬間を求め、暦の日付も異なる場合があります。時計を写すだけでは回帰条件を解いたことになりません。

参照都市を変えると回帰瞬間も変わりますか?

同じ地心座標と黄道の条件なら、都市だけで同瞬間の太陽黄経は変わりません。当地の角点と宮位には場所を使います。観測中心を変える方式は別に条件を示します。

100度24分はなぜ100.24度ではありませんか?

一度は六十角分なので、24分を60で割ると0.40度です。100.40度が正しく、100.24度を入れると0.16度違う目標を探すことになります。

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資料・出典

  1. Astrodienst FAQ: Overview of chart types — Solar Return chart ↗
  2. Astrodienst FAQ: Return Charts — starting year and reference place ↗
  3. Swiss Ephemeris programming interface: coordinates, position and speed, house inputs ↗

続けて読む

トロピカルとサイデリアル:同じ方向が違う度数になる理由 ↗