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TA-CARD-069 / タロット

ペンタクルの5:雪の夜の灯る窓

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ペンタクルの5:読みを選んでから見る

ペンタクルの5は、吹雪の中、灯りのともる窓の前を通る二人の札です。ウェイトの原文から「物質の困難」と「愛と親和」の二つの読みを見て、冷蔵庫がほぼ空の金曜の夜で、先に一つ選んでから札を見る練習をします。

要点を先に約5分で読めます

ペンタクルの5は、吹雪の中、灯る窓の前を二人が通る札です。ウェイトは語義に二つの読みを並べ、両立しないとはっきり書いています。

  • コインと人は図の両側に分かれる。五枚は窓の中、二人は窓の外の雪を通り過ぎる。
  • 語義はまず物質的な困難を告げ、困窮は絵にある形で、他の形もある。愛と恋人、調和と親和と読む占い師もいて、ウェイトはこの二つが調和しないと言う。
  • 「理性による運命の征服」は補足の言い方で、本項が告げる物質的な困難とは向きが逆。本項の逆位置には別に五語がある。
18秒で、窓と雪、並んだ二つの読み、先に一つ選んでから見る順に見ます。

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タロットの七十八枚を構成から確かめる ↗

吹雪の中の二人と、灯りのともる窓

ウェイトによる描写は一文だけです。吹雪の中、二人の物乞いが、灯りのともる窓の前を通る。

ペンタクルの5:雪の夜、フードをかぶった二人が、五枚のコインのある金色に光るアーチ窓の前を通り、一人は木の杖をついている。三つのラベルは、雪の夜の灯る窓、二つの読みが併存、尋ねる問い。元の図を開いて拡大する

ペンタクルの5:雪と灯る窓

RWS版の図では、夜空は真っ黒で雪が濃く降っています。上部に大きな窓があり、色ガラスの格子に五枚のコインが一・二・二の形で嵌まっています。その下の雪の上で、頭に包帯を巻き松葉杖をついた一人は、窓のほうを見上げているように見え、ショールをまとった裸足の一人はうつむいて歩いていきます。原創カードのほうは、二人ともフードをかぶり、一人は木の杖をつき、窓は金色に光るアーチ窓です。

位置窓の外窓の中人二人の物乞いウェイトは触れず光雪、暗い夜灯りのともる窓コイン外にはない格子に五枚
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位置窓の外窓の中人二人の物乞いウェイトは触れず光雪、暗い夜灯りのともる窓コイン外にはない格子に五枚
図は二つに分かれる:窓の外は人と雪、窓の中は光とコイン。

一枚の札、混ざらない二つの読み

ウェイトの占断は、まず次のように始まります。この札は何よりも物質的な困難を告げる。絵にある困窮の形でも、別の形でも。続いて別の占い師に触れ、彼らにとっては愛と恋人の札で、妻、夫、友、愛人、また調和と親和をも表す。最後の一文はとても短いものです。

この二つの言い方は調和しない。

ペンタクルの5の項(ウェイト、意訳)
読み一物質の困難物質面の厄介事困窮は一つの形別の形もある読み二愛と親和妻・夫・友・愛人調和・親和
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読み一物質の困難物質面の厄介事困窮は一つの形別の形もある読み二愛と親和妻・夫・友・愛人調和・親和
同じ項にある、両立しない二種類の語。逆位置は下で扱う。

補足はもう一つの方向を足します。「理性による運命の征服」、逆位置は「恋愛の悩み」。「愛人」は1910年の言い方です。本項の逆位置は、混乱、混沌、破滅、不和、放蕩です。

窓、雪、五枚のコイン:ウェイトが書いたのはどこまでか

図には窓と雪とコインがあります。ウェイトの文が触れるのは前の二つだけで、それも名前を挙げるだけです。

灯る窓、雪、窓の中のコイン

灯りのともる窓
ウェイトは「灯りのともる窓」と書くだけで、中に何があるか、二人が入れるかは述べません。学習では「目の前にあるが、まだ入れないもの」と読まれがちで、これは借用です。
吹雪
ウェイトは「吹雪の中」とだけ書き、時も場所も示しません。原文では、二人の境遇の背景です。
格子の五枚
数と並びはRWS版の絵から来た要素で、ウェイトの文にはありません。五枚とも窓の中にあり、二人の傍らには一枚もありません。
ウェイトの文吹雪の二人通る灯る窓絵にある松葉杖の人見上げるショールの人うつむく格子の五枚一・二・二
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ウェイトの文吹雪の二人通る灯る窓絵にある松葉杖の人見上げるショールの人うつむく格子の五枚一・二・二
上の行はウェイトの文、下の行はRWS版の絵が足した細部。

読み方:半袋の米と、どちらの読みで尋ねるか

ウェイトが二つの読みは調和しないと言う以上、いちばん誠実な使い方は先に選ぶことです。札をめくる前に、今回の問いがどちらかを書き、めくったあとはその読みだけで読みます。

  1. 先に読みを選んでから見る

    金曜の夜、冷蔵庫には半袋の米、卵が二つ、ネギが一束だけ。今回の問いが「夕食は足りるか」なのか、「今夜は誰と食べるか」なのかを書きます。

  2. 物質として読む:窓の外を数える

    半袋の米で二人分が一食、卵は二つ、野菜が一種ない。一行にします。何が作れて、何が足りないか。

  3. 人として読む:窓の中にいる人を見る

    ルームメイトが今夜は家にいるなら、買い置きがあるか、一緒に作る気があるかを聞きます。この行に書くのは食材ではなく人です。

物質として読む冷蔵庫の中身足りない一品何品作れるか人として読む今夜は誰が家に誰に買い置きが誰が一緒に作る
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物質として読む冷蔵庫の中身足りない一品何品作れるか人として読む今夜は誰が家に誰に買い置きが誰が一緒に作る
同じ金曜の夜でも、二つの読みはそれぞれ別の問いを立て、答えを別の行に書く。

読みを選んだあとで

わかる

  • 今回どちらの読みか
  • 隙間が食材か人か

わからない

  • 明日の冷蔵庫が空か
  • ルームメイトが助けるか

先にすること

  • 札の前に問いを書く
  • もう一つの読みは次回

逆位置と隣の札:混乱、破滅、不和、放蕩

ペンタクルの5の逆位置は五語です。混乱、混沌、破滅、不和、放蕩。最後の語 profligacy は、節度なく使い果たすことです。補足の逆位置「恋愛の悩み」は、読み二の側につながります。

コインの置き場所が違う三枚

ペンタクルの4

コインを体に抱える

ウェイトは、持つものにしがみつくと書きます。5ではコインは窓の中、人は窓の外です。

ペンタクルの6

次の札:天秤を持つ商人

ウェイトが書くのは、天秤で金を量り、困窮した人に分ける商人。窓の外にいた側が、ここでは与えられる側です。

カップの5

三つが倒れ、二つが立つ

ウェイトはこれを喪失の札としつつ、「残るものがある」と書きます。三つの杯は奪われ、二つは残る。

問いを書く今回はどちらの読みか読みを選ぶ物質か、人か選ばぬ側を記す次回に残す
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問いを書く今回はどちらの読みか読みを選ぶ物質か、人か選ばぬ側を記す次回に残す
二つの読みを前にして:先に問いを書き、一つを選び、選ばなかった側を記す。

読んだあとの疑問

ペンタクルの5は必ず金銭的な損失の札ですか。

ウェイトは、何よりも物質的な困難を告げ、困窮は絵に示された形であって唯一の形ではないと書いています。同じ項に愛と親和の読みもあり、補足には「理性による運命の征服」まであるので、損失だけに読むと原文の一部を落とします。

ウェイトはなぜ二つの読みが「調和しない」と言うのですか。

同じ項に物質的な困難の語と、愛と恋人の語を並べ、それらが両立しないと認めているからです。読む前にどちらを使うか断るほうが、二つを混ぜて一段にするより明確です。

札の上の灯る窓は何を意味しますか。

ウェイトの原文は「灯りのともる窓」までで、中に何があるか、二人が入れるかは述べていません。「目の前にあるが入れないもの」という読みは、後の学習による借用です。

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資料・出典

  1. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §2: Five of Pentacles (Waite, 1910) ↗
  2. The Pictorial Key to the Tarot, Part III §4: Some additional meanings of the Lesser Arcana ↗
  3. Rider–Waite–Smith Tarot, Five of Pentacles, drawn by Pamela Colman Smith (Wikimedia Commons) ↗

続けて読む

ペンタクルの4:頭上に一枚、胸に一枚、足元に二枚。「持つものにしがみつく」 ↗

ペンタクルの6:片手に天秤、片手から硬貨。まず「何を量ったか」を見る ↗

逆位置を「悪い意味」に固定しないために ↗