左輔:正月は辰から始まる安星
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左輔は旧暦の生まれ月だけで決まります。正月を辰の宮に置き、月が進むごとに一宮ずつ順行。十二か月の落点図、同じ月でも変わる宮名、閏月の境目、三台の数え方で解説します。
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左輔は旧暦の生まれ月で置く補助星です。正月を辰の宮に置き、月が進むごとに地支を一つ先へ進めます。月で決まるのは地支の位置までで、その宮が何と呼ばれるかは命宮が決まってからわかります。
- 左輔の入力は旧暦の月ただ一つ。十二か月でちょうど一周し、どの地支にも月が一つずつ対応します。
- 旧暦三月生まれは全員、左輔が午の宮に入ります。ただし午の宮が福徳・交友・財帛・兄弟のどれになるかは、命宮によって変わります。
- 閏月の後半は、サイトの既定設定では翌月として数えます。三台のような雑曜は、左輔のいる宮を日数の起点にします。

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正月は辰、一月ごとに一つ先へ
まず平易に言うと、左輔は旧暦の生まれ月で置く星です。正月を辰の宮に置き、月が一つ進むごとに地支を一つ先へずらします。
落点の図:十二地支を子丑寅卯の順に円周へ並べたもので、実際の命盤の配置ではありません。月の対応は『全書』の口訣に従い、エンジンと一か月ずつ照合済みです。
図の円には「地支+月」が書かれています。辰が1、巳が2、午が3と進み、卯が12。十二か月でちょうど一周するので、一つの地支に月が二つ入ることも、空く地支が出ることもありません。左輔は一人に一つだけで、それを決める入力は旧暦の月だけです。
『紫微斗数全書』巻二は、この規則を「左輔・右弼を安ずる訣」に書いています。
左輔は辰から正月を起こして順に行く。正月生まれなら辰の宮に置く。二月は巳の宮。
「順に行く」は、子・丑・寅・卯の順に先へ進むことです。同じ訣の冒頭はもっと短く、「左輔は正月に辰から起こる」の一句だけ。図で「辰1」を探せば、それが起点です。
同じ月でも、左輔の入る宮名は変わる
月が決めるのは地支の位置で、宮の名前ではありません。十二宮の名前は命宮から数えるので、命宮がどの地支に来るかで、左輔のいる地支が何番目の宮になり何と呼ばれるかが決まります。
具体的な月で見ます。2024年4月18日は旧暦三月十日で、左輔は必ず午に入ります。出生時刻だけを替えると命宮が動き、同じ午の宮に別の名前が付きます。
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そのため左輔は二行に分けて書きます。一行目は「旧暦の何月 → どの地支」で、月だけで決まります。二行目は「その地支は何番目の宮か」で、命宮が決まってから埋めます。十二宮がそれぞれ何を扱うかは紫微十二宮にあります。
閏月は、後半を翌月として数える
閏月の中に生まれた人は、どの月として数えるのでしょう。サイトの既定である「閏月を分ける」では、閏月の前半(十五日まで)は当月、後半(十六日から)は次の月の扱いになります。
実例は2023年の閏二月(3月22日~4月19日)です。辰の刻に生まれたとして、日付を追います。閏二月十五日(4月5日)の左輔は巳で、二月の位置。翌十六日(4月6日)には午へ移り、三月の位置になります。4月20日(三月一日)も午のままです。
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関連する一文が、巻二「安身命例」の末尾にあります。閏月の正月に生まれた者は二月から数え起こし、閏月はすべてこれに倣う、という内容です。字面どおりに読めば、閏月の生まれを丸ごと翌月へ移すことになり、十五日の境目には触れていません。エンジンの二つの設定、「分ける」と「閏月全体をその月として数える」は、どちらもこの字面とは異なるので、メモにはどれを使ったかを書いておきます。
月が跳ぶと動くのは左輔だけではありません。同じ辰の刻でも、命宮は亥から子へ替わります。設定には「閏月全体をその月として数える」選択肢もあり、それを選ぶと4月8日でも左輔は巳のままです。この境目が盤全体を変える理由は閏月・時刻・日付の境目の設定で扱っています。
左輔から三台を数える
左輔の位置が決まると、ほかの星がそれを日数の起点に借ります。『全書』の「三台・八座を安ずる訣」にはこうあります。
三台は左輔を探す。初一日を左輔の宮に当て、順に生まれた日まで数えて置く。
旧暦の一日を左輔のいる宮に置き、一日進むごとに一宮先へ進め、生まれた日で止まった宮が三台です。
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二行目の例が規則をよく示しています。十三日は一日のちょうど十二日後なので、三台は一周して左輔の宮に重なります。三台自体の置き方と読み方は別の記事三台にあります。
書は左輔をどこに分類しているか
巻二の「諸星を南北斗と五行に分ける」節は、十四主星と文昌・文曲を挙げたあと、輔弼の二星が北斗に属することを述べ、最後に範囲を区切る一文を置きます。
以上、紫微から輔弼までの十八星は、すべて南北斗の正曜である。魁・鉞・天馬も吉星だが、正曜には入れない。
数えてみましょう。十四主星に文昌・文曲、左輔・右弼を足すと、ちょうど十八です。書のいう「正曜」は左輔・右弼までで、天魁・天鉞・天馬はその外に置かれます。サイトはこれらをまとめて補助星と呼びますが、この区切りは製品ではなく書に由来します。
照合したい点は二つで、どちらも「左輔にないもの」です。『全書』の廟旺表は十二行のどこにも左輔がなく、エンジンも等級を付けません。四化の表には一度だけ現れ、壬の年の化科です。『全書』の四化訣では、壬の句で化科の位置に置かれているのが天府で、エンジンの表とは違います。各派の取り方は化科で並べています。
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まず旧暦の月を書く
新暦の誕生日を換算します。閏月の生まれなら、設定が「分ける」か「全体」かも確認します。
次に地支を数える
辰を正月として月まで順に数え、地支だけを書きます。宮名はまだ書きません。
最後に命宮で名付ける
命宮が決まってから、その地支が何番目の宮かを数え、同宮の星を見ます。
二つの練習
旧暦七月生まれ。左輔はどの地支に入りますか。
辰が一月なので、七月は戌に入ります。
左輔が子の宮にあるとき、旧暦の何月ですか。
辰から子までは八つ進むので、九月です。
対になるもう一つの星は右弼で読めます。こちらは同じ月を逆向きに数えます。
読んだあとの疑問
旧暦八月生まれなら、左輔は必ず亥の宮ですか。
地支は亥です。辰を一月として八つ目が亥にあたります。ただし亥の宮が命盤の何番目でどの名前かは、命宮が決まってからでないと答えられません。同じ亥でも人によって宮名は違います。
新暦の何月生まれかは、左輔に関係しますか。
新暦の月そのものは関係せず、先に旧暦へ換算します。2024年8月1日は旧暦六月二十七日で左輔は酉、8月4日から旧暦七月で戌です。新暦の一か月が旧暦の二か月にまたがることがあります。
左輔には廟旺陷の等級がありますか。
ありません。『全書』の廟旺表十二行のどこにも左輔はなく、エンジンも等級を付けません。読むときの手がかりは、どの宮に入るか、どの星と同宮・会照するかです。
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