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ZW-AUX-02 / 紫微斗数

右弼:戌から逆に数え、左輔と並べる

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右弼:戌から逆に、四つの関係

右弼は左輔と同じ旧暦の月を使い、起点を戌の宮に替えて逆向きに数えます。十二か月の対照表で二星の関係を見て、書の「左右夾命」の例を検算し、一枚の盤の左右を記録します。

要点を先に約7分で読めます

右弼は左輔と同じ月を使いますが、起点は戌の宮で、数える向きは逆です。一方が進み一方が退くので、十二か月を通して二星は同宮・夾・三合・対宮の四つの関係にしかなりません。

  • 右弼は正月を戌に置き、月ごとに一宮ずつ退きます。左輔との距離は毎月地支二つ分変わるので、二星が隣り合うことはありません。
  • 十二か月で、同宮が二回、対宮が二回、三合が四回、夾が四回。命宮を二星が挟む月・時刻の組み合わせは、144通りのうち四通りだけです。
  • 書の「左右夾命」の例に挙がる月は、巻二の口訣から出る月と合いません。口訣どおりなら、丑の宮を挟むのは九月と十一月です。
18秒で右弼:左輔が順、右弼が逆に進むときの十二か月の落点、二星の関係が四つしかない理由、読む前の三つの問い。

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補佐星・煞星・雑曜はそれぞれ何をするのか ↗

戌から逆に数える:同じ月で、向きだけが逆

まず平易に言うと、右弼は左輔と同じ旧暦の月を使います。ただし起点は戌の宮で、数える向きが逆です。正月は戌、二月は酉と置き、月が大きいほど先へではなく手前へ退きます。

十二行の対照表。旧暦の各月で左輔と右弼が入る地支と、二星の関係を示す。正月は辰と戌で対宮、二月は巳と酉で三合、三月は午と申で夾、四月はともに未、五月は申と午で夾、六月は酉と巳で三合、七月は戌と辰で対宮、八月は亥と卯で三合、九月は子と寅で夾、十月はともに丑、十一月は寅と子で夾、十二月は卯と亥で三合。元の図を開いて拡大する

対照表:左輔は辰から順に、右弼は戌から逆に数え、十二か月をエンジンと一か月ずつ照合。右端は二星の間の地支の数で分けた関係。

表は十二か月の二つの星を並べたものです。一行が一つの旧暦の月で、中の二列が左輔と右弼、右端が二星のその月の位置関係です。正月の行では、辰と戌が円の反対側に離れています。下へ読むにつれて、一方は進み一方は退いて近づき、四月に未の宮で出会い、すれ違って、十月に丑の宮で再び出会います。

右弼の数え方は、巻二にこう書かれています。

右弼は戌の宮から逆に回る。正月なら戌の宮に置く。二月は酉の宮で、以下も同じようにする。

『紫微斗数全書』巻二、左輔右弼の訣の後半。訳は本稿

下の環状図は右弼だけを描いたものです。円には地支と、右弼がそこに入る月が書かれています。戌1、酉2、と退いて亥12まで。辰に印があるのは、左輔がそこから出発するからです。

子11丑10寅9卯8辰7巳6午5未4申3酉2戌1亥12-1右弼戌から逆行
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子11丑10寅9卯8辰7巳6午5未4申3酉2戌1亥12-1右弼戌から逆行
右弼は正月を戌に置き、月ごとに一宮退く。茶色の辰は正月に左輔がいる宮、赤紫の亥は十二月の終点。

十二か月で、関係は四種類だけ

表の右端を関係ごとに分けると、十二か月はちょうど四組になり、五つめはありません。

同宮二星が同じ宮四月:ともに未十月:ともに丑夾一つ隔てて並ぶ三月:左午・右申五月:左申・右午九月:左子・右寅十一月:左寅・右子三合地支四つ離れる二月:左巳・右酉六月:左酉・右巳八月:左亥・右卯十二月:左卯・右亥対宮真向かい正月:左辰・右戌七月:左戌・右辰「左」は左輔、「右」は右弼。分類は一か月ずつのエンジン照合による
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同宮二星が同じ宮四月:ともに未十月:ともに丑夾一つ隔てて並ぶ三月:左午・右申五月:左申・右午九月:左子・右寅十一月:左寅・右子三合地支四つ離れる二月:左巳・右酉六月:左酉・右巳八月:左亥・右卯十二月:左卯・右亥対宮真向かい正月:左辰・右戌七月:左戌・右辰「左」は左輔、「右」は右弼。分類は一か月ずつのエンジン照合による
十二か月を四組に分ける。四月と十月は同宮、三・五・九・十一月は夾、二・六・八・十二月は三合、正月と七月は対宮。

偶然ではありません。左輔は辰から(月数−1)つ進み、右弼は戌から(月数−1)つ退くので、一方が進めば一方が退き、二星の距離は毎月二つずつ動きます。起点の辰と戌はもともと六つ離れていて偶数です。だからどの月でも、二星の間の地支の数は偶数で、1・3・5になることはありません。

夾命:書の例を一つずつ検算する

巻三の「諸星の同垣」を論じる節に、左輔と右弼が命宮を挟む位置を書いた一条があります。

命宮が丑の宮にあり、左輔が子の宮、右弼が寅の宮にあるもの。四・七・十・十一月生まれがそれである。

『紫微斗数全書』巻三、諸星の同垣を論じる節。訳は本稿

ここまでの規則で、項目ごとに検算できます。左輔が子にあるのは、辰から八つ進んだ位置で九月です。右弼が寅にあるのは、戌から八つ退いた位置で、これも九月。二つの条件は同じ月を指します。次に命宮です。巻二の「安身命例」は、寅から正月を起こして生まれ月まで順に数え、その月の宮から子の刻を起こして生まれた刻まで逆に数えて命宮を置く、と述べます。九月は戌にあたり、子の刻を戌に置いて丑まで逆に数えると九つ退くので、酉の刻です。

まず口訣から月を逆算左輔は子辰から順に8九月二つの条件が一致右弼は寅戌から逆に8次に刻を逆算九月寅から数え戌に着く子の刻は戌逆に数えて命宮は丑酉の刻九つ退く命宮・左輔・右弼の三条件は、九月の酉の刻で同時に成り立つ
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まず口訣から月を逆算左輔は子辰から順に8九月二つの条件が一致右弼は寅戌から逆に8次に刻を逆算九月寅から数え戌に着く子の刻は戌逆に数えて命宮は丑酉の刻九つ退く命宮・左輔・右弼の三条件は、九月の酉の刻で同時に成り立つ
左輔が子、右弼が寅なら、どちらも九月を指す。九月は戌から子の刻を逆に数えて酉の刻に丑へ着き、命宮は丑になる。

検算すると食い違いが出ます。書に並ぶ月「四・七・十・十一月」は、規則から出る月と合いません。規則どおりなら、四月は二星がともに未、七月は戌と辰で向かい合い、十月はともに丑で、どれも何も挟みません。「四・七・十・十一月」と読んでも「四・七・十一月」と読んでも、四月と七月では命宮を挟めません。巻二の二つの口訣に従うと、丑の宮を挟むのは九月(左子・右寅)と十一月(左寅・右子)です。月が伝写の誤りなのか別の安星法なのかを、本稿は判断せず、計算結果だけを記録します。

月と時刻の組み合わせ144通りのうち、命宮がちょうど二星の間に来るのは四通りだけです。

旧暦の月左輔右弼挟まれる宮必要な刻三月午申未酉の刻五月申午未亥の刻九月子寅丑酉の刻十一月寅子丑亥の刻強調した二行が、書の例で命宮が丑にある場合。ほかの二行は命宮が未になる
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旧暦の月左輔右弼挟まれる宮必要な刻三月午申未酉の刻五月申午未亥の刻九月子寅丑酉の刻十一月寅子丑亥の刻強調した二行が、書の例で命宮が丑にある場合。ほかの二行は命宮が未になる
三月の酉の刻と五月の亥の刻は命宮を未で挟み、九月の酉の刻と十一月の亥の刻は丑で挟む。合わせて四通り。

命宮が月と時刻からどう出るかは命宮と身宮にあります。

八座:右弼から逆に数える

右弼の位置は、ほかの星の起点にもなります。『全書』は三台に続けて八座を示します。

八座は右弼から始める。初一を右弼の宮に置き、そこから日を逆に数えて、出生日の宮に据える。

『紫微斗数全書』巻二、三台八座の訣の後半。訳は本稿

数え方は三台と逆向きです。右弼のいる宮を起点とし、日が進むたびに一宮ずつ手前へ戻り、出生日に当たる宮が八座になります。

旧暦三月十八日(2024年4月26日)一日右弼の宮・申に置く逆に数える十八日まで十七宮逆に退く止まる八座卯の宮に止まる同じ日の三台と八座三台亥の宮と八座卯の宮距離四つ離れる三合三台は左輔から順に、八座は右弼から逆に数える。二つの距離も常に偶数
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旧暦三月十八日(2024年4月26日)一日右弼の宮・申に置く逆に数える十八日まで十七宮逆に退く止まる八座卯の宮に止まる同じ日の三台と八座三台亥の宮と八座卯の宮距離四つ離れる三合三台は左輔から順に、八座は右弼から逆に数える。二つの距離も常に偶数
三月十八日、八座は申から十七宮退いて卯に止まる。同じ日の三台は亥で、卯とは四つ離れた三合の位置。

二つの距離が偶数になるのも同じ理由です。三台は左輔から(日数−1)つ進み、八座は右弼から同じ数だけ退くので、差は左右二星の差に、その数の二倍を足したもので、やはり偶数です。八座そのものの読み方は八座にあります。

一枚の盤の左右を、三行で記す

最後に実際の盤で記録の練習をします。旧暦三月十八日の辰の刻(2024年4月26日)で、命宮は子、身宮は申です。

星地支宮名命宮との位置左輔午遷移対宮右弼申財帛三合、身宮でもある挟まれる宮未疾厄二星の間三月:左午・右申で夾。宮名と位置はエンジンで出した盤から取得
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星地支宮名命宮との位置左輔午遷移対宮右弼申財帛三合、身宮でもある挟まれる宮未疾厄二星の間三月:左午・右申で夾。宮名と位置はエンジンで出した盤から取得
旧暦三月十八日辰の刻の盤:左輔は午で遷移宮・命宮の対宮。右弼は申で財帛宮、命宮と三合で身宮も兼ねる。二星は未の疾厄宮を挟む。

三行にまとめると、左輔は遷移にいて命宮の真向かい。右弼は財帛にいて命宮と三合で、ここは身宮でもある。二つの星は疾厄宮を挟んでいます。二星それぞれの命宮に対する位置は、「左輔・右弼がある」という一言よりずっと確かな情報です。戊の年生まれは、右弼に化科も付きます。四化訣とエンジンの表は一致していて、化科で扱っています。

  1. 一行に二つの星を置く

    「旧暦の月・左輔・右弼」を書き、関係の欄を足します。同宮・夾・三合・対宮のどれかです。

  2. 夾なら間の宮を書き出す

    関係が夾のときは、挟まれる地支を別に書きます。次に調べるのはその宮です。

  3. 命宮との位置を足す

    命宮が決まったら、各星に一欄ずつ足します。命宮・対宮・三合、またはそのどれでもない、のいずれかです。

二問、解いてみる

第一問

旧暦二月生まれ。右弼はどこで、左輔とどんな関係ですか。

戌が正月なので二月は酉。左輔は巳で、酉と巳は四つ離れた三合です。

第二問

右弼が午の宮にあるとき、旧暦何月で、左輔はどこですか。

戌1・酉2・申3・未4・午5で五月。左輔は申で、二星が間の未を挟みます。

もう一つの星の数え方は左輔に戻って、進む向きと見比べてください。

読んだあとの疑問

左輔と右弼が隣り合う宮に入ることはありますか。

ありません。起点の辰と戌は六つ離れていて、毎月一方が進み一方が退くため、距離は二ずつ変わります。距離は常に0・2・4・6のどれかで、同宮・夾・三合・対宮にあたります。

逆に数えるのは、右弼が弱い、あるいは逆向きに働くという意味ですか。

違います。向きは落点を決めるだけで、強さを決めません。『全書』の廟旺表十二行に右弼はなく、エンジンも等級を付けません。読む手がかりは、入る宮と同宮・会照の星です。

自分の命宮が左輔・右弼に挟まれているかは、どう調べますか。

まず二星が一つ隔てて並ぶか(旧暦三・五・九・十一月)を見て、命宮がその間の宮かを確かめます。成り立つ組み合わせは四つだけで、三月の酉の刻、五月の亥の刻、九月の酉の刻、十一月の亥の刻です。

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資料・出典

  1. 維基文庫・紫微斗數全書・卷二:安身命例、安左輔右弼星訣、安三台八座二星訣 ↗
  2. 維基文庫・紫微斗數全書・卷三:論諸星同垣各司所宜(左右夾命) ↗
  3. iztro:紫微斗数宫位系统(宫名与地支、身宫和三方四正) ↗

続けて読む

左輔:正月は辰、一月ごとに一宮進む安星の決まりと、閏月・三台 ↗

文昌:子の刻は戌、一刻ごとに一宮退く安星と、遅い子の刻・身主・四化 ↗