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六十干支 日柱

第 32 柱 / 全 60 柱

乙未Yi Wei砂石金
  • 温厚
  • 堅実
  • 蓄財
  • 家庭的
納音
砂石金
十二運

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乙未日柱の性格・恋愛・適職を解説【四柱推命】

乙未は六十干支の第三十二柱。乙の陰木——つる草、草花のような木——が未土に根を張ります。納音は「砂石金」。この座下が独特なのは、未が乾いた土であると同時に木の蔵(貯蔵庫)でもある点。日主は自らの蓄えの上に、しかも肥えた土の上に座しているのです。未は己土・丁火・乙木を蔵し、乙にとってはそれぞれ偏財・食神・比肩——柔軟な稼ぎ、穏やかな才、そして自立の気質が一つに座ります。十二運では乙は未で「養」、静かに根を張り、養い育つ段階です。古書はこの柱を「才で財を生む」構え(逢財傷官格)に位置づけます——吐き出す才で、静かに生計を養い育てる形です。

命式データ

日主(日干)
乙 · 木
座下の支(日支)
未 · 土
納音
砂石金
蔵干と通変星
己 = 偏財 / 丁 = 食神 / 乙 = 比肩
十二運
空亡
辰 · 巳

地支が内に持つもの

  • ·偏財本気
  • ·食神中気
  • ·比肩餘気

地支には一つから三つの蔵干が含まれます。本気が最も重く、中気と餘気も読みに影響します。

日主が座す十二運の位置

十二運は長生から帝旺を経て絶へと巡ります。この柱の天干は自身の地支上で、図の強調された位置に座します。

四季を通した強弱

日主の五行を各季節の司令の気と照らした旺相休囚死です。旺の季節に生まれれば良いわけではなく、身強の命式は補うより洩らすことを好みます。

性格の特徴

乙未日生まれの人は、表向きは穏やかで、内には並外れたしなやかさを秘めています。乙はつる草の木——障害にぶつかると折れるのではなく、まわり込んで伸びる木で、しかも自らの蔵に根を張るため、生涯いつも頼れる蓄えがあります。座下の食神は、おおらかで味わいを知る性質を与えます。食・手仕事・心地よさ・日々の小さな幸せに、確かな目利きを持つのです。その下の偏財は、そのゆとりを「稼ぎに変える」実務的な勘へと結びつけます。多くは社交的で好かれ、内に静かな芯を持ち、力んで見せずとも狙った場所へたどり着くタイプです。

「養」の段階は、育みの性質を加えます。乙未の人は爆発的にではなく着実に成長し、生まれつき蓄積が得意で、時とともに安定と豊かさを築いていきます。座下の比肩は、自立心と、仲間や協業への親しみを添えます。その裏面は、高い適応力が「合わせすぎ」に傾きうること——波風を立てまいと何でも引き受けたり、踏ん張るべき場面で楽なほうへ流れたりしがちです。良い状態では、忍耐強く多才で温かい人。プレッシャー下では、同じ柔らかさが回避に見えることもあります。

生まれ持った強み

  • 穏やかでしなやか、よく粘る
  • 味覚と技を収入に変える
  • 忍耐強く蓄え、安定を築く
  • 社交的で好かれ、自立している

成長の課題

  • 波風を避け合わせすぎる
  • 心地よさが天井になりがち
  • 衝突を避け踏ん張れない
  • 蓄えを抱え込み放しにくい

恋愛・結婚の傾向

乙未の人は恋愛において温かく、家庭的で、惜しみなく尽くします。座下の食神ゆえにパートナーの心地よさに気を配り——派手な演出ではなく、手料理やさりげない気づかい、落ち着いた家の空気で愛情を示します。じっくり育てられる安定した関係を望み、周囲が頼りたくなる「安定と滋養」そのものであることが多いのです。

ここでの課題は、人を大切にしながら自分を手放さないこと。角を立てず衝突を嫌うため、乙未の人は合わせすぎてしまいがち——平穏のために、本来一人で背負うべきでない分まで黙って引き受けてしまうのです。長い目で見れば、その献身に気づいて返してくれるパートナーと最もうまくいきます。自分の望みを黙って脇に置くのではなく、口に出せるようになったとき、いちばん心が安らぎます。

適職・仕事のスタイル

座下で食神が偏財を生む構え(食神生偏財)ゆえ、味覚や技を安定した収入に変える分野が向いています。飲食・ホスピタリティ、手仕事やデザイン、貿易やライフスタイルブランド、農業や手で育て作るもの全般、そして自営の小さな商い。乙未の人は地位のための地位を追うことは少なく——確かな技や良い品が静かに稼ぎを生む場所で、最も力を発揮します。

柔軟で自分の裁量が効く環境では水を得た魚ですが、硬直した階層や高圧的な営業一本の場では持ち味が出にくくなります。偏財は一本の固定給より複数の細い流れを好むため、副業・フリーランス・自分の店や屋台を持つことが、狭い出世の梯子より合うことが多いのです。古法「逢財傷官」をキャリアに訳せば、まさに真の強み——手仕事そのものを楽しむ心が、その収入のエンジンになる、ということです。

金運と財

乙未はまさに「才で財を生む」座です。座下の食神(丁火)が偏財(己土)へと流れるため、お金は味覚・手仕事・実力を「人が対価を払うもの」に変えて得られます。正面から利を追う形ではありません。その稼ぐ勘は勤勉で蓄積型——乙未の人は堅実な稼ぎ手であり、生まれつきの貯め上手で、時とともに豊かさを一層ずつ積み上げます。

この座には二つの留意点があります。偏財は未の蔵の中にある——蔵に入った財は、博打に回すより、守って静かに殖やすのが吉。この日主は投機より、守成と複利に長けます。また座下の比肩(乙木)は「財を分け合う」ことを示しがち。協業では取り分を先に決めておき、利益が知らぬ間に薄まらないようにしましょう。

健康と活力

日主の乙木は肝・胆・神経・筋を、座下の未土は脾・胃——消化の中枢をつかさどります。未は乾いた土なので、注意は主に消化とため込んだ緊張にあります。不規則な食事や、飲み込んだストレスは、まず胃腸やこわばった筋肉に表れがちです。養生は、規則正しくゆったりした食事、ストレッチや歩行で筋をしなやかに保つこと、そして感情を黙って抱え込まず、きちんと外に出すこと。(五行傾向の養生の目安で、医療診断ではありません。)

開運のヒント

乙未の成長テーマは、軽やかな才を、人に認められる形ある成果に変えること——そして皆に尽くしながら、自分の望みも守ることです。食神は過程を楽しみますが、「心地よさ」がいつしか天井になることも。すべてを楽しい気楽さにとどめず、深める価値のある一つの技を選び、積み重ねて実らせましょう。またあなたは身をかがめて合わせるのが性分なので、誠実な「ノー」を早めに言う練習を。つる草は登る支柱があれば、地を這うよりずっと高く遠くまで伸びていけます。

生まれ季節による違い

春生まれ木が旺じる季節——根を張り自信十分。新しい事を始める好機だが、広げすぎに注意。
夏生まれ火が木を洩らし、才も魅力も輝くが消耗も早い。水を最も喜び、涼と潤いを得る。
秋生まれ金が木を剋し、外からの圧力と剪定が増える。印と比肩の助けを得て着実に進むのが吉。
冬生まれ水旺でつる草が浮きやすく、情多く歩みは緩やか。火と土で温め根づかせる配合が方向を与える。

相性早見(合・冲)

この地支と他の十一支の関係

  • 六合
  • 三合
  • 冲(相冲)
  • 刑(相刑)
  • 害(相害)

金の実線が六合、金の破線が三合局。赤の実線が沖、赤の破線が刑、琥珀が害です。

六合
未 · 午
三合 · 木
亥 · 卯 · 未
冲(相冲)
未 · 丑
刑(相刑)
丑 · 戌
害(相害)
未 · 子

*これは日支だけで見た簡易相性です。本格的な相性鑑定は命式全体で見ます。

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古典の判詞

財に逢いて傷官格。

出典:『三命通会』

古典の判詞は「逢財傷官格」。平たく言えば——これは「傷官(吐き出す才)が財を生む」構え、すなわち食傷(アウトプット星)が財星を生む形です。乙未に当てはめると、座下の吐秀の星(正確にはより穏やかな食神・丁火)が、その下の偏財(己土)へと流れます。ですから才・味覚・手仕事こそが、この日主の生計を生み出すもの。この評価は運任せの賛辞ではなく、「食傷生財」というつながりから来ています。加えて深い根——未は木の蔵であり、乙にいつも静かに汲める底力を与えます。いつものとおり、日柱の本当の高下は、残りの三柱がこの構えをどう支えるかで決まります。

よくある質問

乙未日柱の人はどんな性格ですか?

表向きは穏やかで社交的、好かれるタイプでありながら、内にはしなやかな強さと静かな芯を持つ人です。座下の食神がおおらかで味わいを知る性質と、心地よさや手仕事への目利きをもたらし、偏財がそれを実務的な稼ぎの勘へと変えます。プレッシャー下では合わせすぎることもあります。

乙未日柱は良い日柱ですか?

古典では、多才で自足できる柱とされます。未の蔵に根を張り、座下で食神が偏財を生む——「才で財を生む」形です。ただし最終的な高下は、残りの三柱がこの構えをどう支えるかで決まります。日柱だけでなく命式全体を見ることが大切な理由です。

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