知識ライブラリー
LY-015 / 六爻

経文の位置と納甲の配当を分ける

コンテンツ版 · · 資料・出典

同じ卦でも根拠の層は違う

節初九と九二の文脈を読み、初動の巳火・寅木配当と比較。九の爻名、動爻、伝文、現実の判断を区別します。

要点を先に約6分で読めます

節初九と九二は不出を含みながら判断が異なります。九は陽爻の名であり、動爻を自動では指定しません。別に初動を与えて、巳火妻財世から寅木子孫への配当と木生火を確認し、現実条件は別に残します。

  • 卦辞、爻辞、彖象、現代の解釈を別々に定位し、共通語だけで文脈をまとめません。
  • 経文の九六の名称と実際の6から9の値は別で、動位は原資料から求めます。
  • 巳火と寅木は元宮水で再計算できますが、問事と月日は別の入力として必要です。
経文の位置と納甲の配当を分ける

先に読む

納甲・六親・六神を分けて配置の根拠を読む ↗

動爻と変爻を区別する:需から訟への四動位 ↗

原文の読解と配当の計算を別の欄に置く

水沢節を前にして、卦辞や爻辞の意味を読むことも、納甲六爻の宮・支・六親・世応を確認することもできます。ただし、同じ卦を使うからといって、両者の根拠と手順が同一になるわけではありません。

本稿は重点の違いを比較します。爻辞を参照する納甲の著者もあり得るため、二つの伝統が全く接触しないとする分類ではありません。併用するなら、どの資料を何の判断に使うかを先に示します。

経文爻位と文章納甲宮と支

経文

  • 爻位と文章

納甲

  • 宮と支
文章の理解と納甲構造には別々の入力があり、出所を追います。

節の初九と九二は、同じ「出ず」でも違う

節の初九は「戸庭を出ず、咎なし」、九二は「門庭を出ず、凶」と記します。「出ず」だけを取り出して吉凶を決めると、隣り合う二爻の違いを説明できません。小象は初九を「通塞を知るなり」、九二を「時を失すること極まるなり」と説明し、位置と時宜の差を読み取る手掛かりになります。

卦辞は卦全体に付く文、爻辞は個々の爻位の文です。さらに彖・象の伝文と、現代の解説者による理解を分けます。引用箇所を全て卦辞と呼ぶだけでは、読者がどこを確認すればよいか不明になります。

この読解から節度や行動の時宜を考えることはできます。しかし、具体的な人に今日外出してはいけないと命じたり、「咎なし」をあらゆる損失がない保証にしたりするには飛躍があります。注釈史の異説は、それぞれの注家の本文で別途検討する必要があります。

初九咎なし通塞を知る九二凶時を失う

初九

  • 咎なし
  • 通塞を知る

九二

  • 凶
  • 時を失う
節初九と九二を位置、判断、小象の説明とともに読みます。

初九という名称と、起卦で得た九を混同しない

経文では陽爻を九、陰爻を六で名づけます。節に初九・九二・九五があることは、ある一回の起卦で三つとも老陽だった証拠ではありません。実際の動爻は原資料に基づいて決まります。

以下は「節の初爻が動く」と別に指定した教材です。下卦の兌の初陽が陰に変わると下卦は坎となり、上卦の坎はそのままなので坎為水になります。初九の字だけから動きを作ったのではありません。

数列からこの変化を再現する手順は案例の記録と復盤にあります。本稿には現実の問事や月日を付けていないため、方法の比較を出来事の予測へ進めません。

経文の名初九・九二・九五静の原記録7 7 8 8 7 8動位なし

経文の名

  • 初九・九二・九五

静の原記録

  • 7 7 8 8 7 8
  • 動位なし
静節に9値がなくても、初九・九二・九五の名は残ります。

納甲側は宮と同位の支からたどる

『増刪卜易』八宮全図では、節は坎宮の水に属し、初爻は妻財巳火で世位です。初動で変わった坎の同位には寅木があります。六親は元の宮水を参照し、水が火を剋するので巳火が妻財、水が木を生じるので寅木が子孫になります。

比較する層 確認する材料 ここで残す限界
爻辞の読解 初九と小象の文脈 特定事件の無損失を保証しない
納甲の配当 巳火妻財世から寅木子孫へ 宮と支による分類まで確認
同位の関係 寅木が巳火を生じる 月日や問事がなく作用の全体は未判定

同書の動変生剋章は変爻の本位への作用を扱い、月日による影響も述べます。本例の寅木から巳火への生は回頭生の形式ですが、それだけで財物が必ず得られるとは言えません。形の確認と条件を備えた判断を区別します。

節初爻動を二層で比較する図。経文は初九の「戸庭を出ず、咎なし」、納甲は坎宮水の巳火妻財世が寅木子孫へ変わり、寅木が巳火を生じる関係元の図を開いて拡大する

BaZiFlow作成の層別比較。原文と配当を別々に示し、現実の成否は判定していません。

妻財は戸庭の翻訳ではなく、寅木も原句から拾った語ではありません。配支、宮五行による六親、世位にはそれぞれ確認経路があります。回頭生と回頭剋は生剋の向きを補います。

変寅木木生原巳火火本位同士、元宮水を保持
変寅木木
原巳火火

本位同士、元宮水を保持

変寅木が原巳火を生じ、六親は元の宮水を参照します。

併用しても、不足した条件を言葉で埋めない

具体的な事件を納甲で検討するなら、採用した方法が必要とする資料を残します。爻辞の印象が合うからといって欠けた月日を補えません。一方、経文を読むことが目的なら、全ての象徴を現実の親族や財物へ固定する必要もありません。

二層が違う方向に見える場合、同じ事件と条件について述べているかをまず確かめます。出る・出ないを述べた文と、一つの生の関係は、そのままで互いを肯定も否定もしません。本当に分岐するなら、用いる優先規則と残る相違を説明します。

不利な情報が現れるたびに有利な層へ移り、最後は必ず成功と結ぶやり方では、方法を検証できなくなります。原文、現代の解説、配当の計算、現実への主張を追える形にすることが大切です。

同じ対象か同じ条件か優先規則を示す
同じ対象か
同じ条件か
優先規則を示す
併用時は対象と条件を確認し、各層の手順と優先規則を示します。

どの仕事をしているかを明示する

初九と九二の比較は文脈を保つ練習、巳火と寅木の比較は配当の根拠を保つ練習です。いずれも単独では現実の結果になりません。事件の対象は問いの範囲のように先に限定します。

出典、解釈、計算できる関係、未提供の条件を分ければ、読者はどこまで確認済みかを理解できます。全ての用語を一つの断定へ溶かすよりも、方法の境界を示す方が再検討しやすい説明になります。

出所導出主張の範囲
出所
導出
主張の範囲
原文、解説、配当、事件判断について既知と不足を別々に記します。

読んだあとの疑問

九の爻名が三つあっても初だけ動くのはなぜですか?

経文の名は陽の位置を示し、初動は教材が別に与えた入力です。実際の値や明示条件から動位を決めます。爻名から三動を作ると、提供されていない起卦記録を作ってしまいます。

巳火妻財は戸庭を五行へ翻訳したものですか?

巳は下兌の配支、妻財は宮水が火を剋す関係、世は卦序の位置から得ます。これらは文章のイメージを翻訳する作業とは別の導出で、字面の連想から盤面を増やしません。

二つの読みが違って見えるときはどうしますか?

まず同じ事件、時期、条件を扱うか確かめます。出る・出ないを述べた文と一つの相生は、まだ比較可能な命題とは限りません。相違が残るなら優先する取法を説明し、未解決の点を保ちます。

この記事は役に立ちましたか?

資料・出典

  1. 周易・節:卦爻辭與彖象 ↗
  2. 增刪卜易・八卦各宮全圖:節與坎配屬 ↗
  3. 增刪卜易・動變生克沖合章第十五 ↗

続けて読む

回頭生と回頭剋:本位の方向と作用条件 ↗

六爻の記録と振り返り:原数値・判断・結果を分ける ↗