右弼:戌から逆に数え、左輔と並べる
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右弼は左輔と同じ旧暦の月を使い、起点を戌の宮に替えて逆向きに数えます。十二か月の対照表で二星の関係を見て、書の「左右夾命」の例を検算し、一枚の盤の左右を記録します。
要点を先に約7分で読めます
右弼は左輔と同じ月を使いますが、起点は戌の宮で、数える向きは逆です。一方が進み一方が退くので、十二か月を通して二星は同宮・夾・三合・対宮の四つの関係にしかなりません。
- 右弼は正月を戌に置き、月ごとに一宮ずつ退きます。左輔との距離は毎月地支二つ分変わるので、二星が隣り合うことはありません。
- 十二か月で、同宮が二回、対宮が二回、三合が四回、夾が四回。命宮を二星が挟む月・時刻の組み合わせは、144通りのうち四通りだけです。
- 書の「左右夾命」の例に挙がる月は、巻二の口訣から出る月と合いません。口訣どおりなら、丑の宮を挟むのは九月と十一月です。

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戌から逆に数える:同じ月で、向きだけが逆
まず平易に言うと、右弼は左輔と同じ旧暦の月を使います。ただし起点は戌の宮で、数える向きが逆です。正月は戌、二月は酉と置き、月が大きいほど先へではなく手前へ退きます。
対照表:左輔は辰から順に、右弼は戌から逆に数え、十二か月をエンジンと一か月ずつ照合。右端は二星の間の地支の数で分けた関係。
表は十二か月の二つの星を並べたものです。一行が一つの旧暦の月で、中の二列が左輔と右弼、右端が二星のその月の位置関係です。正月の行では、辰と戌が円の反対側に離れています。下へ読むにつれて、一方は進み一方は退いて近づき、四月に未の宮で出会い、すれ違って、十月に丑の宮で再び出会います。
右弼の数え方は、巻二にこう書かれています。
右弼は戌の宮から逆に回る。正月なら戌の宮に置く。二月は酉の宮で、以下も同じようにする。
下の環状図は右弼だけを描いたものです。円には地支と、右弼がそこに入る月が書かれています。戌1、酉2、と退いて亥12まで。辰に印があるのは、左輔がそこから出発するからです。
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十二か月で、関係は四種類だけ
表の右端を関係ごとに分けると、十二か月はちょうど四組になり、五つめはありません。
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偶然ではありません。左輔は辰から(月数−1)つ進み、右弼は戌から(月数−1)つ退くので、一方が進めば一方が退き、二星の距離は毎月二つずつ動きます。起点の辰と戌はもともと六つ離れていて偶数です。だからどの月でも、二星の間の地支の数は偶数で、1・3・5になることはありません。
夾命:書の例を一つずつ検算する
巻三の「諸星の同垣」を論じる節に、左輔と右弼が命宮を挟む位置を書いた一条があります。
命宮が丑の宮にあり、左輔が子の宮、右弼が寅の宮にあるもの。四・七・十・十一月生まれがそれである。
ここまでの規則で、項目ごとに検算できます。左輔が子にあるのは、辰から八つ進んだ位置で九月です。右弼が寅にあるのは、戌から八つ退いた位置で、これも九月。二つの条件は同じ月を指します。次に命宮です。巻二の「安身命例」は、寅から正月を起こして生まれ月まで順に数え、その月の宮から子の刻を起こして生まれた刻まで逆に数えて命宮を置く、と述べます。九月は戌にあたり、子の刻を戌に置いて丑まで逆に数えると九つ退くので、酉の刻です。
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検算すると食い違いが出ます。書に並ぶ月「四・七・十・十一月」は、規則から出る月と合いません。規則どおりなら、四月は二星がともに未、七月は戌と辰で向かい合い、十月はともに丑で、どれも何も挟みません。「四・七・十・十一月」と読んでも「四・七・十一月」と読んでも、四月と七月では命宮を挟めません。巻二の二つの口訣に従うと、丑の宮を挟むのは九月(左子・右寅)と十一月(左寅・右子)です。月が伝写の誤りなのか別の安星法なのかを、本稿は判断せず、計算結果だけを記録します。
月と時刻の組み合わせ144通りのうち、命宮がちょうど二星の間に来るのは四通りだけです。
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命宮が月と時刻からどう出るかは命宮と身宮にあります。
八座:右弼から逆に数える
右弼の位置は、ほかの星の起点にもなります。『全書』は三台に続けて八座を示します。
八座は右弼から始める。初一を右弼の宮に置き、そこから日を逆に数えて、出生日の宮に据える。
数え方は三台と逆向きです。右弼のいる宮を起点とし、日が進むたびに一宮ずつ手前へ戻り、出生日に当たる宮が八座になります。
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二つの距離が偶数になるのも同じ理由です。三台は左輔から(日数−1)つ進み、八座は右弼から同じ数だけ退くので、差は左右二星の差に、その数の二倍を足したもので、やはり偶数です。八座そのものの読み方は八座にあります。
一枚の盤の左右を、三行で記す
最後に実際の盤で記録の練習をします。旧暦三月十八日の辰の刻(2024年4月26日)で、命宮は子、身宮は申です。
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三行にまとめると、左輔は遷移にいて命宮の真向かい。右弼は財帛にいて命宮と三合で、ここは身宮でもある。二つの星は疾厄宮を挟んでいます。二星それぞれの命宮に対する位置は、「左輔・右弼がある」という一言よりずっと確かな情報です。戊の年生まれは、右弼に化科も付きます。四化訣とエンジンの表は一致していて、化科で扱っています。
一行に二つの星を置く
「旧暦の月・左輔・右弼」を書き、関係の欄を足します。同宮・夾・三合・対宮のどれかです。
夾なら間の宮を書き出す
関係が夾のときは、挟まれる地支を別に書きます。次に調べるのはその宮です。
命宮との位置を足す
命宮が決まったら、各星に一欄ずつ足します。命宮・対宮・三合、またはそのどれでもない、のいずれかです。
二問、解いてみる
旧暦二月生まれ。右弼はどこで、左輔とどんな関係ですか。
戌が正月なので二月は酉。左輔は巳で、酉と巳は四つ離れた三合です。
右弼が午の宮にあるとき、旧暦何月で、左輔はどこですか。
戌1・酉2・申3・未4・午5で五月。左輔は申で、二星が間の未を挟みます。
もう一つの星の数え方は左輔に戻って、進む向きと見比べてください。
読んだあとの疑問
左輔と右弼が隣り合う宮に入ることはありますか。
ありません。起点の辰と戌は六つ離れていて、毎月一方が進み一方が退くため、距離は二ずつ変わります。距離は常に0・2・4・6のどれかで、同宮・夾・三合・対宮にあたります。
逆に数えるのは、右弼が弱い、あるいは逆向きに働くという意味ですか。
違います。向きは落点を決めるだけで、強さを決めません。『全書』の廟旺表十二行に右弼はなく、エンジンも等級を付けません。読む手がかりは、入る宮と同宮・会照の星です。
自分の命宮が左輔・右弼に挟まれているかは、どう調べますか。
まず二星が一つ隔てて並ぶか(旧暦三・五・九・十一月)を見て、命宮がその間の宮かを確かめます。成り立つ組み合わせは四つだけで、三月の酉の刻、五月の亥の刻、九月の酉の刻、十一月の亥の刻です。
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