日旬の空と月冲の破を分ける
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午火の金剋と月破を区別し、辰月の二つの日干支で戌の状態を比較します。配属、力量、出旬と出月の境界を分けます。
要点を先に約6分で読めます
旬空は日干支が属する十組から、月破は月支の冲から求めます。辰月乙丑日の戌は空と破を兼ね、甲戌日なら月破のみです。日と月を別の入力として保存すると、どの変更がどの欄へ効いたか追えます。
- 完全な日干支で旬を決め、その十組に現れない二支を求めます。
- 月破は月支との冲であり、月の五行による剋や日支との冲とは別です。
- 配属と力量を別欄に保ち、出旬と出月も異なる境界として確認します。

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午火が酉金を剋しても、月破とは限らない
午月に酉金の爻があるとします。火が金を剋すという五行関係は確認できますが、それだけで酉を月破とは呼べません。午と相冲する支は子であり、酉ではないからです。月からの剋と、月支との冲は別の条件です。
旬空もまた別の計算です。日干支が属する十日単位の旬に含まれない二支を求めるので、月火が金を剋すかどうかからは決まりません。この二つをまとめて「弱い」と書くと、どちらの規則を使ったのか追跡できなくなります。
本稿は『増刪卜易』の日旬と月建による分類を扱います。実際の暦日を換算した事例ではなく、月日干支を与えた教材です。日月と旺衰と併せ、入力による分類と、その後の解釈を区別します。
午火
- 剋酉金
午月
- 冲子
甲子から癸酉までの十日には戌亥がない
甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉と順に並べると、天干は甲から癸まで一巡します。一方、十二支は子から酉までしか現れず、戌と亥が残ります。これが甲子旬の戌亥空です。
乙丑日はこの旬の二日目なので、同じ戌亥を空支とします。乙という干だけ、丑という支だけを取り出して別々に判定することはできません。またここでの旬は、カレンダーの一日から十日という上旬とは違います。
原典の旬空章は次の六つの対応を示します。年旬や時旬を混ぜず、今回使っている日旬の表として保存します。
| 旬の始まり | 空支 |
|---|---|
| 甲子 | 戌・亥 |
| 甲戌 | 申・酉 |
| 甲申 | 午・未 |
| 甲午 | 辰・巳 |
| 甲辰 | 寅・卯 |
| 甲寅 | 子・丑 |
甲子旬
- 戌・亥がない
甲戌旬
- 申・酉がない
辰月乙丑日なら、戌と亥は違う欄になる
月支を辰、日干支を乙丑と指定した入力Aを考えます。日旬は甲子旬なので戌亥空です。月支の辰が冲する相手は戌なので、戌は月破にも該当します。しかし亥は辰と冲しないため、同じ旬空でも月破欄は該当しません。
| 入力Aで調べる支 | 旬空の判定 | 月破の判定 |
|---|---|---|
| 戌 | 甲子旬の空支 | 辰戌冲により該当 |
| 亥 | 甲子旬の空支 | 辰と冲しない |
| 辰 | 戌亥には含まれない | 月支と同じで、月破ではない |
『増刪卜易』六冲章の組は子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥です。月破の検査は、この組を月支から照合します。日支との冲まで月破へ混ぜず、どの時間層を参照したかを明記します。同書は日冲について暗動や日破なども条件を分けて論じています。
BaZiFlow制作の独立した二入力の比較。暦日の実測や完全な占断を示す図ではありません。
亥は空を共有しても辰とは冲しない
日を甲戌へ替えても、辰戌冲は残る
独立した入力Bを辰月甲戌日とします。甲戌から癸未までの旬では申と酉が現れず、空支は申酉です。したがって戌はこの日旬の旬空ではありません。一方、月支は辰のままなので、戌の月破は残ります。
AとBの戌を並べると、月破欄は同じで、旬空欄だけが異なります。戌の五行が変わったわけではなく、日旬の参照先が変わった結果です。二つの入力を、ある年の同じ辰月に必ず存在する二日だと主張しているわけでもありません。
この比較なら、Aの亥を月破と書く誤りと、Bの戌を旬空のままにする誤りを、それぞれ別に修正できます。どちらも曖昧な吉凶評価ではなく、与えられた月支・日干支へ戻れば確認できる内容です。
乙丑日
- 戌:空と破
甲戌日
- 戌:破のみ
原典の「空ではない」をどう記録するか
旬空章には旺相、動き、扶助などによって不空と論じる条件があります。ところが月将章では、月建に臨むからといって旬内の空を消してよいとはしていません。短い句だけを切り出すと、互いに矛盾して見えます。旬空章は月破も「空」となる場合に数えていますが、本稿は空と破を別の欄に残し、二つのラベルの計算根拠をそれぞれ確かめられるようにしています。
学習記録では、まず日旬から求めた配属を残し、そのうえで力や時期についての取法を別に書くと、原文の議論を読み分けられます。真空・仮空などの細かな争点を、この表一枚ですべて解決したことにはしません。
同書が疑わしい事例に再占を用いている点も、作者の方法として明記すべき部分です。ただし、本稿の分類練習は望む答えが出るまで占い直す手順ではありません。追加の占いをしなくても、AとBの空支と月破支は計算できます。
現実の意味を論じるには、何を問うのか、どの爻を対象とするのかが必要です。用神の選択を定めずに、空や破だけから物の不存在や失敗を断定しません。動変や生扶を加える場合にも、最初の計算欄は書き換えず、条件を追加します。
出旬と出月を同じ時刻にしない
旬を出る境界は干支の十日区分、月を出る境界は採用する月建の切り替わりです。実際の日時なら交節、時差、換日の扱いを確認する必要があり、暦の一日や午前零時を無条件に共通境界とはできません。
この教材には年や時刻を与えていないので、将来の特定日を作りません。境界を越えれば必ず物事が成就するとも言えません。確認できた成果は、Aの戌は空と破を兼ね、Aの亥は空のみ、Bの戌は破のみという区別です。後の解釈にかかわらず、その根拠を残すことが比較可能な読み方につながります。
読んだあとの疑問
乙日だけで戌亥空と決められますか?
決められません。乙は複数の旬に現れるため、支を含む完全な組が必要です。日支が欠けているときは以前の旬を流用せず、入力を補ってから空支を求めます。
月破でなければ月の影響はありませんか?
そうではありません。月支との冲という一項目が成立しないだけです。月の五行による生や剋は別に成立し得るため、一つの分類の否定をすべての月令関係へ広げません。
旬を出れば月破も消えますか?
旬の境界では日旬を再計算しますが、月支の切り替えは別に確認します。前後の時点と二つの欄を保存し、一方の境界で他方まで処理しないことが必要です。
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